肌と気づいて、それは相手も私に心を開いてくれなかったし、私も相手に心を開かなかったから、
こりゃ会話そのものが成立してないんだなっていうことに気づいたんですよ。
私の場合はですね。
それで、会話って一体どうだったんだろうって、日本でやってきた会話とかを、いろいろと考えた時に、会話には方法があると。
それで、それは英語や文法や、いろんなことをちょっと置いといて、会話の形の教科書がないと、
人はせっかく習った文法っていうものを、会話まで持っていけないんだなって気づいたんですね。
同時に日本語を学ぶ学生たちも、そのアメリカ人の気持ちで会話しようとするから、噛み合わないんですよ、相手の日本人と。
ということは、ちょっとアドレスしてあげて、お互いに川と川の両岸にいるとしたら、石を、この石を渡っておいでと、お互い。
この濁流だったり浅瀬かもしれない、深いとこかもしれないんだけど、私が石を巻くから、お願い、この石を渡って、そしたらお互い出会えるからっていうことで、
そういう形のコンセプトで、会話を作り上げる教科書を作れたらなと思って。
英会話の教科書で、そのレベルをちゃんと設定して作ったんですけど、僕がやってみたんですよ。
僕だって15年いて、アメリカ生まれでオーストラリアに1年、高校生16歳の時に行ってまして、やってみたらめちゃくちゃ楽しかったんですね。
大輔さんも他の人が喋ってる時に番組の中で、研究者みたいな話し方しないでとか、なってるよとか言ってて、固いよとか、会話になってないよっておっしゃった時があって、
その時に僕もやっぱり研究者って言葉のキャッチボール下手なのかなとかってちょっと思ってしまって、
でもこの英会話の本って英会話の本なんですけど、要はどうやってキャッチボールするかみたいな相手の言葉の受け止め方。
教科書というか書き込み式のワークブック。
ワークしながら教え合いながらやっていくんですけど、すごい楽しいんですよ。
このポッドキャストもしかしたらそうなのかもしれないですけど、必死に学んだ知識を学会とかで発表する時って全然自分表できない自分の声が、
ポッドキャストで出せるし、英会話に関しても多分そういう心が出しやすい、英会話っていう頭でやるんじゃなくて、
普段の自分が正直に思ってること考えてることみたいなのを置いた時に距離が縮まってて本当に仲良しになれるのかなと思ったりしたんです。
そしたらとあるアメリカ人の学生がですね、アメリカ人の学生は日本語を勉強している人。
その会話相手っていうのはアメリカに住んでいる日本人の中学生だったんですね。
その中学生っていうのは思春期にアメリカに来たものだから、授業はわかる、英語もわかる、でも話したいことが話せる相手がいないと。
お母様が話し相手が欲しいっていうことで、このプログラムに参加してくださって、日本語を勉強するアメリカ人と英語を話したい日本人の男の子が出会って、
その教科書を2人でやっていくんですね。ワークブック書き込んでって。
12回セッションが終わった後のアメリカ人の学生の感想が、先生わかったよと、これが世界平和だってことがわかったんだよって言われて、
まさかそこは想定しないで作ってたから、どういうことなのっていう話をしたら、先生って僕は日本の歴史も勉強した。
そして原爆ってこともわかった。これから広島に行く旅の計画も立てている。
だけれどもあまりに大きくて、自分は何もできないと思った。今後もできないだろう。
僕がどんなに有名になっても世界平和を作ることはできないだろうと思って、とってもショックだったんだよって。
だけど1人の男の子に会って、一生懸命自分の思いを伝える。しかも彼は日本語で伝える。日本語を習ったから。
その時に僕は何かできるかもしれないと思って、だからそれは先生、世界平和なんだよって言うんですよ。
ちょっとびっくりしちゃって、会話や聞くこと、話すことの先にあるものとして世界平和っていうのは嘘じゃないなっていうふうに、実はあまりに大きなテーマだけれども、少し思ってるんです。
ゆりかさん、そのテキストはどこで手に入るんですか?今すぐ欲しいんですけど。
欲しいですか?
欲しい。
大輔さんの力が必要なんです。
6月に日本に行く予定なんですけど、その前に大輔さんのところには送らせていただきます。僕らの戦略もちょっと聞いていただけるとありがたいですね。
1人の学生さんが日本に行きました。そして日本でいろんなところに行ったけど、日本で一番好きだったのはどこだって聞いたら、栃木県の小山市っておっしゃってました。
僕、栃木3年いましたけど、小山そんなにいいですか?
同じ。僕も同じ気持ちなんですけど、彼はそこで人生で、これまでの人生の中で一番素晴らしい日々を過ごせたと。
温かいホストファミリーと温かい学校の仲間たちに会えて夢のような日々だったと。
どこよりも好きで素晴らしい街だったって言ってくれるんですね。
それくらい人と人との心が通じた時に与える影響って大きくて。
京都も行ってるんですよ。東京も行ってるんですよ。仙台も行ってるんですよ。
でも栃木県の小山市が一番だったって残るんですね。
そのくらい何か人と人の心が通じるって大事だなと思って。
これが世界平和につながっていくっていうのを教えられながら活動してるんですけど。
いや本当にその通りだと思いますね。
今この時代に我々みたいな報道の仕事あるいはマスメディアの仕事って何が必要なのかっていうところがすごく問われてると思うんですよ。
実際新聞なんかも部数は下がる一方ですしこれから上がることはありませんよ。
それからロイターとオクスフォードが共同でやってる研究なんかを見ても世界的にニュース離れが進んでるんですよね。
ニュースから自分の意思で積極的にニュースを避けるって行動しているっていう人の割合が全世界平均で2022年で39%とかなんですよね4割。
これがまた5年ぐらいの間でどんどん増えてるんですよ。
アメリカでもブラジルでもイギリスでも日本でもどんどん増えている。
これなんでかっていう理由についても聞いていてその答えっていうのはいくつかあるんですよ。
コロナの時期なんでコロナの情報が多すぎるとかっていうのもあるんですけれども一つにはニュースを知ると自分の気持ちがネガティブになる。
いろんなネガティブがあると思いますが例えば戦争が起きていますとか災害が起きています。
日本でもノトで大きな地震があったりっていうので正月から心を痛める人多かったと思いますけれども。
つまりいろいろ自分の心をかき乱すことがたくさん載ってるんですよね。
子供が死んだとかね。そういうことっていうのはもうやっぱりあまり関わりたくないっていうのはこれは率直な気持ちだと思います。
それとこれもあって無力化に苛まれる。つまりシリアでパレスティナでいろんなことが起きてる。
ウクライナで起きてる。私たちには何もできないっていうふうに思ってしまうことが辛いっていうね。
みんなすごい真面目でいい人たちでそういう人たちがニュースを避けるようになってるっていうのは僕は本当に危険というか困るというか良くないと思ってるんです。
ただ本当に辛い時にはニュースから離れるっていうのは一つ重要な選択肢なんで心を痛めるぐらいだったら離れるっていうのはいいと思うんです。
ただそれは一時的なものにしてほしいなと思うのは結局やっぱりウクライナの話にせよパレスティナの話にせよ
知っておかないといろいろな人と話ができないっていうところがあると思う。
先ほどおっしゃったコミュニケーションを取れる友達になるみたいなところって何でつなげていくのかっていうとやっぱり会話だと思うんですよ。
僕らは会話の種を提供できないかなっていうふうに思っていて人と人とをつなげるものっていうのが実はニュースだったり時事だったりするんじゃないかと。
それを端的に表しているのがタツさんも大好きな漫才で漫才って時事ネタすごく多いんですよね爆笑問題とかそうですけれども。
であとアメリカなんかだとスタンドアップコメディとかっていうのも時事の話はすごく多いですよね。
これは何かといえばみんなが知ってるからみんな笑えるんですよね。
我々が話をするときって共通の何かがないといけない。
ただそのような趣旨のことは言うことがあって。どういうことかっていうと書き言葉と話し言葉って全く別のものだと思ってるんですよ。
我々がずっと苦しめられてきたのは例えば国語の問題。これはテストで100点満点つきますし成績表もつきますね。
漢字の練習とかもみんなしてきたと思いますけれども。国語の問題って全部書き言葉なんですよね。
この文章でA登場人物Aが考えていることを感じたことを書きなさいとか。
このという指示語が指しているのはどれですか。これは何かっていうと書き言葉って難しいんですよね。
書き言葉はいろいろなルールがあってそこをちゃんと読解できますかっていうのはそれによって試験ができる成績がつくぐらい難しいわけです。
だけどおしゃべりで成績つけられたことってありませんよね。
多分アメリカだとスピーチの授業とかあると思いますが、とはいえ書き言葉の勉強みたいなこととは違うじゃないですか。
私たちは朝日新聞社というところで働いていて、マスコミを評判してるわけですよね。
つまりなるべくたくさんの人にあまねく事実を伝えたいって思って働いてるわけです。
よく考えてみると書き言葉で伝えてるのって多分話し言葉よりも伝わる人の数少ないんですよ。
新聞記事って難しいですね。
さっきの研究者の話になるんですけれども、学者の方ってこれはみんなじゃないです。
ただおしなべってやっぱり極めて真面目に研究をされている方が多く、とりわけ科学の分野とかだと100%確実みたいなことってないじゃないですか。
だから常にいろいろな流法とかをつけて話さなければいけないし、それから論文って書き言葉の一番固いやつが論文ですよね。
あれっていうのは僕も論文なんかは結構読ませてもらいますけれども、すごく読み方さえ覚えちゃえばわかりやすいんですよ。
アブストラクトとか必ずついてるし、結論のとこだけ読めばいいし、みたいなことあるんですけれども。
とはいえなぜあれが伝わられるか、新聞もそうなんですけれども、これは正しい情報を伝えようとしてるからだと思うんですね。
典型的なのは国会の官僚答弁。
彼らは議事録に残るので間違ったことは絶対言えないわけですよ。
正しいことを伝えることを優先すると楽しさが失われるんですよね。
だから国会の答弁聞いて楽しい気持ちになる人は一人もいないじゃないですか。
日本の政治家のコメントがつまんないのも正しいことを言おうとしてるからなんですよね。
ここがすごくポイントだと思っていて、我々は報道機関なんで間違ったことは言いたくありません。
ただ誤解を恐れていると楽しさが奪われると思ってるんですよ。
綺麗にタケノコしてたよ俺。
タケノコ積むの達だったわけね。
すごいね。
俺石垣とか組むの上手いじゃん。
そうだね、実はね。
職人系。
意外と職人系なんだよね。
技としてはね。
うん。
スカウトされたこともあるもんね、増援業の社長にね、スカウトされる。
そう、バイクの前にカゴがあって、後ろにもカゴがあって、さらに荷台があるんだけど、
俺300部配らなきゃいけなかったから、ちょっと他の人が見たことないような、
タケノコがそびえてる、前見えないんじゃないのっていうぐらい、今ダメかもしれないね、
もうできなくなってるかもしれない。
そうねー。
あの時の写真撮っときたかったね、芸術的な。
ほんと。
やってました。
ということで、振り返るとですね、まず人と人とをつなぐのはですね、
会話だというセリフが僕の心にはすごく響いたんですね。
そうですね、まさに。
その会話のために大助さんはニュースで話題が提供できればっていうお話をしてました。
まさにそうで、私はこれを教育で話題を提供したいとずっと思っております。
でも教育の源っていうのは、もしかするとニュースってことなのかもしれませんね。
そう、ニュースがなかったら世界を語れないし、政治を語れないし、平和を語れないっていう話だったり。
そうですよね。
それがゆりかさんの場合には、英会話、日本語会話ということで、
さまざまな国の人たちが言語を学ぶことで、より多くの人たちとその会話が広げていくことができるというところですね。
さらに外国語を話すということは母国語を理解するということにつながりますので、
自分自身の心のあり方、心の形を理解することにつながっていくんですね。
大助さんはニュースで話題を提供したいとおっしゃってたんですけども、
私もまさに同意見でして、私の立場からすると、それは教育。
共通の教育があったときに話題っていうものがどんどん膨らんでいくと思うんですね。
例えば、同じ先生に習ったクラスメイトって仲いいでしょ?
同じ学校で習った同窓生、同級生って、やっぱりずっと先輩とか後輩とかって、
同窓生っていうのかな?楽しいじゃない?
それってなんで楽しいのかなって思ったときに、同じ学び屋で学ぶ教育なんだろうなっていうふうに思ってるんです、私は。
心を耕した土壌が一緒みたいなもんでしょうかね。
そうですね。アメリカに来て、それからすごく遠くなったときに、私は同じ学び屋で学んだものっていうものが、
達さんしかいなかったんです、アメリカで。
とても寂しい思いをした。達さんがずいぶんおしゃべり相手だったからよかったけども、
そのときに、おしゃべりって一体なんだろうかと、おしゃべりの方法すら忘れてしまったんです。
そんな私が英会話がうまくなるはずがないんですよ。
おしゃべりっていう形に対して、私はとても勉強しました。
そこ分析していいですか?
僕の分析させていただくと、
僕は農学部で博士を取った後に、医学部で1年間過ごして、
意向学を勉強してからアメリカに来てますよね。
オーストラリアの経験があったということで、まず言語の壁を1つ経験してたことと、
あとは農学部と医学部の壁を1年間ここで経験したっていうのが結構大事だったと思うんですよ。
ユリカさんは農学部で卒業して、アメリカの医学部にいきなり来たでしょ。
そうすると、僕が階段のように越えた2つか3つぐらいの壁を、
ユリカさんは1段で飛ばなきゃいけなかったんですよ。
それは言葉の壁、文化の壁、あとは分野の壁っていうのもあったなと思うんで、
そこは難しかったと思いますよね。
大変難しかったです。英語ができないっていうことで一口でくくるには、大変悔しかったんです。
なぜかって、やっぱり中学、高校、大学と英語をやってきたわけですし、
なのに、どうしても会話についていけないんですよね。
ただお言葉をお返しするようですが、ユリカさん、共同研究者のドイツ人の指揮者の息子さんだった、
すごい音楽にもグレングールドが大好きだった方と、毎日のようにずっとしゃべりしてたと思うんですよね。
8時間勤務だとしたら8時間しゃべってたよね。おかしいな。
今までの私の立ち位置ってちょっと崩れるぐらいの大しゃべり好きなんだけど。
めちゃくちゃしゃべってた。
しゃべってたね。
だから僕としては、あなたは3つの壁があるにもかかわらず、かなりしゃべってたんですよ。
ただその人以外との壁は越えられなかったですね。なかなかね。難しかったね。
考えてみて、ベルと私って何歳違いよ。
父と子ぐらい違うでしょ。
男女の壁もあるでしょ。国籍の壁もあるでしょ。
アメリカに来た年数も違うでしょ。
こっちは子供連れてきて、あっちは奥さん連れてきて。
あまりにかけ離れたものがあるにもかかわらず仲良しだったよね。
そこを僕強調したいんですけど、これが科学の力だと思ってて。
とっても科学を学んだの、私は彼から。
彼のピュアな科学、そしてゆりかさんの持っている心の奥底にある科学を愛してる。
今も涙が出ちゃう。とっても楽しかった。
博士とってよかったなって本当に思ったのよ。
そこに立ち返ろうってことで、科学教室を立ち上げて、
アメリカで育つ日本の子供たちとか、言葉の壁を感じている子供たちに、
科学っていうものを教え続けたのが、僕たちの科学教室の原点だったと思うんですよ。
話を朝日新聞に戻すと、大輔さんが話題で、会話でニュースのことを語ってほしいと考えるように、
僕たち科学教室でいつも言ってたのは、この実験したこととかを、
わくわくドキドキしたことね。
不思議だったこととかを、食卓や、あとは家族旅行で、
家族で動物園とかに行ったときに、この話科学教室で聞いたよね、みたいな会話が広がるようにってことで、
いろんな実験や話をしてきたよね。
会話の種をまくっていうのが、たぶん私がとっても好きなことなんだなっていうふうに気づいたのも、
博士をもって科学をやってたときも、科学教室に立ち上げたときも、
そして今リベラルアーツで教えているときも、私のライフワークは、
会話の種をまく人ってことだよね。
そう、種をまきたくて農学部に入ったんだけども、
実は私は、植物の種でもなく、動物の種でもなく、会話の種に行き着いたのね、私ね。
そうそう、それがいいじゃん。
それが花を開いて、いろんなところで会話が広がっていくということで、
朝日新聞ポッドキャストもそうだし、僕たちの活動もそうだし、
あと科学系ポッドキャストの日をやっている科学系のポッドキャストの皆さん、
それこそ今回も出たサイエントークのレイさんとか宇宙話のリョウさんとか、
それ以外の科学系ポッドキャストがたくさんいるんですが、
皆さんも言っているのは、この科学の話題が普通の生活に染み込んでいって、
自然と話題が出るようになってほしいっていう気持ちを込めてやっているのね。
そうね、皆さんから伝わってくるね、それね。
会話の中にエッセンスが入りますようにっていう願いがいいんじゃないでしょうか。
どうもありがとうございます、まとめていただいて。
大輔さんの志と私の気持ちを組み上げてくださってありがとうございます。
私もちょっとスッキリしました。
なぜこんなに楽しかったかっていう理由がわかりました。
ありがとうございます。
ということで今後ですが、パート4ではですね、
アメリカヤバいという話題が投げ込まれましたので、
アメリカヤバいよねっていう話になっていくんですけど、
日本もヤバいよねって僕も思ってて、打ち合わせなしだったんで、
その時その時で心に浮かんだことを話し合っています。
裸の配信は続きます。
ということでパート4も楽しんで聞いていただければと思います。
また今後なんですが、実はパキラジっていうラジオご存知ですか。
はい。
そうですね、パキラジさんの方に僕たちすごい面白いイベント、
53番組が集まるイベントなんですけど、
なれそめ音色という方に参加させていただきます。
で、こちらで音楽に関わることで、