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2022-11-18 14:04

第395回 能力は高いが、「人を育てること」に価値を置かない幹部

第395回 能力は高いが、「人を育てること」に価値を置かない幹部

井上健一郎が、組織・人に関わるあらゆる問題をわかりやすく解説する番組です。

番組への質問はこちら↓↓↓↓

https://ck-production.com/podcast/inoue/q/

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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感。
上場企業から中場企業まで延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
ということで、今週も行きたいと思いますが、
今日は中小企業の経営者というふうになってますね。
いただいております。行きたいと思います。
能力的にはとても高く、社内で活躍している幹部がおります。
プレイヤーとしては本当に優秀で、報酬も中小企業にしては大企業さながらに支払っています。
しかし、能力が高いが故に合理的でもあり、
作業人員の社員は割り切って作業だけに重視させるべきであり、
育てるという観点は持つ必要がないという価値観を持っています。
部下をつけることもできず、人が育ちません。
結果、彼の依存体制から脱却できないという経営課題も抱えています。
このような場合、彼の価値観変容を促すような努力をすべきなのか、
どのように考えると良いものでしょうか。
ご指導いただきたくお願いいたします。
はい。結構難しい問題ですね。
どうですか。
どのぐらいの規模なのかなっていうのが一つ気になるんですけどね。
引っかかるのが、幹部っていうふうに表現されているので、
それなりの立ち位置の人だと思うんですよ。
それなりの立ち位置の人なんだけれど、
人を育てる必要はない作業に徹してればいいんだよねっていう、
人の活用に対する考え方。
この方価値観っておっしゃってるけど、
っていうふうに思っている人が幹部にいるということ自体が、
もうすでにミスマッチしちゃってるのかなと。
だから幹部という立場に据えたときが、
ちょっと一歩失敗しちゃってるからっていうのがあって。
幹部っていう言葉の受け取りは、
管理職というか人を育てるような立場の幹部だと失敗じゃないかっていうことですか。
経営を考える立場に近い人でないと、
幹部という表現しないのかなと思うので、
例えば営業部長をやらしてるとか、製造部長をやらしてるとか、
どのスキルを活用してるのかわからないけど、
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そのセクションのある意味責任者っぽいところに置いてるんではないだろうかということです。
で、だとするとっていう話がまずあるんですけど、
その前に、そうじゃないとしたらね。
本当に一社員としてやってるんなら、プレイヤーにこの人を徹視させる。
マネージメントという領域は一切任せないっていう方法もなくはないので。
このままだとこの人への依存が強まるっていう話があるけど、
依存っていうのがどのようにして起こってるかなっていうのはあるんですよね。
よくあるのはやっぱり営業において起こる。
すごく売り上げ上げるとかね。
やっぱり本人がそういう働き方を自分の人生の中で選ぶって言うんであれば、
その立場にするっていう方法はなくはないと思います。割り切ってね。
その代わり、下手をするという表現じゃないんだな、なんて言ったらいいんだろうね。
場合によっては、ある意味高額でいいから業務委託で外に置いておくとかね。
っていうんだって、このご時世なくはない考え方なので、
雇用契約である必要はないかもしれない。
そういう価値観で生きてる人はね。
確かに営業マン、フルコミ系。
あとこれ系で多いのがエンジニア、クリエイターとかこの辺多いですよね。
エンジニアの場合ってのは若干どうしてもチームワークが必要になってくる場合があると思うので、
個人クリエイターだったらね、デザイナーとかだったら別に違うけど、
エンジニアってのはどうしても開発したものを生産ラインに乗っけるとか、
組織立って動くためのブリッジっていうのが必要とするので、
そこはどうしてもチームワークみたいなのが求められるから。
だからそういう意味では、もう一回戻ると、
この人がどうしてもそういう価値観で生きていきたい人であれば、
逆に言うと、そういう価値観の個人とその人からの実りを得たい会社っていう立場で、
関係性を考えればいいんじゃないかなっていうのが片っぽの考え方。
片っぽ。
やっぱり幹部にということを表現してるってことは、
それなりに経営的なところで担ってほしいところがあると思うんですよね。
ということは、経営的な側面でほしいと。
経営ってやっぱり戦略と組織運営なので、
じゃあ戦略面でも協力してほしい。
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それから組織運営でもやってほしいということは、
もうガチで話し込まないとだめだと思う。
つまり経営者として、社長としてのこの方が、
こういうふうにしてこの会社をこうしたいということを真剣に考えて、
そのビジョンに一緒に乗ってくれるかどうかの合意形成みたいなのがないと進まないんだと思う。
だからもう本当に腹を割った話というのかな。
こうしたいと。
で、あなたから見えるこの会社はどうかという会話もあってもいいから。
本当にお互いの価値観で話し合わなきゃいけない。
だけど目指すものはこうなんだけど、
それへの参加意欲があるかどうかは確認しなきゃいけないかなと思いますね。
もう一個プラスして、要素として考えてほしいのは、
作業員は作業に徹すればいいと。
人を育てる必要はないと。
いうのは、どこからそう思うのかっていうのは聞いたほうがいい。
この方の背景とある考え方。
それは個人主義だとかなんとかっていうふうに簡単に片付けないで、
やっぱりどういうときからそういうふうに考え始めたのかとか、
この人の背景となるものをすごく聞いてみないとわからないし、
それによって、そういうことから来てるならもうしょうがないねって言うなら、
一番最初に言った方向へ考えればいいし、
どこかで何か仕事に対してとか、お客さんに対してとかいろんなもので共通する認識があれば、
そこからやっぱり、だとしたら一緒にやってほしいんだけどということへ入っていくんだと思います。
だから具体策としてこうするといいですねっていう手法を、
今の情報の中で語るのはちょっと危険だから、
やっぱりそういう奥にある本質的なところっていうのかな、
みたいなものにアプローチしていくことがまず第一なんじゃないかなっていう気が非常にしますね。
ベースとなるまず大前提が、ガチでの対話ですね。
そうそう。ガチでの対話。
その背景にある方が、作業員は手すりゃいいんだよみたいなふうに言ってるんだとしたら、
それがいい悪いの前に、それをなんでそういうふうに考えるのかな、背景とかをちゃんと。
知らないと話にならないなっていう気がするね。
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その上で極端に振ったとこで業務委託とかっていう、お互い。
ある意味ウィンウィンな契約に切り替えるってことですよね。合理的な。
それも別に社員と業務委託だと社員の方が上だっていう感覚ではなくて、
全然構わないと思うし。
むしろその価値観によってはね、
場合によっては、そのスキルを生かして副業できるよねって場合だってあるわけで。
だったらそういうふうにしてみたらって、うちも応援するよって言ってあげればいいし。
なんとなくそっちの道を、この質問者の方がその道を選びたいとは思っていないと思うので、
だとしたら自分がこの会社に対して思っていることというものを、
もうちょっと強く表したほうがいいんじゃないかなと思います。
なるほど。
でね、往々にして、ちょっとここは振り返ってほしいんだけど。
高いスキルがある人なんだけど、
会社自体に対して魅力を感じてもらえてるかどうかっていうのは、検証したほうがいい。
つまり、作業に徹すればいいでしょっていう発想に至るのは、
この会社という組織に対して何か自分が力を注い込むという、
あんまり気持ちにならないっていう場合もなくないんでね。
だからここは、経営者の方も自分たちの事業展開、
それから示しているビジョンとか、理念とか、自分たちの存在価値とか、
そういうことについてちゃんと語れていますかねっていうのも、
ちょっと気になるところではあります。
なるほど。
どこかで会社の方針とか、進もうとしてるほうに共感してないんじゃないかという感じが受け取れるんですかね。
場合によってはね。
そういう人って結構いるのでね。
インスチューは別にいいっていう感じで、
いや俺はやることでしっかりやりますからっていう、
結構フリーエージェント的な発想で仕事をするって方もしていると。
ただフリーエージェントになりたいわけではないんだけどっていうね。
だからとりあえず今の仕事でちゃんとお給料もらえるから頑張るよ俺はっていうような人もいなくないし。
なるほどですね。
だからどのパターンか今見えないので、
まずはどのパターンなのかっていうことを、
この社員の方がどういうところからこういうふうに考えてるかがわからないと対策の内容がないのかなと。
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ということですね。
しっかりと、一旦なかなか手強い相手かもしれませんが、
顔つき合わせて対話していくというところから、
何かまたヒントが見つかったタイミングでぜひいただけたら、
具体的な話もここからできるかもしれませんので。
そうですね。ぜひもうちょっとその辺の細かな情報がいただけるともうちょっと話できるかなと。
なるほどですね。こういう方に踏み込んでいくと聞きたくないような話がわっさわっさ出てきてね。
そうそうそうそう。現実を見てしまうところがあるんでね。
非常に大変かもしれませんが、ぜひ踏み込んでいただいて。
もしかするとこの方をきっかけに、自分の会社っていうものと自分の経営っていうものに
もう一度向き合ういい機会になるかもしれない。
ということで、ぜひ頑張っていただけたらと思います。
井上先生の番組、今Amazon Music、Spotify、ボイシー、
当然このPodcast、あとGoogle Podcastも聞けるようになっておりまして、
いろんな媒体で聞けますので、今Amazon Musicとかやたらランキング上がったりするので、
みなさんの環境で一番いいアプリを使って聞いていただけたらと思います。
ということで、ありがとうございました。
ありがとうございました。
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