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2024-05-08 09:07

友田とん『『百年の孤独』を代わりに読む』』文庫化の喜び

1 Mention

うれしいなあ!

#声日記

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百年の孤独を代わりに読むが、早川文庫から文庫として販売されるという法を受けて、大変嬉しく思っております。
柿内正午の声日記です。
皆さんが着実に毎日、日記前としてこの声日記を更新している最中、いまだにそもそものこのスタイルから瞑想し続けて、更には更新頻度もまちまちな感じで続けておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
先にもお話ししましたが、友田とんという作家の百年の孤独を代わりに読むという本が、もともと6年ほど前に自主制作本として、つまり人として出ておりまして、
それを手に取ったのがきっかけで僕も自分で本を作って売り歩いていくというようなことを始めたきっかけとなった本でもある、とても自分としても大事な本でもあり重要作でもあるというようなものなんですが、それが今回早川文庫から一般流通するということで大変嬉しいなというふうに思っています。
もともと滝口雄生さんと植本一子さんの往復書館が初めにリトルプレスで出て、その後に月間文庫に入るというような流れ自体はすでにありはするんですけれども、そのように元から商業の流通に乗っているような人たち、それは単に有名であるとかそういうことではなしに、既存の出版の業界であったりとか販売網みたいなところにある程度アクセスがしやすい、既存のアクセスが既にルートとして出来上がっているような人たちが、
そういったことを作るというのは割と自分としてはしらけるなみたいなところもありまして、そういう初めから編集さんだったり出版社にアクセスが出来るような人たちは最初から企画を持ち込んでそこでやればよかったんじゃねえのみたいなところがどうしても思ってしまうところではあるんですが、
とはいえ作家個人個人というもののインディペンデントな活動というものはそれ自体はとても良いことだと思いますし、出版社よりも作家の方が一つインセンティブを取りながらものを作って後追いでそこに予算がついて広く流通していくという流れ自体は歓迎するものでもあるよなというところはもちろんありつつなんですが、
自主制作で出してそれきっかけで自分でも出版社を始められてというような形で常に自分で自前で活動していたような方がですね、とうとう一般流通の文脈の中に入っていくっていうのはやっぱり考えも等しいよというか、元からそこから始まっている人ではなくて、
草の根的な活動をしていた人たちが後からメインストリームに乗っかっていくっていう流れの順序っていうものの重要さみたいなものがすごいあるというか、そのような形でまず自前で始めるっていう場合って大きな組織から認証っていうのが降りているわけではない中で活動ができてしまうので、いってしまえばクオリティチェックみたいなものが甘くなりがちな世界でもあるんですよね。
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なので、そこまで大したことない本でもきちんと売ることができてしまうと、僕はそれを逆手にとってなるべく大したことない本をどんどん売っていくっていうような作戦でやっているんですけど、友田さんのように自分で出すんだけれどもきちんと構成者を入れたりとか、デザイナーの方を入れたりとか、きちんとクオリティのチェックっていうものを一人の希望とはいえども、キャリアの初期の段階から常に意識しながら始める。
きちんとしたものをきちんと届けていくって活動をコツコツされていた方が商業に乗っかっていくっていうのは非常に嬉しいことだなというふうに思っております。
あとやっぱり友田さんとは、その後もいろんなところでご一緒させていただいたりしてお話をしたりしても、やっぱり本物思考というか、子供の頃の製本の話とかね、すごいいろいろ面白いんですが、その辺は編集者と製本についての陣が出ておりますので、ごめんなさい、タイトル忘れちゃいましたが、そちらなどを参照していただければと思うんですけど、
常に何か車輪の再発明を知らず知らずにしてしまうんだが、その車輪を作るってなったら、その車輪は偽物ではダメなんですよね。
友田さんが再発明する車輪っていうのは常に本物の車輪を作ろうとするんですよ。
本物の車輪を作ろうとするようなあり方で、今、市から自前で本を作るっていうことで、本物の本を作ろうとしていた人が商業に乗りたくないわけがないというか、きちんと本物の商流に乗っかって、そこで何か自分の作ったものが流通していくっていうことに喜びを覚えないはずがないだろうっていうようなことを、やっぱり個人的な友田さんの人柄を持っていても思うところがあって、
これは単純にミーハー心で、大きな資本に乗っかって作品を発表できてよかったねとか、商業デビューみたいなところの良さではなくて、そういう商業デビュー的なことは既にトップの党に友田さんはされてますし、
自分で出版社を作るという形で、そもそもそこの市場に自分で打って出るっていうことをしているような方であるので、そもそもそういった流通に乗っかるから偉い、かやかわ処方から文庫が出るから偉いみたいな、そういうような話では全然なくて、むしろそのような、どのようなその辺の出版社や、そこにたまたま就職した会社員よりも、
よりラディカルな形で出版というものを実践していって、制作というものをきちんと、誠実にやり続けていた大きな作家である友田さんが、とうとうそこに乗り込んでいくっていう、そのことが僕はすごい嬉しいなというふうに思っています。
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なのでね、この本がまたべらぼうに売れて、100年の孤独を代わりに読むが、100年の孤独よりもうっかり売れてしまうみたいなことが起きていくとですね、この本の批評性もより一層際立ちますし、友田さんの今後のご活躍にもさらにブーストかかるのではないかなというふうに楽しみにしておりますので、これからがまたより一層楽しみになるお話だなということを思ったニュースでありました。
7月だったかな?6月末ぐらいに100年の孤独の文庫が出て、7月に出るんだったかな?ちょっとごめんなさい、日付はうっすらしていますが、その辺の正確性を全く担保しないっていうところを、この小絵日記の一つのルールにしていこうというか、手ぶらでただ喋って、うろ覚えで全てをやってしまうっていうことをしていこうかなとは思っていますが、そんな形でね、友田さんがついにかぁというところで、本当になんか自分のことより嬉しいというかね、
なんか人の活躍ってのは嬉しいもんですね。お友達というか、自分が勝手に仲間意識を持っている同じような時期に本を作って売り出した、インディーで売り出したような作家の人たちっていうものに対して、なんとなくちょっとね、前後で言うと友田さんは先輩だったりもしますけれども、どんどん世に出ていく感じがあってね、それは時代が追いついてきたなっていう感じがすごいするんですよね。
なんかやっぱりなんだろうな、セルアウトではないんですよ。商業の側がこっちをピックしたんじゃなくて、俺たちがこっちに、そっちに行ってやってもいいっていうね、なんかそういうような状況があるのが非常に頼もしいなと思っておりまして。
この夏にはオルタナ旧市街さん、一般という格好維持にも出しているオルタナ旧市街さんが柏処房から短調を出すということも聞いておりますし、あとは今月の売りの群蔵の6月号からは日記本であったりね、三種三様であったり、酒場の君っていうような名エッセイや日記本でご活躍中の竹花舞子さんが連載を始めるということで、
まだちょっと読めてはいないですけど、これから読むのが楽しみだなというところで、なんとなくエッセイなのか小説なのかその狭間にあるようなところを狙った文章なのかなっていうのはパラパラと見た段階では感じているんですけれども、
こちらも商業施設の連載をいきなり持つというところで、大変楽しみにしておりますので、この辺りの人たちの活躍をこれからもニコニコと見守りながら、僕も僕で何かしらやっていきたいなという気持ちが高まったと、そのような日々でございました。
これからも毎日この小屋日記をやれる気は全然しませんけれども、折りを見てお話ができたらなと思っています。それではさよならごきげんよう。
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