sugamari
こんにちは、スガマリです。この番組では、整理収納アドバイザーとタスクシュート認定トレーナーである私とくみさんが、母親目線の片付けや時間管理について語っていますが、今日はくみさんはお休みです。くみさんファンの方、申し訳ありません。ただ、本日はなんとゲストをお招きしています。家事シェア研究家の三木智有さんです。三木さん、よろしくお願いします。
三木 智有
よろしくお願いします。
sugamari
では、まずですね、軽く三木さん、自己紹介をお願いしても良いでしょうか。
三木 智有
はい、ありがとうございます。今日は今回ですね、ゲストでお招きいただきました、日本唯一の家事シェア研究家をやっております三木智有と言います。
僕は普段ですね、「NPO法人tadaima!」という団体を運営しておりまして……そこの中でパパさんたちもね、一緒にみんな家事育児やっていこうよということで、家事シェアを広める活動というのを行っております。
その中で、家事シェアを広めるための講演会とか、そういうこともやってるんですが、プラスして僕もともとインテリアコーディネーターをずっとやっていたので、その関係で子育て家庭のための模様替えのコンサルティングということで、子育てとね、家事育児がしやすくなるための縦環境を作ろうよというようなインテリアコーディネートのサービスなんかもそこで一緒に行っています。よろしくお願いします。
sugamari
はい、ありがとうございます。だからその1冊目も商業出版されたことあって、今回ね、私もちょっと応援してるんですけど、3冊目の本を出されるっていうことで、もともと仲良くさせてもらってるので、その応援の一環ということで呼ばせてもらってるんですけども。
三木 智有
ありがとうございます。
sugamari
1冊目のタイトルって何でしたっけ?
三木 智有
1冊目はですね、『家事でモメない部屋づくり』っていうことで。これ自己紹介の時に少し言ったんですけど、そのインテリア、お部屋の模様替えの本ですね。家事シェアと模様替えっていうものをかき合わせた本で、こういうふうに模様替えすると家族みんなが使いやすくなるよとか、育児しやすくなるよとか、そういうティップスを書いた本になりますね。
sugamari
私ももちろん読んだんですけども、私整理収納アドバイザーなのに模様替えそんな好きじゃないので。
三木 智有
ちょっと違いますもんね、お片付けと模様替えって。
sugamari
まあまあまあ確かにね。だから自分の今個室づくり、子どもの個室づくりをしてるんですけど。だから別に気が向いたら、気がついたらこうやっちゃう……みたいな好きなことじゃなくて、「頑張ってやるぞ」みたいな感じになってて。
三木 智有
でもそうですね、模様替えて結構みんな気合い入りますよね。家具買ったりとか選んだりとかするっていうのもあるし、家具ってそんなに安いちっちゃい買い物じゃないから、一回買ったらまあまあ長く使うじゃないですか。
sugamari
そうですね。
三木 智有
っていう時に結構腰が重たくなっちゃったりとか。模様替えとか部屋づくりする前にまずちょっとこの片付けをどうにかしないといかんみたいなやっぱり方も多いと思うので。
sugamari
はいはいはい。
三木 智有
ウキウキで模様替えする人って相当好きな人ぐらいかな。
sugamari
周りについ何かそういう、クミさんも結構模様替え好きだとか言って、つい最近もしたんだよとか、マジに置いてかれてるみたいな感じでした。
三木 智有
そうそう、好きな人は大好きでしょってやりますよね。僕もちょこちょこやりますね。
sugamari
そうなんですね。でもうちも確かに片付けてるつもりがやっぱり、そうは言ってもここをこのものをどかさないと置けないみたいなのがあったりするんで、やっぱそこがねネックになりがちですよね。
三木 智有
そうですね。
sugamari
あとミキさんはダイニングテーブルどこよりも詳しい、ノートの記事結構反響もいいって言ってて、ダイニングテーブルとかも相当いろんな種類があるじゃないですか。
三木 智有
ありますね。形も長方形、一般的な長方形から丸型から半円タイプもあるし、楕円タイプもあるし、正方形タイプもあるし、やっぱりそれぞれの部屋の大きさとか使い方とかそれこそ動線ですよね。
三木 智有
どこを移動するスペースにするのかみたいなことで、どのパグを選んだらいいのかっていうこともやっぱり変わってくるので、ダイニングテーブル1つとってもめちゃくちゃ奥が深いんですよ。
そうですね。
三木 智有
ダイニングテーブルって言うとみんな素材とか色とか、そういうところで、あとブランドとかメーカーとかで、ここのは無垢材ですごくいいんだよとか、手触りがいいんだよとか、そういう見栄えの話は割とみんな好きなんですけど、
いやいやちょっと待て、見栄えめちゃくちゃ大事なのはわかるけれども、見栄え重視で部屋の大部分を占めるダイニングテーブル選ぶと使いにくかったりちっちゃかったりとか、あと子供生まれたばっかりで無垢材のすごいいいテーブル買って子供がガンガン傷つけるのが許せないみたいなことになると本当にもったいないから、
三木 智有
もちろんデザインも大事なんだけど、その前にまず自分の部屋にどう使ったらいいのか、その形とか大きさみたいなところがどう選ぶのかっていうのがめちゃくちゃ大事。
sugamari
そうなんですかね。
三木 智有
それを外さなければ失敗しないです。デザインどれ選んでもそんなに大きな失敗はしないです。
sugamari
いやでも本当1冊目の本にも詳しいですけど、三木さんのそういう考え方っていいなって。もちろんテーブル先選んじゃってそれに合わせる部屋作りも可能っちゃ可能ですけど、やっぱり人が主役っていうかただいまって言って帰れる家作りみたいなそういうのを掲げていらしてすごいいいなって思いますね。
三木 智有
ありがとうございます。
sugamari
私も結構、三木さんと数年のお付き合いをさせてもらってますけど。
三木 智有
そうですね。割と長いですよね。もう何年ぐらいですか?4年ぐらい経つ?そんな経たないですか?
sugamari
3年ぐらいは経つかな。最初はでもやっぱり私がツイッターで絡んでいったみたいなのがやっぱりそういうパターンだった気がします。
三木 智有
スガマリさんと言えばツイッターですからね。
sugamari
ちょこちょこ連絡というか、私がメインですけど取るようになって、そしたらお片付けのコミュニティでゲスト講師みたいな感じで呼んでもらってっていう、そこからの繋がりだったですかね。
三木 智有
そうですね。なのでそのツイッターでいろいろと仲良くさせてもらってて、で僕がそのお片付けブートキャンプっていうお片付けのコミュニティを時々3年ぐらいずっとやってて。
で、そこのゲスト講師でいろいろお招きしているんですけど、その中にスガマリさんも整理収納やっぱりやられているので、そこで整理収納のお話とか、あとメルカリですよね。
メルカリの使い方がすごい慣れていて上手だったというところで、メルカリを使ってどうやって物を売っていくのか減らしていくのかみたいなことをうちのメンバー、ブートキャンプのメンバーに教えてもらったっていうのが仲良くなったきっかけですかね。
sugamari
本当に今もフリーランスのフリーランスギルドっていうミキさんが開いてくださっている毎週、進捗報告とかをする回があるんですけど、そこでもやっぱり音頭を取ってやってくれてて、結構やっぱり場作りが上手で、みんなミキさんの印象を聞くとめっちゃいい人って全員いますね。
だから私も遠慮なく安心して呼べるっていうのはありましたね。
三木 智有
はい、だからそうですね、スガマリさんとはそういう意味で、そういうコミュニティではかなりいろいろなところでお世話になっているっていう感じですね。
sugamari
家事シェアって、なかなか他に言ってる方そんなにいらっしゃらなくて、結構テレビとかに呼ばれたりとかね、すごい引っ張りだこだと思うんですけども、なんで家事シェア……もともとはインテリアやってて、家事シェアを推進していきたいなと思ったきっかけとかなんかあったんでしたっけ?
三木 智有
そうですね、もともと僕インテリアをずっとやってて、その当時は住まい手さんにとって居心地のいい空間を作りたいっていうのが、その当時の20代の前半半ばぐらいの僕のビジョンというか仕事に対する思いだったんですよね。
で、その中でいろんなご夫婦とかと話をしてるんですけど、どう話を聞いていっても、パパって家に居場所ねえなっていうのすごいね、節々で感じていて。それこそ当時まだ僕独身だったんですけど、いざ結婚するよってなったときに周りの先輩パパさんたちから、いやもう「マジ結婚したら人生終わるから、今のうちに遊んどいたほうがいいよ」とか、
「夜遊びしていたほうがいいよ」とか、「飲み行っといたほうがいいよ」とか、「子供生まれたらますます自由なくなるから、もうマジ今だけだよ」って、すげえ言われていて。
sugamari
今とまた違いますけどね、確かに。
三木 智有
違いますね、いやでもどうなんだろうな、今もそういうふうに言ってる人。
sugamari
いるか。
三木 智有
僕の周りにはありがたいことにもいったんですけど、でも一部やっぱりね、そういう人たち、そういう文化っていうのかな、みたいなのってあって。
で、そうすると、じゃあ僕これから結婚しようと思ってるの、結婚ってそんなにしんどいの?とか。
sugamari
確かに。
三木 智有
お客さんとかでも、家にも興味ないし関心もないし、妻にしてみたらいいんですみたいなお客さんすごい多くて、一見いい人なんですけど。
なんていうか、暮らしに対しての主体性がマジねえな、この人たち。
sugamari
確かにね。
三木 智有
すごい感じていて、で、僕はその住まい手さんみんなにとっての居心地のいい空間を作りたいと思ってるんだけど、どうもパパはそこの居心地の良さみたいなものに対してあまりにも無関心すぎると。
三木 智有
パパが勝手に無関心ならいいんだけど、どうもそのパパの無関心に対してママはなんかモヤモヤしてるっていうのをやっぱりすごくその当時から感じていて、
で、パパさんママさんたちにじゃあこれは聞いてみようと思って、100人のパパさんママさんにヒアリングを開始したんですよね。
皆さんにとっての居心地のいい家庭ってどんな家庭ですかっていうようなことを一人2、3時間ずつぐらい、もうその人の生まれ育った人生から。
sugamari
えーマジですか。ちょっとしたアンケートじゃなくて。
三木 智有
全然全然。もうがっつりもう対面。当時なんてだってオンラインもほとんどなかった。まだスカイプを使える人がいるかいないかみたいな。
sugamari
しかも音声悪いんですよね。
三木 智有
そう、だからもう対面でもうそれこそあの他県とかまで出向いて行って、話を聞いて2、3時間がっつり話聞いて、
sugamari
マジのやつだ。
三木 智有
それを全部まとめていって家事支援白書って本にしたあの冊子をね自分で作ったんですけど、
三木 智有
その時にそのパパさんとかママさんたちに教えてもらったのが、やっぱりその家事とか育児を助け合うとか協力し合うってめちゃくちゃ大事だぞと。
三木 智有
そこがうまくいってないとやっぱり家庭の中でただいまって帰りたくなるような感じにはならない。帰るのがしんどくなる。
三木 智有
そうっていうのを、とにかくやっぱりうまくいっている人たちはみんなそう言ってたし、うまくいってない人たちもそこに対しての後悔みたいなのが結構あった。
もちろん人それぞれではあるんですけど、一体共通項を見出すんだからそこだなと思って。
当時は育児はね、パパの育児を推奨するような活動や団体っていうのはあったんですけど、家事については誰も何も言ってないなと思って。
sugamari
確かに、そんなにかも。
三木 智有
今でもほとんどないと思うんですけど、僕当時結婚したてで子供もいなかったので育児のことよくわからないと思って。
それで家事シェアっていう言葉を作って、それを広めていこうということで活動を開始したのが2010年。
それから1年後、2011年に法人化したという感じですね。
sugamari
そうだったんですね。でも確かに産後すぐ、例えばママばっかりが面倒を見て、その時例えばパパが飲み歩いてたりとか、
全然顧みなかったら本当に一生恨むみたいなことって聞くじゃないですか。
三木 智有
聞きます聞きます。
sugamari
これは絶対忘れられないよねみたいな話になって。そういうことなんだ。
三木 智有
当時からそれはすごい言われてて、最近は少し減ってきたかなって。
三木 智有
パパも家事とか育児とかをやる上で、どうしていったらいいのかとか、やらなきゃダメだと思ってやってるんだけど、どうもそこでもすれ違いが起こっちゃう。
三木 智有
やっぱりその課題の感じっていうのは変わってきてて、もうやらないからやれやれっていう時代ではなくなってはきてる。
sugamari
そうですね。やった上でのすり合わせとかが上手くいってないぞとかそういうかもしれない。
三木 智有
っていうのには少しずつなってきてるかなと思いますね。
sugamari
すごい。そうっすね。
今回はもうその家事シェアというか、みんなで家事やるよっていう、ど真ん中の内容っていうことですね。
三木 智有
そうなんですよ。今度出る新刊のタイトルが、家族全員自分で動くチーム家事っていうタイトルなんですけど、
まさにこのタイトルが表しているように、家族全員が自分で自発的に動いていけるようになるためにやらなくちゃいけないことって何なんだろうねっていうのを書いた本になりますね。
sugamari
ちなみにちょっとだけ聞いてもいいですか?私の質問というか。
最近息子がすごい部活に入って、すごい疲れた疲れたってすごい連呼してるんですけど、
それまでは結構お小遣いとお手伝い絡めてやってたんで、結構お金欲しい時とかにやってくれてたりとかしたんですけど、
こうなって息子が疲れちゃうと、こっちとしてもやっぱ体を大事にしてほしいし、そんな無理事はできないし、
こういうのってしょうがないのかなぁっていう、でもそれでいいのかなぁみたいな悩みがあるんですけど。
三木 智有
お子さんの家事みたいなところを。
sugamari
そうそう、だからお手伝いとしてもほぼほぼできなくなっちゃってるけどっていう。
三木 智有
はいはい。お子さん今いくつでしたっけ?
sugamari
中1ですね。
三木 智有
中1でしたっけ?
三木 智有
そうですね、子どもたちに家事をやってもらいたいっていうのはすごく多くて、
子どもたちが家事をやるメリットってなんだって言った時に一つ大きくあるのが、
家族っていう最小単位のコミュニティの中での、自分の居場所づくりになるって僕は思ってるんですよね。
なんだろう、やっぱりどこのコミュニティでもそうですけど、
そこの家族でもどこか他のコミュニティでもそこにいて、そこの中で自分が何か誰か他の人の役に立ってるっていう感覚ってものすごく大事で、
三木 智有
ずっと誰かに何かをしてもらいっぱなしっていうのが当たり前になってくると、
やっぱりその関係性がおかしくなっていっちゃったりとか、
三木 智有
そのコミュニティから少しずつ気持ちが離れていっちゃったりとかっていうのがあると思っていて、
それは家族間でもポーカル少なからにあるよなって思う。
だからパパが家事やんなくても俺稼いでるんだってすごく主張するので、
だから家事や育児はやってないかもしれないけど、
稼ぐって役割俺はちゃんと果たしてるんだっていうことをやっぱり認めてもらいたいからなんですね。
子供の場合どうだっていうと、それが大きくなってくると勉強や部活になってくるんですよ。
要は勉強頑張っていい点数取ってるから、それ自分のためなんですよ。
三木 智有
自分のためなんだけど、家族に貢献してるっていう感覚が得られるんですね。
三木 智有
褒められるとか認められる、家族として認められる。
三木 智有
部活を頑張っているのもそうかもしれない。
三木 智有
でもそれで本人のためじゃないですか、本来なら。
三木 智有
だから家事をやるってすごく大事で、
三木 智有
家事、トイレ掃除でもお風呂掃除でも靴並べるでも何でもいいんですけど、
三木 智有
っていうのを家族の一員としての自分の役割をそこで果たせるっていう感覚ってすごく大事で、
三木 智有
なのでそういう意味で言うと、家事をやってもらうときに、
家族の役割としての最低限の家事と、
三木 智有
プラスアルファやったらお小遣いがもらえる家事っていうのは別にするといいと思ってます。
三木 智有
簡単なことでいいんですよ、トイレ掃除かもしれないし、靴並べるかもしれないし、
三木 智有
最近あんまりないと思いますけど、一昔前だったら新聞を取ってくるとかでもいいかもしれない。
三木 智有
なんだっていいんですよ、ちっちゃくてもいい。
だけど、これをやることで自分は家族の一員として認められてるんだとか、
一員としていられるんだっていうのを家事ってすごく感じやすいんですよね。
だから家族のための家事っていうのを一つか二つ簡単なものを任せて、
三木 智有
それ以外のところは、例えばスガマリさんがこれがすごく大変で困ってて何とかしてもらいたいとか、
今すぐこれを手伝ってほしい、それこそ手伝いですね。
物に関してはお小遣いあげてもいいような気はしますけど、
三木 智有
家事やったら全部お小遣いってなっちゃうと、
家事っていうのがお小遣いをもらうための手段になっちゃうかなと思います。
sugamari
なんかあれも思いました、自分の荷物を誰かに片付けてもらうじゃなくて、
きちんと片付けるとかも役割なのかなってちょっと思いました。
三木 智有
そうそう、めっちゃ大事です。
それがちゃんと言語化できてると良くて、
三木 智有
自分のものを片付けるっていうのが家族としての大事な役割だよねっていうのが、
子どもの頭の中にも分かってればすごくいいですよね。
分かってないと言われたからやったとか、言われなくてやりたくないとか、
三木 智有
言った人の命令に従う作業になっちゃう。
そうなると家事も片付けもなかなか自発的には進まなくなっちゃうなと思う。
sugamari
確かに。勉強になりますね。
いろいろお聞きしたいところなんですけども、
そろそろお時間があるということで、
来週も来てもらおうかなと思っているので、
一旦はここでね。
三木さん、せっかくなので、
ご本の予約とかについて、
告知してもらえればと思います。
三木 智有
ありがとうございます。