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2023-03-09 16:15

旅のラジオ流 確定申告講座 【旅のラジオ #095】

旅の話と、日常から旅を生み出す話をします。「旅のラジオ」は、毎週木曜の12時更新です。
感想等、Twitterのハッシュタグにぜひお送りください #旅のラジオ

語り手: Satoru、岡田悠
聞き手&ジングル制作: 石川大樹

題字&イラスト: べつやくれい
Presented by デイリーポータルZ https://dailyportalz.jp/


〈現在募集中の投稿コーナーはこちら〉

投稿コーナー①「番組へのおたより」

2人への質問、最近読んだ本、今日食べたもの。
あなたの思いつきを、何でも送ってみてください。


投稿コーナー②「ジングル/効果音」

番組で使えそうなジングルや効果音を募集します。
生演奏でも、電子音でも、ボイパでも、大歓迎です。


投稿コーナー③「世界のさよなら、あなたのさよなら」

『さよなら』を意味すれば、どんな言語でもOK。
テキスト形式でも、音声形式でも、なんでもOK。


投稿コーナー④「生きて帰ろう」

旅行とは、ときにトラブルを伴うもの。
あなたの危険回避の知恵を教えてください。
(例:予備の現金をお菓子の小箱に隠す)


投稿コーナー⑤「あなたの旅の秘かな愉しみ」

旅行とは、自分で好きに愉しむもの。
あなたの愉しみかたを教えてください。
(例:旅行先のゴミを集めてノートに貼る)


投稿コーナー⑥「世界の罵倒語」

世界には、文化の数だけ罵倒語がある。
あなたが知っている罵りの言葉をください。
(例:南スーダン「ヤギ半頭の価値もない」)


投稿コーナー⑦「世界の音」

あなたが録った音をください。なんでもOK。
岡田さんと私が、ただそれを鑑賞します。
(例:イランの便器の音、バヌアツの料理の音)


投稿コーナー⑧「哀しい動物の鳴き声」

虚無を感じさせる動物の鳴き声をください。
作為はNG。哀しみは自然に発生するものです。
(例:たそがれの民家に沁みるヤギの声)


〈投稿フォームはこちら〉
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00:00
さとるさん 何でしょうからさ
今日収録してる日はですね3月3日 ああそうですねはい
いやもうあの日がね あの日?
日菜祭り いやいやいや
難しいよ 確定申告2週間前ですよ
あー確定申告2週間前 そう確定申告締め切り2週間前
はいはいはい もうその確定申告するソフトを作ってるんで
そうですね 今もう一番繁忙期で ああそうだな確かにそうだな そう
ねまあ来たの方とかも皆さんね確定申告が 個人業でね そうそう
今日は確定申告の話をね 確定申告の話を
何でも受けましょうね 旅のラジオも長く続いてきたから何でも受けましょう
旅のラジオ特別編 特別編 はい
確定申告講義と 確定申告講義なんか随分飛んできたな
特別 特別編だからね 聞きましょう
[音楽]
確定申告 何を確定して申告するか知ってます?
なんか難しいテーマだな 今回ちょっとやだな
いやいやあんま分かんないです あんま分かんないです
言ってしまえばこの収支を確定するんですけど もう分かる分かる良かった分かる
それは分かる 分かります 収支を確定するんですけど
これがね 難しいわけなんですよ
収支を確定するんですけど この副式簿記っていうものがなかなか厄介だけど
非常にこう人類の発明というか されているね
もので で最近そのまあちょっと仕事をがてら
その副式簿記の歴史を勉強してて
で前回あのコンノさんが イタリアの本
そうイタリアの本 イタリアの本を持ってきて
あれはちょっと紹介しきれなかったんですけど
あのイタリアの副式論とか 長坊の世界史って本があって
こっちの長坊の世界史は普通に読める本で めちゃくちゃ面白い本ですね
の始まりが ルイ16世が処刑されるところから始まるんですよ
なんでその長坊の話なのに 処刑シーンから始まるかっていうと
ルイ16世は確定申告できなかったから 殺されたっていう
へえ
話でして
はい
それだけ端折られると ルイ16世のイメージが大きく変わっちゃうけれども
え何そういうことどういうことですか
あれって中世の話じゃないですか ルイ16世って
中世の国家ってめちゃくちゃこう 頭三な会計をやってて
で金使いまくって大航海時代に 記録できなくて
でいや政府はこんだけ金使ってんぞ っていうなんかリークみたいなのが出て
でそれでこうフランス革命の一番最初ののは バスティーロー国に集まるっていうのが
それがこう原因でできて そっから結構揉めていって最終的に処刑されるんですけど
03:06
それに対して数字をもって公弁できなかったっていうことですか ルイ16世が
なるほどね っていうのはこうよく結構語られることなんだけど
でも実はルイ16世も結構頑張ってて 頑張ってた
本人が 関係ちゃんとしないとって 本人が
なんか親しみを覚えてくるかもしれない そうそう関係頑張ってたんだけど
やっぱりねめっちゃ難しいんですよちゃんと そうだよな
まだとやるっていうのは 例明期っていうかなかなかねきっと
そうそうそう クリスプに決まってなかったような気もするし
そのボキっていつ生まれたか知ってます?
ボキはイタリアで13、14世紀のあれですよね ベネチア共和国でしたっけ違ったかな
そうです オトットン そうですベネチアですね
株式会社みたいな概念がそこら辺でできて それでみんなで共同出資をして貿易をして
お金に稼ぐっていうのが 一人じゃやっぱり追えなかったから まさにそうなんで
それまでもいろんな人がこう そういうことをやろうとしてたんですよ
会計の仕組みを作ろうとして どうやったら今持ってる財産と
使った財産を正確に記録できるのかっていうのを 古代からいろんな仕組みが
確かにもうちょっと前になってもおかしくないね ギリシャとか古代ローマとか
そういうことです ギリシャとかローマとかの皇帝とか賢者みたいな人が
こういう方法がいいんじゃないかみたいなのを やっぱ考えてたんですね
みんな提示してたんですけど でもそれだと合わないんです 計算が
それだと記録しきれない
どういうところで引っかかっちゃうんですか?
例えば物の価値をうまく適切に通貨に換算できなくなるとか
そこがポイントで みんないろんな工夫をしてたんだけど
例えば僕がジュースを買うじゃないですか
そうするとジュースを買いましたっていう記録を残す ジュースを100円で買いましたみたいな記録を残す
それを積み重ねていくっていう方法をみんな取ってたんです
いろんなフォーマットはあるけど
でもそうするとジュースを買うのに100円使ったっていうお金の動き自体は記録できるんですけど
そのジュースが手に入ったこととか ジュースを飲み干したことは記録できない
要はジュースに100円使うのと100円落としたのと同じ記録になってしまうんですよね
なるほど
なのでお金の計算はできるけど
それによって得た価値だとか体感みたいなものを表現できない これが弱点でしたね
なるほど
で その14世紀に福祉募金っていうのが生まれたのの
一番の発明は全ての物事には2つの側面があると
なるほど
僕がジュースを買うっていうのは
一つは僕のお金が100円減った
で 僕の資産としてジュースが増えたっていう二面性があるし
このお金は相手に渡って 相手のお金が100円増えた 相手のジュースが100円減ったっていう
06:03
その1個のジュースを買ったという取引を2つに分けて常に記録していくっていう
そうすると相手と自分の数が合うから
なるほどね
ちゃんとつけてれば絶対にこう合うっていう
なるほど なるほど なるほど
のが福祉募金で
表で書いた時の左側と右側がトータルが合う
トータルが合うと
なるほど
で これが発明されたのがおっしゃったように14世紀13世紀のインターネットウェアで
みんなお金を出し合って貿易をしたから
取り分を正確に計算しないと揉める
殴り合いになりますよね
下手したら殺し合いになる
そうそうそう
から いろんな賢者とか哲学者とかが
頑張っても生み出せなかったやつを
分け前がちゃんと欲しい奴らが最初に生み出したっていう
なるほどね
必要は発明
そうそう必要は発明
そうだな
そうですね なるほどね
面白い
面白い
で それを初めて体系的にまとめたのが
こないだ持ってきたイタリア語記論に
の一部にあるスムマっていう本で
スムマ
そう これを作ったのがルカパチョーリっていう
イタリアの数学者の人なんですけど
この人ね あれなんですよ
レオナルド・ダ・ビンチの先生なんですよ
えー
ダ・ビンチの数学の先生
すげー
ダ・ビンチに数学を教えてた
へー
そのスムマもほとんど数学の話なんですけど
そのうちの2万字ぐらいかな
一部がその服飾簿記の体系的なまとめをやってて
これがもう今の全員みんなの確定人格とか
会計の制度とか現代の資本主義の根幹になって
レオナルド・ダ・ビンチの先生のアイデアから
種とか芽を吹いて広がって
ベネツィア共和国の実務に花を開かせて
すごいそういうことなんですね
でもそこでこうできたんだけど
でそれをみんなすげーっつって
それを使ったらもうみんなの分け前がちゃんと計算できるから
イタリアはそれを使ってもうお金集めまくって
貿易しまくって
で大航海時代になってこう船も出せるしみたいな
めっちゃ栄えたんですよね
その商業国家が
でオランダとかもそれを真似して
めっちゃ栄えたんですよ
でそのフランスとかスペインとかも
俺らもこれ真似しようって言って
ルイ16世とかもやる気満々で真似しようとしたんだけど
そうできなかったというか
できなかった
そうとはいえやっぱ大変なんですよね
全部ちゃんと記録をつけて
そうで技術的なところも必要なんで
そうでしょうね
専門知識とかがいるんで
だって今まであんまりない計算方法の概念なわけだから
そうそうそう
ちゃんとそれが伝わらなくて技術が
あー厳しいな
でそれと市民が放棄していくタイミングが結構同じ重なっちゃったから
そう不満が重なって
もうちょっと頑張って勉強できてれば
ちゃんとジャスティフィケーションというか説明できたのにっていうことなのか
09:02
そう頑張ろうとしたけど
でも途中でなんかもう諦めかけて
途中で諦めかけた
いやなんかルイ16世側に気持ちとしてはね
いや確定申告に追われてる人とかは
そうまさにそうなんで
そういうことか
話がなんか繋がったぞ
すごい
ルイ16世の人が頑張って処刑されちゃったぐらい難しいんで
みんな頑張ってねっていう
岡田さんの優しい語りに
岡田さんの優しい語りに思わず引き込まれるなあ
なるほど
でも処刑はされないわけですからね
確定申告失敗しても
そうですね
税務署に余計に金取られるだけ
そうそうそう首チョンパはされない
これは良かった
でまあそっからもうさらにその
鉄道の開発とかがねイギリスとかアメリカで
産業革命
始まって
やっぱそういうタイミングなんすよね
会計技術が
世の中がイノベーションとかバッとグッと変わる
でかい金を集めるって
なるほどね
でかい金集めるときって
大体東区に行きたい時で
大航海時代に
その海の外に行きたいから金を集めると
船渡りで鉄道でもうアメリカをこう
本当だ
西まで行きたいから金を集める
本当だ
でもうでっかいこう金を集める仕組みが出来上がって
その辺で会計士っていうのが登場するんですよ
もう難しくなりすぎて
なるほどね
金がね集まる
集まる金のスキームが複雑すぎて
エキスパートナレッジがある人じゃないと
エキスパティーズがないとできないんだと
そうそうそう
なるほど
そっから一気にもうこう専門家が始まって
なるほどね
そうかでも今のご説明どっちかピンときたのだから
その遠くに行きたいっていうそうね
まあつまり旅なわけじゃないですか
そうなんです
それとその会計士というか確定申告が
距離が多そうだったけれども
なるほど
遠くに行くには確定申告しないと
じゃあ右手の職業として会計ソフトを作ってる岡田さんと
左手で旅人としてこう行ってる岡田さんはもう人間としての完全体
つまりレオナルド・ヴィンチの先生から
自家発電
一粒種が育っていって
両方のこう大きな人間史のこの13世紀から今21世紀に来てる岡田さんへの
これだけ
語り継がれる
そうだから会計とかって
そっからどんどんまたねブラックボックス化していって
リーマンショックとかになったので
確かに巨食紛食とかね
そうそうそう
確かにだから
結構悪いイメージあるじゃないですか
タンジブルな目に見えないものを確かにそうやって表現すると
ごまかしをできる余地も出てきちゃう
そうなんですよ
で結構批判されたりとか
なるほど
会計とか資本主義なんてみたいな感じも流れとしてはよくありますけど
そうですね
元々のスムーマの原点を読むと
副式母規で左と右を合わせることっていうのは
誠実さだっていうのが書いてあって
誠実であれみたいな結構そのカトリック的な思想と
確かにそうだな
なるほどなるほど
結構マッチするんですよね
なるほどなるほど
私の財産はちゃんとこれだけですっていうのを
神に対して誓うっていうのが
12:00
そのスムーマの
人ならざる者に対してそれを誓うんだろう
なるほど
不正はしてませんっていう
なるほどね
本来はその誠実さを示すと
でそれをお互いに示すことで
お互いが手を組んで
より遠くに行けますみたいなための道具なんですね
だから一番立ち返るとなんかそういう
人の移動したいとか
より遠くに行きたいっていう欲望と
あとそれをこう
じゃあどうやって一緒に行くのかっていう
ベネチアも遠くに行きたいこと自体が目的じゃないかにしてもね
その遠くに行くための船を使って
湖上とか何でしたっけ
なんかそのいろんなね
ガリエオ船っていうのをね
でかい船をこう
そうですね
乗るにはもう一人じゃ無理だって
そうですね
南方に行って西方に行って防衛業してくる
そうか
すごいこれは面白い
なんかいつもと違う
カテンラジオみたいな感じ
最近それをなんか一人で勉強してて面白いと思って
でもなんか発表する場が特にない
確かにこれは面白かった面白かった
ここで発表しようかなって
なるほどね
結論としてはまあ確定申告頑張って
そうなんですよ
これでも放送されるまでにもう終わっちゃってるかもしれないけど
まあ本当にお疲れ様でしたと
ギリギリね
再来週とか
分かりました
でそう
ただまあ最近はそのそれこそテクノロジーがね進んでるから
それをちょっと簡単にできるといいなっていうのがね
よくそのネットで
この時期になったら絶対バズルツイートで
なんかAIを追いかけしてるのに確定申告は人間がやるのかみたいな
AIって結構最近でもね組書をね作ったりとか創作をしてるのに
いつまでたっても確定申告なんでAIでできないんだみたいな
確かにね
ってあるんですけど
それは本当だそうだ
そうなんです
なんでできないんですかね
いやもう頑張ってんすよ
頑張ってんだ
でもそれは難しいですよね
さっきおっしゃってた自動販売機をやるとか
なんとかやるとか
そのそれを自動的にピュピュって入れるのは結構大変ですもんね
そうあとやっぱその結局そこ本質ってもうきっちり合わせるのが目的なんで
1円も間違っちゃダメなんですよね
ほぼあってても1%だけ間違ってるとか
0.1%だけ間違えるは生じ売るとか
生じ売るだけでも意味をなさない
ってなるとその他の99%意味ないというか
まあ信用されないというか
そのユーザーにからしたらね
まあ銀行の水筒係とかもね締める前には1円単位も間違ってはいけないっていう
そうか
自動運転とかもなかなか普及しないじゃないですか
確かにね
事故がね起こったらみたいな
部分的にはあるけどそうか確かにね
1%の
確率的にはほとんど起こらないけど
1%のミスが許されない分野においてはやっぱりなかなか
そうなんすよね
それはそうだな
英格とか文章を作るとか別にねちょっとミスってても
まあそれがアジガードというかむしろね
確かに航空機のオートパイロットも原理的にはほぼできてるって聞きますけれども
でもやっぱり必ず1人か2人置かないと
まさにそう
いけないっていうのも同じなんですね
なるほどね
左と右をきっちり合わせるっていうのがゴールなんで
そこにこうAIがね入れるのは本当にネタない
なこれという最後は愚痴ですけど
15:01
気持を持ってね
それでストレスたまったらまた旅に出てね
そうですね
そこで現地で買ったものをまた右と左つけていく
そうですね
つらいな日常と非日常の循環構造だな
分かんないけど
そうです
なるほどそうなんです
ありがとうございました
ありがとうございました
面白いな
(音楽)
民のラジオ今日のお別れは
複式簿記を発明した古典
スムーマン第3章より引用したいと思います
各して一つ一つ真実を注意深く明確にするのである
なぜなら真実はあなたを案内するからである
かっこいいなあ
そうか真実はあなたを案内する
そうか
ありがとうございます
今かみしめるべき言葉ですね
複式簿嫌だなと思ったらこの言葉を
別のところに誘われないように気をつけなくちゃいけない
真実を明確にしてるんだよってことで
かっこいいなあ
今回は特別編だな
16:15

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