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はい、始まりました。本日はですね、僕が偏愛する小説のですね、「HHHH」という小説の話をしたいと思います。
今日は本当に仕事しかしてなくてですね、特にこう、これといったことが起こらなかったんで、今日起こったことというよりも、前から好きな小説の話を一回してみようかなと思いました。
「HHHH」というのはフランスの小説なんですけど、それはどういう小説かというと、ハインドリヒ暗殺について描いた小説を書いている人の小説なんですね。
複雑なんですけど、ハインドリヒ暗殺という実際にあった歴史的な事実を小説として書こうとしている人が主人公の小説なんですよね。
このハインドリヒというのはどういう人かというと、ナチスのヒムラーの部下だった人で、ユダヤ人の収容所を作ることを提案してですね、その作戦を実際に実行した人でですね、
今のチェコスロバキアのところを監獲していて、そこでユダヤ人の収容所を作りにして、何千人何万人という人を殺した人なんですけど、めちゃくちゃ切れ者でですね、そして野心も満々で、
続々の上官はヒムラーという人なんですけど、ヒムラーにですね、どんどんどんどん、こうやってやっていいですかってヒムラーが、そうだね、そうしようみたいな感じでですね、部下なのにヒムラーを言いなりにさせていたみたいな感じですね。
その様を見てですね、ナチスのゲーリングという人が、ヒムラーの頭脳はハインドリヒだねって言ったんですけど、それをですね、頭文字をとってHHHH、ドイツ語でですね、それを文章にすると頭文字がHHHHになると、それをタイトルにしているわけですけど、
ハインドリヒっていうのは、チェコスロバキアのところですね、同活している時にあまりにも民衆をですね、逮捕、処刑していってですね、プラハの虐殺者とか呼ばれていたのかな、金髪の野獣とかですね、とにかくその悪役感がすごいんですよね。
それでですね、チェコスロバキアはその時も完全にナチスに統一されていたので、チェコスロバキアのもともとあった政府はですね、ロンドンに亡命してですね、ロンドンに亡命政府を作っていたんですよね。
チェコスロバキアが蹂躙されているとナチスに、ユダヤ人とかを含めてですね、たくさん殺されているというので、はがみしているわけですよね。
その中心人物であるハインドリヒを暗殺しようという計画をチェコスロバキアの亡命政府が立ててですね、本当に20代前半ぐらいのですね、20、20歳そこそこぐらいの若者を中心に、5人ぐらいの決死部隊を作るんですよね。
それでパラシュートでですね、降下してチェコスロバキアにこっそり潜入して、手術で実際にハインドリヒが車で移動している時に爆弾投げつけて暗殺に成功するんですけど、
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ハインドリヒ暗殺の経緯を書いた小説を書こうとしている男の話なんですよね。
小説をですね、書こうとするんですけど、その小説を書こうとするぐらいになれば、大好きなんですよね、そのエピソードとか。
こだわりが半端じゃなくてですね、すごい調べて、この時こいつはこういう服を着ていないとか、この時この人はこの場所にいてここにはいないはずだとかですね。
史実と一つも違うものを書きたくないというのでですね、調べ倒しているんですよね。
同棲している彼女はですね、彼氏がずっと小説を書いている、家にこもって小説を書いているんだけど、一日一文字も書いていないぞみたいなのをずっと調べていて、
そんな史実とか、ちょっと小説だからねじ曲げていいんだから、先に書いたら、いいから書いちゃえばって言うんですけど、
いや、俺はそういう小説を書きたいわけじゃないんだよねとか言って、ちょっと喧嘩になったとかして、
今日はそれで彼女と喧嘩してしまったとかというのがその小説に書いてあるんですよね。
めちゃくちゃこだわって、何とか何とか少しずつ書き進めていくんですけど、
それでついにハインドルヒア暗殺を成功するわけですけど、成功した2人、チェコストロバキアを送り込んだ最終的に2人組ぐらいが成功するんですけど、
それが本当に20歳ぐらいのめちゃくちゃ純朴なチェコストロバキアの田舎に住んでた青年なんですよね。
決死体で行ってくれるかみたいな感じで、僕らですか?みたいな感じですね。
じゃあ行こう、俺たち命かけてやろうよみたいな感じですね。
すごい純朴な感じで行って、これ大丈夫かなと思ってたらですね、
何とか現地のパルチー山とかの援護を得つつ、本当に奇跡の暗殺成功をするわけですよね。
成功してその後地元のチェコの協力者とかを頼って逃げていくわけですけど、それに対してナチスがめちゃくちゃ怒るわけですよね。
報復しようということになってですね、チェコストロバキアのいろんな暗殺部隊が囲まったんじゃないの?みたいな感じですね。
村一つ完全に虐殺したりとかですね。
ハイントリヒーの暗殺に成功したことによってチェコストロバキアの人が何千人と殺されているわけですよね。
それは情報として若者には入っていてですね、すごい辛い気持ちになってくるんですね。
これが正義だと思ってやったけど、やったらもっとひどいことになってたくさん日々俺たちのために殺されてるって言って、
そのことを囲まってくれる協力者とかに漏らしたりとかして、いいよ、気にするなとか言われてるんですよね。
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その場面をですね、小説家志望の男の人がですね、何とかかんとかそれを調べたりとか書いていくわけですよね。
書いていくんですけど、そうこうしているうちにですね、だんだんナチスの手が迫ってきて、
最後ですね、教会の中でですね、史実通りその2人を含めて何人かがですね、追い詰められるんですよね。
そこで漏上戦みたいになるんですけど、そこからがですね、すごい圧巻でですね、
なんかその漏上戦をして水で攻めとかされながらですね、ものすごいもう多勢に無勢でですね、
何日間かかけて、どんどんどんどん攻め落とされていくんですよね。
ずっとその若者がですね、戦っていくんですけど、
結局ですね、史実ではそこでその暗殺部隊の若者はみんなそこで殺されちゃうんですよね。
殺されちゃうんですけど、そこについにですね、そこの場面にまで筆が泳ぐわけですよね。
筆が泳んでですね、書くと、もうそろそろ自分が書こうとしていることが終わりに近づいてくると。
書き終わるのはずっとこのことがですね、心惹かれてですね、そのことをずっと調べていたわけで、
書くのは怖いような気持ちもしてくるわけですよね。
でも書かないといけないって書くわけですよね。
でですね、その牢状線の実際にあった出来事の描写とですね、
それを書いている主人公の心情というのがですね、どんどんどんどんそこで激しくクロスし始めるんですよね。
こういうことを漏らしたらしいとか言って、
それに対してその書いている人が思っていることというのがどんどんどんどん小説の中に挟まってくるんですけど。
でですね、それでこう、もうまさにこう、今は抜き輪ですよね。
腹かなんかに銃弾を受けてですね、もうこれ死んじゃうってことが確定的になってですね、
で、絶命しそうだっていう状態になった時にですね、
そこはですね、ちょっと小説のその実際にあったことというのを踏み越えてですね、
彼らはこう思ったんじゃないかということを書き始めるわけですよね。
でですね、それがですね、自分たちにあったことは無駄だったんじゃないかと。
むしろ、これをやったことでチェックをすればよけない人はたくさん殺されてですね、
より事態は悪化させてしまったんじゃないか。
俺たちがやったことは無駄だったんじゃないか。
俺たちは無駄死になんじゃないか、みたいなことをですね、
もういよいよ死ぬっていう時に思うんですよね。
でですね、それを書きながらですね、その小説家の人が、
俺はこの小説を彼らにそうじゃないと伝えたいから書いていたんだ、
っていうことに気が付くんですよね。
そこがですね、めちゃくちゃ感動的なわけですけど、
なんかこの小説はですね、なんかそういう創作の本質みたいなものにすごく迫ってるように感じるんですよね。
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ハインドリッヒをですね、殺したってことが正しかったのかどうかってのは分からないわけですけど、
でもですね、その小説を書いた人はですね、確かに正しいことがあって、
それを命がけで実行した人が間違ってるなんてことはないはずなんだ、
と思ってる自分を他人の人生の中にですね、創作する中で発見したわけですよね。
でですね、この思いをですね、なんかこう、で書いたわけですけど、
この思いをですね、あなたたちは間違ってないよと、確かに正しいことをやったんだよ、
っていうことをですね、死んだ人に伝えたいわけですよね。
死者に伝えるために彼らをもう一回小説の中で活かしたんだと思うんですよね。
そのために絶対にその実際にあったことしか書かないって言ってですね、めちゃくちゃ調べてですね、
彼らをなるべくこの小説の中でもう一回活かそうとしたんだと思うんですよ。
で、そういうことがですね、書かれている小説っていうのはですね、
僕が日本でですね、公約されたやつを読んで、その思いを受け取ってるわけですよね。
なんかこの、そういう、こうなんていうんですかね、創作のですね、なんかこう連感というか、
なんかそういう輪の中にですね、こう加わったようなすごい不思議な気持ちがしてですね、
これはほんと小説でしか味わえない感動だなと思ってですね、
めちゃくちゃ好きな小説なんですけど、ぜひですね、おすすめなんで、
ちょっと今回の話で魅力の、ほんと全然伝えられてないんですが、
おすすめなんでぜひ読んでみてください。
以上になります。ありがとうございました。