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まーちん
で、ウキウキして、本買ったわーい!みたいな風にしてたときに、
金沢の一体イベント自体が、発酵文化芸術祭っていうのをやってて、
で、そこプロデューサー、キュレーションを小倉ヒラクさんっていう、
東京の下北沢にある発酵デパートメントのオーナーさんがやってて、
で、ヒラクさんに、こんな本買ったんですよっていう話をしたら、
これ、すごい本だよ!みたいな風に言われて、
あおい
で、え、そうなんですか?みたいな、
まーちん
高橋睦郎さん、めっちゃ好きなんだよねー!みたいな話をしてて、
で、装丁の、装丁家の方のお名前を見て、
これレジェンドじゃーん!みたいな話をしてて、
で、私そのすごさを理解できてないから、
の状態で、あおいちゃんにこれ見せたときに、
はぁー!ってなったから、ちょっとその名前、はぁー!っていうところを聞きたいと思って、
音声を回し始めました。ちょっと前段階がながかったけど。
あおい
ちょっとね、言葉でどれだけ伝えれるか、ちょっとチャレンジしてみようかなと思います。
なんか、その装丁としてはシンプルなんだよね。
表紙にはタイトルと著者名だけが載っていて、
中のところの見開き右側に1句。
見開き左側に、下の方にページ番号が振ってある。
っていう、ほんとすごいシンプルな本が1つ。100句の方ね。
で、その句に対して解説があるのが、100句の方、セットになってるんだけど、
で、そっちにはしっかり文章が載ってるっていう作りになってるんだけど、
なんか、ざわっとしたんよ。見たときに。
まーちん
ざわっとしたの?
あおい
なんか、ざわっとしたんよ。
へー。
なんかなーと思って見たら、
私も結構そのページもののデザインをするんだけど、
ある程度のセオリーっていうものがあって、
この本って閉じてる内側って狭くなっていくから、
できる限り文字を置かないとかあるよね。
ノドって言うんですけど、ノドの方に文字を置かないとか、
周りの方、辺の方にもあんな大きすぎると切れちゃうとかがあって、
まーちん
印刷したときの製本の段階で、端っこをガシャっと切るときに文字が切れちゃう。
あおい
そう、とかがあったりして、ある程度ここら辺に文字を置かないみたいな。
感覚値があるんですよ。
それをちょっと超えようとする感じを感じてしまって、
まーちん
そうなんだ。
あおい
で、解説の方のデザインが本当ノドギリギリまで文字が入ってるんですよ。
これ結構読むとき一生懸命開く感じになるじゃん。
でもあえてだと思うんだよね。
これなんかね、意図がないとできないデザインだと思うの。
で、解説のページの文章とタイトルがあるんだけど、
それがまたね、ちょっと辺ギリギリの方に寄せてあって、
まーちん
端っこでね。
あおい
ここじゃなくてもさ、いけるじゃん。
まーちん
こんなにスペースあるのに。
あおい
そうそうそう。
でもここなんだみたいなところに、
意図はあるんだろうけど、その意図まで読めないの私は。
それがザワッとしたの。
まーちん
はいはいはい。
あおい
で、意図も、意図があって、意図が読めるところがある。
例えば、俳句の方は全くルビーがないんですけど、
ちょっと古い言葉遣いがあったりして、
一発ではこの漢字何て読むのかなみたいな、
分かんないものも結構あるんですよね。
でもそこはあえて全スルー。
全スルーなのに、解説の方は本文にすごい細かくルビーが振ってある。
まーちん
はいはいはい。
あおい
これは私はもう完全に意図があるし、その意図はなんとなく分かる。
そのルビーが振ってない方の俳句は、
まずその感覚で味わうみたいなところをすごく大事にしてるのと思っていて、
その分解説の方でしっかり伝える。