1. 営農とサブカル
  2. 農村怪談 第6集 「くだん」
2024-08-24 31:58

農村怪談 第6集 「くだん」

1 Comment

【 今回扱ってる内容 】

今年で最後になる農村怪談第6集、お楽しみいただけると幸いです。 第一話「動く絵」 2024年8月10日配信

第二話「ネクタイ狩り」 2024年8月17日配信

第三話「くだん」 2024年8月24日 【 謝辞 】 営農とサブカルは、 番組を支援してくださるサポーターの皆様、 コメントをくださるリスナーの皆様、 そして普段から番組を聞いてくださるサイレントリスナーの皆様のおかげで継続できています。 ご意見・ご感想は、#営サブ ハッシュタグをつけてお送りください。

番組支援: note メンバーシップ 営農とサブカル https://note.com/agri_sub_culture/membership/info

コメント: コメント投稿フォーム https://forms.gle/GYnxUstatzsWJPgR8

お仕事依頼、その他: mail mailto:noucolo@gmail.com Youtube用: #農村怪談 #怪談

サマリー

北海道の農村で伝えられている「くだん」という妖怪の怪談が紹介されます。この妖怪は牛の体に人間の頭を持ち、未来を予言する力を持っています。エピソードでは、実際の怪談やその背景、地域社会への影響が語られています。このエピソードでは、農場で生まれたクダンが「ナオキは大人になれない」という予言を語り、その後にHさんの家族に深刻な影響を及ぼす様子が描かれています。物語は、Hさんの奥様の不倫と、その不倫相手も「ナオキ」と呼ばれる人物であったことが明らかになりながら進行します。農村怪談の最終回では、クダンの物語とともに青年農業者たちとの交流が描かれます。このエピソードでは、Hさんとナオキ君とのつながりや、農村の現状、そして農家としての成長について語られます。

00:04
皆さん、こんにちは。この番組を配信しております北海道在住の米農家にして、孤高のポッドキャスターのジョンと申します。よろしくお願いします。
今回で3週にわたって配信をしてきておりました農村怪談は最終回となります。今まで第六週という風な感じになるまでですね、サブ6、18話ぐらい怪談をずっと喋ってきてるんですけども、その最終回が今回に当たると思っていただけるとありがたいかなと思っております。
くだんの概要
今回お話をいたしますのは、私が長らく集めておりました、The農村怪談とも言うべき、「くだん」という予言をする不死人の化け物についてのお話となっております。
この「くだん」の予言についての農村怪談的なものという風なのはですね、まあまあ集まってはいたんですけれども、今まで話す気になれなかったお話という風なのがありましてですね。
これがここ最近ようやっと話す気になれましたので、それについてちょっと今回はお話をしていこうかなと思っております。
今回はですね、アートワークに今まではCCIで画像生成をさせた画像という風なのを使ってきたんですけども、今回はですね、実際に存在している画像を使ってアートワークを作っております。
こちらはですね、楽能学園大学、1987年に行われた研究となっておりまして、過去11年間に北海道で観察された牛の先天異常に関する形態学的研究という風な論文がありましてですね、この論文の中に載っていたその形態学的に先天異常を起こしている牛となっております。
今回はこの牛がそうだというわけではないんですけども、同じような先天異常を持った牛にまつわる怪談をちょっと今回は話をさせていただこうと思っております。
ちょっとね、今までの怪談と比べて長くなる可能性がありますけれども、最後なのでお目こぼしいただいてお付き合いいただけますようお願いいたします。
というわけで今回も参りましょう。
営農とサブカル
農村怪談第6週最終話9弾
皆さんは九段という妖怪についてご存知でしょうか。
水木しげる作品を長らく見ていらっしゃるですとか、あとは何かしらの妖怪とか都市伝説とかお好きな方だったら言われなくても知ってるよっていうぐらい有名な妖怪だったりするかなと思います。
九段というふうな妖怪はですね、人間の頭がついていて体が牛というミノタウロスの逆みたいな生き物だったりするんですけどね。
そんなような生き物となっております。
明治期の日本を中心に伝承とかそういうふうなものがいっぱい残っておりまして、いわく牛の腹から生まれた瞬間に人間の言葉でこれから起こる未来のことを予言して、そしてそのままぽっくりいってしまうというそんなような妖怪だったりするんですね。
ちなみにこれね、伝承とか伝え聞く場所によると1ヶ月ぐらい生き延びてたくさん予言をするですとか、あとは1匹が予言をするともう1匹別のところで生まれた九段が対抗する予言をするとか、そんな感じでですね、いろいろとお話のバリエーションはあるんですけども、
大筋は牛の腹から生まれてきた人の頭をした牛が日本語で何かしらこれから起こる大変なことについて予言を残していくというそんなような妖怪となっております。
この妖怪の特徴とかそういうふうなもので、なんかどうもですね、関西の方で中心にこの九段の噂っていうふうなのが広まっていたそうなんですね。
これについて調べたことがある有名な方といえばですね、今現在ラジオ関西で怖い水曜日という怪談ラジオ番組を配信されております。
木原宏勝さんという作家さんがおられます。
彼が調べたところによるとですね、なんで関西の方でこういうふうな噂が広がってたのかっていうふうなのをいろいろ調べていった結果ですね。
その調べ方とかその辺の部分も話した方がいいか。
そもそも木原さんが最初に目をつけたところっていうふうなのがですね、九段がもしも生まれていたのであれば一番最初にそれを目撃することになるのは虫飼いのはずだっていうふうな話から始まって。
それで方々の落納家とかね、あとは見せ物事やとかそういうふうなもので九段のミイラとかそういうふうなものを集めていきまして。
結果的に九段の元になったモデルになったであろう牛というふうなのは赤羽病というふうに呼ばれている牛の先天異常を引き起こす虫を媒介にして広がる感染病であったのではないか。
そしてその病気で生まれてきた人の頭のような形をした異形の牛でこれを見た人たちが九段というふうな予言をする異形な妖怪についてのお話を作ったんじゃないだろうかっていうふうなところに目をつけてそれでいろいろと本をお書きになられたりとかっていうふうなことをねやられてたそうなんですね。
私もそこに目をつけましてですね、一番最初に聞いた楽能家とかそういうふうなのだったら必ず九段の話っていうふうなのをご存じありませんかねとかね、そんなようなことをかなり昔から聞いていったりしてたんですよね。
実際の怪談の紹介
ちなみにはこの今回これからお話をしようと思っているお話というふうなのですね、そういうふうな感じで楽能家の方に人の頭をしたような牛についての話を持っていないかっていうふうな感じでいろいろと話を聞いていった結果集まったお話をですね、今回ちょっと話をしていこうかなと思っております。
今回そうやっていろいろと九段のお話というふうなのは集めていったんですけれども、九段のお話に関してはですね、大抵がゴミみたいな階段がたくさん集まることになってしまったんですよね。
このゴミみたいな階段っていうかつまんねえ階段っていうふうに私は思ってはいるんですけど、どういうふうな階段なのかというとバリエーションはいろいろとあるけれども大筋はこんなような階段となっております。
このお話は大学生のAさんから聞いたお話です。
このAさんは大学の長い夏休みの間、都勝にあるとある大規模経営の楽能家さんの方に住み込みでアルバイトに行っておりました。
やっていた仕事というのは牛の世話だったり、朝早くから発生する牛の出産とかそういうふうなのをお手伝いをしたりとかね、そういうふうなことを夏休みの間ずっとやっていたそうなんですね。
夏休みが始まったばっかりのある日の頃に、普段見慣れないような格好の人が牧場の方にやってきたそうなんですね。
どんな格好をしてたのかというと、官主の格好をした人、これだけでいいようですよね。
そして官主が引き連れてきた全く会ったこともないような獣医師さんが一緒になってやってきたそうなんですね。
それで牧場主の人、Aさんの雇い主の方と何事かを話していて。
それで一頭の女牛の方に官主がノリトをあげながら、そしてノリトをあげている最中に獣医師さんが会ったこともないような緑色のドロドロのシリンジみたいなもので、要はこの女牛の方に受精をさせていたそうなんですね。
それでそれが終わってその異様な光景を求めして変だなというふうに思いながらね、そのままいろいろと楽能科のアルバイトやら何やらずっとやっていたそうなんですね。
それで夏休みもそろそろ終わるかなというふうな1ヶ月ぐらい過ぎたあたりの頃なんですけれども、その受精をさせられたメス水というふうなのがですね、あっという間に臨月になってしまったそうなんですね。
だから1ヶ月で牛の甲子が生まれるようなぐらいお腹がパンパンに腫れ上がっていったそうなんです。
それでもうそろそろ生まれそうになるからこれを手伝いしてくれとかっていうふうに楽能科さんに言われて、それでいつ生まれてもいいようにというふうなことで、夜遅くの方まで残ってですね、いろいろと出産の準備やら何やらというふうなのをやっていたそうなんですね。
そうこうしているとですね、また受精させる時にやってきた患主と獣医師たちがやってきて、それでノリトをあげながらそのお産の手伝いをするというふうな奇妙なことをやったそうなんですね。
で、そうやって生まれてきた牛というふうなのが異常な顔をしていたそうなんですね。
人の顔のようなものっていうふうな形で生まれてきて、それで異常に騒然な形で生まれてきたので、通常の格子よりも明らかに小さい体つきで生まれてきたそうなんですね。
で、それでそのやって生まれてきた格子がですね、何事か人間みたいな鳴き声のようなものを発していて、それを患主とその獣医師が聞いていったそうなんですね。
で、それで聞いていった内容がどういうふうなことなのかっていうふうなのがで言うと、例えばこれ聞く時期によってどんなような予言をしてたのかっていうふうなことが異なってたりするんですね。
そうですね、それこそ東日本大震災が起きた後はこれから大きな地震が起きるというふうな予言をしておりましたし、コロナ禍が起こった後は大きな疫病が流行るというふうなことを予言してたりしてたそうなんですね。
で、こんな感じの普段にまつわるお話っていうふうなのはですね、北海道内で結構聞くことがあります。
だからトカチだったり帯広だったり、それの他に同等の方だったりという、要は落脳地帯においてこういうようなお話があって、それで体験をしたりその異様な状況に巻き込まれる人になる人っていうのはアルバイトだったり従業員であったり。
で、あと場合によっては経営主の方が直接この異様な集団に苦談を生ませてくれというふうに頼まれるなんていうふうな事例もあったりするそうなんですね。
で、そんな感じでですね、この苦談のお話自体というふうなのが広まってくるわけなんですけども、ただこのお話っていうふうなのは元をたどればただただ苦談のお話だったりするわけなんですね。
で、昔々の広まっている苦談の伝承についてはですね、基本的にはこれこれこういうような地震とかそういうふうなものが起きるから、その災害の対策についてはこうこうしなさいよというふうな予言をして、それでそのまま落ちんでしまうというふうなお話だったりするんですね。
そのこれから何をしたらいいよというふうなのを抜いたバージョンが、現代こうやって広がっている苦談のお話なのかなっていうふうに私はいろいろと集めて聞きながら思っていたところだったりするんですよね。
文化的背景と意味
で、このそもそもこの苦談とかそういうふうなものっていうふうなものがですね、どうしてこうやって語られるのかというふうなものをゆる民族学的に解釈するとですね、多分間違ってる部分もいっぱいあるかなと思うんですけども、要はこういうふうな妖怪というふうなですね、予言獣というふうに呼ばれている類の生き物だったりしております。
彼らがどうしてお話をしているのかというと不安なことに対処するための、まあそういうふうなお話としての機能を持ってるからなんじゃないかっていうふうなことを言われてたりするんですよね。
それこそ皆さんもコロナ禍で流行っておりましたアマビエって言いましたよね。
アマビエも予言獣だったりするわけなんです。
で、アマビエの場合はこれこれこういうようなおかしなことがあります。
で、それに対抗するためには私の絵を飾りなさいっていうふうな対抗策を言って、それでね、あのコロナ禍とかではよくアマビエをいっぱい見たなというふうに思って、最近めっきり見なくなったのは不安なこととかそういうふうなことがなくなったからだろうなというふうに思っております。
で、クダン自体もですね、本当は何かこれから不安なことが起きるぞっていうふうな予言をして、そしてその対抗策を言っていくっていうふうなことをやったりするんですね。
そしてこれ着物になる部分ではあるんですけども、このクダンとかアマビエとかの話が広まるのって何かしらのことが起こった後なんですよね。
だから、アマビエの場合はコロナ禍が流行った後で、さも私は最初から予言をしていましたよっていうふうな体でアマビエの話が広まって、ああやってアマビエを飾るようにしたりしておりましたし。
で、クダンの場合においても同様にですね、地震が起きたら地震が起きた後でクダンが生まれてクダンの対抗策の話をしたりですとか、疫病が起こった後で生まれてきてクダンの予言をしたことにしておいてっていうふうな感じですね。
要は何かしら不安に対抗するためにですね、これから起きることに対する対抗策を教えるための妖怪として民族学的にいろいろと話されてたんじゃないだろうかなっていうふうに思っております。
で、クダンの怪談とかそういうふうなものに関してはですね、その対抗策の部分というふうなのは削られたお話として広まっておりまして、バリエーションはあるんですけども、大体は予言獣の話の変化系だなというふうに思っております。
でね、こういうふうな話たくさん聞いてきたんですけどね、つまんない話だなというふうに思いながら、いろいろと集めてきてたりしてたわけなんですけれども、私が農村怪談を集め始めた頃にですね、当たった唯一クダンの予言を聞いた人の話というふうなのがありましてですね、その話をちょっと今回はしていこうかなと思っております。
で、このお話をしてくれた人のことを仮にHさんとお呼びすることにしましょうか。
で、このHさんのお話をですね、私がいつどこでどのように聞いたのかというふうなのも一切今回は伏せさせていただきます。
クダンの誕生
っていうふうなのも、これから話す話っていうふうなのがHさんのご家庭にまつわる大変な話をせざるを得ないので、Hさんまでたどられると本当に困るようなそんなような話をせざるを得ないのでですね、皆さんうまいこと想像でいろいろと補いながら聞いていただけるとありがたいかなと思っております。
この話はHさんが20代の頃、それこそHさんが結婚したてで、奥さんのお腹の中には赤ちゃんがいて、それで本当に幸せな最中に起こったこととなっております。
Hさんは落納家をしておりました。この時点で就納して3、4年目ぐらいだったというふうに伺っておりますけれども、高校を卒業してすぐに就納をして、それでいろいろ経って奥さんとできちゃったこのような形で入籍をしましてですね、家の仕事を奥さんに手伝ってもらいながらいろいろと自分で仕事を一生懸命回したりというふうなことをやってて、3年にもなると落納家の仕事もある程度できるようになってきたかなというふうなところにですね、
このHさんの勤めている農場でですね、クダンが生まれたそうなんですよね。Hさんはですね、もともとこのクダンの話というふうなのはいろいろと知っていたそうなんですね。
落納家の仲間の方でも異常分娩をされた際に、こういうような先天異常を持ってシザンで生まれてくる奇妙な形をした牛というふうなのがまだいるよというふうなのが今までのおさんの経験でも知っているし、
あとなおかつクダンについての不思議なお話というふうなのもですね、さっき話したみたいにゴミみたいな怪談というふうなのが結構広まっていたりもしましたから、それでクダンの話についてはHさんご存知だったそうなんですよね。
ちなみにこの分娩をしていた際なんですけれども、当然のことながら、この公害形成とか先天異常を持っている牛というふうなのは大抵シザンで生まれてきます。
普通に生まれてきて、その時は息があったとしても、すぐさま亡くなってしまうことが多かったりするそうなんですね。
生まれてきた瞬間、鼻先とか口先が明らかに短くて、おかしいな、そして気持ち悪いなというふうにHさんは思ったそうなんですよね。
それと同時に思ったのが、クダンだというふうなことをHさんは思っていたそうなんです。
そうやってクダンが生まれてきたなというふうなことを思っているけど、案の定息もしていないし、シザンなんだろうなというふうなことを思いまして、
それで会話で顔やら何やらを拭いてあげていろいろとやっていると、クダンのような顔をした牛が何か人の言葉のようなものをポソポソと喋っているような気がしたそうなんですね。
Hさんは耳をクダンの口元の方に寄せてみて、何を喋っているんだろうか、息をしてるんだろうかというのを聞いてみたところ、
このクダンのような牛はこんなようなことを言っていたそうなんです。
ナオキは大人になれない。
ナオキは大人になれない。
そういうふうにはっきりと聞こえたそうなんですね。
Hさんはこのナオキが大人になれないという予言のような言葉に、これから20年近く縛られることになるという、そんなようなお話だったりしております。
不倫の発覚
最初に聞いた時は、自分の親族にも親戚の子供にもナオキなんていうふうな子供はいなかったそうなので、
だからナオキは大人になれないって何のことだろうなーって思っていたそうなんですけれども、
それが相番発覚するのが、奥さんが子供に名前をつけたい。
どうも性別が男の子だというふうなことがわかったから、
私ずっとこの子が生まれてくる前から男の子だったらナオキって名前にしようと思っていたのっていうふうにHさんに嬉しそうに話したそうなんですね。
Hさんは普段の予言を聞いていたものですから、その名前だけは絶対にダメだっていうふうに反論したそうなんですけれども、
その反論をすると同時に奥さんが妊娠中のホロモンバランスが崩れているだけでは済まないような鬼の行走で、
絶対にナオキじゃなきゃダメ、ナオキじゃなきゃこの子生まないみたいなことを言うぐらいに、
本当に不安になるぐらいのトーンで起こり始めたそうなんですね。
それでHさんはそこに負けてとりあえずその子をナオキというふうな名前を付けさせることを奥さんに了承したそうなんですね。
それでほどなくしてナオキ君は無事に大きな赤ちゃんとして生まれてきて、その後5年間ぐらいはスクスクと大きに育てていって、
その頭の時もずっとHさんの頭の中にはナオキは大人になれないというふうなのが頭の中に残り続けていたわけなんですけれども、
それでもそのことを置いといてもなおナオキ君は元気に元気に大きく育っていったそうなんですね。
このHさんのご家計に影が差し始めるのと、
あと奥様の方がどうしてナオキというふうな名前にこだわらざるを得なくなったのかというふうなのは、このナオキ君が生まれた5年後にひょんなことから発覚するんですね。
というふうなのもHさんの近隣の農家さんのうちで温泉旅行に行かれたよというふうな方がいらっしゃいまして、
それがHさんの奥様と別の男性が温泉旅行をしているというふうなのにバッタリと目撃してしまうというふうなことがあったんですね。
Hさんはその当時奥様は婦人部、要は農村関係の人脈やら何やらの集まりに出ていてお泊りなんだよというふうなことは聞いていたんですけども、
どうもそれが別の男性と会っていたというふうなね、そういうふうなことがそのひょんなことからわかっていて、そして悪いことにわかっていったのがですね、
要はここからの奥様がどうも浮気というか不倫をしていたというふうなことがわかっていて、
その不倫相手っていうふうなのがHさんとかその辺の近隣の方もよく知っているような方となっておりまして、
とても悪いことにこの方の名前がナオキというお名前だったそうなんですよね。
要はこのHさんとご結婚する前からこのナオキさんというふうに呼んでおきましょうか。
この不倫相手と奥様っていうふうなのは不倫関係にずっとありましてですね。
ちなみにナオキさんにはですねまた別のご家庭があったわけで、要はダブル不倫で宅乱をしてたというふうな状況だったりしてたそうなんですね。
それもありまして奥様はですね一緒になれないナオキさんのお子さんをこのHさんのご家庭で産んで、
そしてその生まれてきた子をナオキさんという不倫相手の名前をつけて、
それで育てていたっていうふうなことがその後で分かったりするわけなんですよね。
ちなみにちょっと話をとして余談にはなるんですけれども、
今回このお話ですね、楽能家の奥さんが不倫をしているというふうなのがですね、
一番オカルトで怪異な話ではあるかなっていうふうなぐらい、
基本的に楽能家の奥様って忙しかったり大変だったりするわけなんですけどね。
ただこれはですね、ナオキさんのご職業と奥様がどのような形であっていたかというふうなのがですね、
聞くと納得するロジックっていうふうなのが実は存在してるんですけども、
これがですね残念ながら話せないっていうふうなのがありましてですね、
この辺の部分については割愛をさせていただこうと思っております。
Hさんの苦悩
いろいろありましてHさんはですね、この奥様と離婚することになりました。
ナオキさんの方はですね、このもともとご家庭があった方のことを優先して、
そのまま離婚をすることもなくHさんの元奥様との関係を精算するというふうな感じになりまして、
それではね、割り送ったのはその元奥様とナオキ君だったそうなんですね。
ナオキ君は奥様の方に引き取られていきまして、
Hさんはその後ずっとナオキ君の養育費を払うことになっていたそうなんですね。
これね、不思議な話でもあるんですけれども、
こういうふうに企んをされた場合でも、
養育上の親となるのはその時に親として出生届に範をついたり、
いろいろやった人っていうふうなのが養育責任を負うようになっておりまして、
ちなみにこの不倫相手のナオキさんの方はですね、養育責任一切なしなんだそうですね。
なんかこれはこれで民法上おかしくねっていうふうな部分もありそうはするんですけどね。
それもありまして、離婚をした後で、
このナオキ君の方にですね、この養育権というかその養育費の支払いというふうなのは、
Hさん追わなくちゃならなくて、それで払うことになっていたそうなんですね。
人の子なのに、それも裏切りによって生まれた子なのに、
自分で養育費を払わなくちゃいけないというふうなところに、
結構腹を立てていらっしゃったようなんですけれども、
それでもそのHさんの頭の中にはですね、
ナオキ君は大人になれないという、
普段の予言というふうなのはずっとつきまとっておりましてですね。
どうせ大人になれずに死んでしまうんだったら、いつかはすぐに終わるんだから、
このまま払っていてもいいかっていうふうな、
なんか子供の死を願うような嫌な考えみたいなものというかね、
暗い救いのようなものみたいなものがHさんの頭の中にはずっとありまして、
それで長らく養育費やら何やらというふうなのは払っていったそうなんですね。
そんなような感じでですね、長らくHさんの方はですね、
このナオキ君の養育費を払いながら、いろいろと思いながら、
一人でずっと楽の家の方を続けられていたそうなんですけども、
そういった離婚したり何だりしたというふうな騒ぎが起こった数年後のことなんですけどね、
Hさんの携帯の方にですね、連絡がかかってきたそうなんです。
かかってきた連絡っていうのはどういうふうなものなのかというと、
どうも元奥様が住んでいる地域のスーパーからHさんの方に連絡がかかってきて、
お宅の息子さんが万引きをしたから引き取りに行きほしいという。
奥さんの名前を出して、その人に頼んだらどうですかっていうふうに聞くんですけれども、
そっちとは連絡がつながらないから、必ずこちらの方に来てくれっていうふうなことを頼まれまして、
Hさんは渋々、そちらの方のスーパーの方にお迎えに行ったそうなんですね。
その時に会いに行った直樹君というのがですね、痩せていたそうなんですよね。
で、痩せていて万引きをしたものっていうふうなものが何かというと、
カップラーメンだったりおやつだったり、食べ物を要は万引きをしていたそうなんですね。
で、万引きをした理由っていうふうなのがですね、お腹が空いたから万引きをしていたっていうふうな話をされてたんです。
これはHさんから聞いた話なので、具体的に実際はどうだったのかっていうふうなのは私は判断しかねるんですよね。
もしかしたら元奥様の方の言い分も絶対あるだろうなと思うんですけども、Hさんから聞いた話によると、
要はこの直樹君というふうなのがですね、その元奥さんの方にような女で一つで育てられている直樹君がですね、
結構ネグレットのような感じになっていたそうなんですね。
やっぱり当時の女性の一人親っていうふうなのが大変だったらしくて、今現在も当然のことなら大変なのはわかるんですけども、
輪をかけて大変だったらしくてですね、それで経済的にも困窮したりすることが多かったようですし、
なおかつ直樹君もそんな感じでですね、お腹が空いて万引きをするっていうふうなことがあるぐらいには結構大変な目にあっていたそうなんですね。
そんなような感じで迎えに行って、それで元奥さんのところに直樹君を車で運んであげる時にですね、
Hさんが直樹君から言われてきたことなんですけれども、直樹君こう言ったそうなんですね。
お父さんのところに帰りたいっていうふうな話をされたそうなんです。
これね、子供を持っている親だったら、本当に小さい頃から5歳まで育ててくれて、
息子だった子からですね、そんなふうに言われてですね、Hさんも由来なんでしょうね。
このお話自体、私がお話を聞いた時点ではですね、Hさんは直樹君を引き取ろうと思うっていうふうな話を最後にはしていたんですね。
この引き取った後とか、引き取ろうと思うというふうに思ったとしてもですね、
親権とか養育権はあるけれども、自分の家で育てるとかそういうふうなことになりますと、
まあ大変らしいんですよね。
この辺に関してはですね、怪談とは関係のない話になるから割愛をさせていただこうと思います。
この話っていうふうなのはHさんから聞いた話としては、基本的にはこれでおしまいとなっております。
ただこれ怪談として話すとですね、たぶんオチをつけるとすると、この直樹君、あと数年で20歳になりますみたいな話にすることになると思いますね。
これ怪談とはいえ、実際に存在している子供が死ぬかもしれないねっていうふうな話を面白くおかしく話すっていうふうなのが、私はずっと嫌だったんですよね。
それもありまして、この話、特にする機会もなくて、このまま塩漬けにしてお流れになるかななんてことを思っていたんですけれども、
青年農業者たちの交流
今年の、それこそ前回の農村怪談の方で話しました、全道青年部大会というふうなのがありました。
これは総会じゃなくて大会といってですね、いろんな発表を全道の青年農業者の方が発表するというふうな会がありましてですね。
それでそういうふうな発表やら何をするかというふうなのに、私今年たまたま出ていたんですね。
たまたま出ていて、めんどくせえな、帰りてえなっていうふうなことをいろいろ思いながら参加していたんですけどね。
それでいろいろ終わりまして、飲み会の時間になりまして。
飲み会の方になりますと、基本的にテーブルってだいたい同年代の席で固めるような感じで席を作ってくれるんです。
倉庫をやっているうちにですね、いろいろと後輩のテーブルを回って挨拶をしたりとかっていうふうなことをいろいろやっているとですね、
後輩の特に一番若手のテーブルの方にですね、このHさんと同じ病気の苗字のナオキ君というふうな名前の青年農業者が座っていたんです。
それで、もしかしてと思って、もしかしてお父さんの名前って何々さんっていうふうな話をしてね、話を聞かせてもらったんですけど。
はい、そうですよっていうふうな感じで返事をもらって、それで地域はどこですかっていうふうなことを聞くと、やっぱりHさんと同じ地域の方だったりしてたそうなんですね。
Hさんっていうふうな苗字自体がですね、実は結構珍しい苗字となっておりまして、
多分Hさんの話をしてくれていたナオキ君なんだろうなっていうふうに私は思っております。
それもありましてですね、大人になって働いてもいて、当然のことながらこんな経済なんかHさんの息子さんかもしれないナオキ君には話せませんから、
ただ私としてはちゃんと大人になったんだなっていうふうなことを確認できたんで、ようやくこの話できるようになったなというふうに思っております。
クダンのお話っていうふうなのはですね、最初に話した通り何かしらの不安なことがあって、その不安なことを解消するために過去と未来が入れ替わるような形で作られる予言だっていうふうな話をしておりますよね。
それでHさんの話を思い返してみると、基本的にはクダンの方はですね、異常に出産された牛が当時ナオキ君が出産間近の頃にたまたま生まれていて、
そしてそのたまたま生まれていたってふうなことにHさん自身の不安なことっていうふうなのがですね、どうもそこに乗っかっていたんじゃないかなっていうふうに私自身は思うんですよね。
それもありまして、いろいろとあって大人になることができて、そして予言も外れたことになって、本当に良かったなというふうに今現在は考えております。
こんなような感じでですね、最後ハッピーエンドになったんだかなんてないんだかよくわかんないですけどね。
農村怪談の終焉
普通にね、いろいろあって農家をやってるんだったら大人として認めてあげたらいいんじゃないでしょうかっていうふうなところで、最後の農村怪談については締めさせていただこうかなと思っております。
はい、今回も長らくお付き合いいただきまして誠にありがとうございました。
3週間も農家の下手なおっさんの怪談に付き合わされた身にもなってくれよってふうに思われてる皆さんもね、いるかなと思いますけども。
ちょっとね、今まで長らく集めてきた総決さんとなっておりましたんで、今回はこういうような形で話させてもらいました。
とりあえず次からはですね、1週だけちょっとまた怪談的なものについていろいろと聞いた、映像とポッドキャスト会っていうふうなのを配信する予定にはなってるんですけどね。
もう怪談飽きたよっていうふうな方もいらっしゃると思うんですけども、もう一瞬間だけちょっとね、そういうふうなのにお付き合いいただけたらありがたいなというふうに思っております。
で、その映像とポッドキャスト会とは別にですね、皆さんからの感想とかそういうふうなものをお聞きしたいなというふうに思っておりまして、それを紹介するおまけ配信をやろうかなというふうに思っておりますので、
今回なんか3話別々に配信をしてきましたけども、その形式についてどう思うかとか、あとは3話全部聞いてどの話が面白かったかとかね、
あとはこの話についてこうこうこういうふうに思いますとかね、そんなようないろんな感想等ありましたら今週中のうちにできましたらコメント等いろいろとお寄せいただけるととっても嬉しいなっていうふうに思っております。
というわけで、私が長らく配信してきておりました農村怪談については今回をもちまして最終回となりました。本当に長らくお付き合いいただきまして誠にありがとうございました。
で、次からは普通の映像とサブカルに戻りますんでね、今回農村怪談会を長らく配信してたんですけどね、リスナーが減ってるなっていうふうに思っておりましたけどね、次から通常回に戻りますんでお付き合いいただきますようお願いします。
というわけで今回も長らくお付き合いいただきまして誠にありがとうございました。では次回もお楽しみに。
31:58

コメント

アマビエはもっと昔から出てきてて「疫病がはやったらわたしの絵を飾りなさい(対抗できるとは言ってない)」だったような。 コロナ禍ででてきたのはどちらかというと「そういえば昔こんな妖怪がいてね」みたいな話だったような。

スクロール