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  2. S3 ep10 パンチョッパリ+Zと..
2023-10-31 42:27

S3 ep10 パンチョッパリ+Zという名の美しい靴 ConCra報告回 ゲスト:吉靴房・野島孝介(前編)

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今回はConCraの活動の中から生まれた成果を報告する回。
昨年7月以来にお呼びしたのは、京都・西陣で革靴製作の工房「吉靴房」を営む製靴家の野島孝介さんです。
前回のゲスト出演をきっかけに、野島さんに自身のルーツをテーマとした靴作りを依頼した海。海のキューを受け取った野島さんが作り上げたこの靴が、今年7月韓国主催の国際的なデザインアワード「K DESIGN AWARD」を受賞しました!
前編では、依頼の背景と、依頼を請けた後の野島さんの試行錯誤が語られます。
アワード受賞作品紹介ページのリンクで画像も見ながらお聞きください。


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【今回の話題の関連リンク】
K DESIGN AWARD | Plus Z Beyond PanChoppari
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パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保

サマリー

CRA出しRADIOは、工芸を軸に、物と人との関係、物を作ることについて考えていく番組です。今回のゲストは吉靴房の野島孝介さんです。野島さんは、パンチョッパリ+Zという名の美しい靴について語ります。デザインオーダーについての話題や、靴のフルオーダーとセミオーダーの違いやヒントとなる構造について考えます。タイトルはパンチョッパリプラスZです。このタイトルには数学的な意味がありますが、プラスZは言語的なところを超えて、美しくてかっこよく、欲しいと思える靴になったという意味が込められています。話の内容は次回のエピソードで深掘りされる予定です。

ゲスト会の開始
CRA出しRADIOは、使わなくなった大切なものを様々な手法で生まれ変わらせるコレクティブ
ConCRAのメンバーが、工芸を軸に、物と人との関係、物を作ることについて皆さんと一緒に考えていく番組です。
ConCRAの岩田です。
海です。
志穂です。
今日はよろしくお願いします。
お願いします。
今日はまた、五条にある志穂さんと海さんのスタジオからお届けしております。
最近、私たちが自分たちで言ってないんですけど、秘密基地ってみんなが言い出して、みんなってまだ2人ですけど。
Googleのコメントとかマップのコメントとかするんですか?
昨日は2人の秘密基地にお呼びいただきありがとうございましたとか、お礼とかフェイスブックのタイムラインに秘密基地に行ってきましたとか。
一言も言ってないのに、しかもこんなに窓大きくて何が秘密なのか全然わかんないみたいなぐらい。
後悔します。
後悔しまくって丸見えなのに秘密基地と言われて。
そして今日もお呼びしてるのが。
すいません。
呼んだ方がそうやって呼ぶって話ですよね。
ここに来た方が。
そうですね。じゃあもういいや。秘密基地でいいです。我々の秘密基地に今日お呼び。
お呼びしておりますと。
実は今日ゲスト会なんですよね。
そうなんです。
再びのゲスト会。
連チャンやな。
連チャンっていうか乱万回やってその次です。
昨年の7月以来ですね。
もうそんなになりますね。
じゃあもう1年以上経ってんじゃん。
10年以上経ってますよ。
ゲスト会の続き
そんな。
細々とやってる番組ですか。
結構初期のゲストですからね。
確かにそうだった。
というわけで。
早速。
お願いします。
ここの野島です。
はい。
どうぞお待たせしております。
どうぞお待たせしております。
お越しいただきありがとうございます。
前回はもう7月だったからその時はこうやってリアル収録。
何収録?これリアル収録って言っていいんですか?
リアル収録じゃなかった。
そうだ。そうですね。
野島さん工房からね。
そうですね。
入っていただいて。
だから今回4人が同じ空間にいて話すのが初めてなんで。
ちょっとすごい楽しみ。
なぜこのタイミングで野島さんをお呼びしたかというと。
倉座司ラジオとしては初の報告会みたいなことになるのかなと思うんですが。
いつも使わなくなった大切なものを様々な処方で。
噛みまくってますって。
毎回言ってますけど。
言っておきながらそこから生まれたものをご紹介するという会がずっとなかったんですけど。
なかったけど。
きっか坊さんの前回聞かれてない方がどういう野島さんときっか坊さんのライブ?
それはむしろ先にここで止めて先に聞いてほしい。
去年のやつよね。
聞いてない人は今ここで止めて前回のきっか坊さんの回聞いてください。
まあそれもそうなんですけど。
簡単に改めてのきっか坊さんのご紹介も含めて。
自己紹介ということですかね。
西陣にオーダーメイドの靴の工房を構えて。
個人のオーダーとブランドさんのオリジナルの靴とかその他諸々色々やる工房なんですが。
そこで毎日靴を作っています。
そうですね。
前回もどんな哲学で作られているのかというのは本当に前回の倉田氏ラジオ聞いていただきたいんですけど。
あとその靴作りに至るまでのエピソードが濃い。
ちょっと想定外の方向から来られたんだなと思って。
ちょっと話聞いて面白いと思ってました。
特に昨年の回の中できっか坊さんのコンセプトというか野島さんが大事にされていることとして。
やっぱりその西洋から明治に入って突然こう日本にやってきた革靴っていうところにいかにその日本の風土とかコンテクストっていうのを
混ぜていくかっていうところのお話が印象的なところでしたけど。
その後にやっぱりお話を伺いながら
あの時はもうリモートでしたし、実際僕も東京からお話を聞いていて、京都に行って靴を依頼したいという思いがあって。
お話を聞きながらもうなんとなくお願いしたいものをむわむわっと想像がしそういう時もしていて。
私3つぐらい思いついてたじゃん。
なんか収録で、いや3つどころじゃなかった。
あれもこれもでちょっと欲望が溢れ出ていたけど。
うみくんも実はこっそりとそう思っていた。
どういうことを、ざっくりと野島さんの作られた作例を参考にして
その上でこういったことができるんじゃないかどうかっていうところのご相談から
つたないスケッチを握っていったんですけど。
内容がやっぱり個人のために一個一個作られていくというところから
自分のストーリーは話していいんだろうかどうかっていう自分への問いかけも含めて
いきなり作り物の話ししちゃっていいですかね。
どうやって方向を控えながら。
いかに日本の履物の歴史の造形が深いかということは
前回のポッドキャストを聞いていただければ分かるんだけど
そこに対して僕自身が日本のルーツと朝鮮半島のルーツが半分半分入っているので
僕って日本人のルーツがあるなと思いながら
キッカボーさんの伝統的なものに対する現代的な解釈のものが入ってもいいんですけど
もう一方の朝鮮半島のルーツのものもそこに同居していたらすごく嬉しいなと思って
僕自身がいわゆる根拠なので
普通の社会生活をしている中で
振る舞いとしてどっちよりの自分、どっちよりの自分みたいな揺らぎがあるんですけど
それはやっぱり言語的な概念的なお話でありながら
物としてはかっことした2つの文化の調和みたいなのができたらめちゃくちゃ嬉しいなっていう
そういう思いで朝鮮半島に日本のわらじとは違ったわらで作ったチプシンというものがあるんですけど
それがわらじやたびを元にしているキッカボーさんのものづくりと掛け合わせたら新しいものができないだろうかっていう
コンクラ的に言うと旧出しを着想したという感じですね
それはもう前の倉田紫ラジオの野島さん出てもらってた回を話し聞きながら
聞きながらなんとなく
ちょっとそういう話も
その話はしなかったけど
依頼者が自分のことをすごく深く語って大丈夫ですかみたいな話があったような気がする
ゲスト会の終了
それは自分についても言ってたかもわからないですね
その聞き方あると思って聞いてたけど
言うところがすごい深い方だなって話を聞いててもわかるのに
そんななんか自分の方っていいですかとか言って
どんな質問なんだろうっていう
私はわからなかったけど
実際お店行って説得してるのを私真横で聞いてたんですけど
説得って言葉がない
無茶なお願いをさせていただいた時の振り返りみたいなのを野島さんからコメントいただけた
野島さんサイドの
なんやねんこいつ
そんな風に思わないですよ
デザインの依頼というか
考えているものをこういう感じに具現化できないかっていう話って
僕からするとすごいありがたい話なんですよね
ミュージシャンとかがコラボして
全然違うジャンルの人とコラボして新しい楽曲ができるみたいなのと一緒で
普段AIで適当にあなたの好きなものはこれですよねって勝手に判断される
世の中というか見ているものとか広告であったりとか動画とか
勝手に提案されてくるものってどうしても似てくるじゃないですか
読む本もそうだし入ってくる情報とかも無理やり変えないと
なかなか同じものばっかりになりがちなので
それで人との付き合いっていうのかな
僕もともと割と苦手で外に出たくないしあんまり人とも関わりたくないタイプなんですよ
だけどそれは自分の成長を止めるものだと思っているので
関わりを持つために教室をやっていたりとか
逆のことはと思ってた
あと西陣サロンっていう西陣の会社の京都信用金子さんの取り組みであったりとか
デザインウィーク京都っていうところの取り組みも
自分からそういうところに所属しないといけないと思って行ってるんですよね
なのでそれと同じで個人のお客様の願いといいますか
こういうのがあったらいいなという
ちょっとしたフレーズっていうか
それがやっぱりすごい
僕の中だけで探そうとすると出てこないような発想だったりするので
そこでシナプスが働くというか新しい家がつながるというか
例えば今回海さんにご依頼いただいたものなんかは
もともと僕その世界の昔の履物を勉強しながら
いつか自分でそれを全部違う形で
普通に街で履けるようなデザインにしたいなという頭はあったんですよね
日本のだけではなくて
世界各国の伝統的なというか歴史のあるものを
やべえまたそれで今オーダーしたいものを
頭の中ではあったんですけど
それをキッカボーというフィルターを通して
うまいこと表現するきっかけというかね
普段の仕事も終わりながらやってるところもあるし
ある程度余裕というか今作るぞという気持ちがガンと固まっちゃわないと
一気にいけなかったりするんですよね
その意味でものすごいいいきっかけタイミング
恐れ入ります
いただいたと思いますね
めちゃめちゃ驚かせる
ドアをノックした感じですけど
説得しているように見えているのはただ構造的にすぐに
これは簡単にできるという感じじゃない表情をされていて
できるかなという顔をされてたんで
それでもしつこく言ってるから
どういうことだったらできるんですかねみたいな
どういうことだったらどういうことだよみたいな
何言って何この人言い出してしっこいなーって
ちょっと私横で思った
いやいや全然違います
多分頭の中ですでにデザインを考えてて
そういう作り方
こういう作り方だったら作れるだろうけど
単純に僕だいたい5万前後に設定してるんですね
ほとんどの商品をおっしゃってましたよね
なので単純に言うと2つの靴が重なっちゃうと
二足分になる可能性がある
言ってらっしゃいますよね
そこらへん価格的に
どういうふうに折り合いをつければいいのかなっていうのが
さすがだね
そういう考え方を持ってらっしゃるっていうのは
普段いつもの自分からのデザイン
5万円前後っていうのはすごいわかるんですけど
これ完全に無茶振りだったわけじゃないですか
最初からこの2つの靴を合体してくださいって
金額的に無茶振りも来てるんで
それをちゃんとその中にやるにはどうしたらいい
これ職人的な鏡的な
私には全くない発想で
私は逆にダブルプライスゲットみたいなのを
持ってらっしゃるので
アーティストって
これだと逆に2倍になると3倍になりますって
2つを合体させると3倍になりますみたいなことを言いそう
前回の倉田シラジオ聞いていただくとわかる
結構文武両道の方で
簡単にはできない靴作りっていうところに
入っていかれた経緯があるので
作り方に悩んでる姿っていうのは
ある意味その話を聞くと
野島さんらしい姿はなんだろうかどうなのか
今振り返るとそうだと
難しいから靴作り始められたと
すごい話してる時にめちゃめちゃ考え込んでたんで
その時には難しいことにチャレンジも
あえてしようっていう気持ちが
多分うーんって考えてないっていうところなんですよね
一瞬なんてオーダー来たんだって
ちょっと見えたってだけなんで
それは説得っていうわけではなかったってことですね
実際に苦労したポイント
例えばちょっと考えさせてくださいみたいな
その時は終わり方だったと思うんですよね
なんとなくの仮説を共有しながらも
もちろんキッカゴさんってものすごく人気の工房なので
基本的にはどの受注でも
デザインオーダーとフルオーダーの違い
多分数ヶ月後の納期っていうのが
基本的にはある中で
多分考え始めるタイミングだったりとか
着手できるタイミングみたいなのが
多分終わりになって
その段階でまた多分やりとりが始まるのかな
ぐらいには僕は思ってたんですよね
依頼だけ多分
一旦ちょっと考えさせてくださいみたいなところから
ちょっと考え始めてから
何か苦労されたポイントとか
そういうのってあったりしましたか
いわゆる靴のフルオーダーっていう場合は
靴型から作りますよっていうのがポイントの一つで
うちはその靴型のところを基本的に省くというか
あるものをお客さんの足に近づける
いろいろ肉付けしたりとかして
近づけるっていうことで
そこのコストを削減して
安定した価格で提供できるようにするっていう
フルオーダーとセミオーダーの間ぐらいのことをやってるんです
今回のウミさんの話の場合は
それとは全く違うオーダー
デザインオーダーなわけですけど
フルオーダーの場合って
またちょっとオーセメディア
お客さんの知識によって物が変わったりするんですよね
お客さんの知識
お客さんがこういう靴が欲しいっていうイメージ
例えばイギリスのこういうハイブランドの
こういうデザインが何年か前にあって
廃盤になっちゃったんだけど
こういうのを再現してほしいとか
革はこういうものを使ってくれた方がいいとか
ブログというか穴飾りなんかはこんな感じがいいみたいな
お客さんのイメージと知識がかなり反映されるもので
それを体現する形するのに
靴の構造について
靴型から最初からスタートから作るという形なわけですけど
今回はうちのデザインと
ウミさんのルーツの部分をデザインとして掛け合わせたいということなので
着方は既にうちにあるということになるのと
イメージがかなり漠然とせざるを得ないですよね
ないものを作るわけですから
ちなみにウミさんが初めてキッカーボールさんのところに行った時に
すでにウミさんが実際に絵としてのラフスケッチを持って行ったんですか
一応持って行ったんですけど
当然僕は靴づくりに対しては素人なんで
素人の知識
構造だったりとか
本当に絵に描いた餅を持って行ったり
絵に描いた餅を持って行った感じだと思います
とはいえチプシーとか
わら字もそうですけど
基本的にはわらで作るものですけど
実際にわらで作るのもちょっとしんどいので
じゃあそのわらに置き換える表現みたいなものがあるのか
一応リファレンスは多少あるので
写真を一緒にお持ちしてという感じではあったんですけど
おっしゃるように
これはそのまま構造のヒントになればいいんですけど
恐らくそうではないので
漠然とせざるを得る
しかも履き心地も追求されているから
二つの靴がさ
今ちょうど目の前に置いてあるんですけど
どうしようこれ
概要欄にリンクを置けるものなのかな
置けるかなと
二つの靴が重なってるから
靴って柔らかくなることを前提にして作るけど
外にもあるから
その構造がまた余計複雑になるじゃないですか
その辺とかもすごいむずいなって
むずそうだなって思ってみてて
面白いなと思ったのは
革靴って
だいたいこの片足のセンターライン
外側と内側
こういう二つで構成されている
靴自体が
靴の設計の基本が
ここで割った時の内と外
っていう設計ができているんですけど
チプシンの元の画像というか
藁で編んでいる伝統的な履物の方を見ると
前後で作りが違うんですよ
そうかもしれない
その前後の作りの
この前後つなげているところが
編み込みで結んであるところなので
編んでそれを体現しようとすると
形にしようとすると
構造上弱くなる可能性もあるし
あの時はどう思ったんだったかな
ここをうまく表現できさえすれば
クリアできる課題
って言えばいいですかね
そう思ったんですよね
それをどうつなげるかを
ちょっと考えさせてほしい
っていう感じだったんですよ
普段は内相で考えているのが
前後だったので
確かに藁だと
やっているところの解像度が違って
そうなんです
一本も二個も
いやいや本職ですので
藁だと摩擦係数高くなるじゃない
素材自体がザラザラしているから
だから絡んで前と後ろで
何とか溜まっていって
革でつなげると
結び目とか作ったり
すればいいんだろう
っていうところの解決が
今私たちの目の前にあるんですけど
やっぱりツルツルしちゃうから
難しそうだな
そうですね
革製品でよく
大きい財布で
ベルトにつなげている
革紐で編んであるやつとか
あれを使うかどうか悩んだんですよね
なるほどね
応用するかどうかも
なんだろう
組紐的な感じにできている革紐ですよね
4本とか6本とかの丸い
組紐
組んで編んでいくやつですね
こっちもつま先側から編んでいくのと
かかと側から編んでいくのを
両方やっていって
ここでつなげようかなとか
最初思ったんですけど
ちょっとコストが上がりすぎちゃうよな
というのが最初ですよね
ちゃんとコストのこと考えてくれて
ありがたいですね
それで僕のところでやっている
革下駄っていう商品があって
あれは
下駄って1個の丸太を
ズバンと割って
下駄の刃のところ
これも全部つながった状態で作っているのが
最高級品というか
一番いいものだとされているっていうのを
下駄にとって本体から
後で画像でもお見せしますけど
本体から花尾がつながっているというデザインにしているんですよ
刃の部分じゃなくて本体と花尾がつながっている
同じ素材がつながっているという
作りにしていて
わらじとチプシンは同じ材料を使っているし
文化の違いで形状が変わっているだけ
ぬめがを使った
つながっている形の表現というのを
こっちに変えるなっていうので
後から思いついて
それでリラックスしたという感じですかね
想像以上のワクワクが
3人さんざんやりとりした上で
またここで聞いて
感動がある
どんどんうめくんの顔が緩んでいって
面白い
物の構造を考えていくうちに
自然と日本と韓国という国のルーツの近さというか
みたいなところがヒントになっていったということですよね
ゾウリの構造と同じような考え方ができるのではないか
言葉で説明しにくいんですけど
底として一枚入っている皮の一枚ですよね
これがシングレスにつながって
これはちょっとごめんなさい
多分スナの方には
スナの方はかなりむずいですけど
そういうことか
今飾ってるけどね
期間限定で日に焼けちゃうから
あまり窓辺に置きたくないんですけど
今ちょっと気になったことが一個あって
うめくんが朝鮮と日本って言ってたけど
岩田さんは韓国と日本って言ってて
ナチュラルにそう言っちゃいましたね
その辺をパスポートはコリアンじゃない
だから韓国のパスポートを持っている朝鮮日本人っていうのは
すごい一言で言うと大日コリアンって言っていいのか
大日朝鮮人コリアンって言っていいのか
いろいろその辺が複雑だなってずっと前から思ってて
このプロジェクトって私言っちゃってるけど
勝手にキカボーさん的に売った商品
プロジェクトとか言ってるけど
ちゃんとタイトルあるわけじゃないですか
パンチョッパリという言葉の意味
後から作ったっていうか分からないけど
後からではなくて薄々は僕は決まってましたけどね
そこも行く?
そこは重要かなと思う
非常に大日コリアン的な依頼だとは思うんですよ
っていうのもたまたま僕は半分半分の日本の地域見てるんですけど
まずしろさんの質問に答えると
大日コリアンは普通に日本で言うと1910年以降とかは
日本の統治下にあっていましたから
そこから言うと
韓国といわゆる北朝鮮っていうのは結構1950年以降なので
分かれちゃったのもあるでしょ
だから1910年以降は
人たちのルーフとかは
すごい細かく言うといろいろあるんですけど
その後祖国のどっちよりかっていう話なので
僕は今韓国の
いきさつ説明すると長いんですけど韓国のパスポートを持っているので
韓国のというふうに岩田さんがおっしゃるのは
そういう意味では自然なんですけど
それが北朝鮮のと言うと
チプシン自体は韓国なの?
それとも朝鮮全体なの?
朝鮮全体ですね
じゃあ今も韓国にはある形?伝統的な靴とか?
これをした現代的な例えば舞踊のための靴とか
そういうのはどっちにかにも多分あると思うんですよ
伝統芸能とかで使っている靴とか
どっちでもいいんじゃないかと
肌から聞けばどっちもあり
国境的なことで言うとどっちかというと文化史からしたら後付けの話
ある意味昔の1950年以前の女性の靴の形と
日本の旅って何年からだ?
旅は分かっているだけで1000年以上はあるんですね
じゃあその1000年以上前の日本の旅をガチャってなったっていう考えだよね
例えばすげえ大げさなことを言うと
じゃあ近世のドイツ風とかっていうものがあったとして
それって東ドイツ寄りですか西ドイツ寄りですかっていう
当時のね
そういうようなことです
そんな感じです
それがタイトルが?
それがパンチョッパリっていうんですけど
パンハンっていうのがハングルで言うとパンって言うんですけど
それは半分日本人という
ハングルの戦争が終わった後の
朝鮮半島の人から見た在日コリアに対する別称なんですよね
海君みたいに本当にミックスの
日本人とコリアンのミックスっていう意味ではなくて
両方とも在日コリアンルーツの人も
同じようにそういう風に呼ばれてるとか
っていうこともあって
朝鮮半島にいる人から見た在日コリアンのことは
パンチョッパリという言い方もあった
チョッパリはどういう意味?
チョッパリは在日コリアンから見た
簡単に言うと非差別的な立場なので
わりかし日本人に対抗するような感じで
日本人に対する言い返しの別称として
チョッパリという風に言ってたし
パッチギとかっていう映画がありましたけど
あそこにも出てきますけどねセリフとして
最初のバスがガタンと倒れるシーンがあるんですけど
そういうところで何か言ってます
チョッパリ自体は何ていう意味?
猪とか豚とかの歪めとかが割れてて
その割れてる状態のことを指してたんですよ
日本人がゾウリとか豚とかを履いてて
それがいわゆる基本的なアイコンだったので
ゲタもそうですけど
それを見立ててチョッパリという風にバカにしてた
ということがあって
どっちかというとネガティブな言葉なんですよ
チョッパリにせよパンチョッパリにせよ
わりと薄くらいルーツを匂わせるものなんですけど
その意味を野島さんが作っていただく
ただただ美しい靴っていうことで
判定させることに対して
パンチョッパリプラスZの意味
僕はちょっと希望があるかもなと
そういう感じなんですよね
なのでタイトルはパンチョッパリプラスZ
プラスZはあれなんですけど
マイナスの整数とマイナスの整数
XとYを掛け合わすとプラスに絶対になるっていう
そういう数式から取ってるんですけどプラスZ
これ多分数学って算数
数学が苦手な人は私なんですけど
僕もです
すぐ分かんない
多分野島さんは分かる
得意そう
マイナスとマイナスは絶対プラス
でも音もそうじゃん
音と音を掛け合わせるとマイナスになったりとか
波形をちょうど合わせてバチンと合わせると
キャンセレーションが起きるみたいな
でもそれは今回はキャンセレーションじゃなくて
いい意味で消化しているという
消化ってのぼるに花って書いて
なんでそう思ったかっていうと
この今のバックグラウンドだったりタイトルとか見ないくても
パッと見て普通に素直に
私これが届いて箱を開けて見た瞬間に
めっちゃかっこいいやんって思ったのね
欲しいと
ただ私が物欲がちょっと半端ないからっていうんじゃなくて
多分これは他の人が見ても
いいなって思って欲しいなって思うと思う
でも実際キッカゴさんのインスタでも結構
これ欲しいみたいなリアクションがありました
オーダーできますかって私も聞きたくなるもんねやっぱり
だからそのバックグラウンドを知らずにして
美しくてかっこよくて
なんかいいなと思えるものになったっていう意味が
プラスZに入ってるんだよね
説明しないと分かんないですけどね
でも僕は言語的なところを超えたかったから
プラスZの意味は分かんなくて
靴のデザインとアイデンティティ
キッカゴみたいな感じで
言われれば説明できるぐらいの感じでいいと思ってて
そのあれこれの言語感をもっと肌触りだったり
履き心地だったり見た目っていうところで
遥か上をかっ飛ばしてくれる
野島さん素敵みたいな
これだってビブラムソウルでしょ
革底もできるんですけど
僕は雨の日も履きたいからビブラムにして
この靴雨の日も履くのやめてよ
もったいない
革底もかっこいいと思いますよ
もう一層これ頼むんだったら革底
でもさっきの説明だと
ビブラムソウルの上に革が一枚入ってて
その革がかかとまで
かかとの何だろうここって何ですか
古節じゃなくて
アキレスケのところまでクルーンと出るっていうのを
この色の違いで分かる
ビブラムは白で革が茶色だから
全部革になっちゃうとさ
言われたら分かるけどっていう感じだけど
ちょっと変えることはできると思いつつ
これは僕気に入ってますけど
さらにすごくトラディショナルな形なのに
スニーカーでよく使っていることで
現代っぽく見えるし
かかとがこう
これは木?
革です
革?これ革なの?
革なんだ
積み上げてる
確かに言われたらこれ積んでるんだ
これよくやる技法なんですか
そうですね昔ながらの
かっこいい
これ手間かかるね
ここまでお聞きいただいて
なぜまずこれがコンクラの報告会なのかっていうところは
今の海さんのルーツのお話だった通り
アップサイクルではないけれども
海さんのこうしたアイデンティティを
野島さんが受け取って
それをいかに物として解釈し直すかみたいなことが
完全に消化されている
というのができましたということなんですが
それだけではない
この辺を次回のエピソードで
深掘りしたいなと思うんですけど
とりあえず何があったか言っておいたほうがいいですよね
ここで
とあるデザイン賞を受賞
とあるで止めるんですか
引っ張るね
概要欄でこの靴の画像を見てもらおうと思ったら
アワードの受賞のURLがあるから
そこは言っていい?
K-デザインアワードっていう
韓国が中心になってるんですけど
アジアを中心にいろんな
イタリアあたりアメリカの審査員が入ったデザイン賞を受賞しました
おめでとうございます
素晴らしい
まさかの
その辺のアワードの話を
次回しましょう
野島さんも海人さんも塩さんも
ソウルに行かれて
その辺の話を
2エピソード目で
お聞きしていきましょう
では
来週も火曜日に配信いたしますので
皆さんも聞きください
感想などは
ハッシュタグ
CON
CRA
つぶやいていただけると
変わったんですか?
変わってないです
いつも
ハッシュタグ
CON
CRAで感想をつぶやいてください
だけ言ってるんですけど
実際につぶやいてくれた方の
コメントとか紹介したことなかったので
いいタイミングだし
いいですか?
あるんですね
やった
ごめんなさい
配信が
10月の
31日ですけど
その前の週ですね
今収録しているのが
コミーユさん
結構
よく
倉田氏ラジオのことを
ツイートしてくれているんですけど
ありがたい
めちゃめちゃ嬉しい
仕事を確保
製造業をしながら聞いていると
モチベーション上がる
倉田氏ラジオ
今までまばらにしか聞けてなかったから
最近部分的に保管しながら
聞いてるんやけど
組紐の張った3回最高
この世の職人全員に
そうでない人にも聞いてほしい
京都のハローワーク
ぜひ聞いてほしい
というコメントなど
いただいております
嬉しいですね
嬉しいです
やっててよかったかな
ぜひ
本当に嬉しいので
コメントいただけると
どうしてほしい
フォームもあるので
そこにも直接
我々が見れる
仕組みがある
あとは何だろう
写真見て
その靴の感想も欲しい
どう思ったかみたいな
もらえると嬉しいです
音声ではやっぱり
靴底の話がよく分からない
早瀬さんです
我々の言語力の限界や
説明力なさい
野田さんもってしても
今私
木だと思い込んでた
川だって言って
軽くショック受けて
触ったら確かに
川だわって思ったから
そんな感じで
野田さんもよろしくお願いします
よろしくお願いします
42:27

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