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はい、皆さんこんばんは。元高校理科教員のちょぼ先生です。
今日も夜のホームルームの時間になりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
このチャンネルでは、皆さんに科学的思考力を身につけてもらって、
フェイクサイエンス・偽科学にツッコミを入れれるようになろうということを目的に放送しておる、
ホームルーム風のラジオ番組になっております。
お話しするジャンルは、生き物から科学、教育と様々なジャンルのお話をしております。
木曜日は、ケン先生とコラボ配信をしておりまして、
金曜日はライブでホームルームということで、18時からライブ配信をしております。
気になる方は、プロフィール欄の方のチェックの方もよろしくお願いいたします。
ということで、今日は月曜日なので、生き物のお話をする曜日になっておりますね。
今日お話しする生き物は、怠け者です。
名前が物語ってますけども、怠け者にどんなイメージがありますかね。
動くのが遅いとか、ただじっとしているというようなイメージがあると思うんですけども、
英語もスロース、英語名のスロースも同じくタイダやモノグサを意味しますので、
その動作から怠け者、カタカナで怠け者と言うんですけども、
実はこの怠け者、動かないためにいろんなことをしているんですね。
実は、極めていますよね。
動かないということに、めちゃくちゃ究極の動かないを突き詰めている生き物、哺乳類なんですね。
この怠け者には三指怠け者と二指怠け者、三指とか言い方もしますけど、
怠け者を動物園で見た方がいらっしゃいますかね、むちゃくちゃ鋭い爪を持っていますね、手のところに。
その爪、かぎ爪みたいな爪が3本なのが三指怠け者、三指とも言ったりしますけど、
そのかぎ爪が2本なのが二指怠け者というふうに大きく分けられます。
三指怠け者、三指怠け者は足の爪は2本なので、手の方だけ三指なので三指と言うんですけども、
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不動を極めたような生き物なんですよね。
彼らは全く動かないです、怠け者というぐらいなので。
南アメリカとか中央アメリカの熱帯よりジャングルに住んでいて、木の上、樹上生活をしておるんですね。
なので滅多に降りてくることもないし、樹上の上の天敵からピューマとか、
そういった肉食性の哺乳類から身を守るために樹上生活をしておるんですけども、
樹上の草を食べてるんですけど、
昔、16世紀のヨーロッパでは、これ風を食ってんちゃうみたいな、何も食べへんから、
これ風を食べて栄養分にしてるんだっていうことを昔は結構信じられてて言われてたみたいですけど、
でもそんなことはなくて、植物を食べるんですけど、葉っぱをね。
だいたい1日10グラムぐらいらしいですよ。少ないですよね、めちゃくちゃ少ない。
同じく似たような生活をしているコアラとか、オーストラリアにいますけど、
ユータイ類ですけどもね、袋があるのでお腹にね。
でも彼らは500グラムぐらい食べるので、それに比べれば怠け者って全然食べないですよね。
樹上生活は本当に憧れますけどね、あの生活。
本当に動かないようにして、身の周りに届く範囲の葉っぱを1日10グラムぐらい食べて生活しているんですけど、
そうすると、ずっと木の上にいるから天的に食べられないような感じがしません。
ピウマとかね、木登り得意なので食べられることもあるんですけど、
でもそんな動きが遅い樹上生活、安全な生活をしているのに、ある時にだけ地上に降りてくるんですよね。
これ何かというと、うんちするときに木から降りてきてうんちをするんですけど、
うんちの糞の形態は鹿みたいな感じですかね。
コロコロとしたものが山漏れにポンとして、それでまた木に登っていくわけなんですけど、
わざわざ動き遅いのに、わざわざ降りてきて、
いやいやいや、自ら裸一貫でいくさひくみたいなもんじゃないですか。
あんだけ動き遅いのに、わざわざ降りてこなくてもよくないみたいな。
別にうんちなんて木の上からしたらええやんみたいなと思うんじゃないですか、誰もが。
ちょっと脱線しますけど、動きは遅いですけど、意外に泳ぐの得意ですからね。
意外に泳ぐの方が多分早いですね。
うまく平泳ぎみたいな感じで、うまく長い手足を使って泳ぐんですよね。
ジャングルなんで、浮きと寒気に分かれているので、
浮きはジャングルが寒水しちゃうほど雨が降るので、
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隣の木とかに移り住むときに泳ぐんですけど、泳ぎの方が得意なんですけどね。
ちょっと話脱線しましたけど、うんちするときだけに下に降りてくるんですよ。
降りてくるということは狙われやすいのに、なぜ降りてくるかというと、
地上に降りてきてうんちをするということが、
怠け者にとっては非常に大事なことなんですよ。
これ何かというと、実は怠け者って、特に三つ指怠け者の方に多いんですけど、
身体の中にガを飼っているんですよ、ガ。
怠け者ガって言うんですけど、クリプトセス族なので、
クリプトセスの仲間の中の怠け者ガって言うんですけど、
怠け者ガを身体の中に飼っているんですよ。
何で飼っているかというと、そのガは実は芋を食べたりとか、
藻類ですね、苔を食べているんですけど、
この苔ですね、実は怠け者動かなさすぎて、体毛に苔が生えて、
身体が緑色がかった保護色になっている怠け者が多いんですね。
動かなすぎて、身体に苔が生えているんですよ。
苔というかもう藻類なんですけどね、どちらかというとね。
さらにその苔をですね、自分の体に生えた苔とかも食べているんですよ。
すごいじゃないですか。
自分の体に苔を生やさせて、その苔を食べているんですよ。
もうこれ全然動かなくて済むよね。
自分の体の中にいろんなものを栽培できたら、
もう全然動かなくていいもんね、もしもね。
自分の右肩にキノコが生えてきたらキノコを食っておけばいいんですもんね。
それぐらい自分の体の中に苔を生やして、栽培をして、それを食べているんですよ。
もう究極のサステナブルじゃないと思うんですね。
SDGsを地で生くような生き物と思うんですけど。
自分の体に苔を生やしているんですけど、さっき言ったガーがですね、
実はその体の中にガーを住ませて、
ガーがそのまま体内の中、体毛の中で生活しているんですけど、
うんちをしたりするわけですよ、ガーがね。
そのうんちの中に窒素の化合物も含まれていますから、
有機窒素化合物、空気中の窒素は7割あるけど、植物は直接利用できませんけども、
イオンの形、アンモニウムイオンとか、硝酸イオンとか、硝酸イオンに含まれている
無機窒素化合物を栄養分にして、有機窒素化合物、クロロフィルとか、
DNAとかを作っているわけですけど、栄養分にしていくわけなんですけど、
そのガーがしたうんちを苔が取り入れて、無機窒素化合物の形で取り入れて、
栄養分にして、どんどんどんどん成長していって、
よりナマケモノの体もどんどん緑色になっていくんですね。
なので苔が生えやすい構造になっているんですよね。
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その苔をめがけて、苔に住みつくガーがいるわけなんですね。
それがナマケモノガーというガーで、クリプトセス族の一族なんですけどね。
なぜ生活できたというか、ガーがそこに住みつくことができるかというと、
このガーはナマケモノのうんちに産卵して、幼虫はそこで大きくなって
羽化するとナマケモノの毛に飛んでいくわけなんですね。
そうなんですよ。
だからナマケモノとしては、ガーがいればいるほど、
そこでうんちしたりとか、栄養分をナマケモノの体毛にいっぱい蓄積させてくれるから、
そうすると苔がより繁殖しやすくなるから、
自分としては動かなくても自分の体毛を食っていたらいいから、
体毛に生えた苔を食っていたらいいから、ガーをどんどんどんどん住まわせてね、
いい環境にしたいわけなんですよ。
なので、わざわざ地上に降りていってうんちをして、
そこにナマケモノガーに産卵してもらって、
よりナマケモノガーを繁殖しやすいように地上に降りてきてうんちをしますね。
でも、樹上からすればいいやんって感じなんですけど、
樹上からすれば散らばったりとかして乾燥とかしちゃうんで、
降りてきて、ちゃんとまとまって、こんもりさせて、
より散乱しやすい、より生活しやすい、よりガーが繁殖しやすいようにこんもりさせていると。
さらに場所も決まっているらしいですね。
移動するときもあるんだけど、樹上の一本の木を決めたらあまり移動しないので、
そこの木が降りてきて、そこでうんちをしてというのを、
かんすいになっちゃったりとか、食べ尽くしたとかね、
そこの今住んでいる木の葉っぱとか、そういうときは移動するけど、
うんちする場所も決まっていると。
そうすると、そこの場所にうんちするというのが決まっていれば、
よりガーも散乱しやすいし、大猛にたどり着きやすいですよね。
すごくないですか。
うんちする場所を決めて、ガーが散乱しやすいようにまとまってして、
体の中に住まわせると。
そうすると、より苔が繁殖しやすくて、
体の苔がいっぱい繁殖して、食べやすいようにすると。
だって動かなくて済むから。
自分の大猛の中に苔があって、そこを食べとけば、
もうだって動かなくて済むもんね。
なので、この怠け者の戦略ね、
二指怠け者、手の爪が二本の怠け者は、
草食とはいえ、いろんなものも食べるので、
自分の背中で苔をさわして、食べるということをあまりしないんですけどね。
なので、三指怠け者が主にこの戦略を取っているということなんですね。
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でもね、実はね、なぜそういうことをするかというと、
動かないこと、不動を極めているんですけど、
動かなくても、自分の作り出したエネルギーの3分の1は消費しているので、
動かなくても、我々もそうですけど、動かなくてもお腹減るじゃないですか。
怠け者もそうで、動かなくても作ったエネルギーの3分の1は消費しちゃっているので、
動かなくても消費しちゃうから、エネルギー必要なんですけどね。
でも動かないに越したことはないから、自分の体の中に苔をすまわせて、
さらにその苔を繁殖させるために、が、怠け者がということを生息させて、
より苔を繁殖させて、自分の体毛に生えた苔を食べる。
もちろん他の葉っぱも食べるけど、自分の苔が、自分の体毛が苔で繁殖すればするほど動かなくて済むから。
もうね、すごくないですか。
動かないことに対してのこの執着心というかね、これはすごいよね。
地上に降りていくのもリスクもあるでしょう。
あるけども、動かなくて済むのであればそのリスクは全然OKみたいなね、
そういうちょっと潔さもありますもんね。
というぐらいね、怠け者は動かないことに対してのこの執着心というか、
そしてがをすまわせ苔が生えるということでね、
もう素晴らしい、何て言うんかな、ニートでもないな。
何ですかね、もう全て、動かない範囲で全てができるみたいな、
料理食べれてテレビ見れてネットもできて、
もう何も動かなくても全部できるみたいな、
超ワンルーム的な、機能的ワンルームみたいな感じですよね。
ということで今日はですね、不動を極めた怠け者、
特に三つ指怠け者についてお話をしました。
皆さんはどう思ったでしょうかね。
ギリギリに消費を減らした生活。
ということでね、自分の体の中に栽培できたら良くないですか。
髪の毛が全部エノキになるとかね、これも全部サステナブルだよね、
というぐらい先進的なこの怠け者の一周回って一番新しいみたいな感じですけども、
皆さんはどう感じたでしょうか。
我々はちょっと怠け者を見習ってね、
もうちょっとゆっくりスローライフというものを楽しみたいですよね。
今の現代社会もスピード感がすごいですね。
スピード命みたいなところがありますから、
もうちょっとゆっくり緩めて休むことも大切なのかなということを私はちょっと思いました。
皆さんはどう思ったでしょうか。
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それでは今日はこれで終わります。
では皆さん、さようなら、バイバイ、おやすみなさい。