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ウシワカ@工業高校農業部
これが、ほかの牛とか、広くいえば、豚だ、鶏だっていう動物性の脂の中でも、とくに甘いかおりがする。
蜜のあじ子(まあや)
甘い?
ウシワカ@工業高校農業部
すごく甘い。
蜜のあじ子(まあや)
それは焼いたとき?
ウシワカ@工業高校農業部
焼いたときですね。火が入ったときですね、イメージは。
僕が今、和牛って言ってるのは、国内で生産されている、決められた銘柄の牛たちのことを和牛って言ったりするんですよ。
もっと大きいくくりでいえば、肉牛って言って、
例えば、アメリカとかのアンガスビーフとか、オーストラリアにいるオージービーフ、オージービーフなんていう種類だったかな、忘れたけど、
いろんな種類がいて、お肉用の牛っていうのもほかに種類があるんですね。
で、さらに外に目を向けたら、乳用牛って言って、白黒の牛乳を出す牛さんのお肉も食べることは全然あると思うんです。
スーパーに並んでますから。
蜜のあじ子(まあや)
そうなんだ。
ウシワカ@工業高校農業部
そうなんですよ。
なんで、その辺と比較すると、とくに赤いところの香りがよくって、白い脂のところの香りがすごく豊かに甘いっていうような特徴が強いですね。
焼いて比べたら、もう全然違うって感じがしますね。
蜜のあじ子(まあや)
全然違う。
ウシワカ@工業高校農業部
そっか。
蜜のあじ子(まあや)
私は、食べるのであれば、どうしても食べなきゃいけないって言われたら、そのヒレとか、オージービーフの赤いところ、だったら、まあ、まあ、なんですけど、
ウシワカ@工業高校農業部
はい、わかりますよ。
蜜のあじ子(まあや)
だから、脂のところがほんとに苦手で、
ウシワカ@工業高校農業部
脂身が苦手。
蜜のあじ子(まあや)
刺しが入ってるやつとかだと、もうなんか焼いてるにおいが、なんだろう、牛乳は飲めるんだけど、牛乳がもっとなんか、もわっとした感じのにおいがする気がするんですよ。
ウシワカ@工業高校農業部
わかります。
いわゆる、乳臭いっていう感じですかね。
そうそうそうそう。
蜜のあじ子(まあや)
それが強かったら、神戸ビーフもつらいかなって思うんですけど、
ウシワカ@工業高校農業部
神戸ビーフはもう、この乳臭いがそもそも伝わるかどうか、ちょっと僕は怪しいかなって思ってるんですけど、
乳用牛のお肉って、焼いたときに若干バターに近いというか、そういう乳の香りがするんです。
普通の肉用牛もなってしまうかな、アンガスとかオージーとかも。
ただ、こと神戸ビーフ、但馬牛っていうのは、もうそういう乳臭さっていうのは、どこの部位とってもないって言って、問題ないですかね。
僕はそう思いますね。
蜜のあじ子(まあや)
じゃあ、いけるんじゃない、あたしって、今思ってます。
ウシワカ@工業高校農業部
いけるんじゃないですかね。
もともと、僕はこの牛の農家に生まれたわけではなく、
その冒頭も言ってた通り、工業高校に進むくらい、ちょっと物作りの方に行きたかった人間なので、
全然無縁の生活をしてたんですね。
だから、牛をずっと食ってたわけでもなく、食べ比べてたわけでもないんですね。
この仕事をしてる中で、結構いろんなものを食べ比べるってことを経てきたんですけど、
その中でもやっぱり、一番大きいジャンル分けのキーワードとして乳臭さっていうのがあって、
そういうの、強い弱いとか、あるないとか、でいくんですけど、
神戸ビーフは、もうそれは基本ないと思ってもらって、いいかもしれない。
蜜のあじ子(まあや)
ちょっと俄然興味がわいてきましたけど、
蜜のあじ子(まあや)
その食べ方ですよね。生で食べるわけじゃないから、お肉って。
ウシワカ@工業高校農業部
そうですね。
蜜のあじ子(まあや)
調理方法でも、おいしくなる方法があるんじゃないかなっていうのが、
ウシワカ@工業高校農業部
はい、それはもちろん。
蜜のあじ子(まあや)
ウシワカさん、お料理上手っぽいし。
ウシワカ@工業高校農業部
ぽいし。
蜜のあじ子(まあや)
ぽいしって、だってほら、食べたことないからさ。
ウシワカ@工業高校農業部
そうですね。
確かに料理はしますけども。
蜜のあじ子(まあや)
してらっしゃる風なのが、うかがえるので。
一応、ノリで調理士免許をとったこともあるくらいには、料理は好きですね。
料理は私より上手ですよ。
ウシワカ@工業高校農業部
いえいえ、そんなことはないと思いますよ。
蜜のあじ子(まあや)
じゃあ、その調理法で、よりおいしくする方法があったら、教えてほしいかもな。
ウシワカ@工業高校農業部
わかりました。
僕がここで今から述べるのは、但馬牛、神戸ビーフっていう、ちょっと高級めなお肉によった話になってしまうと思います。
蜜のあじ子(まあや)
大丈夫ですよ。これ聞いてる人たちは、ハイクラスな人だから。
ウシワカ@工業高校農業部
ハイクラスな。
ハイソな。
ハイソサイティに入ってる方たちが多いと思いますので、ぜひ。
どんなお肉からいきましょうか。ステーキですかね。スライスにしますかね。
蜜のあじ子(まあや)
肉を一番楽しめるのは?
ウシワカ@工業高校農業部
神戸ビーフ、但馬牛を一番に楽しむのであれば、しゃぶしゃぶですね。
蜜のあじ子(まあや)
牛肉のしゃぶしゃぶ?
ウシワカ@工業高校農業部
牛肉のしゃぶしゃぶです、はい。しゃぶしゃぶと言えば牛肉じゃないですか。
蜜のあじ子(まあや)
それ関西特有?
ウシワカ@工業高校農業部
かもしれません。いや、特有かな。なんか派閥があると聞きましたけどね、関東って言うと豚かな?
蜜のあじ子(まあや)
そう、九州でも豚な気がします。
ウシワカ@工業高校農業部
そうですか。九州牛多いんですけどね。
蜜のあじ子(まあや)
本当に?
ウシワカ@工業高校農業部
九州めっちゃ牛多いですよ。関西より多いですよ、牛。
蜜のあじ子(まあや)
そうか、阿蘇とか。
ウシワカ@工業高校農業部
はい、全国の生産量、鹿児島とか熊本が多いんで。
そっかそっか、鹿児島県も。
1位とか取ってるんで、はい。
地方県より全然多いんですよ。
蜜のあじ子(まあや)
でも、豚だと思います。
ウシワカ@工業高校農業部
そうですか。しゃぶしゃぶは牛のイメージが強いですね、僕は。
で、そのしゃぶしゃぶなんですけど、なぜしゃぶしゃぶをおすすめするかというと、さっき言った脂の話なんです。
この牛たちの脂の融点、溶ける点ですね、っていうのが非常に低い。
蜜のあじ子(まあや)
えー、牛ってなんか体温高いイメージなんですけど。
ウシワカ@工業高校農業部
高いですよ、はい、高いです、高いです。38度から9度ぐらい。
蜜のあじ子(まあや)
それでも脂の融点は低い?
ウシワカ@工業高校農業部
低いですね、基本的に50何度って言ってたかな?もっと低いかな?
数字忘れちゃったな。全然口の中で溶けるぐらいなんで、40度弱か?それぐらいですね。
蜜のあじ子(まあや)
でしょうね、口の中とかだったらそれこそ体温だから。
ウシワカ@工業高校農業部
そうですね、それぐらいになってくると思います。
他のね、豚とか鳥とかと比べてもまず低いっていうのはあるんですが、他のは牛よりもさらに低い。
えー。
っていうのが、はい、こういう風な特徴で。
蜜のあじ子(まあや)
それは、しゃぶしゃぶにすると?
ウシワカ@工業高校農業部
牛のしゃぶしゃぶはですね、もう湯にサッとくぐらして終わりぐらいなんですよ。
基本的にやっぱり豚や鳥と違って火を通すのすごい浅めで牛って食べれるものなので、
やっぱ柔らかさであったりとか香りとかっていうのを楽しもうと思えば、かなり浅めに火を通すんですが、
もうサッと湯に通した一瞬でもう溶けるんですね。
蜜のあじ子(まあや)
えー。
ウシワカ@工業高校農業部
神戸ビーフのしゃぶしゃぶはこれがたまらない。
蜜のあじ子(まあや)
あー、じゃあやっぱり脂を楽しむお肉ってことですね。
ウシワカ@工業高校農業部
そうですね。
同じ和牛の中でも脂が顕著に違うなというのが、われわれの牛の特徴ではあります。
蜜のあじ子(まあや)
いやー、ちょっとそれは、
ウシワカ@工業高校農業部
はい。
蜜のあじ子(まあや)
試してみないとわかんないですね。
ウシワカ@工業高校農業部
これはわかんない。
これは食べてみないとわかんないです。
でも食べたらたぶん忘れられないと思います。
うーん。
うん。
で、まあそのあとはね、ごまだれであったりとかポン酢であったりとか、
で、そんなんでいただいていただいたらいいかなって、
蜜のあじ子(まあや)
うんうん、タレをつけますよね。
ウシワカ@工業高校農業部
はい、思いますね。
で、あとはシンプルに、
うん。
ステーキとか。
蜜のあじ子(まあや)
ね、まあステーキとかが来るかなって思ってたんですよ。
はい。
その肉そのものと思ったら。
ウシワカ@工業高校農業部
そうですね。
うん。
ステーキって強い火で焼くので、
うん。
もちろんめちゃくちゃおいしいんですけど、
蜜のあじ子(まあや)
はい。
ウシワカ@工業高校農業部
神戸ビーフを最大限引き出して食べるんであれば、
しゃぶしゃぶだよねっていうのが僕たちの共通認識ではありません。