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この放送は、秋田からの挑戦状、秋田から世界へ、少子高齢化・先進見の秋田から介護事業を通して、地域の未来と世界への展開を創造する、阿波野社長の提供でお送りします。
阿波野社長、いつもありがとうございます。
この放送は、農業の常識を超越する、メタグリをキーワードに活動する、メタグリ研究所がお届けする、Metagri Voicesです。
皆さんこんにちは。月曜担当の富山みかんです。
Farmers Voices🍊みかん、第54回目の放送になります。よろしくお願いします。
毎週同じようなことを言っていますが、ワセミカンがなかなか色付きません。
今、8分着色ぐらいになっているんですけど、なかなか完全着色までいかないですね。困りました。
ただ、青島みかんの方は例年通りの着色で、ワセが細くて青島はいつも通りっていう、この理由がちょっとわからなくて。
もしかしたら、青島の方は、もちろん温度が下がると着色するっていうのもあるかもしれないんですけど、
それより重要なのは積算温度なのかなっていうふうにちょっと仮説を立てています。
なかなかどうしても一農家だと検証することはできないんですけれど、そうじゃないかなと思っています。
ワセミカンは完全に着色しないからといって、後ろに伸ばしてしまうと、終わりが遅くなってしまうんですよね。
終わりが遅くなって、万が一一時的に寒くなって霜が降りたりすると、みかんは霜痛みがするので、あんまり遅くなりすぎるのも困るんですよね。
なので、しっかり着色しているものだけ抜き切りしているんですけれど、間違って青いやつを切ってしまうと、
ワセミカンの青いやつが貯蔵して赤色がつくわけではないので、捨てるしかないんですよね。
なので、この抜き切りも結構リスクがあって、すごい困っています。
これがワセじゃなくて、青島みかんだったら、青島みかんに限らず中盤感もそうなんですけれど、
早めに切って貯蔵すれば色がつくっていうことがあるので、
ちょっとワセミカンは下手に青いやつ取っちゃうと、命取るというか無駄になってしまいますね。
酸っぱいみかんを甘くする方法
それでは今回のテーマに入りたいと思います。
今回のテーマは、酸っぱいみかんを甘くするには、というテーマでお送りしたいと思います。
酸っぱいみかんを甘くする方法は3つあります。
1つは貯蔵する、2つ目は温める、3つ目は刺激を与えるです。
1つずつ解説していきたいと思います。
1つ目の貯蔵するですが、通気性の良い入れ物に入れて、冷暗所で1週間から2週間ほど貯蔵してください。
その際に湿度がないと水分が抜けちゃうので、ペットボトルに水を入れて蓋をしないで近くに置いておいて、ちょっと湿度を保つようにすると酸味が抜けます。
この仕組みは、みかんは呼吸するので呼吸で食塩酸が抜けていきます。
みかんはあまり澱粉がないのですが、アミラーゼという酵素があって、それが澱粉を糖に変えるので、みかんはそんなに糖度が上がらないかな。
上がらないけど、食塩酸が下がることによって食べやすい味になります。
2つ目の温めるですが、みかんを温めると食塩酸を分解する酵素が出ます。
40℃のお湯で10分ほど温める。
もしくはフライパンでちょっと焼く。
皮に少し切れ目を入れて電子レンジで30秒ほど温める。
皮に切れ目を入れておかないと剥がれてしまうので、それを防止するために温める。
温めると本来の味とはまた違った味になってしまうので、個人的にはお勧めできません。
3つ目ですが、刺激を与える。
これはよくみかんを手で揉むと甘くなるよっていうやつですね。
刺激を与えることによって果実の中の細胞が傷ついて、それを修復するために食塩酸を消費するということで酸味が抜け酸っぱくなくなるという仕組みになっています。
ただこの方法も本来の味とは変わってしまうので、あまりお勧めはできません。
2番目と3番目の温めたり刺激を与えるというのは、ただ酸っぱくなるというだけで美味しくなるというわけではないんですよね。
なので酸っぱいみかんを美味しくしたいのであれば1番の貯蔵するという方法が一番お勧めになります。
注意事項と品種
ただこの貯蔵するのも向いている品種と向いていない品種がありまして、ごくわせとかわせみかんは貯蔵にはあまり向いていないので、
12月以降に出回るうんしゅうみかんでも特定の品種だったり、あと中盤菓、そちらの方が貯蔵には向いています。
今回は以上になります。
今日もメタグリボーイシーズを最後までお聞きいただきありがとうございました。
あなたと一緒に新しい農業の世界を創造する旅を続けていけることに感謝しています。
次回もお楽しみに。
みんなみかん食べてね。牛乳飲んでね。バイバイ。