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2021-08-17 12:44

今日の10分de1テーマ「人類への究極のソリューション『獄中からの手紙』」について

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本職は編集者のエイドリアン太郎が1日1テーマを決めて10分話すpodcastです。第39回目は「人類への究極のソリューション『獄中からの手紙』」について話してみました。 #マハトマ・ガンディー

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はい、前回の続きなんですけれども、
最近の異常気象でずっと長雨とか、異常気象怖いなと言うので、
それに対して、いろんな利害を持った人たちが接触を重ねていくわけですけれども、
それで間に合うのかというと、間に合わなそうな気がするな、大丈夫かなみたいな話でした。
そういう危機的状況に、かなり完璧な処方箋が書いてある本として、
ガンディの国中カロン手紙という本を紹介したいんですけれども、
これはガンディが刑務所に集団された時に、
サピアグラハアシュラムというガンディの弟子が集っているような修道場に向けて書いた手紙なんですよね。
その弟子に当てた手紙をまとめた本で、言わない文句で100ページぐらいで、すぐ読めるんですけれども、
内容も全然難しくないんですよ。
例えば理論とか思いが書いてあって、
考えるのは君だよとかでもなくて、めちゃくちゃやり方が具体的に書いてあるんですよね。
この具体的に書いてあるやり方を、もし実践すれば、
今すぐ全員幸せになって、
環境問題とか戦争とか核差とか、
今問題だと言われているものも全て解決するだろうというような内容なんですよね。
しかも全員一気にやる必要はなくて、いきなり一人で始めてもOKなんですよね。
いやでもしかしっていう内容でもあるんですよね。
そのちょっと紹介をしたいんですけれども、
結論から言うと、ガンディの主張は、
全ての執着を捨てましょうと言っているんですよね。
ガンディは、真理こそが神なのだと言っているんですよね。
神様が真理なんだじゃなくて、真理というのが神なんだと言っているんですけど、
真理イコール神と一体となった時、人は幸せだと感じるよねと。
でも完全に一体となれるのは死ぬ時だと。
生きている間は肉体にとらわれているから、完全に一体にはなれないと言っているんですよね。
これは仏教とか古代インド哲学特有の考え方で、
生きるのは真理と一体になれないから苦しいと。
輪廻転生というのがあって、ずっといろんな生き物にどんどん生まれ変わっていて、
この生きるという苦しさから逃れられない。
そこから逃れることを下達とか悟るとか言うわけですけど、
生きながらにして真理と一体にはなれないんですけど、
真理を感じることができるというやり方があります。
それは何かというと、全ての利益への無関心だと言うんですよね。
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私利私欲とか執着全てを捨てれば、今すぐ幸せになれると言っているんですよね。
人間は執着を持っているとですね、
肉体に縛りつけられていて自由じゃないと。
そして執着があるから不安や恐れが生まれるんだと言うんですよね。
不安や恐れというのは外にあるんじゃないと。
自分が利益への執着を持っているから自分の中に生まれるものなんだと言っているんですよね。
自分がその執着を持っているからですね、
それを奪われるんじゃないかとかですね、
なくしちゃうんじゃないかという不安とか恐れというのが生まれるわけですよね。
それが差別とかの厳選だったりするわけですけど、
執着をなくせばですね、それがなくなると。
こういう真理にしがみつこうという考え方なんですけど、
サティアグラハというんですけど、
これがガンディの哲学の中核にあるわけですよね。
執着を防ぐとどうなるかというと、
全ての対立が消えると言っているんですよね。
全ての対立が消えるというのはですね、
全ての人間とかですね、生きとし生けるもの全てが友達だと気づけると言っているんですよね。
これはですね、ヌスットの例えを出しているんですけど、
ヌスットがいたらですね、物を取られるんじゃないかと恐怖とか不安が湧いてですね、
そこに対立関係が生まれるわけですけど、
取られる物は何も持っていないし、
そもそも何かを取られるという恐怖も湧かないと、執着はないから。
そうするとヌスットがですね、愛すべき隣人だということに気が付けると、
愛を持って接することができると言っているんですよね。
この愛というのがですね、ガンディはアヒンサーと呼んでいるんですけど、
ガンディはですね、こんな調子でですね、執着を捨ててですね、
何も持たないということによってですね、
全ての問題が解決するし、人が幸せになれるというのを繰り返しこの中で主張しているんですよね。
例えばですね、必要以上に持つことも盗みだと言っているんですよね。
お金を貯め込んだりとかですね、必要以上のものを持つことも盗みであると。
そして文明というのは、高度にですね、より高度にですね、
より多くのものを生産することじゃないと。
本当の文明というのは欲望を削減することだと言っているんですよね。
何でかというと、欲望が少ないほど人間は健康で幸せになれるからと言っているんですよね。
これも間違いないですよね。
欲望が多いと、こうなりたい、ああなりたいとかですね、
何かあってですね、すごい不幸になるわけですけども、
最近の醍醐とかですね、小田急の犯人とか見ているとですね、
欲望が多くて不幸なわけですが、
だから文明というのが人間を幸せにすると考えると、
欲望を削減するというのが本当の文明だろうと言っているんですよね。
この辺もめちゃくちゃ理が通っているわけですよね。
そもそも人は何も持っていないと。
持っている気になっているだけでと。
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全部神様が持っているんだと。
自分が何かを持っていて、
そして何がしかのものであるという考えかを捨てることができれば、
サティアグラハというか、真理と一体になれると言っているんですよね。
この自分が何がしかのものだという思いを持っているとですね、
自分と真理との間に壁を作っちゃうことになると言っているんですよね。
真理、神とも呼んでいるんですけど、
との間に壁を作っちゃうと。
これでガンディは面白い例を言っていてですね、
一滴の水が折れたぞと離れて主張していてもすぐ蒸発してしまうと。
でも大海の一滴になれば人間であることの尊厳に参入することができると。
もちろん蒸発もしないと。
大海の一滴が海の中で激しく動き回るように、
大海の一滴となって完全に執着とかを捨てて人間性みたいなものの一部になるとですね、
自動的に全てに対して動き回って奉仕をするようになると言っているんですよね。
これも面白いなと思ったんですけど、
この考え方って老子の道教に近いなと思ったんですけど、
道教の道って宇宙の真理みたいな意味なんですよね。
まさに真理と一体になるというのがガンディの教えなわけですけど、
道教も宇宙の真理と一体になろうみたいなことを言っているわけですよね。
そのためには執着をなくしてとほとんど同じことを言っているんですよね。
執着をなくして真理と一体となるとですね、
あとは自動的にオートマティックに動くと言ってですね、道教は言っているんですよね。
これを無為自然と言うんですけど、
ガンディもですね、完全に執着をなくしたりですね、
無為自然の状態になって周囲の人間の幸せのために忙しく奉仕をするようになると、
それは人間にとってはものすごく幸せなことなんだと言っているんですよね。
その周囲の人間というのは隣人なわけですよね。
ガンディはですね、鉄道をすごく憎んでいたんですよね。
何でかというとですね、鉄道があると遠くの人とですね、遠くの顔が見えない人と繋がってしまうからだと。
そうするとですね、顔が見えない人のために奉仕しようとしても必ずトンザするし、
そもそもですね、顔が見えない人のために奉仕すること自体が難しいわけですよね。
例えば食糧危機の時に、全然知らない遠くの国の人にですね、
何かが飢え死にそうだと言ってですね、食糧を渡すよりですね、
今晩のですね、ご飯をもう一杯食べられるという方の方がですね、
家族がもう一杯ご飯を多く食べれるという方が優先してですね、
やっぱり近くにいる人の方が自然な情勢みたいなのが湧くわけですけど、
それをですね、遠くの人と繋がっていくことによってですね、
遠くの人が見えなくなると、そうすると奉仕も行き届かなくなると。
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遠くの人にまで奉仕をしようとするというのは土台無理だと。
だから世界がですね、どんどん繋がっていくとですね、
そういう良くないことが生じると言っているんですよね。
だからまあ本当にこの反グローバリズム的なことを言っているんですけど、
まあ遠くの景色に惑わされるという風な言い方をしているんですけど、
でですね、まあこういうことをですね、全部ツラツラ読んでいるんですよね。
ここに書いてあることはですね、絶対的なくらい正しいなと思うんですよね。
これをやればですね、まあ幸せになれるだろうおそらくと思うんですよ。
だって執着がないわけですから。
そして他人のために自動的に奉仕をする人間になってですね、
で、すべての人間がですね、友だと感じることができると。
そしてですね、戦争もなくてですね、差別もなくてですね、
環境問題すら解決すると。
ガンディの目指しているところは一種のコミュニティズムというか、
幸せにですね、農業をしながら隣人と暮らして幸せに死ぬと。
そういう小さいコミュニティがですね、世界でつながらずにたくさん存在していると。
そうするとですね、実際にコミュニティも分散しているわけですから、
さっきのグローバリズム的なリスクはすごく減るわけですよね。
グローバリズムで機能が分散しているとですね、
いきなり食料問題とかが起こったら、
じゃあサービス業しかやってないところはもう全滅みたいなことになっちゃうわけですね。
それはカタストロフにも強いと。
しかもですね、全員でですね、
一生のせいで始めないとできないよねとかいう話もないんですよね。
だってあの執着はないわけですから、
いきなり自分一人で始めてですね、結果を裏切られようが構わないと。
裏切られようが構わないよと言ってですね、ずっと愛し続けることですね。
その末に相手の心が変わるだろうという、
人間性の深い信頼みたいなのがあるんですけど、
それをしかも実践例まであるわけですよね。
実際ガンリューはですね、自分でそれを実践してですね、
周りの人間をですね、それで変えてですね、
イギリス人もインド人の心も両方変えてですね、
で、独立を成し遂げる石税みたいになったわけですけど、
ということですね、完璧な理論の上に実践例まであるっていうんですね。
これはやるっきゃないとっていうふうになるわけですけど、
ただですね、この世界にはですね、
映画はないんですよね、旅行もないんですよね、
YouTubeもないしですね、プレステ5もないんですよね。
でもですね、そういう欲望みたいなのを削減していくのが真の文明だって言ってるんですよね。
でもないんですよね。
これらのものをですね、これらの楽しいものっていうのをですね、
見ることも作ることも捨ててですね、そういうふうに縮小していくということがですね、
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ガンディーはできるんですよね。
でもできないですよね、なかなかね。
でもできないとですね、いつまでだってもですね、
こういう環境問題から、何から何から、
あと自分が幸せじゃないと感じるとかですね、
そういう問題に苛まれるんですけど、
捨てられるといいんですが、捨てたくないような気もしますよね。
ということでですね、
分かる、分かる、分かる、すごい、分かるが、
うーんっていうのがですね、
極中からの手紙でした。
本日は以上です。ありがとうございました。
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