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  2. #13 適合レベルに適合する:前編
2024-08-01 06:28

#13 適合レベルに適合する:前編

WCAG(ウェブコンテンツアクセシビリティガイドライン)の適合レベルについて語ります。

WCAGの適合レベルは、ウェブアクセシビリティの対応度を示す基準で、A、AA、AAAの3段階に分かれています。

Aは最低限の基準で、Aを達成していれば、最低限コンテンツにアクセスできるといえます。

さらに上のAAを達成していれば、どのような状況の人にとってもそれなりに使いやすいコンテンツにすることができるとされ、現在、行政機関のウェブサイトではAA達成を目標として定められています。

AAAは最も厳格で、現時点では達成するのが難しい技術もあるため目標として定めているところはほとんどありません。

適合レベルに適合するためには、各レベルに対応する達成基準をすべて満たす必要があります。

達成基準が適用されないコンテンツがあれば、それは適合として扱われます。


参考:

WCAG 2.0 への適合を理解する

https://waic.jp/translations/UNDERSTANDING-WCAG20/conformance.html

「チャコウェブラジオ」は株式会社Cyber Catsが運営するチャコウェブのスタッフが、ウェブアクセシビリティやSNS運用など、ウェブに関するテーマについて楽しくお話しするポッドキャストです。

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ポッドキャストの書き起こし「LISTEN」はこちら

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サマリー

そのポッドキャストは、ウェブアクセシビリティの適合レベルについて詳しく語っています。

適合レベルについて
ゆみこ:こんにちは。チャコウェブラジオは、株式会社Cyber Catsが運営するチャコウェブのスタッフが、
ウェブアクセシビリティやSNS運用など、ウェブに関するテーマについて楽しくお話しするポッドキャストです。
進行を担当するゆみこです。よろしくお願いします。
みあ:みあです。よろしくお願いします。
ゆみこ:本日のテーマは「適合レベルに適合する 前編」です。
みあ:適合レベルとは、世界的なウェブアクセシビリティのガイドラインであるWCAGで定められた、
どれくらいウェブアクセシビリティに対応しているかを示すための基準です。
今回は改めて、適合レベルについて詳しくお話ししていきたいと思います。
ゆみこ:以前少しだけ適合レベルについてお話があったと思います。
確か3段階に分かれているんですよね。
みあ:はい。適合レベルはA、AA、AAAの3つに分かれています。
このお話は「第5回 ウェブアクセシビリティの取り組みの流れ」でお話ししました。
ゆみこ:はい。Aがウェブアクセシビリティ対応における最低ラインで、
AAAはかなり厳格にウェブアクセシビリティ対応ができている状態だったと思います。
みあ:はい、その通りです。
Aの達成基準を満たさないウェブコンテンツは、障害特性などによっては全くアクセスできない可能性があります。
しかし、Aの達成基準すべてを満たすことができれば、コンテンツへの最低限のアクセスは可能になると考えられるんですね。
ゆみこ:うーん、そう考えるとAにはぜひとも適合しておきたいですね。
みあ:はい、そうですよね。
次にAAですが、AAの達成基準を満たすことができれば、どのような状況の人にとってもそれなりに使いやすいコンテンツにすることができると言われています。
行政機関などは基本的にこの基準を目標として定めていますね。
ゆみこ:はい。チャコウェブのウェブサイトもAA準拠で制作していますよね。
AAになるとコントラスト比の達成基準が入ってくるので、背景の色や文字の色などデザインに工夫が必要なイメージがあります。
みあ:そうですね。ただ色を使ってはいけないというわけではありませんから、色を取り入れたデザインにすることも可能です。
実際にAA準拠のカラフルなホームページも存在します。
ゆみこ:うーん、そうなんですね。
みあ:はい。次にAAAです。
AAAの達成基準は技術的な問題などにより、現時点では達成するのが難しいと言われているものもあります。
ですから、基本的にAAAに適合するように制作を進めることはありません。
ゆみこ:第5回で話していた通りで、基本はAかAAを目標に制作するんですよね。
みあ:はい、そうなりますね。
ゆみこ:それでは、適合レベルに適合するためには、どういった条件をクリアすればよいのでしょうか。
みあ:WCAGにはたくさんの達成基準があります。
これらはそれぞれ適合レベルと同じようにA、AA、AAAの3つに分かれています。
その中から、目標とする適合レベルに対応した達成基準をすべて達成することで、適合レベルに適合することができます。
ゆみこ:うーん、なるほど。
適合レベルに適合する条件
ゆみこ:適合レベルに適合するには、それぞれのレベルで定められているものすべてを満たす必要があるんですね。
みあ:そうなんです。ただ、達成基準が適用されるコンテンツがない場合、その達成基準は適合しているとみなされます。
ゆみこ:適用対象となるコンテンツがウェブページ上に存在しない場合は、適合として扱われるんですね。
この具体例はありますか?
みあ:例えば、WCAGには音声コンテンツに関する達成基準がいくつかありますよね。
音楽やポッドキャスト、音声を含む動画などがそのページになければ、音声コンテンツに関する達成基準は適用なしとなり、適合しているとみなされます。
ゆみこ:なるほど。音声コンテンツがないので、それに関する達成基準は適用なしで適合となるんですね。
みあ:はい、そうです。他にも適合するための条件として、「適合している代替版の提供」というものがあるのですが、詳細に説明すると少し長くなってしまうので、これについては次回、解説したいと思います。
ゆみこ:はい、それでは次回もよろしくお願いします。
本日のテーマは「適合レベルに適合する 前編」でした。
お聞きいただきありがとうございました。
感想をいただけるととっても嬉しいです。
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