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この放送は、農業の常識を超越する、メタグリをキーワードに活動する、
メタグリ研究所がお届けする、Metagri Voicesです。
メタグリ研究所の活動を農家目線でお届けする配信、
【Farmers Voices】第44回ということで、おはようございます。
木曜日担当の島根県出雲市で酪農をしています、川上牧場です。
よろしくお願いします。
梅雨に入りまして、ものすごい雨が降って、天気もコロコロ変わっているような、そんな感じですけれども、
先週の水曜日からですね、中四国酪農大のですね、
学生さんが川上牧場に研修に来ておりまして、ありがたいですね。
中四国酪農大っていう岡山県の昼前に酪農専門の学校がありまして、
そこで今2年生かな、その学生さんが7月30日まで川上牧場で研修してくださっています。
やっぱりね、酪農家さんの息子さんということでですね、
牛の触り方も何でもお手の物ですし、
重機ですね、ホイールローダーとかフォークリフトとかトラックとかね、あんなも全然乗れますし、
家畜人口受精子の免許も取ったということで、
牛の種付けとかもできますし、とても作業が楽でありがたいですね。
楽させていただいています。
その研修来ている子にですね、いろんな酪農家さん全国にある中で、
なんで川上牧場を選んだんですかっていうのをですね、質問してみたんですけど、
そしたらその学生さんがですね、学校の先生とか中四国酪農大にね、
島根県の出雲にある農業高校からですね、進学した先輩とかもいたりするので、
その先輩からですね、先輩先生から、
酪農家の中でSNSを活用して発信しているそんな農家が川上さんだと。
映画とかね、クラウドファンディングを活用している酪農家さんだと。
今後この酪農をしていくには、こういうSNSを活用したり新しい技術を取り入れたりすることが大事だと思って、
それで川上牧場に来たんですよという、そんな話をされまして、ありがたいんですけどね、そういうので来られたそうです。
うちはゲノム検査、牛のゲノム検査みたいなので、最新の技術を使ったりとか、
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繁殖管理とかね、後輩とか牛の後輩とかそういうのも力を入れているので、そういうのを勉強しに来たということなんですけども、
若い子ってやっぱりSNSとか当たり前に活用される世代ですよね。
生まれてからすぐTwitterもInstagramもあった世代で、
でもそういうSNS見てやっぱり来られるのもあるんですけど、
表面上すごい感じに皆さん自分の農場とか自分の投稿とかもアピールしますけど、
そんなことないんだよというのを研修生に伝えて、
実態とSNSへの投稿の差みたいなのを勉強してもらえたらいい。
本当に小さい牧場ですから、そういうのを勉強するのも研修の一環なのかなと思いながら、
一緒に勉強していこうかなと思ってまして。
研修生が来ているこの間は、朝の8時か9時くらいですかね、
研修生と一緒にTikTokライブをして勉強している姿を収録して、
TikTokとスタンドFMという音声配信アプリとか、
その編集したものをYouTubeとかInstagramにアップしておりますので、
ぜひこれを見ていただけたら嬉しいなと思います。
この研修生が研修を終えた後に、
動画とかコンテンツでプレイリスト、再生リストみたいなのにして、
後からでも見れるような形にしておくと、
研修でこういうことがあったなとか、川上さん昔こんなこと話してたなみたいなのが後々勉強になればいいかなと思って、
コンテンツになればいいかなと思って制作しているので、
ぜひ見ていただけたら嬉しいですね。
この配信を聞いている農業学生、おられるのかな?
スタンドFMあんまり聞かないんだろうが。
そういう方もぜひためになるのかなと思いますので、
見ていただけたら嬉しいなと。
研修中は週に1回研修生はお休みですけど、
ほぼ毎日配信してますので、
見ていただけたらと思います。
ちょっと注意点がありまして、
その研修生さんも落農家さんの息子さんで、
中四国落農大という牛の勉強をしている、
牛にどっぷりな研修生さんですし、
川上も久しぶりに牛の話ができるということで、
ちょっとはしゃいでるんで、
牛の話、ガチゴチの専門の話ばっかりやってて、
ちょっと消費者の皆さん、
置いてきぼり、わからないところがいっぱいあるかなと思ったりしますけれども、
ぜひコメント欄とかで、
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研修生への質問、ここがわかりませんよみたいな質問をしていただけたら、
それも答えて配信でお話しできたらいいなと思いますので、
ぜひぜひ、研修生への質問、たくさんお待ちしておりますので、
よろしくお願いします。
ということで、
その研修生との毎日お勉強している中で、
将来の落農ってどう思いますか?みたいな、
どういうふうになっていくと思いますか?みたいな質問もありまして、
自分なりにこういうふうになるんじゃないかとか、
過去こういうことが起こったから、
それがまた同じようなことが起こるんじゃないかみたいな、
そんな話を研修生にお話しさせていただいているんですけれども、
先日、農業共同組合新聞のウェブ版で、
こんな記事が上がっております。
6月25日の記事ですね。
落農機器と政策課題浮き彫り、
後継者不足、低い飼料時給、3年に一度中落全国調査という、
3年に一度に中央落農会議が行われている、
落農全国基礎調査をまとめましたという、
そんな記事になっておりますので、
これを読みながら、今日の配信のテーマはですね、
落農全国基礎調査からの今後の落農というテーマで、
お話しさせていただこうかなと思います。
これ3年に1回中央落農会議をやっておりまして、
僕も中央落農会議から送られたやつで、
今年は確かインターネットでも回答できたような気がしたので、
確か1月か2月ぐらいに来たやつかな。
それがまとめてデータが出てあるということですね。
全国1550戸だそうです、落農家の数ね。
を対象とした落農全国調査で、
落農実態と今後の動向がわかる回収率は68%だったということで、
ロシア、ウクライナの問題とか、円安に伴う資材価格とか資料価格の高騰などなど、
いろいろ課題が残る中、まず第一にですね、
挙げられているのがですね、
担い手の確保率が6割切るということで、
担い手の確保率は全国で59.0%と6割を割り込んで、
大規模経営を展開する北海道が7割なのに対して、
都府県は53.9%とほぼ半分近くの落農家が、
現状では担い手が確保されていない。
担い手確保率の割合は今後の離農動向に、落農をやめるということですね。
動向に直結するということですね。
でも僕個人的にこれを見て、
半分以上がちゃんと担い手いるんだっていうので、
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結構ポジティブに捉えたんですけど、
この状況の中で後継者がちゃんとしっかりいる、
後継者になるであろう人が半分近くいるっていうのは、
全然大丈夫なんじゃないかなと思ったりしますね。
この大げな結果でそのうち北海道が70.7%、
都府県が53.9%で北海道の7割が担い手を確保している反面ということで、
北海道が今牛乳の生産量6割近く絞ってて、
その6割の中の70%が担い手がいるっていうんで、
結構まだまだ牛乳生産そんなに大幅に下がることはないんじゃないかな、
とか思ったりしたのは僕はこの感想ですね。
続いてがですね、投資計画を聞いているところがありますね。
先行不透明の中で投資計画が6割弱ということで、
生産基盤の再構築では今後の営農継続に影響する
作乳牛舎の蓄年数の最多回数は全国で40から50年未満が30.3%で、
平均蓄年数は35.7%だったという回答が出てますね。
なのであと10年とか20年以内のところで、
その牛舎が使えなくなる、どういうかして改築するみたいなことをしないと、
さっきの担い手がいたとしても、
牛舎が建物を持たないみたいなところが予想されるんじゃないかなと思ったりしまして、
この投資計画、これからどういうもの、
落農の機械とか牛舎とかどういうものに投資するのかなっていう中で、
一番は機械の購入、トラクターとかの機械ですね、
これの設備更新が31.3%で最も多く、続いてが装置の更新、木装置ですね、
それに18.4%、牛舎の増開値が14.6%ということで、
規模拡大とか牛舎を直しましょうよっていうところに投資をする人は14.6%しかいなかったということですので、
皆さん規模拡大はせずに増産はせずに現状の施設でそのまま辞めていくのかな、
辞めていっても後継者がどうなるのかって、後継者がその後増産するのかなっていう、
そういう読み取り方ができるのかなと思ったりするところですね。
皆さんなかなか投資、機械の更新っていうのは絶対やらないと作業が止まっちゃうので、
例えばうちで考えたりするとホイールローダーが使えなくなったら、
もうほとんどの作業は機械ホイールローダー使ってますんで、
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大秘を動かしたりとか牛舎の掃除したりとか、
餌を運んだりとかもホイールローダーでやってるので、
そういうのが更新できないと作業が止まってしまうので、
これはもう落納を続ける上でやらなきゃいけないことなので、
そこら辺には増して、なおかつ増産する方にはあまり力を入れないのかなという数字になっているかなと思いますね。
素資料自給は都府県の課題ということで、
輸入資料と自給資料って言って、自分で作るか海外から購入してくるかっていうところで、
全国ではすべて自給が28.1%、すべて購入が20.2%ということで、
残り4分の1自給が25%、半分が12.0%ということで、
ほぼ自給に頼っているところがこれだけ円安になって、
エサがどんどん上がっている中でも自給資料が作れていないなというところが浮き彫りになっているかなというところですね。
川上牧場も近所の地域で採れるイネWCSというお米のサイレージを使ってたりしますけど、
これ以上増やすのはなかなか難しいなと思っているところですね。
土地もないですし、それを動かしたり運んだりする、それこそ機械とか導入しなきゃいけないので、
そういうところの投資がちゃんと返ってくるのかって考えるとなかなか難しいっていうのは、
やっぱり全国的にそうなのかなっていうような感じがしますね。
あと労働力確保が最重要課題ということで、
労働力の確保、これ僕の地域でもそうなんですけど、
獣医さんがいないとか、爪を切る策定士さんがいないとか、種付けをする受精師さんがいないとか、
牛乳を運ぶタンクローリーの運転手さんがいないとか、
そういうところの落農家を支援する、落農家をサポートする関係機関の労働力が減っているなっていうのが、
本当にそこは危機感を持ってますね。
そういう人たちがいないと落農を続けたくても続けれないというところなんで、
なので落農家だけの後継者問題じゃなくて、そういう関係機関、関係業者、
そういうところの後継者もどうやって育っていくのかなっていうのが考えていかないといけないなというところですね。
こんな感じで落農の統計調査が出ておりまして、
まだ詳細が中央落農会議のホームページに出ていなかったので、
原本というかアンケート結果みたいなのをまた見ていこうかなと思いますけど、
今後の落農という直近の落農はこんな感じになるのかなというのが大体予想されるところですね。
厳しい状況は続いていて、牛乳の生産量は横ばい、消費量は前年より95%くらいのところでどんどん落ちておりますんで、
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6月1日から6月30日まで牛乳月間で落農業界一生懸命アピールして、
たくさんの方に飲んでもらいたいように頑張っていますので、
ぜひ引き続き牛乳の応援、飲み続ける習慣を皆さんに持っていただけたら嬉しいなというところでございます。
ということで今回のファーマーズボイシーズで第44回目になりますけれども、
ファーマーズボイシーズ第1回から第5回までメタグリ研究所のディスコードグループに入ってNFTを購入するところまでお話ししています。
過去の配信を聞きながらスマホを操作することでNFTの購入まで進めることができると思います。
配信を聞いてもわからない部分があればですね、ディスコード内でどんどん質問していただけたらメンバーたくさんおられますんでね、
どんどん答えていきますんでお気軽に参加よろしくお願いします。
ファーマーズボイシーズは農家目線でメタグリ研究所の活動を発信していただける農家さんを増やすために配信しています。
農家の声を会員の皆さんはもちろん消費者の皆さんに届けていけたらと思います。
ぜひ音声配信やってみたいという興味のある農家の皆さんはですね、メタグリ研究所に参加していただけたらと思います。
さてそれでは今回は以上になります。ファーマーズボイシーズお相手は川上牧場でした。ぜひ来週もお聞きください。
みんなみかん食べてね、牛乳飲んでね、バイバーイ。