学習アドバイザー養成プログラムについて
このポッドキャスト、まなびのはなしでは、大人の学びをサポートしている2人が、それぞれ見つけた、考えたことを話したいから話しています。
今日もよろしくお願いします。
お願いします。
今日話したいことは、私が受けてきました。
学習アドバイザー養成プログラムについてです。
はい。
まなびあいシリーズ第3弾になりますね。
そうですね。全く私の知らないトピックなので、
まなびあいというか、私が学ぶ時間になりそうだと思いつつ。
参加されたのは最近なんですよね。
はい。3週間のプログラムで、この前の日曜日に3週目の授業が終わったところ、今まだ事後のディスカッションが残ってるっていうようなタイミングですね。
そうなんですね。この学習アドバイザー養成っていうのは、以前もこういうテーマで学ばれたりとかしていたものなんですか?
このアドバイザー養成プログラムっていうのが全部で5つのコースになっていて、そのコース1というのは受けたことがあります。今回はそのコース2なんですね。
なるほど。第1回をやられて、どのぐらい経ったタイミングで今回の第2回されたんですか?
1年前ですね。英語版がもともとあったんですけど、日本語版ができて、コース1が最初に提供されたのがちょうど去年の今頃なので。
コースの内容と参加者
へー、さすがですね。中指さん、学び続けてるっていう感じですね。
そもそものところを言うと、3年半ぐらい前にうちのプログラムを受けていた卒業生が、この学習者オートノミーとか学習アドバイジングっていう分野の研究を知って、
えみさんがやってるプログラムとすごく似てるんですけど、これ学んだんですか?みたいなふうに聞かれて、私はその時は知らなくて、
それで興味を持ったので、コース1はここが似てるって言われたんだなとかっていうのをちょっと感じながら見学をしてたっていうところがあったんですね。
学習アドバイジングっていう単語、実は私も全然知らなくて、えみさん、今は言語コーチングしているじゃないですか。
ざっくり言うとどういうところがかぶってたんですか?結局。
おそらくその共通している概念で大きいところっていうのが、さっきもちょっと言った学習者オートノミーっていうところで、
要は学習者が主体になって、自分がやりたいことを決めて、自分のやりたい方法でやる、それに対して近くでサポートをする、話を聞く、そういう役割っていうところが重なっているなっていうところだと思います。
じゃあ、がっつりコンテンツをしている権威がティーチングするみたいなのとちょっと違って、相手の中にあるものに耳を傾けながらみたいな、そういうところがちょっと似ているってことなんですかね。
そうですね。
それをじゃあ、第1コースで、なるほどねと見学されて、同じ主催者がやっているものなので、すごく大きなびっくりがあったわけではないような気もするんですけど、
第2回目のコースということで、実行する前に多分何らかのまた期待値があったのかなと思うんですけど、今度は何を見学されに行ったんですか。
そうですね。割とコース1がテクニックに偏っていた感じがしたので、そういうものとは別に、このコース2っていうのが、Going Deeperっていう副題がついていて、
テクニック論じゃない何かがあるんだろうなっていうところで、もうちょっと深く知ろうかなっていう、そういう興味がありましたね。
学習者に対して深く入っていくとは違って、自分のアドバイジングをする側の人間として深く入ってくるっていう、Deeperなんですか。
学習者の内面に深く入っていくっていう意味だろうと思います。
なので本当にコース1っていうのは、傾聴の仕方とか、質問の仕方とか、そういう面をギュッと凝縮されている感じなんですけど、
コース2ではもう少し学習者の感情に寄り添ったりとか、なんかそういうところが多分Deeperの意味なんだと。
これはグループで学ばれるんですか。
今回参加者が26名クラスメイトがいました。
みんな語学の学習に関わっている人なんですか。
受講など、おそらく条件の中に教育に携わる教員職員とかっていうのがね、いろいろ書いてあるので、
参加者はみんな言語を教えている人ですね。
途中ちょっとアクティビティの中で教育歴とかを言ったりする機会があったので、
学習アドバイジングの存在とターゲット層
それによるとざっくり教育歴が5年から30年とかね、
それぐらいのある程度からベテランまでの経験がある人たちっていう感じでした。
多くが日本語の先生で、一部に私のような英語に関わっている人がいましたね。
ほとんどの人が日本在住で、一部海外、アメリカの方もいらっしゃいました。
そっか、オンラインで参加できるから。
参加条件とかを見ていると、1対1の対話とかコーチングとか学習アドバイジングを通じて、
学習者の自立性を高めることに興味がある社会人、陰性って書いてあって、今思ったんですけど、
例えば私が関わっている世界だと、不登校の学生さんを支援しているNPOの団体のメンバーであるとか、
または、登校ではないけれども、サードプレイス的な家でもなく、学校でもないところで、
その人に会った形で学習支援をしてもらいたい、みたいな人をサポートしているボランティアの方とか、世の中にいると思うんですけど、
そういう方がこういう分野に興味を持つっていうのもありえそうだなと思うけれども、
そういう学校とかじゃない、フィールドでやっている人が、この学習アドバイジング、養成コースの存在を知るきっかけって少なそうだな、みたいなことを今思いましたね。
そうですね。例えば、コーチングの講座っていうのだと、わりとそのあたりも含めて、
お子さんが対象であったり、公教育の教員だったり、管理職だったり、そういう方も含めて考えることができるかなと思うんですけど、
これはもう実際に聞いたわけじゃないので、全く個人の見解ですけど、やっぱ母体が勘だ外語大学で、この学習アドバイジングが想定している相談者というのは、外語大の大学生なんですよね。
なので、興味とか学びの中心が言語であって、授業をたくさん取っていたり、そのネイティブスピーカーが周りにいたりして、
その中で何かお悩みがあったり、つまずいたり、サポートが必要っていう人を対象に出来上がっている考え方なので、
そういう意味では、アドバイジングの中で教育をしたりすることもないんです。
あくまでも、言語の学びは授業なり、別のところでやってきて、このアドバイザーがいる場っていうのはサポートだけをするっていう風に分かれているので、
ちょっと特殊な設定かもしれないですね。
特殊であるし、そのぐらいターゲットを絞って養成講座を作った方が、応用のイメージとか、参加者が知りたいこととかが戻ってきやすいのかもしれないですね。
この講座の案内だけを見ると、コーチングの養成講座と内容似てそうだなとか、
子ども向けの発達支援の支援職の方々に伝えたいスキルとかと似てるな、みたいなのがあるけれども、
やっぱり重要なのが、応用するときの具体例とか、やっぱりターゲット層の置かれている状況の具体性とかっていうところで、
このプログラムはそういう人たち向けというか、フォーカスされて提供されているのかなって聞いてて思いましたね。
そうですね。私もこの講座、特にコース1に入る前って、全くこういうものがあるっていうことも知らなかったんですけど、
実は日本の中でも、特に外語系の大学とかそうでなくても、こういうアドバイジングをするセンターみたいなもの、
そういうサービスを学内に持っているっていうのは結構あるみたいなんですね。
じゃあ、教授の授業とは別なところに窓口があって、学生がリソースとして使うっていうことですかね。
そうですね。なので、そういうアドバイザーが常駐していて、アポートってお話をする、
そういう場所を持っている大学っていうのは結構あるそうなので、そこの職員の方とかね、そういう方が受講していらっしゃったりしていましたね。
なるほど。
だから受講生は、言語を教えている現役の先生たちっていうのが多分ほとんど全員だったと思いますけど、
合わせて大学院に行きながら、その同じ大学で例えば留学生に日本語を教えているとかっていう立場の方も含まれているし、
リンゴ大好きな人たちですね。
私のお会いしてお話した感じで言うと、3分の1ぐらいは研究をしながら教えている人っていう感じでしたね。
なるほど。そもそもなんですけど、冒頭で日本語で提供されるようになった、
ここの大学では去年でアドバイザーに寄せるっていう話があったんですけど、
エミさん自身は今まで聞いたことがないテーマというか、単語だったって話もおっしゃって、
海外でエミさんが語学を大人に教えるみたいな文脈でいろいろ学ばれたときは、
このアドバイジングっていうものは触れなかったってことですかね。
これ結構日本で今広がっている話じゃないですか。それとも世界で何かその学習アドバイジング、
ラングエッジラーナーっていうのがあるものなんですか。
これもちょっと詳しくはわからないんですけど、私個人に関して言うと、
私の研究生活の中では、言語コーチングもね、研究の中で出会ったわけではないので、
その時も知らなかったですし、この学習アドバイジングとか学習者おとのみっていうのも、
あまり接点がなかった分野なんですね。
ただ中心になっていらっしゃるジョー・マイナード先生と加藤さと子先生っていう、
このお二人が今は例えば大きな学会の基調講演をされたりとか、
近いのだと来年行われるIAテフルっていう学会でも基調講演をなさるっていうことがありますので。
面白いですね。語学の分野だけじゃなく、他のところにもつながってそうなテーマだなと思うんですけどね。
そうだ、このジョー・マイナード先生は、そういえばとも子さんが学ばれたコアクティブコーチングから影響を受けていらっしゃるので。
そうなんだ、その辺もね。
コーチ的ですね。
おとのみの話はね、一般的に聞きますけど、アダルトラーニングの文学で、
けどそのなんかムーブメントになるような、基調講演になるようなテーマみたいな印象があまりなかったので、
改めてそれが今、フォーカスされているっていうことって、もうちょっと知りたいなって聞いててもらいましたし、
おとのみとセルフデリクテッドラーニングみたいな、もうちょっと一般名詞みたいな感じで用語で使われたものと、
何が違うのかなとか、この学び合いの対話は本当にちょっともあわんって思ったりしますね。
これってね、語学以外のところでも言われてるのかなとかね。
そうですね。あらゆる学習にもちろん通定するというか、共通する部分っていうのはもちろんあるんですけれども、
学習アドバイジング養成プログラム
そのさっきも言った通り、語学を中心に学ぶ大学生っていうのに絞って理論ができてきているっていう感じはあるので、
それを別の言語以外の何か学びのターゲットであったり、大学生以外の年齢層であったり、
その辺の応用っていうのは別に制限されているわけではないとは思いますけど、
私がちょっと関連する論文とかを見る限りは、やっぱり同じように大学の中で学生に対して行ったアドバイジングの、
例えばケーススタディであったり、ジャーナリング的な長期にわたって何か書き残したものの研究だったり、
そういうものが今のところは中心のような感じですね。
なんかね、えみさんも私も共通の友人のゆみ子さんでクリエイティブラーニングやってらっしゃる方いますけど、
クリエイティブラーニングの文脈でも、もっと小さな子供のラーニングのプロセスのおとのみみたいなのを、
私は大学院の時に初めて学んでいて、けどちょっと一般名詞的に使われたな、当時はね、思うんですよね。
なんか面白い。それをね、日本で日本語の養成講座ができるぐらい注目されているっていうのもなんか面白いな。
そうですね。それはたまたま中心になる2人の先生が勤務してらっしゃるのが日本の大学だったっていうことと、
そのうちの1人が日本語のネイティブスピーカーっていうね、かなり珍しい条件が揃っているんじゃないかなという気がしますね。
ちょっとなんか意識してみようかなって思いましたね。
今はその言語学習者に対する学習者おとのみだったり、その対象に対するアドバイジングって働きかけっていうのを広めていらっしゃるっていうような感じでしょうかね。
アドバイジングっていうのも結構私はアドバイスと違うなんかあるんだなみたいなのも見ましたし。
アドバイジングと言いながらアドバイスしないようにしましょうっていう教えなんですよね。
そうですよね。聞いてるとコーチングに近そうだなと思うんですけど、アドバイジングにしているっていうのも。
今日なんかジョーさんがCTI的な、CTI触れてたとしても多分いろんな理論派の勉強されてると思うんですけど、
そこがどう哲学的に影響があったのかなっていうのが気になりますし、
日本でやっぱ教えてらっしゃる、日本でというか神田外語大学とつながっててっていうのもなんかすごく面白いなと思いましたね。
ちょみさんと私ね、もともと見てる分野が違うっていうのは、モトキャスター始める前から知ってたんですけど、
なんか本当に全然知らない世界なので、へーって。
逆になんか私も何か学びたいなって。
ついこの間学び合いの会やったけれども、面白い。
全く新しい分野じゃないところを覗いていくっていうその姿勢に少しなんか刺激をもらいました。
私もね、ともこさんから普段学ばせてもらっているので、この学び合いっていうのはそういう意味もあるんですけど、
今回は特にグループだったじゃないですか。
それで日本語が多いとはいえ言語の先生たちなので、
同業の教室であろうと個人であろうと割と想像しやすい文脈にいる人たちで、
しかも学習者の話を聞くという経験はあまりない人たちっていうところで、
すごく初心に帰るというか、そういう経験ができたなぁとは思いましたね。
いいですね。しばらくやってると初心遠くなりますもんね。
そう、なんか改めて基礎の基礎を学び直したり、あるいはそのデモみたいなものをお互いにやり合ったりする中で、
すごく緊張していたり、あれをやらなきゃって頭痛いなっていて、
すごい次の質問を多分考えてらっしゃるんだなっていうのが伝わってきたり、そういうのも新鮮でしたし、
私自身もやっぱり自己流になっている部分に気づいたり、
今回特に事前課題っていう形で、自分の聖書の文字起こしをして持ってきましょうっていう課題があったので、
私それ言語コーチングのトレーニングの時にやった以来10年ぶりぐらいだったので、
久々に文字起こしをしてみると、やっぱり発見があったりするので、
文字起こしはね、ありそうですよね。
やっぱこういうことってたまにやらなきゃいけないなって大事だなって思いましたね。
素敵ですね。すごいな。
その参加者の方たちが本当に熱心でお話をしてても、
すごく学生生徒に対する愛があふれてて、情熱みたいな、こうなってほしいんだみたいなのがすごくあって、
そのことがね、割とアドバイジング、コーチング的でないために、
熱心な先生たち
ティーチャー的な愛が強いために、その方たちにとってはそこが新しく学ぶ部分ではあるんですけど、
でもやっぱりその日本で日本語を教えてる先生とか一部英語とか教えてらっしゃる方が、
こんなに学生のためにいろいろ学んだり、働きかけをされたり悩んだりされている先生が、
本当にこんなにいらっしゃるんだなっていうのは結構感銘を受けましたね。
けど先生たちって結構そういう人多いですよね。そうじゃない人もいるのかもしれないですけど、
やっぱティーチャーズ、プロフェッショナルデベロップメントの参加者って、
普通の学習者より熱量高い感じがして、社会に重要な人たちですよねって思ったりしていて。
素晴らしかったです。
次にエミさんが何を学び合いに持ってくるか、
エミさんが何を逆に覗きに行くのかっていうのも今から楽しみだなと思いますね。
私自身が何に興味を持つかわからないので。
我々わかんないですよね。
お互いこの学び合いに何が出てくるかって本当に予想ができないのが、むしろ我々らしいですけど、
いやー面白かったな。
本当?よかった。
学習アドバイジング、知らない話いっぱいあって、なるほどなと思いましたね。
ありがとうございます。
とんでもない。ありがとうございました。聞いていただいて。
次はちょっと学び合い続いているので、普通のポッドキャストエピソードに戻るかもしれないですが、
今日はこんな感じにしましょうかね。
今回は学び合いシリーズの第3弾として、学習アドバイジング養成プログラムについて話してもらいました。
紹介された情報や関連する他エピソード、他の学び合いシリーズですかね。
リンクはエピソードの情報欄にまとめていきます。
学びの話は毎週1回配信予定です。
番組をフォローしていただけたら嬉しいです。
それではまた次回。