1. デジタル時代の国語教育を語ろう
  2. #005 国語授業づくりのこだわり
2024-08-26 11:43

#005 国語授業づくりのこだわり

今回は半分、雑談回です!
この番組のパーソナリティである笠原がどのようなことにこだわって授業づくりに取り組んでいるのかということについてお話ししています。

おそらく平均的な高校の国語の授業と比較すると、全然、異なるイメージの授業をやっていると思います。ただ、今の学習指導要領は自分の授業のように少しずつ色々なことをやろうという方向になっているということは、ぜひ知っておいていただければ。

なお…一応、一番、力を入れて取り組んでいる実践であるはずなのに、デジタル・シティズンシップがまったく舌が回らずに正しく発音が出来ておりません…。

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サマリー

デジタル時代における国語教育の重要性について、KasaharaがICTを活用した授業の実践や工夫を紹介しています。授業作りの基盤として大村浜の実践が取り上げられ、生徒中心の学びを重視する姿勢が述べられています。

デジタル時代の国語教育
デジタル時代の国語教育を語ろうにようこそ、パーソナリティーのKasaharaです。
この番組では、ICTを活用した国語の授業実践に関する話題を中心に、Google for Education認定トレーナーと認定コーチの資格を持つ、私、Kasaharaが、教育にまつわる様々な話を配信していきます。
職員室のスタッフ同士で行われる教育談義のようなものだと思って、ゆるっと聞いてください。
この放送の配信予定は8月26日なので、いよいよ夏休みが終わってしまいますね。皆様どうですか?少しはリフレッシュして2学期からの授業を迎えられそうな、そういう切り替えは夏休みにできましたか?
自分は今年の夏は比較的忙しくて、遠出をしたり宿泊を伴う個人的な旅行はしなかったのですが、それでも良い仲間と、まあ仲間というか同士というか、そういう人たちと会う機会が多くて比較的元気ですね。
学期中の自分の活動の中心はどうしても学校になってしまうので、視野が狭くなってしまうというか、気分としてもあまり安定しないことも多いんですけど、こういう時期に自分の普段生活している場所を相対化して考えられるような場所に行けるのは、気分としてはかなり救われますね。
こうして得てきた刺激を生かして、2学期からはどういう授業をしていこうかなーみたいなことをワクワクしている、そういう時期ですね。
リスナーの皆様は何か2学期で挑戦してみたいことはありますか? もしそういうアイデアがあれば、ぜひコメントなどで教えてくれると嬉しいです。
さて、今回のテーマはこれまでICTの話に偏ってきたので、少し国語の話をしましょう。
夏のイベントで何度も言われたんですが、「え?笠原先生って国語の先生だったの?」って言われがちなんですよね。
確かに最近自分が実践していることを考えると、ICTにどんどん偏っているので、だんだん国語化っぽくなくなっているんだけれども、
でも自分としては国語化教育で一応大学院まで行って修士号をいただいていることもあるので、ちゃんと国語の話はしたいなというふうに思っています。
そういうわけで今日のテーマは、笠原は普段国語の授業でどんなことをしているのかということを少し紹介しようかなというふうに思っています。
半分雑談会みたいなものだと、そういうふうに聞いてくれるといいかなというふうに思います。
自分の授業について一言で言うならば、基本的には伝統的な国語化の単元学習に忠実な授業作りをしているつもりです。
国語化の単元学習って何なのっていうと、厳密な定義があるという感じでもないのですが、ちょっと大雑把に簡単にまとめるならば、
子供たちが解決したいと思うような課題に取り組む中で言語活動が行われて、それによって言葉の力がつくような、そういう授業のことって言えばいいのかな。
いくつかの参考文献を眺めてみましたが、基本的には学習者中心に組織していく、そういう授業だと思えば、まあ大きく外れることはないかなと思います。
有名なのが大村浜の実践ですね。もう大村浜は国語化のレジェンドです。今でも大村浜の実践が一つの型となって、国語の実践に多くの場面で活かされています。
実際自分も大学生の頃に読んだ大村浜の国語教室っていう全15巻セットの全集があるんですけど、それに大きな影響を受けて今でもその方法を真似ているっていうそういうつもりですね。
あの実践していると言わないで真似しているみたいな弱気なことしか言えないのは自分が不勉強で自信が持てないからですね。
国語教育の界隈だと本気で大村浜の実践を勉強されている方も多いので、そういうような様子を見ているとちょっと自分の実践は真似事の真似事で、そもそも理解しているのかなぁみたいな自信のない感じになってしまうんですよね。
そういう話はさておき、自分としては大学の時から学んできた授業作りのあり方がこういう大村浜の実践に影響を受けたものが多かったんです。
だから子供たちを中心に授業作りをしたいなぁというのは今でも変わらないで日々そういう授業作りをしているつもりです。
ICTを活用した授業実践
で、そうなってくるとですね、どうしても今の時代だと国語、言葉の問題となるとICTやデジタルのこととは切っても切り離せないってそういうふうに個人的には思ってます。
だから自分が今授業を考えようと思う時に最初に気になるのは、その教科書に載っている文章ややらなければいけないことが普段子供たちがどういうオンライン上の情報にアクセスしてどういう理解の仕方をしているのかなぁということなんですよ。
だから授業でどのような課題に取り組むのかということを考える時も、まずは子供たちの普段の言語生活で何が起こっているのかっていうのをめっちゃ考えます。
ちなみに最近そういう意味で一番気になって実践しているのが、やっぱりデジタルシチズンシップという考え方ですね。
これもデジタルシチズンシップって何よって話をしていると、それだけで莫大な時間がかかるので今日は省略してしまいますが、
子供たちがデジタルの良き使い手に育って社会参画していくためにはどうしたらいいのかを考える、そういう視点だと思っていただけると、とりあえず今は大丈夫です。
話を元に戻すと、デジタルシチズンシップの観点からその単元での学習に子供たちが取り組むことで、どういうデジタル市民としての力がつくかなぁみたいなことは最近はいつも考えますね。
そういうこともあるので、自分の授業の課題はこの前日本国語教育学会で発表したポッドキャスト作りなんかは典型なんですけど、デジタルでの情報発信みたいなことには結構こだわって学習課題やってますね。
だからどうしても授業だと子供たちがずっとパソコンで作業していることが多くなりがちですね。
使えるツールは何でも使っていいよーって感じで授業は運営しているので、ノートで作業する子もいますけど、スマホとパソコンを駆使しながら生徒同士でいろいろと協力しながら授業の中でいろんな活動が行われていることが多いですね。
ちなみに授業自体はほぼそんな感じで、解決したい課題とそのための学習の手引きを最初に生徒に渡したら、
授業者の自分はヒントとなるようなことを最初の授業の時と授業の各回の始めに5分ぐらいずつ話はしたりはしますけど、その後は全部生徒たちが基本的には自分で考えてやってもらうっていう風になってます。
逆に言えば、それぞれの生徒が自分でやらなければ誰も自分の代わりにその課題はやってくれないし助けてくれないみたいな感じの授業にはなってます。
だから自分の授業はうっかりすると生徒がワーワーとただ遊んでいるだけに見えてしまうことも多々ありますね。
でも思い切って生徒に任せてみると、いくらでも自分たちで生徒自身でやれるものですよ。
実際に任せてみて、どのような結果になるかを見てみないとできることも増えないですからね。
生徒に任せている間に、授業者の自分はブラブラと生徒の様子を眺めたり、生徒と話すようにしたりはしています。
これも遊んでいるように見られるんですけど、いや遊んでないですよ。生徒が誰と話したり、何を見たりしているのかを教室全体から見とるようにしてるんですね。
そうして継続的に一人一人の振る舞いがどのように変化するのかっていうのを見ていると、それがきっかけとなって次の単元のアイデアも出てくるみたいなことも結構あったりしますね。
またデジタルツールがあるおかげで、そういう記録もだいぶ取りやすくなりましたね。
自分の記録はNotionだとかを使ったりしますし、子供たちからも授業中にチャットで質問が来たり、資料を共有してこれどうですかっていうふうに来たりと、
授業中のそれぞれに対する支援もずいぶんやりやすくなったなというふうに思っています。
もしかしたらもうICTツールを取り上げられてしまったら自分は授業できないかもしれないですね。困ったな。これはもう転職できないかもしれないですね。
なんだかまとまらなくなってきたので、そろそろまとめましょう。
自分の授業のポイントとしては、一応伝統的な国語科の単元学習を目指しながらやってますよということと、
そのための手段としてICTをめっちゃ使ってますよということを知ってもらえると嬉しいですね。
本当は自分に国語科教師の実力がもっとあるならば、ICTなんて使わないでシンプルな授業もできるのかもしれませんが、
残念ながら自分にはそういう実力はないので、今日もまたICTに支えられながら授業を頑張って模索しているっていう感じですかね。
今回の配信はいかがだったでしょうか。
結局ICTの話ばかりしているような気がしますが、それくらいICTが学校に入ることが当たり前になってきているというふうに思っていただければなというふうに思います。
おそらくまだまだ少数派だという自覚はあるのですが、リスナーの皆様の持っている国語の授業に対するイメージが面白くないものだとしたら、
そういうイメージにちょっとでも変化を与えられたらと思っています。
国語の授業はやっぱり楽しいんですよ、本当に。
少しでも面白いイメージの実践が増えることを期待して、これからも発信活動を続けていきます。
今回の配信を聞いて何か参考になったことがあれば、いいねを押してもらえると番組作成の励みとなります。
またアウトプットの一環として、ぜひお気軽にコメントなどをください。
コメントにはできるだけお返事をします。
また、SNSでのシェアも大歓迎です。
概要欄のメールアドレスやGoogleホームに直接意見をいただいても嬉しいです。
この番組は毎週1回配信されます。
毎週更新されるエピソードでは、最新の教育トレンドや教育実践に関する具体的なアドバイスもお届けする予定です。
次回の配信もお楽しみに。
ではまた。
11:43

コメント

例年9月からはプログラミングの授業がありますので、今年もうまくやればいいなと思っています。今回はいつもの学校以外での授業もある予定ですので(人が集まらなければ中止の可能性はあるのですが)。 遊んでいるような気持ちで知識が身について行くのが一番いいのではないかなと思います。 特にこれからの時代は情報の更新がとても早く、「勉強する」というつもりでしか学べない姿勢ではつらいと思うので。

自分の手を動かして何かを実現するという感覚が大切だと思うのですよね。そして、何かを作るためには自分のやりたいことを言語化出来ないといけないので、そういう点に学ぶことがあると感じます。

高見知英
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