1. デジタル時代の国語教育を語ろう
  2. #003 ICTを導入することは負担か
2024-08-12 10:35

#003 ICTを導入することは負担か

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今回は「ICTを導入することは負担になる」という意見に対して実際にどのような苦労があって、どのように解決の糸口があるのかということについて話しています。

今回の参考書籍
野中潤編著『学びの質を高める! ICTで変える国語授業 ―基礎スキル&活用ガイドブック―』(明治図書)
https://www.amazon.co.jp/dp/4181016331


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サマリー

ICTを使い始めることが負担だという言説について考えています。ICT活用が本格的になると負担になるかどうかについて、学びの質を高めるICTで変える国語授業の本の中で、品田たけし先生がとても参考になることが書かれています。

ICTを始める負担
デジタル時代の国語教育を語ろうにようこそ、パーソナリティのKasaharaです。
この番組では、ICTを活用した国語の授業実践に関する話題を中心に、
Google for Education認定トレーナーと認定コーチの資格を持つ私、Kasaharaが、教育にまつわる様々な話を配信していきます。
職員室のスタッフ同士で行われる教育談義のようなものだと思って、ゆるっと聞いてください。
今回で3回目の配信となり、少しずつ軌道に乗り始めているんじゃないかなぁと思っています。
録音の取り溜めも少しずつ始めているので、実はこの配信も配信日よりもだいぶ前に録音をして、配信予約をして配信をしています。
この放送が配信されている日は、自分は都内で伝通育英会のリーダー塾のアルムナイベントに参加している予定です。
伝通のリーダー塾は、東院学園の溝上真一先生と立教大学の中原淳先生が中心となって、
毎年夏に開催している高台の実践者を集めて行われているトランジッションに関する学びを深めるイベントなのですが、
ここに来る人たちがもうとんでもなく面白い人が多いんですよ。
自分も第5期生として昨年の夏に参加していますが、
2泊3日の缶詰の研修が信じられないくらいあっという間に終わるようなそんな濃密なイベントです。
今年はその卒業生の集まりに自分は参加するのですが、
どんな新しい実践やアイデアが生まれるか非常に今から楽しみにしています。
つくづく面白い教育の取り組みって人とのつながりで生まれるものなのだなというふうに思っています。
良い出会いがあるからこそ良い実践が思いつくのだとも思っています。
今年もそういう出会いがあることを願っている夏休みです。
さて、今回の配信テーマはICTを使い始めることは負担が大きいという言説について考えてみたいと思います。
どうしても今までなかったものを新しく始めるとなると、いろいろ準備することが多くて大変です。
データとしては少し古いのですが、2022年の教育新聞の記事で、
ギガスクールでICTの活用を始めるときに負担があるかないかということについてアンケートを行っています。
その結果だと6割ぐらいの先生方が負担があると感じているそうです。
中でも教材研究、授業研究だとか生徒指導が大変だというような意見が多いそうです。
これらの意見については実際現場にいる人間としては分からないでもないかなという感じです。
新しいことを始めようとしても、そのための準備に必要な時間を確保することって難しいんですよね。
だからこそいろいろな形で研修は準備されているとは言えるんですが、
実際に授業や生活指導にすぐに役に立つかと言われるとなかなか心もともないものです。
自分の勤務校での話を少し紹介するならば、やはり導入に関してはかなり苦労してきました。
自分はたまたま知り合いの多くがGoogle Workspace for Educationを使っていたということもあったので、
そういう知り合いから聞いた情報を校内で共有しながら先生方と地道に自主研修を行っていました。
勤務校でのICTの本格導入はコロナ禍に合わせてということなので、
あの時は一斉休業で生徒も登校してこられなかったので、時間に余裕もあり、
じっくりと職員同士で勉強し合っていたなぁなんてことを思い出します。
学びの質を高めるICT
あの頃に対して今はやっぱり毎日が忙しくて、ICTの活用について勉強する優先度はどうしても低くなっているような気がします。
例えば生成AIがこの数年は話題になっていますが、
生成AIについて校内で勉強をしようという時間はなかなか取れていないというのも事実ですね。
また先生方の異動入れ替わりもあるので、なかなかICTに対する考え方やスキルも一定しないところにも難しさを感じます。
定期的な研修や勉強会は間違いなく必要なのですが、それがまたICT活用のハードルや負担になってしまうのも悩ましいところですね。
ICT活用が本格的になると負担になるかということについて、
学びの質を高めるICTで変える国語授業という明治図書の本の中で、
品田たけし先生がとても参考になることを書かれているのでちょっと紹介しますね。
要点としては全部で3つです。
1つ目が導入のために勉強や負担は必要になるけれど、得られるものが多いからやっぱり頑張った方がいいよねというような話。
2つ目がすごい授業を見学するのではなくて、
普段の普通の使い方、普通の授業の様子を見に行くことがお勧めだという話。
3つ目が先生方同士がいろいろとつながりを持って仲間を作っていくことが大切ですよという話が紹介されています。
この3つは普段からICTを使っているととても首がもげそうになるぐらい頷いてしまう内容なんですよ。
確かに準備は大変なのですが、その分のリターンってとっても大きいなというのは実感しているところですし、
公開研究会みたいな大きなイベントの授業だとどうしても活用の仕方が派手になりがちなので、
真似をするのが難しいハードルが高いって感じやすいんですよね。
だからむしろ普段の学校の休み時間に何をやっているのかみたいなそういうところを見学できた方が絶対にいいんですよね。
自分たちの学校のイメージがすぐに湧いてどうしたらいいのかというヒントを得るにはそれがいいかなと思います。
で、やっぱり何より重要なのが3つ目の話で、いかに先生個人が学校の外に仲間を作るかということなんですよね。
仲間のサポート
やっぱり先ほどもコロナ禍の頃の話に触れましたが、あの時学校の外側にICTを活用している学校に勤めている知り合いがいたからこそ、
ノウハウのなかった自分もそれにめちゃめちゃ助けられたんですよね。
コロナ後も勤務校にICTを定着させるために、自分もかなり学校の外側の人たちに力を借りました。
やっぱり自分の勤務校だとなかなか言いづらいことや伝えづらいこともあるので、外側から協力してもらえるのっていうのはありがたかったんです。
ICTを準備する負担感は、こんなポッドキャストみたいな余計なことをやりたがるICT好きの自分であっても、やっぱり負担感があったので、
慣れてない人には想像を絶するぐらいきついんだろうなーっていうのはなんとなく思います。
だからこそ、周りに仲間がいないとやっていくのはきつくなっちゃうと思うんですよね。
もし、校内でICTの負担感が問題になっていて、なかなか話が進まないのであれば、
何に対して不安があるのかということについて、丁寧に話し合いをしていくことはとても大切です。
そして、その解決に向けていろいろなことが必要になるとは思いますが、
その時に学校の外側からぜひ力を借りてもらうというのもいいかもしれないですね。
仲間を増やしておくというのはそういう時に役に立つはずです。
リスナーの皆様でもしお困りなことがあれば、
自分は一応Google for Education認定トレーナー・認定コーチという資格を持っているので、
ICT関係のお困りごとに対しては、相談に乗れたりトレーニングを実施したりすることもできるので、お気軽にお問い合わせください。
さて、今回の配信はいかがだったでしょうか。
慣れないことに挑戦することは先生方にとっては負担が大きいですし、
実際は子どもたちにとっても大きなチャレンジであることは間違いないです。
ただでさえ忙しいのに無理をしなくてもいいじゃんと言われると、
現場の立場からするとうっと反論しがたい部分もあるんですが、
それでもやはり子どもたちの学びのためには、
執念深くICTを使い続けることは大切なのだろうなというふうに思っています。
そのための手助けとなるように、
この番組でもいろいろな実践の紹介やノウハウの共有をしていこうと思っています。
今回の配信を聞いて何か参考になったことがあれば、
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また、アウトプットの一環としてぜひお気軽にコメントなどをください。
コメントにはできるだけ応援図をします。
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この番組は毎週1回配信されます。
毎週更新されるエピソードでは、
最新の教育トレンドや授業実践に関する具体的なアドバイスもお届けする予定です。
次回の配信もお楽しみに。
では、また。
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