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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感。
上場企業から中場企業まで延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さあ、今日もご質問がありますので、さっそくいきたいと思います。
今日の質問者の方ですが、39歳の経営者の方からご質問いただいています。
いきます。
ある種の社会不適合な人間たちが集うスペシャリスト集団の中で、
組織マネジメントのような概念とは程遠い、
組織と言えるのかというような組織で働いていました。
しかし、今回組織を解体し、それぞれ独立してやることになり、
一部の得意な人間たちが再結成する形でチームを作り法人化いたしました。
まさにアベンジャーズ集団です。
さて、そんな中、再結成での法人化により、これまでのカオスな状態から
最低限の秩序が必要と感じ、組織化的なことを行ううちに、
自分のスペシャリティ感を失う結果につながっていることに、
恐怖を覚えていることに気づき、震えてメールいたしました。
これからはイノベーションが必要な社会になると思っていますが、
いったいどんな組織形態が求められるのでしょうか。
要はお聞きしたいのは、私がどうすればいいのでしょうかという質問かもしれません。
ということですね。
はい、わかりました。面白い組織ですね。面白い組織というか、
面白い仕事をしているんでしょうね。
興味深いですよね。
もはや組織なのかともありますけど。
今の遠藤さんの一言ですよね。
もはや組織なのか。
たぶん組織の考え方を変えなきゃいけないよね、この人たちはね。
なんていうのかな。
会社を作ろうとしないほうがいいよねっていう。
今までの組織マネジメント研究所で言ってきたことと、
ずれるかもしれないけど、質上立つとか効率がいいとか、
統一感があるとか、そういうようなベクトルが合ってるとか。
通常言われている組織的な考え方は、一旦はっきり言って捨てちゃったほうがいいよねと。
なるほど。
思いますね。
それぞれが、ある意味勝手に一国一条の主であったほうがいいよね。
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はいはいはい。
でもね、戦国時代だってそれぞれが分かれていて、
それぞれの国をしっかりと守っていたけど、
全国を束ねるっていう発想は、
当時の将軍家が弱くなってるからこそ束ねるっていう。
誰かは束ねるんだぞっていうことはあったわけで。
はいはい。
でもね、軍友拡挙してた時代は全員が飛び抜けてるわけだよね。
あれ一人一人を全員まとめられたのって、結局まとめたのってね、
最後にトヨット・ミデウスとかグアイアスになったらちゃんとまとめたけど、
戦国時代の魅力はないよね。
逆に言うと、この会社は今そういう状態にあるんじゃないのかな、組織として。
だから言いたいことは、
すごくシンプルに自分たちが何をやりたいかっていう、
夢みたいなものでもいいから、そういうもので握り合うっていう、
新たなる組織形態をむしろ作るぐらいのほうがいいんじゃないですか。
目的に集う。
一緒になったら一緒にやる意味があるんでしょう、この人たちもね。
確かにそうですよね。別に独立してるんですもんね。
一緒にやったほうがいいよねっていうところの共通項はあるはずなんで、
それが何なんだよね。
そういうことですか。
なんで自分たちが改めてこうやって集まったんだっけみたいなところもあるし、
目的的に紐解いていくのをまずやるってことですか。
そうするとね、例えばAさん、
あんた面白いもんってBさんが言うかもしれないもんね。
だからあんたと仕事したかったんだよね。単純に。
すると何が起こらなきゃいけないかっていうと、
Aさんの素晴らしいものをもっと素晴らしくしてあげるしかないよね。
スペシャリストなんだから。
AさんとBさんで仲良くルールを作って一緒に何かやりましょうっていう、
一緒に何かをやるルールを先に考えるっていうのが普通の組織論だけど、
そうじゃなくて、あんたすごいもんって言うんだったら、
すごいことをさせてあげないといけない。
だからやっぱりお互いがお互いのスペシャリスト感をどう認め合ってるかが大事だと思うね。
この結束力としてはね。
この人がもしその中で、たまさか中止になって組織をまとめるとか、
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組織だって動くだけにいろんなことをやらなきゃいけないことをこの人が担ってるうちに、
あれ?これなんだっけって思い始めてるのかもしれないね。
スタートアップ系でやるときって結構起きますよね。
起きるけどね。でもまた乱暴なこと言うか、無責任になって言うか言うと、
冷たいこと言うけど、なんでこの人やったのそれっていうのあるんだよね。
この質問者のパターン。
そういう作業をね。スペシャリストとはちょっと違う領域のこと、
なんとか形づけるみたいなことに、なんでこの人やったのって言ったら、
たぶんお互い見ていてこの人が責任だったからね。
それはどういう意味ですか。この方が、ある種のトップなんでやったのって意味ですか?
トップっていうか、束ねる役を。組織化をなぜこの人が中止になってやってんの?
この人が組織化ということをやろうという意識を何で向けたのかじゃなくて、
その方がその役割をなぜ担ったかってことですか。
それは今言ったように、遠藤さんが言ったみたいに、
俺やり組織化したいからって思った人かもしれないし、
周り見渡しても、やっぱ俺かなと思ったかもしれないし、
逆に言うとほか側の人から、あなたでしょうやってよって言われたかもしれない。
そういうふうに自然発生的に起こる組織の中で、
ある意味役割って自然発生的に決まっていく場面も結構あるのよ。
ああ、そういうことね。なるほど。
だからそれは自然の流れなので抗わないほうがいいこともある。
全然組織論を超えた話っぽくて面白いですね。
この人はもしかしたら、スペシャリスト感が自分の中で移れている日、
やばいって思ってるかもしれないけど、ちょっと冷静になったら、
この先はあなた半分は、何とも言えない面白い組織を、
今までにないユニークな組織に仕上げることが、
あんたの仕事かもよっていうのが一つの答えかもしれない。
そうきましたか。
これは何ですか。
井上先生の中での組織マネジメント論の全体像が、
今私の中でパラダイム崩壊を起こしたんですね。
この話においては、いわゆる組織マネジメントとか、
関係性がとかってこと。
むしろそれが関係性の質を高めるというところに立ってるんですかね。
そういうことです。
何が言いたいかというと、こういう組織って、人が商品なのよ。
だから商品の開発もしなきゃいけないし、商品を磨くこともしなきゃいけない。
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つまり、タレントとかアーティストのマネジメントみたいなのに近いから、
マネージャーが必要なのよ。
そういう意味のマネージャーが。
プロデューサーが。
それがこの方なんじゃないですか。
なんじゃないの。
そういう意味でってことですか。
そうやってみんながなんとなく、お、お前なんじゃないのっていう感覚で、
俺かもなって思ってるんじゃないかな、実は。
なんですけどその方本人が、そのなんとなくの問われてる役割を、
いわゆる組織家の方に認識しちゃってるところがちょっと違くないっていう指摘ってことですか。
いや、2つあって、
例えばだけどよくバンドでね、我々よく言ったんだけど、
バンドであんまりうまくいかなかったら、
ベースとドラムはスタッフで使えるぞとかっていうことがあったらよ。
キャラクター的にね。
ベースやってる人とドラムやってる人って結構スタッフとして使えるんだよ。
っていうのとちょっと似ていて、
で、その中でずっとやっぱりドラムとか聴き続けたいってこの人が思うのか、
そういう意識を束ねる力もある、
プロデューサーとかマネージャー的な素養があるんだったら、
その仕事も視野に入れたらっていうこと。
ほうほうほう。
人生を迫られてる選択じゃないですか。
でもいいんじゃないの、両方並行してやっていけばそんな難しく、
2者卓一で考える必要なくて。
そういう素養もあるんだったらやってみるかな、その部分っていう感覚でやればいい。
その話ってベースとドラムの話でいうと、
ベースで話そうだなと思ったら、
それこそプロデューサーとかディレクター側に回ったらっていう道あるよっていう。
近い近い。
ちょっと踏み込んじゃうんですけど、これ完全興味なんですが、
ベースドラムのような素質の方々は、
ディレクターとかプロデューサーの人支援するみたいなところなんですかね。
人を輝かせるみたいなのが得意?
ディレクターとかはどっちかっていうと、やっぱりマネージメントとかに。
そっちなんだ。
なぜかっていうと、
ドラムベースってバンドサウンドの基本底辺を作る人たちなので。
サウンドのリズムとか。
ベースをすごく固める人たちだから、
すっごく派手なパフォーマンスをする人たちじゃないんだけど、
きちっとやるっていうことができる。
そういうこと?
そういうことなんだ。そこに共通があるんですか。
なるほど。そういうことね。
みんながそうだって言わないよって。
例え話のようにみんなよくそう言って語ってる。
それはひとつ面白い観点ですね。
あんまり組織の器を先に作ろうとするよりも、
役割もそうだけど、スペシャリスト感をどんどん磨きながら、
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なんとなく自然発生的に出来上がるものをちゃんと強化していくような組織。
こういうタイプの組織は向くと思いますよ。
なるほど。
その上で、ある種新しい組織に近そうなので試行錯誤するでしょうから、
質問ありましたらぜひお待ちしております。
興味ありますよ。
井上さん、実は大得意なんじゃないかという広報の領域。
というわけで今日は終わりたいと思います。
ありがとうございました。
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