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おはようございます、Chikaraです。
今日は木曜日ですので、小説マイクールヒーローズの朗読会となります。
今日が、フレアと母の最終回の日、言ったのね。
で、このあの場面、フレアがずーっと、少年のフレアがお父さんと会ったり、
青と会ったり、お母さんアティカと会ったりしているこの場面の、
今日は最終回となります。
前回は、お空の話ね。
この空、光りあふれる空が、実は真っ暗な時代があったんじゃないかっていうね、
アティカの村伝説の冒頭の話を聞いて、
フレアが、なんてこったーって驚いたっていうところの続きとなります。
今日はもう、なんてこったー出てこないので、パンナコッタのご準備は必要ございませんが、
ぜひ、頭の中でパンナコッタを唱えていただいても構いません。
ということで、なんてこったーってフレアが驚いたっていうね、
その後の続きとしてぜひ聞いてみてください。
それでは、どうぞー。
マイクルヒーロー諸説 フレアと母
母の幸せなひととき
驚くのはまだ早いでしょー
アティカはにっこり笑ってフレアを突っ込むと、
またすぐに少し真顔で話を続けていく。
ねえフレア、
大山の洞窟深くに、暗闇の中だけで生活している大きな闇グマがいるって話は聞いたことがあるでしょ?
うん。村長さんが危ないから絶対に近づいちゃダメだって。
でも、洞窟の中に入らなければあいつらは外には出てこないから大丈夫だって言ってたよ。
そうなのよ。あのクマたちは昔から洞窟の外には出てこようとはしないのよね。
外の光に当たると急に大人しくなったり、眠っちゃったりするからって言われているよね。
うん。だから外に出てきたところは一度も見たことがないよ。
でしょ?
でもね、昔々にそんな闇グマが洞窟の中でもなんでもない水辺でしばらく暮らしていた跡が見つかったっていう話があってね。
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え?どういうこと?
だから、光を遮るものが何もないはずの場所なのに、闇グマが生活できていたっていうことは、
実は昔々のその昔、この光あふれるお空が実はずっと真っ暗な時代があったんじゃないか?って話。
これが今日のアティカのお空の村伝説でした。
アティカはフレアの手を取り呼吸を合わせると、この話を信じるか信じないかはあなた次第です。
二人で一緒に最後の決め台詞をバッチリ決めた。
母ちゃんすごーい!
おかげでフレアは大満足の笑顔である。
まあそうは言ってもさ、この空が全部真っ暗だったっていうのはちょっと大げさな気がするけどね。
フレアは笑いながら目の前の青空を見上げると、
だってさ、もしこの空を真っ暗に全部すちゃうなら、
それってこの世界を全部すっぽり洞窟の中に入れちゃうとか、窓がないお部屋で覆っちゃうってことでしょ?
そんなのは無理無理!
フレアは声を上げて笑っている。
あら、あなたもやっぱりそう思う?
アティカも一緒に笑いながら、
まあでも、これがアティカの村伝説っていうことでね。
うん、やっぱり母ちゃんの話は村伝説だったっていうことだね。
フレアは自分の命名センスにちょっとだけいい気分。
あ、ねえねえ母ちゃん、アティカの村伝説は他にはもうないの?
フレアはおかわりって言わんばかりにアティカにぐいぐい迫っていく。
もちろんあるわよ。
実はね、私たちがみんな持っているこの雫がね、
実はたった一人のおじいさんが作っているんじゃないかっていう話があってね。
ええ、何それ。さっきの話よりもさらにヘンテコな話。
さすがは母ちゃんの村伝説、だね。
思わず吹き出すフレアと一緒に、
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そりゃそうよね、とアティカも腹を抱えて笑い出す。
今日もいっぱい笑ったなあ。
この光あふれる空のもと、まんめん笑顔のフレアを見つめて、
今日もアティカは幸せな気持ちでいっぱいになった。
以上になります。
今日はここまでとなりました。いかがだったでしょうか。
一連のフレア、正面フレアがお父さんラルフと出会い、
アオと出会い、そしてアティカが登場する。
その中で少し話題に上がった孫長さんだったり、
それから少し話題になった卑下死体に入りたいゼーダだったり、
そのあたりの登場人物が駆け抜けてきたこの正面フレア、
第一編的なお話はここまでとなりました。
そうなんですよ。
なかなかこの説明が難しいところを何とかお伝えしたかったのが、
とにかくこの世界は光あふれる世界、光しか知らないんです、この人たちはね。
闇なんてもの、暗い、夜なんてものは知らないわけです。
夜なんか見たこともない、概念もない。
ただ光があふれてみんな幸せに暮らしている。
そんな世界観を生きているフレアやアティカ。
でも何かもしかしたら昔光あふれてない世界がここにもあったのかもしれないみたいなね。
でもそんなの無理無理って言いながら、
村伝説を楽しんでいる二人の風景を描かせていただきました。
次回は初登場するお話で、
今度はあの姉妹のお話が登場する予定となっておりますので、
そちらもまたどんな展開になっているのか、
ぜひお楽しみに、また来週も聞いていただければと思います。
それでは今日は以上になります。
また皆さんの感想などを伺わせていただけたら嬉しいです。
今日も聞いていただきありがとうございました。
それでは行きます。
力チャージ!
今日も力あふれる一日を!