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こんにちは、リスナーのみなさん。 知財図鑑ポッドキャストにようこそ。
ホストの地図です。
今日は知財ハンターの新井さんをゲストに迎え、 新しい技術について語っていきましょう。
ありがとうございます。地図さん。
今日のテーマはDogen都市ですね。
Dogenは同じ源と書きます。都市はシティの都市ですね。
これは気候変動に適応するための 自立分散型の持続可能な海上都市なのです。
海上都市とはどのようなものなんでしょうか?
この都市は海面上昇や水害、塩害、 海洋環境の悪化などの自然災害に対応しながら、
海洋資源や心理術を活用して発展していくんです。
地球の7割を占める海を生存圏として捉えています。
そして、漁業、食環境、建築、情報、エネルギー、 資源を一体化したスマートシティとして構築しています。
なるほど。異色樹、情報、エネルギー、 資源をDogenに融合させるというコンセプトなんですね。
海を生存圏にするなんてまるでSFの世界です。
新井さん、このプロジェクトがスタートした きっかけは何だったのでしょう?
その背景には気候変動による海面上昇が大きく関わっています。
世界の多くの都市が海辺や川の近くに位置しており、 気候変動による影響が顕著になってきているんです。
海面上昇が都市に与える影響とは、 具体的にはどのようなものですか?
例えば、井戸や田畑の水害、住宅や道路の水没など、 日常生活に直接的な影響を及ぼしています。
そうした背景から、海洋を生存圏と捉え、 新たな海洋経済圏の創出を目指すプロジェクトが始動しました。
これが、ニューオーシャンプロジェクトです。
なるほど、事態は深刻なんですね。 ニューオーシャンプロジェクトは誰が主導しているのでしょうか?
NARCという企業を中心に、多様な企業や人々が参画し、 海洋事業と技術開発を進めています。
道元都市は、このニューオーシャンプロジェクトを 体現する海上都市として位置づけられています。
そういうことだったんですね。
また先行して、グリリンオーシャンという、 海上で農業を行うプロジェクトが検討されています。
2024年3月に、静岡県の浜中への建設を予定しているんですよ。
それは、将来の海上都市の実現に向けた重要なステップですね。
さて、ここまで道元都市について、 コンセプトや詳しい背景を教えていただきました。
次に、これがどのような技術で可能になるのか、 その詳細について伺いたいです。
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まず、住みやすい規模感での都市機能を設定しています。
直径1.58km、周囲約4kmで、歩いて1時間ほどです。
小さな村のような規模感ですね。
それは、住民にとって非常に快適そうですね。
都市機能について、もう少し詳しく教えてください。
この都市は、リング、カイチュルのエッジデータセンター、 二重建築という、3つのインフラプロダクトを用いて構成されています。
それぞれが、都市機能を支える重要な役割を担っています。
なるほど、それぞれの機能を知りたいですね。
まず、リングについて教えてください。
リングは、船型のインフラで、住居や公共施設、水や電力などのインフラを内包しています。
また、津波などの自然災害から、都市を守る堤防としての機能も兼ね備えています。
それは本当に革新的ですね。 カイチュルのエッジデータセンターについても教えていただけますか?
カイチュルのエッジデータセンターは、海中で稼働し、 都市のデータ運営に必要なサーバーを保持しています。
海水を用いた冷却システムで、エネルギー効率を高め、 高速なデータ通信を実現しています。
これにより、都市運営のオペレーションシステムや、 ヘルスケアデータ分析などのサービスを提供できるんですよ。
それは非常に効率的ですね。 では、最後に、二重建築についても教えていただけますか?
二重建築は、海上を自由に移動できる建築物で、 都市機能を柔軟に変更できる点が特徴です。
これにより、都市は土地の制約を受けずに、 需要に応じて機能を変更できるんですよ。
これらの技術によって、まるで未来の都市のような生活が実現されるわけですね。
では最後に、動源都市と相性の良い産業分野について教えていただきたいです。
まずは、海洋を基盤にした新しいライフスタイルの確立がありますよね。
他にも、災害時の避難地として、 都市機能を分散して構築することが可能です。
なるほど、これは自治体や政府にとっても重要ですね。
その他、海水に強い建築材料や、 海水で強化される素材の研究も必要そうですね。
まさにその通りです。
動源都市は多岐にわたる産業分野に影響を及ぼし、 新しい可能性を開くわけですね。
新井さん、貴重な話をありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。
それでは今日はこれでお別れです。
また次回の知財図鑑ポッドキャストでお会いしましょう。