皆様こんにちは。人生のヒントは、番組パーソナリティーのLilicoが毎回トピックを決めて、皆様の人生のヒントになるようなお話をしていくポッドキャスト番組です。
はい、今週のトピックはですね、ドーパミンです。 皆さん、朝からソーシャルメディアとかってやったりすることないですか?
自然と寝起きにソーシャルメディアをやってしまう理由っていうのが、いいねや新しい情報を期待して、ドーパミンが脳内で分泌されるからなんです。
ということで、今回はドーパミンのお話がメインなんですけども、じゃあそもそもドーパミンっていうのは何か?
端的に言うと、やる気ホルモンですね。よくドーパミンって快楽物質とかって言われたりするんですけども、厳密には刺激による快感の他にも、
期待でも分泌されるっていうのがあって、期待とか渇望とか動機づけのホルモンでもあるんですね。
つまり、人を未来へと動かすためのエンジンっていうことですね。 人間は脳内でドーパミンが出た行為を振り返そうとする性質があるんですね。
それは生存とか快楽と関わりがあるからなんですけども、生存に有利な行動、例えば食欲だったりとか性欲などと強く結びつきやすいんですね。
だからこそ、ドーパミンっていうのはものすごく強烈で、人間はドーパミンに操られてるって言っても過言じゃないくらい、結構本当に身近なホルモンなんですね。
で、分泌されると快楽を感じるんですね。やる気が出るとかワクワクするっていう感覚にもなるんですね。
じゃあ、そもそもドーパミンが分泌されるタイミングっていうのがあるんですけども、それはどういうものかっていうと、まず一つ目が
さっきも言った報酬の予測を感じた時、つまり見合いへの期待を感じた時ですね。
なんか良いことが起きそう!みたいな時とか。例えばなんですけども、パチンコとかソーシャルゲームのガチャとかって特にこれすごく分かりやすいからと思うんですけど、
あとはLINEの通知だったりとか、ピコンって来た時に結構携帯見ちゃう人多いですよね、きっと。
あと最初に言ったソーシャルメディアの新しい情報とか、いいねなんかも期待感から来るものなので、ドーパミンが出てますね。
あとはYouTubeとかよく見る人だったら、YouTubeのサムネとかを見て、これ面白そうな動画だなとかって思ってる時もドーパミンドバってるっていう感じですね。
あとは美味しいものが食べられそうだなーっていう時なんかもそうですね。例えばまあ外でご飯食べようってなった時にメニュー見てる時とかもワクワクしたりしますよね、きっと。
で、ドーパミンが分泌されるタイミングの2つ目が報酬獲得の瞬間ですね。
良いことがありそうが実際良いこととして起きた時ですね。だから美味しいものを食べてる時とか、目標を達成した時とか、褒められた時とか、お金を稼いだ時なんかもそうですね。
やった!手に入れたぞ!みたいな、そんな感じの時ですね。で、ちなみになんですが、この報酬の予測と報酬の獲得の間にギャップがある時、だからなんかこういう良いことが起きそうだなって思ってて、
さらに電流を流した網の両端にレバーを設置して、それぞれのレバーで交互に刺激が得られるようにもしてみたんです。そしたら、ラットは足が火傷で真っ黒になって動けなくなるまでやめようとしなかったんですね。
だからまあ、これだけでも本当にどれだけドーパミンが強烈かっていうのがなんとなく見えてくると思うんですけども、これをですね、人間でも実験が行われたんですよ。
これ1960年代の実験なんですけども、長年にわたってひどい抑鬱で苦しんでた24歳の男性の脳にいくつかの電極を埋め込んだんですよね。
で、さっき言った即座角、刺激するとドーパミンが出るところですね。で、電流を流した時にどんな感じがするかっていうフィードバックも見たんですよ。
そしたら即座角に電流が流れてすぐに気持ちが良くて暖かい感じがするっていう反応をしたんですね。
で、まあもともとひどい抑鬱に苦しんでて自殺願望とかもすごい強かった人だったみたいなんですけども、そんな人が久々にGとか成功したいっていう欲望を感じたっていうことで。
ラットの実験と同じように自分でレバーを押して刺激を与えられるような環境にしたわけですよね。
そしたら実験対象の人は3時間のセッションで1500回以上もの電極のスイッチを押したと。
この結果を見てドーパミンが抑鬱の治療に使えるんじゃないかってとある研究者が思ったんですけども、このドーパミンの効果ってのは本当に一時的ですぐ消えちゃうんですよね。
長期的には効果がないんですよ。なので治療には使えませんでした。
で、なんでここまでドーパミンっていうのがものすごく私たちの脳に作用しているかっていうと、
人類っていうのは進化の大半を占めてた旧石器時代には食べ物を獲得したりとか成功する機会っていうのは極めて稀だったんですね。
だから生き延びて子孫を残すには強い衝動で死に物狂いにさせる必要があったわけですよね。
で、脳の報酬中枢の役割はあらゆるリスクを犯しても欲しいものを即座に手に入れたいって思わせるっていうことだったんですよね。
なんですが、旧石器時代と現代の環境ってまるで違うから、ドーパミンそのものは別に良いとか悪いとかじゃないんですが、
現代人の環境は食べ物とかセックスとか買い物とかゲームとか、あと情報とかもそうですよね。
ありとあらゆる報酬の機会に囲まれて暮らしているから、その結果コントロールがいかないところまで行っちゃって様々な依存症を引き起こして
人生が困難になっちゃってる人が出てきちゃってるということですね。
で、このドーパミンってビジネスにもガチガチに利用されてるわけですよね。
よく依存症ビジネスとかって言われたりするんですけども、ギャンブルとかお酒とかタバコ、ポルノ、ドラッグ、ゲーム、スマホ、ソーシャルメディア、買い物とか、
こういうものってすごく刺激が強くてドーパミンを出しやすいんですね。