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2024-07-31 02:42

『海の向う』北原白秋

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『海の向う』北原白秋

さんごじゆの花が咲いたら、

咲いたらといつか思つた、

さんごじゆの花が咲いたよ。

あの島へ漕いで行けたら、

行けたらといつか思つた、

その島にけふは来てるよ。

あの白帆どこへゆくだろ、

あの小鳥どこへゆくだろ、

あの空はどこになるだろ。

行きたいな、あんな遠くへ、

あの海の空の向うへ、

今度こそ遠く行かうよ。


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夜の帳がおりる頃、

しじまにまたたく星のささやき。

光年の孤独の叫びを、夜風が柔らかく溶かす。

今宵 ひっそりと夜ふかし。

00:05
夜の帳が降りる頃
静まに瞬く星のささやき
光年の孤独の叫びを 夜風が柔らかく溶かす
今宵ひっそりと夜更かし 群読のある夜
海の向う 北原白秋
珊瑚樹の花が咲いたら
花が 花が咲いたら
咲いたらといつか思った いつか思った
珊瑚樹の 花が咲いたよ
あの島へ 恋で行けたら
恋で 恋で行けたら
行けたらといつか思った いつか思った
その島に その島に
今日は 来ているよ
あの白穂
あの白穂 どこへ行くだろう
あの小鳥 あの小鳥
どこへ行くだろう あの空は
あの空は どこになるだろう
行きたいなぁ 行きたいなぁ
あんな遠くへ あんな遠くへ
あの海の あの海の空の向こうへ
今度こそ 今度こそ
遠く行こうよ
02:42

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