00:05
井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感。
上場企業から中場企業まで延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、兼藤克樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
4回前にですね、評価とは、目的とはでしたっけ?
改めてバクッとした質問があったんですけど、
その流れでもう一個バクッとした質問が最近ポコポコ来てまして、
ちょっと悩んだんですが、私が選んだのが、ご紹介していいですか?
はい、いいですよ。
組織に所属することの意味とは。
なるほど。
これは今っぽいなと思ってですね。
そうですね。
いろんなことを感じてらっしゃるんでしょうね。
それこそ今年ずっと語られている、今後も語られるでしょうけど、テレワークとかね。
空間が自分の家だぞ、みたいな。
そうですね。場はもうそうですよね。
だから、組織ってイコール、物理的な場に所属することにイコールだっていう認識があったと思うんですよね。
物理的な場とか空間っていうものの共有っていうのが薄れてくると、
ちょっと答えにならないけど、なんか違うぞって感が出てきてる可能性はあるなと。
その辺の背景でこの質問って感じしますよね。
だから、組織とは何かっていうのと同じように、場とは何かっていう話と似てると思う。
場とは何かね、確かに。
今までの組織、企業を中心とした組織もいろいろあるけど、
会社運営する上での組織っていうので言うと、
物理的に事務所とかオフィスとか工場とか、どこに行くかという場の設定、物理的場の設定っていうのが、
すごく実は当たり前に前提としてあったので、あんまり意識されてなかった。
だけど一方で、もしみんなでイノベーションを開花させるような場作りをしたいねって言ったような場合、
03:09
どんなことをやるかっていうと、その場のためにはいろんなことを調整しなきゃいけないよね。
なので目的観をちゃんと共有するとか、時間的なものをやるとか、
あと関係性っていうのがその場を影響するので、
ここに集まってる人たちはどういう関係の人たちなのかっていうことがあるのと同時に、
どっかで物理的にみんなが一緒にいる空間場っていうものを作ろうというふうに改めて考えるじゃない。
場合によっては演出も考えるよね。
例えば緑が見える場所で何かやろうとかっていう場作りって、
物理的場作りも真剣に考えるのと同じなんだよね。
そうすると昨今で言うと、そこが薄れてきているとすれば、
残ってくるのはやっぱり目的観と大事なのは関係観、関係性なんだね。
目的と関係性。
っていうのがすごくベースに惹かれていないと、組織っていうものを感知しないよね。
ここで集まってる人たちは何なんだろうかっていう組織として動いてるっていうのって、
その二つを感じないと、どこに向かって何故僕たち集まってるの?
例えばだけど、ヘナンの事故を例としてはよくないけど、
戦争なんかが起こったら民族っていうのが結束するわけじゃない。
同じ民族だよ、俺たちは。
そのための生き残りですもんね。
そうそう。っていうふうになるのと同じで、
この集団何?っていうのがやっぱり出てくる。
確かに。この収録のときは2021年かもしれませんけど、
かなりリモートが行われ、組織の場としての共通がなくなったので、
面談というかワンオンワン的なものとかも、
より積極的に入れてみようかとやったものの、
ワンオンワンと関係性作ろうとするけど、
結局方向性とか目的が分からんので、
ワンオンが機能しないみたいなんで。
ものすごい露呈したのが、この辺の話が繋がってきそうな感じがしますね。
つまり、我々は何者かっていう共通認識が作られてないので、
ワンオンやってるとやっぱり子になっちゃう。
その瞬間は組織じゃなくなってますもんね。
上司はわかってるけど、上司はみんなとワンオンやってるから、
そこのハブになってる人はなんとなくわかるんだけど、
個別の空間に閉じこもってる人からすれば、
06:01
あくまでも子になっちゃうんだ。
そうすると目的とかビジョンとか語られても、
横にいる人の顔が見えないと、やっぱり盛り上がってこないっていうのは事実。
これはリアルには負けるもの。
じゃあ、もしそのリアルがずっと前提としてできないよってなったら、
じゃあそれって組織に所属するってどういう意味ですかって言ったら、
自分のエキムとか能力を提供して、それに対して対価をもらう契約関係だよねっていうのは、
自然と色濃くなってしまう。
なってしまう。
でもそうすると組織力としての機能は低下する可能性は強いんだよね。
つまり、絵も言われぬ。
遠藤さんがポンと何かをここの場に投げてくれるから僕も反応できるし、
相互のキャッチボールとか相互作用っていうのが起こる場所がないとやっぱりだめなので、
リアルが無理だったらオンライン上でも作んなきゃいけないし、
相互作用。
お互いがやってることを言ってることによって、
何かが次予定しなかったものが起こるようなっていう、
ちょっと抽象的な言い方だけど、
そういう相互作用とかを通じて、
我々は何人だっていうのが出てくる、できる。
何人だ、何者だっていうことですね。
我々はこういう人間たちだよねって。
何せ変なおかしなものに興味がある人間たちだよね、
そういう共通認識ができる。
これが、実は精神的にはここが確認できたときが、
組織に所属するときの一番の喜びだと僕は思ってるね。
私たちが何者かに対しての共通認識があるってことですか。
そう。で、結果が伴ったとき。
これは最高の幸せになってくるよねと。
もう本当にハイタッチしてみんなで、
もうそれこそ抱き合って喜べるようなことになると思うので。
だからやっぱり、私たちは何者であるかっていう共通認識を作るために、
関係性ってのが大事だってこともいつも言うわけだし。
一室なんだからね、そもそも。
一人一人ってのは人間一室なんで、
ただ共通目的がそこに大事ですよっていうのは、
共通認識を生むために大事なの。
はいはいはい。
だから共通ってのをどれだけ作るかなので、
共通がどんどんどんどん減れば減るほど、
組織に所属するという意味はどんどん薄れると。
だから組織に所属する意味は、
しっかりとしたっていうのかな、
しっかりとした共通項をお互いに握ることで、
お互いの力が相乗効果を上げて、
09:01
予定しなかった一人ではできないことができる。
これが組織に所属する意味だと思うんだよね。
だから何としても場を演出する、
組織を演出するということは、
今まで以上に大事な要素になってきてるんじゃないかと。
演出をするっていうのは、
ちょっとだけ具体的に言うとどういうニュアンスですか?
なのでやっぱりどんなにテレワークになろうが、
どんな環境になろうが、
リアルでガチってみんなが集まって、
そこで活発な意見交換ができるような場所をちゃんと作るとか、
何かみんなが共通で持ってるものでもいいと思うんだけど、
やっぱり共通してるよねっていうものをちゃんと作っていく意識。
もちろん組織から何か支援されてるとか、
サポートしてもらうってことも大事な策だけど、
それよりも何をみんなで共通に、
同じものを握ってるのっていうことを作っていくことなんじゃないかなと。
古い昔ながらの価値観と今でいう副業当たり前でいて、
契約形態っていうんですか。
これがいわゆる雇用なのか業務委託なのかとか、
もはや垣根がぐちゃぐちゃになり始めた中において、
組織という共通の目的に所属していくんだっていうことは変わらないけど、
これを普通だと同じ場、同じ組織で同じ場で、
全部が一個の元に集まったのが組織って思ってたのが、
ちょっとボーダレスになっちゃったじゃないですか。
そういうことですね。
で、なるとここどうなんですか。
組織というものに複数所属するということも当然にしてあり得る気がしたんですけど、
今の話を聞くと。
いいんじゃないですか。
だから変な話、
例えば野球を見に行くときはね、
ジャイアンツのユニフも来て応援に行く人が、
サッカーを見に行くときは、
どこか別のチームのレッツか何かのユニフォームを着て応援に行ってるのと、
そんなような感じだと思う。
なるほど。
でも行ったら、みんなユニフォーム着てるぞって言ったら共通認識でしょ。
なるほどね。
ああいうのも演出。
そっかそっか、演出か。
それは組織側からアプローチしたら演出ね。
あれは自然反省的になることなんだけど。
でもその時にじゃあ明確にうちの共通はこれですと言える旗だったり目的だったり、
価値観だったりがちゃんと提示できてないと結局それができないですもんね。
そう。
だから変な話、リモートでやっててもね、
A社の仕事するときにこうやってなんかポンってここに立てて、
はいはいはい。
A社のシンボルみたいなのをね、立てて参加するとかさ、
12:01
いうようなことをみんなで、
変な話、そんなことをして画面でそれ見るだけでも違うのかもしれない。
ああ。
素敵だね、そういうこと。
だからそういう細かい、今までだったら何にも計算しなくても、
この事務所、このオフィス空間ということで共通で認識できていたものを、
できなくなっているとすれば、
そういうものをちゃんと細かく丁寧に作り上げていくことはしないといけないかなと。
それがないと、組織の目的のためだけではあるけれど、
私はそれに自分の能力と機能を持って参加したっていう一部にしか過ぎなく感じてしまうので。
組織に所属するということは、組織自体の成果に対して、
やっぱりリアルに喜べないといけないよね。
同じような。
俺もその一員だった、よかったって喜べるものでないといけないから。
それが組織に所属する、やっぱり最高の喜びだと思うので。
組織の目的の達成が自分の喜びになるかどうかってことですか。
そういうこと。
それは自分の人生の喜びにつながるっていうようなものがいくんだけど、
もっと言うと、ここにいてよかった、喜べた、一緒にいっているのだと思うし。
そうなると今の世の中にある組織形態のルールっていうんですか、契約の。
それ自体が若干ずれてきて、今の話を点々にすると、
いろんな柔軟な組織ができそうですよね。
だから前から言うように、みんな会社が、
なんかこのままの評価制度じゃいけないなって思い出しているのは、
そういうニュアンスとしてわかり始めている。
これは井上先生に最後質問なんですけど、
若干経営者という立場の方も結構聞いていると思うんで、
そっち目線な気がするんですが、
という井上先生の話の前提があって納得だが、
実際に自分たちの、例えば社員さんという人たちが、
他の組織に所属するということに対する心理的抵抗感は、
逆に言うと目的が掲げ切れていないからって言われたら、
なかなか出せないっていうのに葛藤はしながら、
大企業は今ばんばん動き出しているみたいな、
今の社会の現状だと思うんですけど、
ただいきなり誰でもかんでも、
外で行って所属していいよって言っても、
それができない人材もいるかなとか思ったり、
ここは私の価値観として思うんですけど、
この辺はどうなんですかね。
特に大きな会社じゃなくて、
300人ぐらいになっちゃうと制度、ルールから、
定義を決めてあげないといけないと思うのね。
例えば当社における副業とはこういうことですよと、
15:00
この範囲のことはOKと言って、これ以上はだめですよっていう、
定義とルールを決めるということが必要になってくるんだけど、
それよりももっと52以下ぐらいだったらね、
100人以下でもいいのかな。
だったら定義自体が会社が示すことじゃないんじゃないかと思うのよ。
むしろ社長さんが自分で考える副業で、
こんなことをやられたら嫌だなって思うことはあるんだから、
逆に言えば、これから世の中で副業とか兼業とか言われてるけど、
君らはどういうことが副業としてやりたいのって聞いちゃった方がいい。
みんなで副業の定義を決める。
その会社なりに。
社長さんは、そういう範囲でみんな動こうとしてるなら、
まあいいんじゃないかっていうことがわかる範囲だって。
イメージだけで語るからみんな恐怖になる。
OKしたら何がしたいって。
じゃあやっちゃいけないことあるんですかって。
ないって言われたらどうするって聞く。
ライバルの会社に行きたいですって言うかもしれないし、
いや、同じ業種のことはしませんよと。
家で畑作りたいですよって言うかもしれない。
そうか、君らが言う副業ってのはそういうことなんだねと。
みんなが言う中で、ここはさすがに会社として困るから、
それはちょっとやめてほしいけど、その他どういうことはわかるよと。
じゃあいいじゃん、今からやろうって。できる。
なるほど、その対話をする。
結果逆になんかあれですね、組織の目的が見えてきちゃいそうで。
これもしそれでOKしたら社員喜ぶからね。
逆に帰属にしかハマると思うよ。
なるほどですね。
今回は組織に所属する意味とは。
所属することの意味とはというテーマでやってましたが。
あれですね、こういう抽象的なテーマ、やっぱり井上先生の話は面白いですね。
ぜひ他にもこれ系の質問が最近増えているので。
増えてますよね。
ちょこちょこご紹介していきながら、ぜひ皆さんも抽象度、
あえてめちゃ高いこれ聞いてほしいというのがありましたら、
ぜひお待ちしております。
というわけで、今日のあたり終わりたいと思います。
井上先生、ありがとうございました。
ありがとうございました。
本日の番組はいかがでしたか。
番組では井上圭一郎への質問を受け付けております。
ウェブ検索で井上圭一郎と入力し、
あからクリエイト株式会社のオフィシャルウェブサイトにアクセス。
その中のポッドキャストのバナーから質問フォームにご入力ください。
またオフィシャルウェブサイトでは無料メルマガや無料動画も配信中です。
ぜひ遊びに来てくださいね。