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皆さんこんばんは、上水優輝でございます。
サイコパスのラジオ、ぜひ最後までお付き合いください。
今日は、プラスの解像度は低く、マイナスの解像度は高く、というお話をしたいと思っています。
先日ですね、僕がやっている21世紀の食いしん坊というポッドキャストのメンバーである笹谷とですね、
対面収録をして、その後、友達を呼んで4人でですね、フランス料理を食べに行きました。
笹谷とやっている、21世紀の食いしん坊という番組は、食レポをする番組、笹谷がですね、
それを僕が聞くという番組なんですけども、このフランス料理を普通に食べに行って、
やっぱり笹谷は、そこでね、言語化するんですよね。独特の言語化ではあるんですけども、
生姜スープが全身に巡っていく感じを言語化され、鴨肉のタッチというかね、
触った感じとか、口の中に含んだ時の感じとかですね、
決して上手とは言えませんが、彼の独自の世界観で言語化する、みたいなことがあってですね、
そんな風に捉えてて面白いし、そんな風に言語化できてすごいなと思ったんですよ。
同時に僕も感想を聞かれると、自分が食べている料理にどう?って聞かれて、
言葉にすると、おいしいです、みたいな感じになっちゃうと。
全く言語化できないんですね。おいしい、以上、みたいになってしまう。
どの料理を食べてもおいしい、みたいになってしまうね。
これはですね、まず前提として僕自身が、
食にそこまで関心が薄いというか、疎いというのがあるんで、
語彙を持っていないとか、知識を持っていない、みたいなのもあるんですが、
もうちょっと手前にあるね、僕の意識していることがあるから、
というのも理由としては大きいかなと思っています。
それが冒頭タイトルで言いましたけども、
プラスのことは解像度低く捉えていたいと、
マイナスのことは解像度高く捉えていたいと、
そのために言語化みたいなものが一つね、
すごい分かりやすい手段というか、解像度高く低く捉えるときの指標としてですね、
言語化というのがあると思うんですけども、
マイナスのことはものすごく解像度高く言語化し、
プラスのことはおいしいとか楽しいとか嬉しいみたいなね、
小学校低学年みたいなレベルの言語化に留めるように意識しているということなんですね。
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今日はその理由を話したいなと思っています。
理由が二つあるんですけども、
まず一つ目がですね、言葉にしてその対象を捉えることで、
対象を分かったような気になってしまうからというのがあります。
分かったような気になるという言葉自体、
あまりいいニュアンスを感じないかもしれないんですけども、
あまりここはですね、いいとか悪いとかというよりは、
言葉にしたからといって対象を分かるわけではなくて、
分かったような感じになるよねっていう、
ただそうだよねっていうことを言っているにすぎません。
自分が頑張れない理由は三つに集約されますと言ったところで、
本当にその三つかと言ったら四つか五つかあるかもしれないし、
十七個ぐらいあるかもしれないし、日によるかもしれないので、
本当のところは分からないんだけども、便宜上三つに整理することにしました、
みたいなニュアンスが含まれるので、
分かったじゃなくて分かったような気になるというふうに表現しています。
言葉にして捉えることで対象を分かったような気になる、
なれるというところが理由としてある。
なので結果ですね、これどこで使うかで変わってくるなというふうに思ったんですね。
マイナスのこと、自分が不安に感じていることとか、
違和感を感じていることとか、
イライラすることとか、怒りを感じることとか、
あと悲しいとかね、そういう自分にとって
難しいこととか、悲しいこととか、
あと悲しいとかね、そういう自分にとって
ネガティブだなと思うこと、嫌だなと思うこととかっていうのは、
解像度高く言葉で理解する要素に分解して、
その要素がどれぐらいの影響度を発揮しているのかとか、
どういう配置でそれが絡み合っているのかとかということを自分なりに整理する。
本当にそうか、だから分からないですよ。分かったような気になるんだけども、
その分かったような気になることで、
分かったらこれと距離をこのように取ればいいなとか、
これを排除すればいいなとかっていう感じで、
ネガティブなマイナスなことと対峙して解決する。
厳密には解決したような気になれるということで、
マイナスが心から消え去っていくんですよね。
嫌だなと思うことをしっかりと捉えることで、
対処の仕様があるので対処してそのマイナスが自分から消えていくので、
ゼロの状態に戻ることができる。
マイナスを解像度高く言語化するのは僕はすごくいいなと思って、
むしろ積極的にやっています。
一方、プラスのことっていうのは、
それをやっちゃうと僕は嫌だなって感じです。
している人は全然それで楽しいっていうのはいいと思うんですけど、
僕自身はあんまり良くないなと感じています。
その体験が音楽でやってきたんですよね。
僕バンドをやるんですけど、楽譜が読めなくて、
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ミニコピーって言ってですね、音楽を聴いて耳でですね、
どの楽器がどういう演奏をしているか、
各楽器の演奏を聴くっていうのを10代の頃からやってて、
それがかつどう絡み合っているかとか、
どう盛り上がっていくかみたいなこととか、
そういうのを耳で分析的に聴くと、
まさにさっき言った要素に分解して、
その要素っていうのがどういう配置で、
どう絡み合っているかみたいなのを、
しっかりと分析していったところ、
音楽でもね、ここでこうなるとエモい感じになるとか、
このコード感が出てくると、
すごく自分はこういう気持ちになるみたいな感じで、
ある種、自分の気持ちが動くパターンみたいなのが、
見えてきてしまうんですよね。
そうなると、パターンに踊らされている感じがして、
すごい冷めちゃうっていうか、
こういうのを好きなんでしょ、みたいなのが、
自分が自分自身に対して思っちゃって、
その気持ちになるなら、こういう要素が入った、
こういう曲を聴けばこういう気持ちになる、みたいな感じで、
自分のプラスの感情をハックしちゃう感じに、
むしろテンションが下がって、
プラスの感情が起こりにくくなると。
だから僕音楽聴いてね、全然感情が動かないっていうね、
あまり感情が動きにくいっていう問題があります。
要は、特にバンドサウンドね、
自分が分析できてしまうレベル間の、
レベル間ってレベルが高い低いっていうよりは、
種類って感じかな、
自分が今まで分析してきた類の音楽を聴いて、
心が動くことっていうのはほとんどないんですね。
なので分析あんまりしたことのない音楽を聴いたら、
まだマシなんですけども、
分析たくさんしてきたジャンルの音楽を聴くと、
パターン化、自分の中でされてしまっていて、
なんか冷めた感じになっちゃうっていうので、
せっかくプラス、最初の頃はかっこいいって思ってたのか、
あんまりそういう気持ちが浮かんでこないっていうね、
再現性が高まったがゆえの、
反対の作用というかね、
それで冷めちゃうみたいなことが起こっています。
仕事とかで音楽を作るとかだったら、
さらに向こう側ですね、
さらなるパターンを見出すとか、
新しい組み合わせを見出すとかいう感じで、
分析自体もですね、探求し続けて、
より深いところまでやっていくっていう、
ある種オタク的な探求というか、
そういうことができればいいんでしょうけど、
研究者とかですね、
そういうレベル感でやれるといいんでしょうけど、
そうでない限りですね、
ある程度パターンが見えてきたら、
なんか飽きるんじゃないかなっていうのは思いますね。
常人はね、好きなことを解像度を高めていくと、
飽きちゃうんじゃないかなって思いました。
まあ分かんない、人によると思いますけど、
僕は結構飽きっぽいところがあるので、
プラスのことのパターンが見出せてしまうと、
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なんかこのパターンだな、
大体こんな感じだな、
感情が動いてもこれぐらいだな、
みたいなふうに思っちゃった時点で、
テンションが下がっちゃうところがあるので、
あえてプラスのことをあまり分析しないとか、
言語化、精緻に言語化しないことによって、
なるべく純粋な、
子供と言ったらですけども、
子供のような感じで、
目の前のことを感覚的に受け止める、
プラスに感じていることは、
言葉にするにしても、
嬉しいとか楽しいとかおいしいとかですね、
本当小学校低学年レベルの、
小学校1年生とか2年生の言語化をするっていうことをですね、
心がけていますね。
これはもう意識的にやっています。
なのでそういったプラスのことを言語化、
精緻に言語化する能力が育ってないっていうところですね。
2つ目の理由に移りたいんですけども、
物事にはですね、その裏側があると、
何かを言ったら言わなかったことがあるよねと、
そうであると言ったら、
そうでないことが同時に現れるよねと、
何かと何かを切り分ける特性が言語にはあるよね、
というふうに思っているんですよね。
例えばですけど、
すごい自分が憧れるというか、
かっこいいなと思う髪型をしている人が、
例えば目の前にいて、
めっちゃ髪かっこいいですねって言ったとすると、
髪がかっこいいとこの人は言っているみたいになると、
髪以外のはそんなかっこよくないのかな、
髪がかっこいいのかな、みたいなことになると。
髪がかっこいいと言った途端に、
そうでない意味を含んでしまう、そこには。
髪もかっこいいですねって言ったら、
髪以外にもかっこいいところがあるということになるんだけども、
もって言っている、そのもに含まれるものは何か、
みたいな感じになっちゃう。
それを例えば外見のことを言っているのかな、
例えば筋肉もある、
筋肉がかっこいい、髪型かっこいいとか、
何とかかっこいい、いろいろと総合して、
かっこいいんだけども、髪もかっこいいですねっていう意味で言う。
ってことをしても、じゃあ今度、
見た目で判断されていると、中身のことはないのか、
みたいになってしまう。
リーダーシップあって、すごいいいですよねと、
内面というか振る舞いみたいなことを今度褒めたとしても、
リーダーシップを褒められたけど、
どうなのかな、みたいに思っちゃうとかね。
結局何か言っていないことが出てくるので、
今のはたまたま憧れる人に対して、
リーダーシップあっていいですねとか、
髪型かっこいいですねとかっていう、
自分がプラスに感じていることを言語化するという例ですけど、
それでも言っていない、そうでないことがあるよねと、
もうちょっとセンシティブなシーンで言うと、
自分が恋愛とかをしたとして、
よくあるじゃないですか、
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私のどこが好き、みたいなやつとかね。
あんなのも言語化してしまった瞬間、
じゃあそうでないところはどうなんだ、
みたいなことが生じるわけですよね。
優しいところが好きとか言うと、
優しいところだけかよ、みたいなことになってしまうし、
全部ってなんだよ、みたいなことになっちゃうんだけども、
僕の理屈から言うと、
相手が喜ぶかどうかは別として、
それぐらい全部好きだな、
みたいなことを思っているほうが、
いろいろいいことがあるだろうなと。
具体的に、声がいいから好き、
練習高いから好き、
仕事をめっちゃ捌けるから好き、
仕事できなかったら好きじゃないかい、
声変わりしたらダメなんかいとかね、
そういう風に要素で取られてしまったら
その要素が好きなのではあり
本当に全体ですかね、みたいなことが起こっちゃうんで
あんまりね、その
なんていうのかな
言葉にしたことで
それとそれ以外のものを切り分けてしまう
その裏側とかね、その外側みたいなことが
出てきてしまうので
取扱いが難しくなってしまうなという風に感じますね
ただマイナスに関してはですよ
今度その外側とか裏側があるっていうのは
むしろいいなと思いませんか
すごく批判的にネガティブだというか
例えばその対象の良くないところを言語化したとして
でもそれは裏返せばそれが強みだったりするよねとか
でもその外側にはすごくいいところってあるよね
ここだけが気になってるんだみたいなことを
捉え直すことができるので
自分がマイナスに感じる対象のいいところとかにも
気づくことができるっていうので
その裏側、外側があるからこそですね
マイナスのことは言語化すると
そのポジティブな側面に気づけたりすると
以上の理由からですね
僕はそのプラスのことに対しては
すごく解像度荒くしてあまり言葉にしない
小学生レベルの言語化しかしないようにしてるんですけど
マイナスのことに関しては
すごく精緻に細かく言語化するということを意識してます
なので一見ですね
すごいネガティブなことばかり言ってる人って
思われることがあるかもしれないんですけども
むしろこれはポジティブな戦略ゆえに
やってることだったりもします
もちろん相手が受け取る印象として
ネガティブなことばかり言ってる人ってなっちゃうんで
言葉に言わないで言うと
胸に留めていることっていうのはたくさんある
あまり直接ね人に言わないように
そういう社会性を身につけたんですけれども
実際自分の頭の中で言語化してることで言うと
マイナスのことをむちゃくちゃ言語化していて
プラスのことは楽しい嬉しい
面白いおいしいみたいな感じのレベル感でしか
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言語化できてませんよっていう
自己開示というかね
自分はそんな感じの世界に生きてますよっていう
僕が思うにですね結構逆をやってる人って
多いなと思うんですよ
プラスのことはそれが好きだから
結構はまり込んでですね
すごく精緻に言語化していく
何がどうだからこれはすごくいいんだっていうことを
かなり説明できるけど
マイナスのことに関しては
あいつ嫌いとかムカつくとかね
ダサいとかすごくね
ぼやっとした
僕がプラスのもの対象に対して
プラスに感じてる対象に対して言語化してるレベル感の
小学校低学年みたいなことをですね
マイナスの対象にやってしまうと
まさにぼやっとしてるから
全体的にネガティブみたいな
全体的に嫌いだし
すごく複雑で取り除けないもの
みたいになってしまうんで
僕のおすすめはですね
やるんだったら
どっちもやってもいいと思うけど
マイナスの方こそ聖地に言語化する
人前で言う必要はないかもしれないけど
書き出すときに書き出すなどしてですね
自分の中ですごく解像度高く
言葉にするマイナスのことをね
そういうのはおすすめです
そうすることでですね
対処法が見出せたりですね
正体が自分なりにつかめるので
そのマイナスのことをですね
心が軽くなったりするかなと思うので
マイナスのことこそですね
解像度高く言語化して
見るといいんじゃないかなと思います
プラスに関してはお好みに
お任せしますと
僕は小学生レベルで
満足してます
というわけであんまり僕に
プラスのことの感想を求めないでください
求めてもいいんですけど
いや楽しかったですとか
嬉しいですとかしか言えないんで
あんまり期待しないでください
本日は以上です
またお会いしましょう
さようなら