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こんにちは、グラフィックデザイナーのちふねこです。今日は、いろんなデザインの場面で活用できるような、余白の意外な役割っていうのを3つご紹介したいと思います。
まずこの余白についてなんですけど、なんか余白って聞くとちょっと難しそうだなというか、デザイン極めた人がやっと使いこなせるものみたいな、ちょっとそういうハードルの高さを
感じちゃう方もいらっしゃるんじゃないかなと思うんですけど、私も実際そっち側なので、すごく気持ちはわかるんですが、
その余白の役割って実はたくさんあって、今日はその中でも、センスに頼らないというか、
身近なデザイン、例えばSNSの投稿とか、サムネイルやプレゼン資料とか、そういったところですぐ活用できるような、
余白の意外な役割っていうのを3つご紹介したいと思います。 1つ目、強調させる。2つ目、読みやすくする。
3つ目、視線誘導。この3つですね。まず1つ目の強調させるっていうのがどういうことかというと、
その一般的に文字、そのサムネイル作る時とか、目立たせたい文字ってとにかく大きくするのが多分一般的だと思うんですけど、
実は強調させる時ってそれだけじゃなくって、文字を小さくしたまんまでも、周りにたっぷり余白を取ってあげると、自然とその文字って目立つんですよね。
これのいいところは、上品さとか落ち着いた印象を保ちながら、しっかり強調したい文字を強調できるっていうのが、この余白で強調する時のメリットですね。
文字を大きくして強調する時って、その落ち着いた印象とか上品な印象をちょっと壊してしまう場合があるので、
その自分が作りたいデザインの雰囲気によっては、この強調の仕方は余白を使った方がいい場合があるんじゃないかなと思います。
具体的なデザインの事例で言うと、私はイーチコさんのポスターがパッと浮かぶんですけど、
関東に住んでた頃によく駅とかで見かけてたので、わかる人には共感していただけるかなと思うんですけど、
イーチコさんのそのポスターがどういったデザインかというと、景色の画像の中にさらっとキャッチコピーがあったり、
もうイーチコのそのお酒の瓶が小さく砂浜に立ってたりっていう、そういうポスターなんですよね。
そういう本当にキャッチコピーの周りとか、そのお酒の商品の画像の周りにたっぷり余白をとって、それが撮ってるだけのすごいシンプルな広告なんですけど、
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すごい目を引くんですよね。これはまさにその強調として余白を活用している良い例かなと思います。
続いて2点目の余白の意外な役割は、読みやすくする。この余白で読みやすくするっていうのがどういうことかというと、
文章の文字と文字の間だったり、あるいは行と行の間、この2つの余白を調整することによって、読みやすい文章になりますよっていうのがこの2点目ですね。
基本的に文字って詰まりすぎていると、その窮屈、余白が少なくて文字同士が窮屈になっていると、基本的に文章を読みづらいんですよね。
特に行間が狭いものの読みづらさって想像しやすいと思うんですけど、その文の終わりまで読んで次文頭に戻る時に、
なんか今同じ文章に間違えて戻っちゃったとか、1個文章飛ばして読んじゃったっていうのが起こる原因は行間が狭いからそういうことが起きやすいんですよね。
なのでその行間、しっかり余白をとってあげることで、その一行の塊っていうのがわかりやすくなるんですよね。
なのでその適度な行間、具体的な数値で言うと、その文字の、一文字の高さが1だとすると、
その下の行間の余白は0.5から0.75ぐらい。
要は文字の高さの半分以上、半分からちょっと大きいぐらいにすると、程よい行間で読みやすいですよっていうふうに言われています。
あとは文字と文字の間の余白も読みやすさに影響してて、ここの加減は自分が作りたい印象で加減するといいかなと思います。
文字と文字の間の余白が大きいと、ゆったりした印象になるので、じっくり読ませたいキャッチコピーとかは、
ちょっとゆったりめに文字と文字の余白をとると、そういうイメージ、印象付けができるかなと思います。
この文字と文字の余白を空ける時も、注意点としては空けすぎると、一行の文章という塊が塊として認識しづらくなっちゃうので、
そこは周りの余白より空けすぎないっていう、ちゃんと文字、隣同士の文字が関連してるよってわかるぐらいの距離感を保つっていうのが大事かなと思います。
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以上がその余白を使って読みやすくするっていう2つ目の役割ですね。
3つ目の余白の意外な役割は視線誘導。これはどういうことかというと、何か手順を解説するような画像を作る時にわかりやすいかなと思うんですけど、
例えば、なんか何かの手順4ステップあるとして、1、2、3、4っていうのを手順をイラストと文字で一塊が1ステップ。
で、これが4つ並んでると、並んでるデザインを作りたい時に、これが横並びで一続きで載せられればいいんですけど、
どうしても開行しなきゃいけない。1、2って並んだ後に、3、4は下に、2行目に入れなきゃいけない時に、この1、2、3、4の塊の余白、
間のスペースを全く同じ、上下左右均等にしちゃうと、ちょっとわかりづらいデザインになっちゃうんですよね。
何がわかりづらいかっていうと、ちょっと1、例えば左上にある1を見た後に、2に行くのか3に行くのか、
自然、それ数字を見ればわかるかもしれないんですけど、自然と流れが作れてないんですよね。
これを余白を使ってどうしたらいいかっていうと、1と2の左右の余白は少し狭めにして、
1と3の上下の余白は広げるっていうことによって、1、2って自然と先に視線が流れて、その次に下の3、4に流れていくっていう、
この左右を狭くして上下を広くすることによって、この1、2の下に、経線、見えない線が生まれるんですよね。
なので自然と1、2、次に3、4っていう流れが作ることができます。 こういう感じでその余白を上下左右で、
均等じゃなくってそれぞれ変えることによって、見えない線が生まれて視線も作る、視線の流れを作ることができるっていうのが、この余白による視線誘導のお話でした。
最後に簡単にまとめると、今日は余白の意外な役割として3つご紹介しました。
1つ目、強調させる。これは目立たせたいキャッチコピーとかの、その要素の周りにたっぷり余白をとることによって、その要素が小さくてもちゃんと目立つ、
目立ちますよっていうのがこの1つ目です。2つ目は読みやすくする。 これは文字と文字の間だったり、行と行の間、ここにある余白をしっかり調整することで、
文章も読みやすくなりますよっていうお話でした。最後に3つ目が視線誘導。 何か要素の上下左右の余白を
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近づけるのか、話すのかっていう、その余白の作り方で見えない線を作って、視線の流れも作れますよっていうお話でした。
以上です。 キクダケフリーランス講座の毎週火曜日は、こんな感じでサクッと学べるデザインのお話をお届けしています。
デザインをやっている方もそうじゃない方も、何かスキルアップのヒントとして参考になれば幸いです。
最後まで聞いてくださってありがとうございます。