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2023-09-08 14:05

第437回 「叱る」ときに◯◯は絶対言ってはいけない!?

第437回 「叱る」ときに◯◯は絶対言ってはいけない!?

井上健一郎が、組織・人に関わるあらゆる問題をわかりやすく解説する番組です。

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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中小企業まで延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤克樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さあ、ということでね、この週も早速いきたいと思いますが、
今日はですね、営業部長の50代の方からご質問いただいております。
ありがとうございます。早速紹介させてください。
先日珍しく娘、社会人と一緒にテレビドラマを見ていました。
そのドラマでは部長が部下に対して注意をしているシーンでした。
もっと相手の気持ちを考えて対応してほしい。
これはあなたのために言っているんだと熱く語っていました。
私は、そう、その通りだと思って見ていたら、隣にいた娘が、
いるんだよね、自分の成績のために、あなたのためだとかいう上司と言いました。
それを聞いてドキッとしました。
私は部下に、俺はあなたのために言っているんですとは言いませんが、
実は心の中で毎回思っています。
でも娘の言葉を聞いて部下に注意したら、
このように思われてしまうのかと少し怖くなりました。
そんなふうに思われるくらいなら、わざわざ注意しない方がいいとも思ってしまいました。
それはそれで責任を放棄している気がします。
長くなりましたが質問です。
井上先生にとって注意するとはどのように捉えているでしょうか。
井上先生は注意はしないのでしょうか。
また注意する、考えてもらう、気づいてもらうは、
どのように使い分けているものなのでしょうか。よろしくお願いいたします。
なるほど。
ということで、むちゃくちゃ人間性はあるけど、
すごいクレバーな方なんだろうなという質問ですが。
そうですよね。
娘さんがどんなふうに捉えたかっていうことももちろんあるんですけど。
注意はしないんですかっていうことで言うと、
上司だとしたら注意すべきことが出てくるので、
それを注意しないというのは、
上司という役割としてはいわゆる機能してないってことになってしまうので、
注意しますかしないんですかって言ったら、
するべきことはしますよっていうことだと思います。
でも一個あるのは、
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あなたのためっていうキーワードが出たので、
あなたのために言ってるっていう注意と、
やっぱり我々はっていう文脈って両方あるのに。
つまり我々がすべきことを守らなければいけないことっていうことは、
あなたのためっていうことをつけちゃうと、
オーダーじゃなくなっちゃうよね。
さっきのドラマの事例で言うと、
そのドラマ自体の流れがどうなってるかによって、
そのセリフが正しいか正しくないかというか、
いいか悪いかが変わってくるんだけど、
ただもっと相手のことを考えて行動してほしいと言うのかな。
それはあなたのためだ。
この二つだけを言うと、前半戦ってオーダーなんだよね。
もっと相手のことを考えて仕事をしてほしいとか、
動いてほしいって考えて行動してほしいっていうのは、
これさっき言った私たちはそうするべきだと思うんだよねって話なんだ。
なるほど。
私たち会社の全体としての方向からすると、
そうしなきゃいけないっていうようなオーダー。
私たちの部署はかもしれないし、
もしかしたら組織運営とはそういうものなのかもしれない。
どの場面で言ってるかわかんないけど、
相手のことを思ってやるということは、
我々全員が持っていなければいけない心構えなんだよ。
なるほどね。
うん。っていうことなんだよ。
それはみんな持ってるべきだろうっていう話なので、
あなたのためなんていうことをつける必要ないと思うんだよ。
もっとちゃんと私たちはこうするべきだと思うので、
あなたにもそうしてほしいという流れで言うべきだとは私は思う。
ある意味叱るに近いっていうこと?
そういうふうに言うと。
これはおさほでありルールですね。
あなた間違ってますよと、
ここのコミュニティ組織チームにいる以上。
これはやってほしい。
これはオーダーでありリクエストでもある。
親が自分のために言ってくれてることなんて当たり前じゃないですか。
でもワーって言われたものに、
あなたのために言ってるのよってつけられたら、
うるせえなこの野郎って感情が湧くというか。
だからそれはあなたのためと思ってる人の感情が出ちゃうから。
これはあなたのために言ってるんですよって言った瞬間に、
この娘さんが感じ取ったように、
そうしてほしいと思っているその人の気持ちを満足するためなんだよね。
あなたのためなんでしょうって聞こえちゃうのか。
そうですよね。
親だってみんな本当に子供のために苦言をテースっていうのはあるんだけど、
苦言をテースってことはあまり君のためっていうふうな言葉と、
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ヘッドにしない方が。
あなたのためにっていうときは、
これはしっかりとした対話の場でやるべきでね。
さっきの例で言うと、
もし相手の気持ちを重っ張ってないなこの人って思ったときに、
でもそうした方が多分彼はもっと成長できるのにっていう文脈で捉えてるんだったら、
考えるべきだよってあなたのために言ってるんだよって言うんじゃなくて、
むしろこの間の件だけど、
あの時向こうはどう思ったんだろうね。
そういうことね、対話の場。
どう思ったと思うって言ったら、
例えばだけど、
それはあんまり考えてなかったですって、
こうなんじゃないですかって言ったら、
でももしかしたらもっと深くこういうことについて気にしてたかもしれないよね。
そうかもしれないですね。
やっぱ大事なポイントだよねここって。
今まさに今回のご質問の、
考えてもらうと気づいてもらうと注意するをどう使い分けてるかの話につながってきますね。
その上で、確かにそれもあるかもしれないですね。
それ分かるか分かんないかって結論変わるでしょ。
こういうことにも意識向けたほうが君のためになるよっていうのは。
まさに考えてもらって気づきですね、今の。
叱責的な、苦言的なことと、
あなたのためにはセットになると聞こえ方が違っちゃう。
本人の意識は同じで。
なるほど。
と思います。
ここで言う注意する。
注意するを叱るに近いもの。
私たちはという文脈においてそれは間違ってるよっていう意味で注意したり叱るときに、
あなたのためにっていうような枕言葉というか、
そういうものがセットになると、受け取りが分かんない。
混乱してるわけですよね。
私たちはちゃんとやるべきだよっていう、
本当にちゃんとオーダーとして伝えるべき。
そうじゃなくて、このご質問の方のあるように、
本人が気づかなきゃいけないとか、
考えていくっていうプロセスを通して言わなきゃいけないっていうものに関しては逆に、
あなたのためにとかも言う必要もないかもしれませんけど、
場としては対話の場でちゃんと伝えていくというよりも、
リードしていくっていう感じなんですよね。
もう一個テクニカルに聞こえるかもしれないけど、
あなたのなんとかのためにがつかないとわからないんだよね。
成長のためになのか、
あなたがもっと評価されるためにはって言葉だってなくはないわけじゃない。
確かに。あなたのためにってデカすぎますよね。
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あなたがもっといい仕事ができるようにするためにはとかでもいいし、
あなたのためにって言うと、すごい人格包含しちゃってるんですよ。
私の何のためにですかって。
そこまであなたに言ってもらう筋合いに寝死くらいの関係性がそうなっちゃいますね、受け止めが。
よく上司部下で成長ってキーワードで言うと、
君が次のステージに上がるためにはっていうのは言い方をするときがあるけど、
もう次の段階に行こうよ。
もうワンステップ上の段階に行けるんだからさ。
そのためには相手の気持ちっていうのはもうちょっとわかったほうがいいと思わない?
ってなると思います。
ものすごい集約された形で一気に回答されていることに結果的に気づいたっていう感じなんですが。
改めて井上先生の言葉として、これどうなんですかね。
このご質問者のいただいた方は、注意すると考えてもらうと気づいてもらうっていう言葉として認識しているようですけど。
このあたりのキーワードをそれぞれいくと、さっきの認識でいいんですかね。
注意する、叱るものは私たちとして叱る。
考えてもらうもの、気づいてもらうものは対話としてしっかりとリードするというかアプローチしていく。
やっぱり誰もがやらなきゃいけない仕事をやってるときって、
気持ちが乗らないでやってたりすることももちろんあるだろうけども、
決してサボろうとか逃げちゃおうなんてことはあんまりないわけだから、
それなりの意図はあるんだよね。
その意図の深さ広さとかっていうことは課題としてあるかもしれないけれど、
なので何を一生懸命やったかっていうことをちゃんと考えてあげないと、
あなたのためにということを言う側のスタンスとしては、
あなたを理解した上で言ってるよっていう理解してるという過程を踏まないと、
あなたのためには何言ってるの?自分のために言ってませんか?
だから今回のこのように受け止められてしまう上司であるという現状は、
上司と部下の関係性の問題にもなってるぞっていう話ってことですか?
そう。その意味はたった一つ。
ちゃんと私はあなた上司が私のことを理解してくれてると思ってませんよっていう意味なんじゃないのかと。
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恐ろしい話ですね。
でもそういうことだよね。
だからそういうのをわかってあげようとするってことはいつもよく言うけど、
やったこととか起きた事象の背景に迫らないと、
その人を理解することにならないので。
なるほど。
そこがあれば、あなたのためっていう言葉も、
もうちょっと言われてる側も、そう思ってくれてるのかなっていう方に近づく。
いやーもうなんかあれですね。
この番組が終わって切ったタイミングから、
あなたのためにっていう言葉を引き出しのお腹にすっとしまって、
二度と出さなそうな。
怖くて絶対この扉開けられないという感じがしますけど。
あなたのためにっていう言葉を使うっていうことが、
どれほど慎重にしなきゃいけないかをすごい今、
まざまざと感じましたね。
関係性も見なきゃいけないし、
それがその場としてどういう状況なのか、
それは私たちとして言ってるのか、
何のダメなのか、
その辺を本当にちゃんと整理しないと、
あなたのためにっていう言葉がむしろ、
関係性を悪化させるということにつながるということで。
はい。
いやー、背筋伸びる回になってしまいましたけれども。
ありがとうございます。
大変勉強になりました。
はい。
終わりたいと思います。ありがとうございました。
ありがとうございました。
本日の番組はいかがでしたか。
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