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はい、みなさんこんばんは。元高校理科教員のちょぼ先生です。今日も夜のホームルームの時間になりました。みなさまはいかがお過ごしでしょうか。
このチャンネルでは、みなさんに科学的思考力を身につけてもらって、世の中に物申していこうということを目的に放送しておる、ホームルーム風のラジオ番組になっております。
お話しするジャンルは、生き物や教育、サイエンス全般についてお話をしております。
木曜日は元高校英語教諭のケン先生と職員会議の様子をコラボ配信として配信しております。
金曜日はライブでホームルームということで、夕方18時からライブ配信をしておりますので、ぜひ気になる方はプロフィール欄や概要欄をチェックしていただければと思います。
今日は火曜日ですので、教育についてお話をしていきたいと思います。
今日お話しする内容は、教育界が注目したある訴訟についてのお話をしたいんですけども、皆さんご存知ですかね。
埼玉県内の一律小学校の男性教員、62歳の方ですが、今は再任用らしいですけど、課名が田中雅夫さんという方ですけども、
教員の時間外労働に残業代が支払われていないのは違法だとして、埼玉県に242万円の未払い賃金の支払いを求めた訴訟の判決が10月1日埼玉地裁で言い渡されました。
皆さんご存知かどうかわかりませんけども、教員というのは残業代が出ないんですよ。
時間外に働いていても、いくら働いていても、何時間働こうが残業代は出ないんですよね。
定額働かせ放題なんですね。
一応その分、払わない分、給与月額の4%が別途支給されているので、自治体側からしてみれば払っているという感じなんですけども、
一律に払っているので、その方が何時間残ろうが、それは払っているから、給与の月額が含まれているから、残業代でも働かせるんですね。
今はそのいろんな仕事があるわけなんですよ。
本当に昔に比べたら、多岐に渡るような仕事、これも教員の仕事なんみたいなね。
先週、ケン先生のコラボ配信でスズメバチの話したと思うんですけど、スズメバチ退治しに行くのも、
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スズメバチが飛んでるから、通学路で教員が出向いてパトロールするとかっていうのも、それも仕事なんみたいなね。
そういったよう分からない仕事もやってるわけなんですね。
やってるけども、残業代としては支払われないんですよね。
普通に一般企業で働いている方にとってみれば、お金出て当たり前なんじゃんっていうことも払われてないんですよね。
教員だから仕方ない、では済まされないようなブラックな労働環境なんですね。
時間も長いし、お金の面、給与の面でもおかしいんちゃうっていうのがあるわけなんですよ。
この訴訟なんですけども、結局判決としては、残業代は支払わないよということで、
残業代は認められなかったということなんですけども、
これを認めてしまうと全国に波及して、全国の労働環境が悪いということで明るみに出て、
いろんなところで訴訟が起こるという感じを懸念したんだろうということも言われてはおるんですけども、
でもみんな分かってるしね、教員ってブラックなんでしょみたいなの分かってるし、
それが若い世代ですね、今大学生が教員になる倍率がめちゃめちゃ低いところがあって、
1倍とかそういうところ自体もあるので、そういったものがツイッターとかでね、
教師しんどいみたいなね、教師のバトンってハッシュタグがあったと思いますけども、
そういったものも影響してるし、こういった働かせ放題、いくら働いてもお金が全てじゃないんだけど、
働いた分の成果というものがないので、そういったものが若い世代にも伝わって、
倍率低下にもつながってるのかなということなんですけども、
この訴訟の主な争点となったら2点あるんですね、
1つは時間外勤務手当が支給されるかどうかということで、
校長は原則として時間外勤務を命じられない制度となっているんですけども、
その例外としてですね、生徒の実習、2が修学旅行などの学校行事、3が職員会議、4が災害など臨時で緊急な場合、
この長勤4項目と呼ばれている場合は、校長の命令で時間外も働きなさいということを言うことができるんですけども、
でも現実としてね、小学校の先生の仕事には緊急でやむを得ない場合がたくさんあるので、
そういった仕事内容が校長の命令だったのかどうかということの争点ですね。
あともう一つがですね、
労働基準法の第、労働基準法の32条に関してですね、
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1日8時間を超えて労働させてはならないという、その労働基準法32条に関して違法なんじゃないかということで、
校長はこの規制を超えて労働させていたのであるからですね、自治体に賠償責任があるということで、
この田中雅夫さんは賠償をしていたわけなんですね。
まあでもそのスズメバチ危ないからパトロールしろっていうのも、これ校長の緊急の命令なのかっていう感じもするんですけど、
スズメバチばっかりなんかピックアップしますけど、
っていうそれぞれの訴訟の争点がその2つだったんですけども、
裁判所としてね、埼玉地裁としてはですね、
労働時間としては認められないものがいろいろ上がってきてますので、
ここで皆さんと共有して、いやそれ労働なんちゃう?みたいなことをちょっと言いたいと思います。
科学的に見ていくとですね、データ出てるし、
超過してるっていう時間のデータが出てるから、それを改善しないわけにはいかないですよね。
データが出てるから、でも全然改善されてないのはそういったものを軽視してるし、
もうちょっとね、しっかり考えていかなければならないということがありますよね。
ここでね、こういったものを共有することによって改善していこうと思っておりますのでね、
ぜひ皆さんもちょっとどういうことかなと考えてみてください。
労働時間として認められる、要は校長の命令じゃないよねということで、
それ自発的にやってるから、もう労働時間として認められないから残業代も出さないよねっていう項目がいくつかありますので、
それはですね、1つ、教室の整理整頓。
これ校長が義務付けた証拠ないし、必ず行う義務もない。
労働時間と認められない。教室の整理整頓しとっても、それは労働時間じゃないから残業代払わないよと。
教室の点検修理。それも認める証拠がないということで。
壊れたら、まあね、あの、業務員さんとかね、いるところを直してくれますけどね、
ちょっとしたガタツキとかは担任直しますけどね、それも労働時間じゃないらしいです。
あと刑事物とか作文のペン入れ。これ校長の命令と言えない。
個々の教員の判断ということで、刑事物とか作文とかね、その添削とかも労働時間じゃないみたいです。
宿題の確認。校長の指示はないから、これも自殺的なものだから認められませんよと。宿題の確認方法。
教材研究。自己検査の側面があるので、校長が義務付けていないから、これも自主的な判断だから。
教材研究、労働時間として認められないんですよね。
勉強してもあれだし、労働時間認められる事業の準備はね、
翌日の事業準備は労働時間として認められたんですけども、ちょっと雑点しますけど、
労働時間として認められる限度は1コマ5分らしいですよ。
5分なん?みたいな。事業準備5分しか労働時間として認めてくれへんの?みたいな。
どうなんですかこれ。あとドリルプリントの小説の採点。採点とかの業務とか宿題の確認とか刑事物作文のペン入れ。
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これ労働時間じゃないらしいですよ。これ校長の指示はないから、自主的にやってるから、
もう自主的にやってるから、それやるかやらんかも自分の判断だから、やってるのはもう自主的な判断でやってるし、
勝手にやってるから労働時間じゃない。え?みたいなね。
あと授業参観の準備。特別な授業準備を校長が義務付けていないから、教員の自律的な決定だから、
これは授業参観の準備は労働時間じゃない。え?みたいなね。
あと学級ダイルの作成。私ね正直あんまりやったことないですけど、校長が義務付けた学級ダイルで作りなさいって校長が言ってないから、
労働時間じゃない。これも自主的にやってるから、もうこれも勝手に働かせ放題の中の一部。ほう。
さらに続きますよ。保護者対応。保護者対応ね、その休んで心配だからお電話するとかね、
なんか提出物があんま出てないからちょっとお家の方にも行っていただけませんか?みたいなこういったものとかですね、
お電話かけてこの相談したいんですけどとか、こういったお悩み相談じゃないけど、そういったものも一応あるんですよ、保護者対応ね。
そういったものも労働時間じゃないみたいです。校長の指示を認める証拠がないから、担任の自主的な判断だから、保護者対応も労働時間として認められない。ほうほう。
ノート添削。悲しくなってきますね。ノート添削、児童相談、児童理解研修の資料作成とかも労働時間じゃないと。
あと学校行事の準備。運動会とか文化祭とかね。朝早いんですよ。実はもうめちゃめちゃ早い時間に来てね、いろいろ準備してるんですよ。教員ってね。
でもそれも自発的なやつだから労働時間じゃない。ほう。
あとパトロールね。スズメバチじゃないですけど。これとかもあるんですよ。通学路の自転車の危ないとか横に広がってて、近隣住民から苦情があるんですよ。
朝の時間、勤務時間の前に立って、一列になるなよとかね。もっと歩道に寄ってとか言うんですよ。そういったパトロールとかも勤務時間、労働時間として認められないんですよ。
あと週予定表の作成とかですね。そういったものは自発的に教員がやってるから校長の命令じゃないからそれは労働時間として認められないよということなんですよ。どうですか皆さん。
じゃあ労働時間として認められないから校長の命令じゃないし、じゃあもう全部放棄しましたやりませんってできますか?ドリルプリント小テストの採点とかはやめたってこと?やめれないですよね。
テストの採点とかは通知表の作成とかは労働時間として認められたんですけど、こまごましたもんですね。ドリルとかプリントとか小テストとかやるのも勝手に君たちがやってるんだからそれは労働時間じゃないよみたいなね。
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宿題の確認とかもこれは別に校長が集めろって言ってないし、君たちが勝手にやってるんだからこれは労働時間じゃないよみたいな。
これね、冷たいよね。本当に今そのまま。でもね、その埼玉地裁もこの給得法4%働かせ放題は今の現状に合ってないんじゃないかと、そろそろ変わるべきなんじゃないかっていうことも言ってはいるんだけど、
細かいところを見ていくと労働時間として認められないものが非常に多くて、いやいやそれを放棄したらやっかんよねみたいなね。
そんなことしたらもうクレームというかそれってどうなのみたいなね。児童相談はしないわ、保護者対応もしないわ、パトローラーもあれやけど、濃度添削しないとかさ、宿題の確認、宿題出さんでもらえんやけどね。
そういったこまごましたもの、労働時間として認められるものと認められないものの線引きが曖昧っちゃ曖昧なんだけど、だからもうそろそろ働かせ放題やめないですかみたいなね。
もう普通じゃないよねっていうね。世界的に見ても日本の教員は働いてるというデータも出てるし、それをしっかり改善してね。
そういったデータがあるって事実があるんだから、それをどういうふうに改善していこうっていうのね。これも科学的な考え方につながりますけども、
そういったものがあるんだから、それをいろんなことを変えていきながら改善していくのが普通じゃないですか。でもそれを全然変わってないし、
どんどんどんどんいろんなものが増えてるんですよ。プログラミングしたりとか、小学校の低学年で英語を入れてみたりとか、
ギガスクールで1人1台タブレット持たせて、そのタブレットを持たせるのはいいけど、それの修理とかメンテナンスとかも多分学校でやってるんですよね。
そういった仕事がどんどんどんどん増えていって、ビルドアンドビルドアンドビルドなんですよ。
それを壊したりとか減らすっていう考えがないんで、どんどんどんどん仕事が膨れ上がっていくだけなんですよね。
それでこれはもうやるせないし、田中雅夫さんですかね、未来これ以上やったらもう潰れると若手が潰れるし、さらに教員を目指そうという若手がどんどん少なくなっちゃうから、
ここで私が退職金とかも全部つぎ込んで裁判をして、より良い未来を作っていくんだっていうそういう考えがあってこの訴訟を起こされたんですけども、
残念ながら残業では認められないということで、今クラウドファンディングとかもやってますので、ぜひ気になる方とか協力されたい方はクラウドファンディングしていただいて、
次の構想をしたので、次の判決はいつになるかわかりませんけども、人生をかけてやるべきことだということで一年放棄されたわけですけども、
ツイッターとかで教師しんどいとか終わってるみたいな感じで呟いてるんじゃなくて、組織を作ってこういった訴訟をね、田中雅夫さんみたいに組織を作ってこういった裁判がないし、
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訴えを教育委員会がないし、そういった大きい機関に投げかけていくってことが大事だと思うので、今回は認められずに帰却されたわけですけども、
こういった行動だとかこういった言動とかね、そういったものは必ず生きていきますからね、何か動かんと変わらんしね、ということで、
今日はですね、元教員としては非常に何か辛いな、やるせないなというような判決が出ちゃったんですけども、これを機にですね、どんどんどんどん変わっていけたらいいなと、
こういうのを切に願いながらですね、私は見守っていきたいなと思っております、ということで皆さんはどうですかね、本当に認めてよと思うんですけどね、これ労働ちゃうの?みたいなね、
ツッコミ入れるなら、いやそれ労働ちゃうかーい!みたいな感じですよ、本当に、もうツッコミだらけの判決ですけども、非常に忙しいですけども、教員以外の方もね、
お金を何か与えてお金を得るということは忙しい、大変ですけども、にしてもちょっとひどない、みたいな教員のね、あの、待遇ね、なので、
首に繋がれることはないんだけどね、ないんだけど、まあ安定はしてるんですけど、なんかね、時間がないよね、というね、というような話でした、ということで皆さんはどう思ったでしょうか、
気になる方は田中雅夫さんのホームページやツイッター等を確認していただければと思います、今日はこの辺にしたいと思います、それでは皆様これで終わります、さようなら、おやすみなさい。