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おはようございます、Chikaraです。
今日もスタイフを取らせていただきたいと思います。よろしくお願いします。
今日は、小説MCHの朗読会としたいと思います。
先日登場した超絶青々さんのキャラの青が、
少しここからまたどんな展開を繰り広げていくのか、
ラルフとフレアとの会話を楽しんでいただければと思います。
前回は青が登場したところね、チクチューの歌を歌いながら青が
情報運び屋ですってね、そんな自己紹介をちょっとフレアにして、
フレアが青に興味津々になってきたところで、
一旦お話が終わったのが前回まででございました。
ということで、今日はその続きを読ませていただきたいと思います。
ここから少し、今後のフレアと青の関わりに
少し関係してくるような伏線がいくつか散りばめられているところが
お話として展開していきます。
どれがどの伏線になっているのかは、まだまだここでは公開いたしませんが、
是非、想像妄想して楽しんでいただければと思います。
それでは行きます。
フレアとチチ 青が運ぶもの
やったー!青さん約束だよ!
フレアは青にますます興味を募らせていく。
フレア、こいつはなぁ、普段は手紙ばかりを運んでいるんだけれど、
その気になれば、お前くらいの荷物ならひょいっと抱えて運んじまうんだぜ。
えー!すごーい!
そしたらさ、今度僕を水の村まで運んでいってよ。
僕、一度行ってみたかったんだ。
ねぇ、青さん、いいでしょ?
フレアはますます興奮した声を上げながらチチの脇をすり抜けて
玄関外の青に勢いよく駆け寄った。
やりまーてん!
青はそんなフレアにほんの少しだけ間を置くと、幼い瞳を見つめ返してそう答えた。
いやいや、フレアさん、それは勘弁してください。
僕が運びたいのはあくまで情報で、
決して荷物の運び屋じゃないんですよ。
まして子供の遊びに付き合って人運びだなんて、まっぴらごめんです。
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興奮がまだまだ収まらないフレアと少し困り顔の青を交互に見ながら、
ラルフはいたずら顔でさらに高音を加えた。
いや青、そうは言ってもな、たまには人運びもいいんじゃねーか。
ラルフは終始ニヤニヤしながら、彼の人差し指は無性なあごひげを絡ませてずっとくるくる回っている。
あ、そうだ、それでしたらフレアさんにはこれを差し上げますよ。
青はラルフのにやけ顔を横目で見ながら、肩にかけていたカバンの中からバッジを一つ取り出してフレアに手を出した。
え、青さんこれは何?
はい、これは青郵便のお客さんの証です。
このバッジを身につけていれば、フレアさんがどこにいても駆けつけてお手紙を受け取りに伺いますよ。
しかも使ってくれた回数に合わせてバッジの色が変わるグレードアップサービスも始めたので今がチャンスです。
え、かっこいい!
じっと話を聞いていたフレアの目がますます大きくなっていくのがよくわかる。
まずはその青色のバッジから始まって、ブロンズ、シルバー、ゴールド色へと全部で4段階のグレードを用意しています。
ぜひゴールドバッジを目指して青郵便をたくさん使ってくださいね!ぽうぽう!
青は指を閉じたVサインで青郵便の決めポーズをバッチリ決める。
す、すごーい!僕絶対にゴールドバッジを目指したーい!
フレアはその青バッジをぎゅっと握りしめすっかり大興奮顔である。
ぜひご利益に!ぽうぽう!
こんなところでもしっかり未来のお客さんを見事に獲得していく。
青はどうやら根っからの商売人のようである。
お!そういえば青、そんなことよりも今日は俺に何かの届け物があったんだろう?
ラルフは思い出したように青に今日の本題を促した。
あ、そうでした!はい、こちらです!
青はカバンから一通の手紙を取り出した。
おー!やっと来たか!
差出人を確認したラルフは早速封を開けて手紙を読み始めた。
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ね、む?
幼いフレアにはその手紙の差出人が誰なのかははっきりとは読み取れない。
ただ、父の興奮気味の顔を見ていると何やらいい知らせだったらしいことは一目でわかる。
よしよし、やっと出来上がったみたいだな。
受け取った手紙を読み終えるとラルフはそのまま青を見返してやつき早に言葉を続けた。
よし、それじゃあ行くぞ青!
え?僕も一緒に行くんですか?
まあいいだろう、お前もどうせ物のついてだ。
こういう時のラルフは随分と少年のような笑顔をするものである。
行きまーしょう!
そして青もどうやらなかなかノリで動けるタイプのようだ。
でもラルフさんは走るのが早すぎるんですよ。
だから今回はちゃんと僕の走りに合わせてくれますよね。
もちろんだ。
よし、それなら決まりだな。
それじゃあフレア、またちょっと出かけてくるからな。
ラルフはフレアの頭をポンとひと撫ですると、
あとは任せたと息子に告げる。
え?お父ちゃん、さっき帰ってきたばかりなのにまた出かけちゃうの?
ラルフはさっき立てかけたばかりのアイトーとローブを既に手に取って、
今にも家を飛び出そうとしている。
まあこれもいつもの父ちゃんのことか。
フレアが幼いながらに周りの子供よりも随分と切り替えが早かったのは、
こんな父を見て育ったからかもしれない。
分かった父ちゃん。でも帰ってきたらまた今度の冒険の話をちゃんと聞かせてよね。
おお、もちろんだ。
それじゃあアティカのこともよろしく頼んだぞ。
あ、フレアさん、僕の分もぜひアティカさんによろしくお伝えくださいね。
もちろん。アオさんもバッチありがとうね。またね。
フレアはもらった青いバッチをアオに見せながら、満面の笑顔を二人に返した。
よし、それじゃあ行ってくる。
はい、行ってらっしゃい。
フレアは大きく手を振りながら、ラルフとアオの背中を見送った。
風を切るように一足飛びで走っていく二人の姿はどんどん小さくなっていった。
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ちなみにアオよ、ちょっとでいいから俺のことを担いで行ってくれないか?
猛スピードで走りながら、ラルフは早速少年顔でアオに甘えていた。
やりまっせん!
いや、ですからラルフさん、僕は人運び屋じゃないんですってば。
まして、ラルフさんはデカすぎるからそもそも担ぐなんて無理ですよ。
え?だったら俺もあの青いバッチを欲しいな。
いや、ですからラルフさん、あのバッチは青郵便のお客さん用なんですよ。
でもラルフさんはお客さんじゃないんですから、バッチはあげられませんよ。
え?固いな。固い。そんなにお固くされちゃっちゃちっとも面白くないじゃないかよ。
二人はかなりのスピードで走りながらも、そんな会話遊びを楽しんでいく。
もちろん、すでに遠く見えなくなったフレアは、チチとアオのこんな会話を知るよしもない。
以上です。今日はちょっと長くなりましたが、アオの登場シーンを、最初の登場シーンを全部一気読みしてみました。
どうですか?ちょっとね、アオさんはノリもいいけど丁寧さもあって、しかも実はちょっと固いところもあるみたいなね。
でも冗談も通じながらっていうちょっと楽しいキャラクターのイメージにしながら、
ラルフと何やらちょっと仲の良さそうな感じもありましたよね。
お客さんかどうかみたいなね。お客さんじゃないっていう話もあったり、この辺がちょっとね、なんかありそうな気がしますよね。
誰かからの手紙だけど、フレアにはその差し出しにがちょっとよく読めなかったっていうね。
でも今後、フレアは青いバッジをもらったからには、何かしらね、またアオとの絡みも出てくるんじゃないかなとか。
で、また出ましたね。アティカっていう名前が出ましたけど、これ覚えてる方がいたら、あ、あの人のキャラが次に出てくるのかなみたいなね。
そんな匂わせをちょっとした話になりましたが、次回はこの後はアティカが登場します。
アティカはそうです。あの、キタちゃんをベースに。
ベースってもうね、ベースなのかな本当に。
でもキタちゃんをベースにモデルにしたフレアのお母さんの登場。
次回アティカの回もぜひお楽しみください。
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ちょっとね、長く朗読してみましたが、あの流れでちょっとこうして読んでみましたが、皆さん何か感じたことがあったんでしょうか。
この辺どんな展開に今後つながっていくのかしらみたいなね。
そんな楽しみもちょっとしていただきながら聞いていただけたら嬉しく思います。
それでは以上になります。
それでは行きます。
力チャーンジ!
今日も力あふれる一日を!