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2021-08-20 13:57

今日の10分de1テーマ「企画公募の顛末と『盲目の時計職人』」について

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本職は編集者のエイドリアン太郎が1日1テーマを決めて10分話すpodcastです。第41回目は「企画公募の顛末と『盲目の時計職人』」について話してみました。 #リチャード・ドーキンス

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はい、というわけで始まりました。本日はですね、ちょっと自分の仕事の話と進化論の話をちょっといろいろ思い出したというか、それが結びついたことがありまして、それが面白かったのでその話をしたいんですけども、
今自分はその企画の一項目みたいなことをやっていてですね、日々すごい多い数の人がですね、企画をいろいろ持ち込んでくれるんですよね。
それを見てるんですけど、すごいたくさん来るわけですよね。
思ったよりですね、いけるっていう人もいるんですけども、もちろん全然ダメだという人もいると。
僕くらいの年齢だと、本当にですね、そういう私の作品見てくださいみたいな人を全員見るみたいな機会が余らないというか、やっぱりそれは若い人の仕事でですね、そこを登ってきた人と仕事をすることが多いんですよね。
最初の玉石混合みたいな状態をですね、会って話してですね、寄り分けるという作業をですね、仕事をしなくなっていたわけですけど、それがですね、ちょっと良くないなと思ってですね、それをやりたいなと思って工房みたいなことをやったんですが、やるとですね、やっぱり良い人も悪い人もたくさん来ると。
そのこと自体はですね、別に確保していたわけで、別に悪いことじゃないんですけど、やってみてですね、やっぱりすごい疲れるわけですよね。
当たり前なんですけど、ものすごい労働集約型でですね、来た人一人一人話してですね、もう当たるか外れるかわからんくじをずっと引き続けるみたいな問題もあるわけですよね。
でですね、中にはですね、話してたら、なんかすごい参考になりましたって言って、お金払わなくていいんですか?とか言ってた人がいたんですけど、変な話ですね、仮にお金を個別でもらってもですね、大したことならないぐらいですね。
すごい労働集約型なんですよね。やっぱり1日に見れる数は5人ぐらいが限界だと思いますし、それに対していくらもらったって言っても、そんなの知れてるわけでですね。
本当になかなかアルバイトみたいな働き方なんですよね。
それはそれで楽しくてですね、こういうのやってもいいなと思ってたんですけども、言うてもやっぱね、疲れるしね、自分の年齢でそういうことやってる人もあんまりいないのでですね、自分くらいの年齢でこういう一方変みたいなですね、当たり方してる人もなかなかいないだろうか、いんちゃう?とかって思ってたらですね。
なんとですね、そこのある時、持ち込みに来た人の話を聞いていたらですね、その人はですね、実力的にはまだ厳しい人で、その人の話を聞いていたらですね、あるですね、僕らの業界の今ナンバーワンの実績をぶち抜けてる人がいるんですけど、その有名人の人も見てもらったんですよね。
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そしたら全然ダメだよ、5年間くらい必死にやって頑張って予約さとらに行ってるくらいじゃないじゃん、って風のように聞いてたんですけど、って言っててですね、すごいびっくりしたんですよね。
その人はですね、業界一の有名人で、知名度って言ったら僕の千倍か一万倍くらいあると思うんですけど、そんな人はですね、僕が今ね、こうやって公募しますって言ったらたくさん来て、それの相手資格も大変なのにですね、その人はもう一人一人ですね、公募みたいな感じで見ているらしいんですよね、どうも。
ちょっとですね、どんな数が来るんだろうって想像つかないわけですけど、実際に持ち込んできたちょっと厳しめの人っていうのはですね、もうその人にすでに見てもらっていたと。
でですね、どんだけ見てんねんって思ったわけですよね。
その人はですね、手がける作品の数っていうのはですね、桁が違うくらいめちゃくちゃ多いんですけど、そのですね、作品として世に出ているのの下にですね、さらに見えないその人があっている人間の数っていうのをちょっと感じたんですよね。
すごい男児だなと。
感覚的に言うとですね、ヒット作の数僕の5倍、作品数僕の20倍、あっている人の数僕の100倍くらいな感覚だったんですよね。
僕はですね、本当に今くらいのですね、あっている人と会ってですね、今の仕事でやってるだけでも結構ヒーヒー言ってるのにですね、やばいなと。
どんなワーカホリックやねんこいつって思ってビビったんですけど、そんなことがあってですね、はっとちょっと思い当たることがあってですね。
何かというと、リチャード・ドーキンスっていうですね、進化生物学みたいなイギリスの人だったかな、が書いたですね、盲目の時計職人という進化論の本のことを思い出したんですよね。
盲目の時計職人ってどういう内容かというとですね、昔はですね、進化論みたいなのがやっぱり化石とかいろんな生物の比較とかでですね、なんか進化っぽいことが起こってんじゃねっていうのはですね、
ダーウィンとか出る前からですね、ちょっとそう思ってる人がいたわけですけど、教会がですね、全ての生物は神が作ったと言っているので、あんまり表立てすることを言うとですね、最悪火破りとかになっちゃうので、あんまり言えなかったわけですよね。
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そんな中でですね、ただそういうことをうっすら思っている人たちもいると、そんな中で教会側としてもですね、やっちゃうと、進化論とかじゃなくて神が作っているからっていうですね、ロジックが必要になるんですよね、進化論に対抗するために。
その時に編み出されたロジックっていうのはですね、もし砂漠に懐中時計が一つ落ちていたとしたら、パッと見た瞬間にこれはもう誰かの手によって作られたものだということがわかるだろうと。
なんですけど、じゃあ砂浜の上に貝殻が一つ落ちていたとすると、それも周りの砂とか岩とかとではなくて、明らかに成功にできていると、まるで時計のように。
だから誰かの手によって作られたものだということは人間はもう直感的にわかるだろうと。
つまり神の手によって作られたものだということが、人間は感じることができるんだと。
なんでですね、そのように生物はみんな成功にできているから、みんなあれは神が作ったものなんだっていうのはですね、キリスト教の進学側の主張だったんですよね。
進化論、ちょっと進化論かなと思ってた人もですね、教会怖いんでですね、あ、そうっすかって言ってたんですけど、リチャード・ドーキンスっていう人はですね、もちろんそんなことをですね、進学側の言うことをですね、信じてるわけではなくてですね、
進化論の例えにですね、盲目の時計職人っていう言葉を引き合いに出すんですよね。
どういうことかというと、生態系がですね、突然変異とか適者生存みたいなのをですね、長い年月かけて繰り返した結果ですね、まるで神が作ったかのようなですね、人間が作ったかのようなですね、
もっと言うとなんか時計、懐中時計か何かのようなですね、ものすごく成功なものができるんだと。
それが自然なんだって言うんですよね。自然の進化なんだって言うんですよね。
だからその、自然というのは盲目の時計職人なんだって言うんですよね。
時計を作りはすると。最終的に時計のようなですね、誰かの神が、人間が作ったんじゃねえかというような成功なものっていうのを自然は作り出すと。
ただそこには意思があったりとか、進化の方向性はこっちだよとかみたいなですね。
こういうふうになるんだとか、よりこういうふうに成功にしていくんだとかそういう意思があるとかですね、方向性があるわけでもなくですね、突然変異が起こったりとかですね。
その結果、適者生存というのが繰り返された結果、まあある程本当に誰かが作ったこのような成功なものができると。
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なので自然というのは盲目の時計職人のようなものなんだって言うわけですよね。
今回ですね、僕が抱えていた課題、そしてそのために企画を公募することになったこと。
そしたらですね、業界のちょっと段違いの実績を持っている人はですね、僕のおそらく1000倍くらいの人とですね、1000倍以上言いきついかもしれないですけど、かなりの多くの人にそもそも会っていたというようなことがですね。
僕がやってみて、これ労働就役があったらまたアルバイトみたいな仕事の仕方だからめっちゃ疲れるなと思ってたことですね。
一番売れてる人がですね、僕の何倍もおそらくやってるっていう事実にビビったわけですけど、そのこととですね、この盲目の時計職人というのが結びついたんですよね。
どういうことかというとですね、僕は時計職人だったんですよね。
こういう時計を作るぞと思ってですね、時計を作れそうな人に声をかけたりしてたわけですよね。
なんですけど、時計職人としての限界が見えたんですよね。
このまま俺時計作れるのかな、ずっとみたいな感じになってきて、
自分が時計の中に設計図とか用意したりとかしてですね、そうやってやるっていうのに限界が見えてきたんで、
今新しくいろんな人と会うってことをやってるんですけど、
その業界一位の人っていうのはですね、盲目の時計職人だったんですよね。
そのとんでもない数の人間に会ってですね、
それをですね、1000人とかに会ってですね、会って会って、
そのクリエイターの作品とかを見てですね、
うまい、まずい、うまい、まずいって言ってですね、切り分けていくと。
その中でですね、うまいって言われた人が残った人がですね、
よりうまいものを作ってきてですね、うまいって言って残してですね、
っていうことをやってるうちに、1000人の中からですね、
例えば100人が作品作ることにたどり着いた。
その100人のうちですね、10人がですね、結構ヒットになった。
そのうち上位3人がすごいヒット作家になった、みたいな感じでですね、
一人生体系を作ってたんですよね。
一人の人間の中にですね、ものすごい数のクリエイターを抱えることでですね、
生体系になってたんですよね。
その人はその全ての人と会ってですね、
ただうまい、まずい、うまい、まずいっていうのをですね、
繰り返してただけなんですよね。
ただそれはものすごいスーパーロード集約なんで、
いつ寝てんだろうぐらいな働き方ではあるんですけど、
こうやっていたと。
一方僕の方はですね、その結果も人より多いですね。
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そして人より成功な時計っていうのがですね、
できて、だから業界一位ぐらいの実績を上げられてるわけですけど、
一方僕の方はですね、
このさっきのサファンのね、
例えて言ったらですね、砂漠のど真ん中でウーンって時計のですね、
設計図をやって、よしできた!って言って、よし!って言って、
この設計図を元にちょっと会いに行こうみたいな感じでですね、
で、ウーンウーン言いながら時計を作るみたいな感じだったんですよね。
だから僕がですね、時計を一個設計してる間にですね、
なんかこう、その人はですね、
時計の、あの、
1000人の人に会っていたっていうような感覚なんですよね。
でですね、じゃあ、
どっちが時計のことをわかってるのか、
どっちが上手い時計を、
どういう風に時計っていうのがよくできるのかっていうのをですね、
その仕組みとかをどっちが知ってるのかって言ったりですね。
これはですね、別にこう、
謙遜も何もせず僕だと思うんですよね。
なんですけど、
そういうことじゃないんですよね。
その、それを知ってるから偉いってわけではなくですね、
あの、いきなり時計職人として時計を作る人と、
生体系を自分の中に作って、
最終的に時計を生み出す人っていうのの違いでですね、
さらにですね、その生体系を、
このクソでかい生体系っていうのをですね、
自分の中に作れているがために、
まあとんでもない実績を出せていたっていうことに気が付いたんですよね。
というわけでですね、
ちょっと自分の今の仕事とですね、
盲目の時計職人をちょっと組み合わせて、
というか、ちょっと結びつけてですね、
話をしてみました。
本日は以上です。
ありがとうございました。
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