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本日は2月9日の日曜日ですね。 本日も快晴で、今、日向ぼっこをしながら
こちらの録音をしております。 さて、
前回のエピソードで、 発酵について
お話をさせていただきました。 僕自身が
発酵食品とか お酒とかも好きですという話から始まって、発酵というのが
そういう食品とかだけではなくて 一度既存のものを解きほぐして、新しいものを生み出すっていう
このプロセスとか考え方自体が それこそ
今とか今後の世の中にすごい大事なことなんじゃないかと思ってます、みたいなことをお話しさせていただきました。
で、その中で日本っていうのが 醤油とか味噌とか
麹とかもそうですね。お酒作りにも欠かせませんが。 かなり特殊な発酵文化を独自で進化させていただき
進化させてきた地域でして、 今は結構世界各国からもですね、その日本の発酵というのが見直されたりもしています。
要するに、あんまり世界では類を見ない変なもの というのが
日本の生み出している発酵文化なわけですけれども、 じゃあそういうものを生み出したりしている
日本って一体どんな国なんだろうとかですね、 日本らしさって何なんだろうみたいな
ことをちょっと今回は考えつつ話してみたいかなと思います。 発酵文化に限らずですね
いわゆる日本が 世界の中で特異的に有名だっていうものはいくつかありまして
武士の文化とかもありますけども
上に立つものの扱い方ですよね。天皇だったり将軍だったり かなり独特かなと思いますし
あと最近だと漫画アニメは まさに世界を席巻しているというところがあったりはします。
ちょっと僕自身エンジニアでもちょっとそういうエンタメ系のエンジニアなもので なんでこういうものが日本から
生まれてきて、逆に言えば他の国では生まれてくるっていう感じが少なくとも僕の 見聞きしている範囲だと
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なさそうだなっていうのはなんでなんだろうなみたいなことをちょっと考えたことが いろいろありまして
現在も進行形で考えてもいるんですけど 例えばそのじゃあそういうものを生み出している日本
日本の特徴とかじゃあ日本らしさって何なんだろうねみたいなことを考えたときに
まず僕がちょっと真っ先に思い出すのは 僕がちょっと2,3年ほどですかねちょっと一時期
某英会話教室に通っていたことがありまして まあちょっと今経営破綻してもうないんですけど
そこの英語の先生がですね 確かオーストラリア
いや違うな何カ国かいらっしゃいましたね 結局のところ英語圏から日本に来られて
日本に住みつつ英会話の先生をしているという方が多かったわけなんですけども
やはりなんで日本に来たのかという理由を聞くと 日本が好きだからみたいな話をされますと
でじゃあ日本のどこがいいんですかみたいな話を聞くとですね
結構皆さん一番多い回答というかですね 日本には四季があるからっていう答えだったんですね
さらにもうちょっというと四季それぞれのイベントがあるからっていうふうに付け加えた方もいらっしゃいましたね
確かに日本には結構明確な四季があって春夏秋冬というやつですね
もちろん世界各国それぞれ季節はあるんですけども この日本のようにそれぞれの季節が本当に特徴的に切り替わっていって
しかもそれが毎年同じようなサイクルで回ってくるっていうのは非常に珍しいねというふうに
その海外の先生の方々からはよく言われましたね
であとは例えばそれこそ花見ですね
その桜の時期の花見みたいにこの時期にはまあ国民ほぼ全部基本これやるよねみたいな
その季節に絡んだイベントっていうのがあんまうちの国にはないんだよねみたいな
だから日本人がそういうのやってると見てちょっとびっくりしたんだよみたいな
というようなお話もいただきました
あのだから結局ですね向こうのイベントっていうと国が定めた何々とか
宗教的にとか文化的にこの日はこういうことをしましょうみたいなことが基本で
その季節的にこの時期はこうだからみたいなので
まあほぼ全国民が同じイベントを共有するみたいなことがないらしいんですね
まあ確かにそれはすごい特徴的なというふうに思っていて
でその後もやっぱり海外の方だけじゃなく
その日本人のいわゆる文化人という方が書かれてる
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いろんなものを拝見したりしても
皆さんやっぱり日本らしさというのはかなり四季があるからだと
その自然の移り変わりに心を寄せるのが日本人らしさであるみたいなことをですね
まあいろいろ書かれているのを拝見してきました
僕自身まあまあ確かにそれは大きいよなというところも思いつつ
じゃあですね仮に日本からそういう四季が明確な違いのある四季がなくなったとしたら
日本人は日本人らしくなくなるのかみたいな
日本は日本らしくなくなるのかっていうちょっと考えてみたことがあるんですね
それこそですけど昨今もここ2,3年ぐらい夏の暑さが異常で
もう秋がどんどん短くなってるみたいなところは皆さんも実感されてると思いますけど
正直地球温暖化やら何やらの影響で日本の季節の景観が様変わりするっていうことは
まあ今後数十年スパンで考えたら全然あり得るというか
まあその方向に進んでいってるよねっていう感覚はあると思うんですね
例えば仮にすごい温暖化が進んで
日本ほぼ全国が例えばハワイのようなほぼ常夏
いつも気温が暖かくてあんまり年間当時で変化もなく
そうなると多分植物の変化とかもあんまりなくなってくると思うんですよね
そういう気候とか温度とか雨量とかに適したものが主要にメインになっていくと思うので
じゃあそういう日本が例えば50年後ぐらいになった時に
いわゆる今の日本今言われてるような日本人らしさっていうのはなくなるのか
例えば発行文化っていうのは日本から消滅するのか
日本からは漫画とかアニメが生まれなくなるのかっていうふうに考えた時に
そこは変わんないんじゃないかなっていう気が個人的にはしたんですね
もちろん生まれてくるものは変わってくると思います
けれども四季がなくなったからといって
いわゆる日本らしさとか日本人らしさみたいなものはなんか変わんない気がしたんですよね
僕の中で
じゃあ他の要素って何なんだろう
日本らしさとか日本人らしさみたいなものを生んでるものって
他の世に何があるのかなって言って
同じように
もしこれがなくなったらどうなるのかなみたいのを繰り返してた時に
一個これなくなっちゃったら日本変わるなって思ったのがあったんですね
それはですね
日本が大陸と地続きになって大陸の一部になった時です
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つまり日本が島国じゃなくなったら
たぶん日本らしさはいわゆる今言ってるところの日本らしさは
いろいろ消えそうな気がして
そうするとこれって結構日本らしさの厳選みたいなところがあるんじゃないかな
というふうに思いまして
じゃあ島だと何が違うんだっていうようなところからちょっと考えてみましたと
結構これが今の僕のメインの考え方というか
日本は島国だからであるこそ
日本らしさが生まれているみたいなところが今の僕の考えです
そこをちょっと噛み砕いてご説明しようかなと思います
まず日本は南北に長く伸びてる島国ですね
しかも産地がかなり多い
平野部が少ない
つまり人が利用しやすい地域がめちゃくちゃ少ないんですね
ということは基本的に住むのに大変で
結局活用できるリソースも乏しいわけですね
例えば山に木はめちゃくちゃあっても
人が到底たどり着けないような険しい山のところにあるようなものは
もちろん少なくとも昔の人たちは使えないわけなので
人間が活用できる土地が少なくて
結果的に得られるリソースですね
これは食料だったりエネルギーだったりするわけですけども
というものが乏しいというのが生活の前提になっている国
それでかつ結局日本はかなり産地が多いということは
自分たちが住んでる平野部とかのすぐ側に山とか海があるわけですね
だからこういう自然が豊かとか自然と触れ合ってきたというよりは
いやをなしに人間に容赦ない自然の厳しさと付き合いながら
なんとかして自分たちの日々の糧とか異色獣を維持していかなくてはならない
という中で頑張ってきたというのが
日本人の基本的なベースにあるんじゃないかなと思っています
例えばとにかく得られるものが少ない
手元にあるものでなんとかしなきゃいけない
っていうところからそれでかつ険しい山に阻まれて
昔は交通もままならないということで
各地域の郷土食とか郷土文化かなりそれぞれ確立されてますから
独自の路線の文化が生まれたり
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自然とどうしても付き合っていかなきゃいけないから
自然に対する戒めとか恐れとか敬意とかあるいは活用の仕方ですね
を民話とか伝承とか村の起きてみたいなものとかに
含めたりしてきたのかなというところがあります
あとゲーム関係とかで言うと
日本はファミコンを生み出して
そこから日本はゲーム大国となったわけですが
現状だと結構日本のゲームは
残念ながら過去形で語られることが多いです
子供の頃日本のゲームで遊んでたよとか言うのを
ゲーム業界のクリエイターたちが言ったりして
個人的にはちょっと歯がゆい気持ちもあるのですが
正直昨今の性能もすごい上がった
例えばゲーム機器とか
今はパソコンでもスマホでもゲームできますので
そういうところで言うと
こういう使えるリソースが結構たくさんある状態だと
日本人って競争力弱いんですよね
逆にファミコン時代って本当にできることなんて
たかが知れてたんで
その中でなんとかやりくりして
すごいものを生み出すっていうジャンルは
めちゃくちゃ日本人得意なんですよ
だからこれってさっきの島国だからこそ
リソース少ない中で
なんとかやってやろうっていうことで
やってきたっていう文化と
すごいつながるなっていうところがあります
ちなみに僕はゲームエンジニアをやっておりますので
ゲームの話がこんな感じで
できるというところはございます
なのでアニメもですね
正直低予算とか労働大変とか
いろいろ大変なところもありますが
非常に海外ではどっちかというと
アニメっていうのは
子供向けっていうイメージが強くてですね
その中からいわゆる
文化的なものはあんまり生まれない
みたいなイメージが根強いんですが
日本の漫画とかアニメっていうのは
本当にもう今や大人も僕自身も
今でも漫画大好きで読んでますし
アニメも見ています
それはもう日本の漫画とかアニメっていうのが
完全にもう子供とか大人とか関係なく
いろんな表現の舞台になっているんですよね
でこれもですね
島国であるっていうところに通じるかなと思っていて
結局住むところが少ないってとこは
ことは今でも日本の田舎とかでよく言われますけど
結局ご近所付き合い大事だし
みんなでうまくやってかなきゃいけないと
この厳しい自然の中で
というところで共同体としての
どうやっていくかっていう
みんなで一緒にっていうようなところが
非常に強いし
それが日本の人の性格のベースにも
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なってると思うんですけど
やっぱり息苦しくもあるわけですよね
だって人間ですもん
みんなと一緒に合わせなきゃあれやっちゃダメ
これをこうすべきみたいな
になったら嫌だなって思うことも
今の僕らだけじゃなくて
昔の日本人のご先祖さんも
ずっと思ってたと思うんですよ
でもそういう共同体で
みんなで一緒にって言って
顔色を伺ってやっていくのが正しいというか
そうしないと生きていけないみたいな
ところでずっと来てると
あんまり個人のやりたいことを
普段から発散できないと
その結果として
ぐつぐつぐつぐつ
こう溜まって溜まって
煮えたぎってきたものが
もう我慢ならんって言って
時々どこかで爆発すると
という結果として
日本からはなんか
すごい個性的で面白いもんが
時々バーンって生まれてくるのかなっていうのが
まあ僕の今の分析です
この文脈に言うとですね
世界的にすごいユニークな発行文化が
日本で生まれたりとか
それこそこんな漫画とかアニメ
どうやって考えたんだみたいなものが
いきなり日本から生まれてくるっていう理由が
なんとなくわかるなっていう風に思っています
つまり日本というのは
島で山地多くて
リソースも乏しい中で
厳しい自然と向き合いながら
しかもご近所付き合いとかを
大切にしながら
何とかやっていかなきゃいけないねっていう中で
時々爆発したものが
生まれてくる環境だと
言ったら僕はこれを全部ひっくるめて
島国根性っていう風に言ってもいいと思うんですよね
島国根性って
このグローバルな地球規模で
物とかビジネスを考えなきゃいけないって
呼ばれてる中だと
むしろネガティブな意味で
使われることが多いかと思うんですが
僕はこの島国根性
今までいろんなことを言った
日本らしさの厳選という意味での
島国根性っていうのは
僕は厳選としてあると思いますし
実際これからそれを意識的に見つめて
大事にしていかなきゃいけない時代だな
という風に思っています
これはもう一つ言うと
日本って海外で
流行ってるものに弱いじゃないですか
例えば昔で言うと中国ですね
茶のりの文化っていうのは
基本全部お茶にしろ道具にしろ書にしろ
基本的に一通り中国からやってきたものです
つまり当時は長らく歴史的には
中国が世界の最先端でしたから
そういう大国が都内にあると
今で言えばアメリカだ
シリコンバレーダーというところが
あったりするわけなんですけれども
その大国への憧れ
大国の方で良しとされてるものは
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絶対いいものだから
うちらもやろうっていうような
スタンスが日本にはあるよね
日本人にはあるよねって言われますが
僕はそれは島国根性だからこその
大陸への憧れ
もう自分たちはいろいろ土地も
リソースも乏しい島国だけど
やっぱり大陸の方はすげーよなっていう
憧れと威風みたいなものが
もう歴史的に積み重なってきた結果
今もそうなってるんじゃないかな
っていうふうに思っています
今の世そのままじゃいかんから
大陸系の大国のように
俺らもやってこうぜというのが
今日本でもいろいろビジネス界隈を含めて
言われてることだと思うんですが
僕はそこのちょっと
潮目が変わってきてるなっていうふうに
思っていて
大国の理論言ったら拡大して
どんどん自分たちの国を大きくしていこう
という理論はですね
昔はよかったんです
それこそモンゴル大帝国みたいなところは
例えば西へ西へと攻めていけば
行けば行くほど新しい国がある
そこを攻めて勝っちゃえば
自分たちの支配権にできる
だからローマ帝国は逆ですかね
ちょっとあれも
ちょっと前方位って感じもありますが
例えば東の方向に行けば行くほど
新しい国がありますということで
インドとかぐらいまで
来ちゃったりしてるわけですけども
昔は人にとって世界は広すぎたので
いくらでも拡大ができたんですね
土地もリソースも
でも今もはや世界は尻尽くされ
人口は爆発し
もはや世界の資源は潤沢だというふうに言う人は
基本的にはもう今の世の中
いないんじゃないかなと思っています
まだまだ石油は持つぜ
みたいなことを言う人はいると思いますが
まだまだたっぷりあるぜという言い方は
もう今できないんじゃないかなと思っています
つまりもう拡大すべき
よその外部がないんですね地球上には
今あるもので
このあふれかえる国とか人とか
その人たちが醸し出している欲望を
何とかしていかなきゃいけないよねっていうのが
まあ二三十年前ぐらいから言われている
今後の世界の流れだと思うんですが
これはですね要するにもはや地球が
大陸じゃなく島になっちゃったってこと
って言い換えてもいいと思うんです
つまり今まで進めば進むほど
何か新しいものがあるというような意味での
大陸がもうもはやなくなり
今手持ちのあるもので
何とかしなきゃいけないっていう
もう島の状態になっちゃってるわけですね
地球全体がで島での生き方だったら
日本人めちゃくちゃ歴史長いわけですよ
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こちとらもう国の成り立ちからずっと島ですが
みたいなということで
そういう意味では非常に先例として
やっていけるところがあるし
そういうスタンスから
日本が世界に示せるものって
すごいいろいろあると思うんですね
ということなので
僕はもはや世界が知り尽くされ
開拓し尽くされ掘り尽くされ
世界全体が島になってしまった
今日本の島国根性というのは
いろんな意味で見直されるべきなんじゃないか
というふうに思ったりしています
そしてその上でですね
そういうこの島国だからこそ
ふつふつと煮えたぎった中から
抑圧されて煮えたぎった中から時々バーンって
爆発的に変なものが生まれるっていう
日本の文化風土
これをですね
僕が好きな発光デザイナーの小倉平久さんは
日本の変態的なものづくり
ものづくり能力と呼んだりされてるんですけども
僕もそこはすごい同意で
このとてもユニークで強力で素晴らしいという意味で
僕はここで変態と言ってるわけですけども
平久さんもそうですね
そういう意味での
日本のものづくり変態性っていうのを
もっともっと爆発させていくのが
今後結構日本の立ち位置というか
立ち振る舞い方というか
いいというか
それのほうが面白そうですね
っていう話ですね
というスタンスで
僕も僕なりにやっていきたいなと思ったりしております
というのが今回のお話でした
ここまでお聞きいただきありがとうございます
では今回は以上にします