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おはようございます。心理学者のじんぺーです。 Good morning. I am 心理学者のじんぺー.
このチャンネルでは毎日心理学の最新論文を紹介しています。 On this channel, I introduce the latest psychology papers.
本日も心理学の新しい2025年に出たばっかりの論文を紹介します。 Today, I introduce the latest psychology papers.
今日は、しらすなさんというお世話になっている研究者、心理学者の方がいて、が最近出された論文をご紹介したいなと思います。 Today, I would like to introduce the latest psychology papers published by Shirasuna et al.
最近というか、昨日ツイートしてたから、昨日出たばっかりなのかな。 I don't know if it's because I tweeted yesterday.
とても興味深い研究結果が出ていると思いますので、ぜひ聞いていってもらえると嬉しいです。 I think there are very interesting research results, so I would be happy if you could listen to them.
意思決定とか、あとは判断、ジャッジメント科学というか、そういう研究をされている方で、意思決定に影響を与える、判断とかに影響を与えるような、諸々について研究をされている方だと思うんですけども、 I think he is a person who studies things that affect will and judgment.
今日は、そんなしらさなさんの最新論文ですね。 Today, I would like to introduce Shirasuna et al.'s latest paper.
ちょっと何てまとめたらいいかわからないので、ぜひ本編聞いてください。 I don't know how to summarize it, so please listen to the main part first.
お知らせをさせてください。 Please allow me to introduce it.
本日の17時からオンラインイベントに登壇します。 We will have an online event from 17 o'clock today.
オンラインで参加できますし、東京近辺の方は、お風呂に対面でも参加できるそうです。 You can participate online, and people around Tokyo can participate in face-to-face meetings.
すみません、僕はオンラインでの登壇になってしまうんですけども、研究の話をたくさんさせていただく予定です。 I'm sorry, I'm going to be a speaker online, but I'm going to talk a lot about research.
資料は作っていたんですけども、なかなか、バラエティに富んだ自分でもあるんですけど、 I made the material, but it's quite a variety.
いろんな研究をしてきたなと思いますので、 I think I've done a lot of research,
あんまり飽きずに聞けるんじゃないかなと思っております。 so I think you can listen to it without getting tired of it.
ぜひ遊びに来てください。 Please come and play.
久しぶりにこんだけまとまって研究の話をするので、 It's been a while since I've been talking about research,
最近のアップデートとか、まだどこにも出してないような話とかもできると思います。 so I think I can talk about recent updates and things I haven't talked about yet.
ぜひ遊びに来てください。お願いします。 Please come and play.
このチャプターにURL貼っておきます。 I'll put the URL in this chapter.
無料で申し込みできますので、ポチッとやっちゃってください。 You can apply for it for free, so please click it.
それでは、白砂さんの論文ですね。 Now, Mr. Shirasawa's paper.
このオンラインが普通になってくる社会というか、 This online society,
パソコン使ったりとか、パソコンの作業とかを想像してもらったらわかりやすいと思うので、 I think it's easy to understand if you imagine the work of a computer,
いろんな選択を秒単位でというか、常に迫られているわけですよ。 so there are a lot of choices in milliseconds.
例えば、こっちクリックしようかなとか、あっちクリックしようかなとか、 For example, click here, click there,
このファイル開こうかな、別のファイル開こうかなとか、 open this file, open another file,
しかも、このディストラクターというか、邪魔をしてくるじゃないですか、画面を見ていると。 and this distractor gets in the way when you look at the screen.
だから、できるだけデスクトップとか整理したいなという思うわけなんですけど、 So I want to organize my desktop as much as possible,
そのオンラインとかで何か作業をする時とかに作業効率を上げたいし、 and I want to improve the efficiency of the work,
その判断の精度とかを上げていきたいわけじゃないですか。 and I want to improve the accuracy of the judgment.
それをどうするかということを考えたときに、 When I thought about what to do with it,
白棗さんが一つ注目したのが待機時間というところです。 Shirasana paid attention to the waiting time.
人が何か判断をして、意思決定をして、行動を起こす前に、 Before people make a judgment or make a decision,
待機時間を設けることが判断の正確性にどう影響するか、どう起用するかということを I think it's a paper that looks at how the accuracy of the judgment is affected by the waiting time.
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調べたような論文なのかなと思っています。 I think it's a paper like that.
簡単に言うと、全然待たないほうがいいのか、ちょっと待ったほうがいいのか、 To put it simply, should I not wait at all, should I wait a little,
すごく長く待ったほうがいいのかという話ですね。 or should I wait a long time?
すごく長くと言っても、すごく長くないんですけど、 It's not that long,
それは実験の内容のところで説明をしていきたいと思います。 but I'd like to explain that in the content of the experiment.
日本人123名が参加した実験の紹介をします。 I'd like to introduce the Japanese people who participated in the experiment.
どういう課題をしたかというと、グリッド課題という課題があります。 The topic of the experiment is the grid problem.
これはぜひ論文を飛んでもらって、画像を見てもらったらわかりやすいんですけど、 It's easy to understand if you take a look at the paper and look at the image,
50×50のグリッドを想像してくださいと、マス目ですね、想像してもらって、 Please imagine a grid of 50 × 50.
この50×50だから250マスあるわけですよね。 It's 50 × 50, so it's 250.
その中に2500マスの中に黒と白のどっちかが入っているわけです。 There are black and white in it.
それを一瞬で黒が多いか白が多いかということを判断するような課題です。 It's a task to judge whether there are more black or white in an instant.
これは結構難しいです。 This is quite difficult.
今回はもう2つのパターンを用意していて、簡単な問題は65%と35%。 There are two patterns this time, and the simple problems are 65% and 35%.
だから黒が65%で白のマスが35%となると、確かにぱっと見で見ても結構わかるかなというところです。 So, for example, if black is 65% and white is 35%, you can see it at a glance.
難しい問題だと、これが45%と55%になって、この微妙な違いを黒が多いってパッと判断するのって結構難しいんですよね。 This is a difficult problem, because it's 45% and 55%, and it's quite difficult to tell the difference between black and white.
これは僕結構やったことあるんですけど、まあ難しいなと思います。 I've done this before, but I think it's quite difficult.
だけど、勘で当たるって言うほど難しくはないですよね。 But it's not as difficult as it sounds.
それぐらいの課題だという風に思ってもらったら大丈夫です。 It's okay if you think of it as such a challenge.
三つの群を作ってみますと、この群分けが先ほど言った、全然待たないか、ちょっと待つか、長く待つかというところで、長くないと言ったのは、これ0秒、1秒、2.5秒という条件わけですね。 I made three groups, and this group is the one I mentioned earlier, not waiting at all, or waiting a little, or waiting for a long time.
長くないと言ったのは、これ0秒、1秒、2.5秒という条件わけですね。 It's not long, but it's 0 seconds, 1 second, 2.5 seconds.
だから、まずそのグリッドが画面に出ますと。画面に出て、これを黒の方が多いかどうかというのを判断すると。 So, first, the grid appears on the screen, and it's judged whether there are more blacks or not.
その時に0秒だと、もうこれすぐ選択肢を選べる。 At that time, if it's 0 seconds, you can choose the option right away.
で、1秒だと、そのグリッドが出てから1秒は絶対待たないといけないという感じですね。で、そこから動き出せる。 And if it's 1 second, you have to wait for 1 second after the grid appears, and then you can start moving.
で、2.5秒はそのグリッドが出てから2.5秒後に動き出せるみたいな感じになっておりますと。 So, 2.5 seconds is when the grid appears and starts moving after 2.5 seconds.
で、どうでしょうかね。これどう思いますか。 So, what do you think?
なんか、もうパッと言った方がいいのか、2.5秒の方がいいのか、1秒の方がいいのかってなった時に、これもう結果の方に行くんですけど、これは1秒が一番良かったと。 Well, I'm not sure if I should say it right away, or if 2.5 seconds is better or 1 second is better.
1秒が一番良かったと。一番良かったと言ってもちょっとだけカラクリがあるというか、説明を要するので、もう少しだけ聞いていただきたいんですけど、まず、正当率、正確性の話だけで言うと、これは1秒か2.5秒が0秒よりも正当率が高かったということだったらしいんです。 So, 1 second or 2.5 seconds doesn't change the accuracy.
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だけど、ここで白沢さんたちが面白いことをしているのは、認知的葛藤を測っていますと。認知的葛藤というのは葛藤ですよ。頭の中で葛藤をすると。この葛藤が多いと、疲れるじゃないですか。だから、この認知的葛藤というのは少ない方が良いであろうという風に思われるわけなんですけど、これ実は2.5秒というか、秒数が多ければ多いほど、長くなれば長くなるほど、この葛藤が多くなります。 So, the more seconds you have, the more likely you are to get it right.
だから、正当率が高くて、かつ、この認知的葛藤が少ないところが良いわけですよ。そう考えたときに、これは1秒の待機グループが一番良いんじゃないかということを、白沢さんたちは論じているわけです。 伝わっていますでしょうか。ちょっとややこしかったかもしれないです。説明の仕方が良くなかった。
認知的葛藤の測り方もすごく面白くて、マウスでコントロールするわけなんですけど、このマウスの移動の軌跡みたいなのを測れるわけですよ。 この軌跡の歪み具合というか、カーブの度合いだったかな。
このマウスの動きによって、認知的葛藤、葛藤してたら簡単に言うと、こっち行ったりあっち行ったりしそうじゃないですか。それによって葛藤を測っていて、この度合いというのが、先ほど言ったように秒数が大きくなれば大きくなるほど大きくなるというので、葛藤すると疲れるじゃないですか。
だから1秒がいいよというふうなお話でございました。だからちょっと待てということですよ。何かをする時はちょっと待って、一瞬待つ。このすごく単純化されたグリッド課題というものを用いているので、普段の日々のタスクにおいてはどれくらい当てはまるかわからないんですけど、全く待たないよりはちょっと待った方が良くて、待ちすぎるのも良くないというね。
これだけでも結構汎用的な結果なんじゃないかなと個人的には思っておりまして、とっても面白い研究だなと思います。論文読めますので、オープンアクセス誰でも読めますので、ぜひ読んでみてください。
はい、いかがだったでしょうか。この1秒待つっていうね、これが正確性を上げるとか、認識カットがそんなに大きくないとかっていうのは結構いいですよね。なんか待たなくていいって思うと良くないですか。
あと忘れてた、これも言わないといけなかった。主観的なイライラ度合いみたいなのも分かっていて、これも2.5秒待つグループが大きかったんじゃないかな、だと思います。だからやっぱり1秒ぐらい待つのが良いんじゃないかというこのグリッド課題においてはですけど、どうなんですかね。日々選択を迫られているわけですよ。
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考えすぎると良くないんじゃないですか。めちゃくちゃ単純化するとそういう示唆もあるのではないかなというふうに思っておりまして、この白砂さんの研究をぜひ日常生活にも応用していただければというふうに思います。
白砂さんは早押しクイズのプレイヤーでもあったんですよね。クイズの研究も論文も出されていて、だからちょっと競技スタイルは違えど、クイズだって素早い判断力というか、ボタンを押したりとか、いろんな認知のせみぎあいが起こっているわけですよ。
あの競技の中にはという研究もされている方で、とても面白い研究者のお一人だなというふうに思っていますので、ぜひチェックしてみてください。白砂さんのXでもあっておこうかなと思います。
少し前まで一緒にクラウドファンディングアカデミストの方もやっていたんですけど、今は3期生だったのかな、だから前期でやっていたという感じでございますので、そういう中でもある方です。ぜひチェックしてみてください。最後まで聞いてくださってありがとうございました。今日もいい1日にしていきましょう。
陳平でした。心を込めて。