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2022-08-13 08:49

#268 敵かな?味方かな?活性酸素

2022.8.10収録。
こんばんわ♪ちょぼ先生です。
今日は、活性酸素についてお話しました。
それではまた。

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はいみなさんこんばんは、こんにちは。元公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼ先生の教室、2022年8月10日水曜日のホームルームの時間になりました。
皆様いかがお過ごしでしょうかということで、今日のお話はですね、敵か味方か活性酸素というお話をね、したいと思います。
活性酸素です。皆さん、活性酸素ご存知でしょうか。活性酸素といえばですね、老化を促進させ、がんの発症を促すなど、悪い側面ばかりが取り上げられているのが多いんですね。
で、活性酸素はですね、酸素呼吸を行う我々動物にとってみれば、まあ何て言うんですかね、通過儀礼と言いますか、宿命なんですね。絶対活性酸素は出るんですね。
で、どこで出るかというとですね、酸素呼吸を行っている細胞の中のものといえば何かご存知ですか皆さん。高校の時の生物とか中学の理科を思い出してください。
ミトコンドリアですね。ミトコンドリアが酸素呼吸を行ってADPからATPを生産する過程で絶対に出てしまう物質が活性酸素なんですね。
ADPとATP知ってますか皆さん。アデノシン二リン酸からアデノシン三リン酸、要はリン酸を一個くっつけるときに発生するのが酸素なんですね。
酸素って毒物なんですよ。いろんな物質とくっついちゃって酸化しちゃって、非常に自分の体内の中でも非常に問題だし、
金属のもの、鉄とかを外にポンと置いておいたらいつの間にか錆びてますよね。あれも酸化されてるってことは酸素とくっついてるから非常に酸素にくっつきやすいし、非常に毒物なんですね。
この活性酸素がミトコンドリアの中から細胞の中に放出されてDNAとかを酸化して壊しちゃって突然変異を起こさせて、このDNAが重要な機能を持っている部分が壊れちゃうとですね、
細胞の老化が進んだり、がん化したり、最悪の場合細胞が死んだりしちゃうんですね。昔は太古の地球には酸素なんかなかったですから、酸素を使わずしてエネルギーを取り出しているものがたくさんいたんですね。
それを喧嘩呼吸とか発酵とか言うんですけど、酸素を使わないでエネルギーを取り出したんだけど、シアノバクテリアっていうのは植物の祖先みたいなやつが光合成をして酸素を空中にブワーって出して、おぞおぞとかできたし、酸素呼吸を行うから我々そのおかげで生きてるんだけど、
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その当時の地球にとってみれば酸素は激物だったんですよ。めっちゃ細胞壊れるやん、やめてやめてみたいな感じだったんだけど、それを取り入れてうまくエネルギーを取り出すようになったからこそここまで進化したんだけど、その弊害として活性酸素が出ちゃって細胞の老化とかがん化しちゃうっていうね、そういう側面が非常にクローズアップっていうかね、そういうことになっちゃったんですよ。
ミトコンドリアはエネルギー酸性細胞で活発な運動をすると大いに働くので、激しい運動をする人ほど活性酸素に侵されやすいっていうのはよく言われてるんですね。よくね、咳取りの方が60代の前半でがんで亡くなる例が多いですよね。
例えばですね、元横綱の千代の富士が61歳の時に水蔵がんで、北の海ね、ここが横綱ですけども、62歳の時に直腸がなくなってますけども、30年近く前に下痢でしたから、活性酸素に侵されていたっていうのが、そういう因果関係っていうのがあるんじゃないかっていうふうに言われてると。
ある研究によるとですね、オリンピックでメダルを取ったアスリートほど平均寿命が短いっていう研究例もありますし、アメリカの論文ではアスリートの方が寿命が長いとかいうのもあるから、どちらのエビデンスが正しいのかっていうのはまだまだ議論のうちはあると思うんですけども、
ミトコンドリアの激しい運動をすると、たくさんミトコンドリアが酸素を出すので、より活性酸素が出しやすいから、活性酸素っていうのは老化とかががん細胞化をするので、細胞を壊しちゃうから、酸化して壊しちゃうから、悪い側面が注目されているわけなんですけども、
この活性酸素は確かに細胞を壊すんだけども、外部から侵入したバクテリアとかそういった細菌類を殺す武器にも実はなっているんですね。
けがをすると、よく加酸化水素水で消毒していた記憶はありませんか?これはバクテリアを殺していたんですね。加酸化水素水にもたくさん酸素が含まれているから、酸素で殺すみたいなね。
当然、細菌を殺すということもそうなんだけど、生きている、ちゃんとした、ちゃんと自分の体内で役に立っている細菌、バクテリアも殺すことになるので、細菌に感染しなければ消毒するということは逆に逆効果なんですね。
あんまり消毒しない方が治りが早いんですよね。ちゃんとしたやつも殺しちゃうから。この悪い側面もある一方で、そういったバクテリアを殺す武器にもなるというところに注目して、2015年、テキサス大学サウスウェスタン医療センターの研究によりますと、
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活性酸素を使って逆にがんを殺す、がんをやっつけるという研究結果が出されたんですよ。これはマウスの実験なので、なかなか人にフィードバックが難しいかと思うんですけど、
マウスの細胞内に人の黒色化細胞、がん化した細胞を体内に移植して、そこで活性酸素を添加した抗酸化物質を注入すると、がんの転移がなくなった。
一番厄介なのはがん細胞が侵されて血流内に入っていって、がん化した細胞が血管につながっているから、そこで転移しちゃうということがありますよね。
そういった血流に乗っていくがん細胞が他のところの臓器に行って転移しちゃうわけです。そうすると厄介なんだけど、そこのところに活性酸素を血流内にやると転移が抑えられたという、マウスを使って実験だけども、そういった結果が出たので、
うまく活性酸素のコントロールすることができれば、がん化を抑える、要はがん予防になるというのを示唆する実験結果が出ているので、敵か味方かわからないけども、
毒も、量を間違えれば毒になるけども、適正量をすれば薬にもなりますからね。それと一緒ですね。うまく活性酸素をコントロールすることによって転移を予防することができるようになれば、がんで亡くなる人が大幅に減少させられるかもしれないということなんですね。
ということで、我々必ず呼吸してますから、今は私酸素を吸い込んでおります。そうすると必ず活性酸素は出るんだけども、確かに悪い側面もあるんだけど、それを裏返してしまえば、バクテリアを殺すものにもなるから、そういったことをコントロールできるようになると、がんで亡くなる人が減るんじゃないかということが言われているわけなんですね。
ということで、今日は敵か味方か活性酸素というお話をしました。ということで今日はこの辺にしたいと思います。それでは皆様さようならバイバイ。
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