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今日は、たくさん説明するデメリットについての話をしてみようと思います。
僕、かなり説明多い方だと思うんです。
この病気はこうこうこうなるから、ここ気をつけてくださいねとか、
患者さんのためを思ってやっているんですけれど、
ただ、やっぱり受け取り手にも準備してもらわないと、その説明が結局届かないので、
なので、説明したけど絶対分かってないな、申し訳ないなってなることが結構あります。
逆に、やっぱり説明全然しない先生も結構いて、
それはそれでやっぱりいろんなポイントが全く言ってないっていうのも問題だけど、
その辺のバランスどこで取っていくかって、結局患者さん次第かなと思っていて、
どこまで受け取れられるかという気がします。
先日母親からピロリ菌の治療をするんだという話を聞いたときに、
いろいろと伝えたんですけど、その後、病院に行って薬をもらったらしいんですけど、
向こうの病院ではやっぱり薬を処方しますねっていうのと、
次いつ検査しましょうかっていう話だけで、
全然ピロリ菌がどういうものでっていう話もないし、薬の副作用の話もないしって言ってましたので、
ちょっとそれはさすがにはしょりすぎじゃないかなと思って。
でもやっぱりそういうところ多いですよね。
そういうふうに説明しない理由ってやっぱりいろいろあるんですけれど、
多分説明しない病院の先生の大半の理由としては面倒くさいからじゃないかなと僕は思っています。
単純に説明する時間が長くなれば長くなるほど外来の時間が延びちゃって、回転率が悪くなるんですよね。
回転率が悪くなると患者さん待たせちゃうし、患者さん待たせないようにするっていうのは良いことなんですよ。
患者さん待たせないようにするために早く回すっていうのもあるし、
回転率が良くないと結局病院の収益って上がらないので、
なのでそういうところもあるだろうなと思ってます。
あとやっぱり結構疲れるんですよね、説明するのって。
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本当に決まった文章をバーって話すこともあります。
慣れてきたら全く同じ内容をいろんな人に話すことになるので、医者としては。
なので慣れてきたら大体決まった言葉を伝えるんですけど、
それでも相手の反応を見てやっぱり伝わってないなとかってなったら、
言い方を変えたりとかしないといけなくなるので、
どういう風に話すかっていうのを考えるのって当然疲れるじゃないですか。
なのでそういうところも端折りたいんだろうなって思います。
結構ね、ありますよ。
めんどくさがってる先生いますよね。
本題、デメリットですね。説明しすぎるデメリットは、やっぱりその逆です、単純に。
時間長くなっちゃうから、やっぱり病院としてはあんまり良くない。
患者さんのためにはなるけど病院としては良くないっていう、
それもなんかパラドックスですけど、
どっちを取ればいいんだっていう。
それは患者さんのためですよね。
そういう時間かかっちゃうっていうところと、
さっきから言ってる受け取り手の問題、
結局こっちが頑張って話したところで、
やっぱり聞く側がまず興味持ってるかどうか、
結局そこに合わせて話するんですけど、
興味持ってない人に対してはまず興味を持たせる話をするんですけど、
例えばこうなるから怖いですよっていう話とか、
こうなったら困るでしょっていう話とか、
そういうところでやっぱり知ってもらいたいと思うので、
興味持ってない人だったら興味を持つように話すし、
興味持ってるけどどうしたらいいか分かんない人には、
その先の話をするし。
最近のトピックが知りたければ、
そういう人のたまにいるんですよね。
最近何か違うのないんですかみたいな、
いう人に対してはちょっと歴史的な話をして、
結局最近の話ないですかって言われてもほとんどないんですけど、
だいたいそこの外来で普通にやってることが、
そこの最新であることが普通なので、
そんな新しい話なんて滅多にないんですけど、
だから相手の興味関心に合わせて話をするんですよね。
逆にそこを見誤っちゃうと全く伝わんないし、
全く伝わんないってことは結局その時間が無駄なんですよ。
単純に時間としても無駄だし、
あとは自分も疲れたその疲れも無駄だし、
患者さん側もやっぱりその話を聞かないといけない、
向かい合ってるわけだから聞かないといけないっていう、
それもやっぱり疲れますよね。
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そこも無駄になっちゃうし、
だから説明するからにはやっぱりうまくやらないといけないので、
そこはいつも無駄にならないように頑張ってやってます。
けどね、なかなかこのラジオ聞いてもらってたらわかると思うんですけど、
結構僕説明が独特なんですよね。
だから多分わかる人にはわかってくれるけど、
わかんない人は全くわかんないかもなってドキドキしながらいつもやってますね。
で、そうだな。
伝わるかどうかっていうところと、
あとやっぱり時間がかかるってそこが尽きるかなと思います。
でも時間があれば話しすればいいので。
その日その日でもやっぱり空いてる時間って違うし、
外来どうやって回してるかって言ったら、
僕の場合は何人待ってるかなっていうのとか、
次予約この人何時かなっていうのをチラチラ見ながらやるんですよね。
だから外来時間に余裕があるかどうかでも結構説明の内容変わりますね。
めっちゃ余裕あったらしっかり話しますけど、
やっぱりもうなんかいっぱい待ってる時とか、
あと休館でちょっと対応急がないといけない人がいる時っていうのは、
どうしてもその直前に見てる人たちって結構適当にはなっちゃうんですよね。
もう早く終わらせないとってなっちゃうのは申し訳ないけどあるので。
だから外来時間に余裕を持つっていうのも結構大切なんですよね。
余裕を持ってやらないとその人にちゃんと話しできないんですよね。
ってなるとやっぱり事務的な話ばっかりになって、
事務的な話ってあれ結局はなんか病院側の言い訳なんですよね。
訴えられた時にこう言ったでしょっていうところとか、
もう本当最低限やって後はわかるでしょっていう感じで終わらせてるので、
その後はわかるでしょって絶対わかんないんですけど、
そんな感じの対応になっちゃうので、
そうならないためにはいかに外来時間に余裕を持つかっていうところになってくるんですよね。
外来時間に余裕を持てるかどうかっていうのはもうその日次第だし、
患者さんがいるかどうかで変わってくるので、
患者さんがいたらもう早く回さないといけなくなっちゃうから、
結構外来ってなんかそんな感じなんですよ。
説明したいけど時間取れないなってこの人のために時間取りたいけどなっていう風になることはありますね。
あと本当に時間取らないといけない時、
例えばがんの治療をこれからどうしていくかみたいな時っていうのは、
ちょっと普通の外来の時間じゃなくてやっぱ別で時間取ってゆっくり話しますね。
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その人がどう生きていきたいか、どういう治療がこの人に合ってるかっていう話をしないといけないので、
それはもう着手定義で決まる話じゃなくて、やっぱりその人その人で対応は絶対変わってくるので、
そういう時はもう時間を取ってやらないといけないので、
そういう感じでやってますね。
ということで、今日は説明することのデメリットっていう話をしてみました。
良かれと思ってやってるんですけれど、何事も良いことの裏側には悪いことがありますよね。
ということで今日はこれでおしまいです。ありがとうございました。