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どうも杉山けいたです。このラジオでは、学生アスリートの人生を考えた教育論や育成論を発信しています。
普段はアスリートを対象にS&Cコーチとしてトレーニング指導をしています。
本日のテーマは【休むだけじゃない】学生アスリートが長期OFFを取るべき理由というテーマでお送りしたいと思います。
これを聞いてくださっている方が親御さんなのか、スポーツ指導者の方なのか、あたまた学生アスリート自身なのかわからないのですが、
S&Cコーチとしての僕の考えと、僕個人としての学生アスリートが長期OFFを取った方がいいよねっていう理由についてお話したいと思います。
まず長期OFFの定義なんですけど、僕が考えているのは4週間から6週間ぐらい、1ヶ月以上ぐらいのOFFのことを長期OFFだと思ってもらえればいいかなと思います。
皆さんも部活をやっていた経験だとか、今現在やっているとか、今現在部活の顧問をしているとか、いろいろあると思うんですけども、一番長いOFFってどれぐらいありましたでしょうか、もしくはありますでしょうか。
僕が学生の頃はですね、中、高、大、全部バスケ部に入ってたんですけれども、一番長いOFFで、そうだな、年末年始の1週間あったかないかぐらいかなと思うんですよね。
それが基本的に部活の日々と、中、高に関して言えばほぼ週、ほぼというか週7ずっと部活で、たまに1日OFFがあるぐらい。大学は一応月曜日はOFF日だったんですけれども、大体自習練をするという感じの日々でございました。
一つタイトルにある通り、休むという意味でも長期OFFって大事だと思うんですよね。やっぱり1日休んだら体が休まるのかって言われると、僕はそうじゃないと思っていて、どうしても自分がスポーツしてない立場になってしまうと1日あれば休むんじゃないかとか思うかと思うんですけども、
僕が選手だった頃の感覚としては、1日休んだだけじゃ全然疲れ取れないというか、それだけそこまでハードな練習をしていればの話なんですけど、ハードな練習していると1日だけじゃ疲れ取れなくて、1日OFF明けの次の日も何か疲れが残っている感じっていうのはあったんですよね。
なので、最低でも短くてもしっかり休むという意味でOFFを設けるのであれば2,3日あってもいいのかなって思ったりします。もしくは1週間の中にOFFを何日か散らばめるみたいな感じがいいのかなと思います。
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ちょっと寄り道しちゃったんですけれども、なぜ学生アスリートが長期OFFを取るべきなのかっていう理由ですね。僕が思うのは、そのスポーツ以外に触れる時間を作るためだと思っています。
というのは、もちろん部活が好きでやっている場合は全然好きでそれに熱中するっていうのも大事だと思うんですけど、学生の場合でOFFが1日しかなかったりすると、結局ほぼ365日、1年中その部活に捧ぐ時間しかないわけで、それももちろん素晴らしいことではあると思うんですけど、
その学生たちの人生を考えた上で、一つのことに没頭したっていう意味ではいいんですけど、そのスポーツをしなくなった、そのスポーツ以外の道を選ぶってなった時に、あれ自分って何ができるんだろうとか、自分は何が好きなんだろうとかっていう判断材料が少なすぎると思うんですよね。
もちろんその道を極めてプロになるっていう子からしたら、その道に没頭するのも大事だと思うんですけど、でもプロになる子とかも含めて、長期OFFを取ることで、例えば極端な話、海外に行く、海外旅行でもいいし、留学でもいいし、そういう時間ができると。
旅する時間でもなんでもいいんですけど、別にそんな大げさなことじゃなくて、家族と過ごすとか、友達と遊びほうけるとか、ひたすらゲームするとかでもなんでもいいんですけど、そのスポーツ以外に時間を割くっていうことをしないと、自分が何が好きとか、これから自分の人生を生きていく上で何を大事にしていきたいのかっていう判断材料が揃わないと思うんですよね。
その最たる例が就活だと思うんですよね。就活が悪いって感じじゃないんですけど、就活の時期、大学3年生ぐらいですよね。になると、多くの、本当僕の周りの学生だったとき、僕が学生だったときの周りの友達もそうですし、僕自身もそうだったんですけど、大学3年ぐらいになったときに急に自分の進路を考えなさいって言われても、何がしたいんだろうみたいな、みんな口揃えて言ってたんですよ。
何やりたいかわかんないとか、何が好きかわかんないとかってなった結果、判断材料少ない中での自分の過去を振り返って、何か自己分析とかするんですけど、やっぱり判断材料が少ない自己分析って本当に自己分析になってるのかなと思うんですよね。
で、結局自分の見えてる範囲内の職業の中から選ぶということがあるのかなと思います。もちろんそれで好きな道に行けるなら全然いいし、いいんですけど、例えばやってみて違うなってなっててもどうしていいかわかんないとかっていうのもあると思うんですよね。
そういうのをなくすためにも、その学生の間にいろんな価値観とかいろんな場所、いろんな景色に触れて、自分はこういうのが好きだなとか、こういう生き方もあるんだ、ああいう仕事があるんだっていういろんな判断材料を与えてあげることが学生カテゴリーに携わるという意味では一番大事なことなんじゃないかなって僕は最近すごく思っています。
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もちろん学生がそのスポーツ一生懸命やってるので、その長期オフを設けた中でその子自身がそのスポーツを長期オフ期間もやりたいっていうのであれば全然やらせてあげればいいのかなと思うんですけど、こちら側としてはそういう機会を提供してあげるっていうのは一つの大きな仕事なんじゃないかなと思います。
で、ただこういう考えをするためにも、そのいわゆる大人側は大人側自身もいろんな経験をしないとダメだよなって思うんですよね。僕も大学までひたすらバスケしてたので結局大学卒業するまで自分が何が本当に好きとかわかんなくて、で学生の頃は留学してみたいなとか思ってたんですけど、結局留学する時間もなく毎日部活だったので。
部活を休んで留学行くっていう判断できる子であればすればいいんですけど、やっぱ試合に出たいとかって思いがある子は休んだら試合に出れないと思うので、なかなか休めないと思うんですよね。
僕は大学卒業して働き始めてから一度ちょっと海外に数ヶ月ぐらい行ってたんですけど、海外行くとすごいいろんな発見があって、生き方だったり価値観だったり、自分こういう感覚が好きなんだって新たに発見になることがあったりとか、そういうのを大人自身もしていくことでその学生の子たちにこういう機会をもっと与えてあげないといけないなってより理解が深まると思うんですよね。
なので働いてる人にも実は長期オフって大事なんじゃないかなって思うんですけど、とにかく学生カテゴリーの子たちには結構ずっとスポーツさせるとか土日オフ、最近は部活で土日オフとかっていうのもあると思うんですけど、それよりももっと長いオフ、全然違う世界を見れるぐらいの期間を与えてあげるっていうのがすごく大事なんじゃないかなというお話でした。
ちょっといろいろ遠回りしちゃったんですけど、簡単にまとめるとですね、学生カテゴリーに長期オフを与えるべき理由っていうのは休むことだけじゃなくて、人生を考えた上でいろんな価値観に触れるための時間を作ってあげるっていうことが大事かなというのが理由です。
というわけで、今日も一日楽しんでいきましょう。杉山圭太でした。またねー。