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はい、バーニング大家のアウトプット読書術
本日の一冊は、「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー」、こちらの一冊を紹介させていただきます。
著者はブレイディみかこさん。1965年福岡市生まれ、音楽好きが好じてアルバイトと投影を繰り返し、
1996年から英国ブライトンに住まれている保育士、ライター兼コラムニストさんですね。
はいこちら、2019年に発刊された本でして、書店でもね、よく並んでいるのを見かけたという覚えがあったんですけどもね、読んでみました。
面白いです。読み物として非常に秀逸なんですよ。言葉選びもね、素敵ですし、何よりね、
この子育て世代のお父さん、お母さんにはね、読んでいただきたい。我が子がこの多様性のね、世界で生きていくというそのね、気持ちがどんどん育まれていくという成長日記ですよね。
これがね、いろんなエピソードを交えて書かれてるんですよ。興味深い。自分だったらこの時どう判断するかなっていうことがね、考えさせられながら読めるストーリーですね。
はい、早速内容入っていきたいと思います。このブレイディ・ミカコさん、英国イギリスの旦那さん、白人の旦那さんと結婚されまして、息子さんがお一人おられるという3人家族なんですよね。
そこからですよ、息子さんが小学校に入られたんですけども、そこが旦那さんの宗教の関係でカトリック系の公立の小学校、そしてそれが公立なんですけど市内トップの学力を持っている。
一学年一クラスだったりね、森の中にあるようなすごく平和でのびのびといろんなことを学べるっていう環境。さらに友達もたくさんできて、この息子さんね、最後の6年生、7年間行くのかな、イギリスは行くみたいなんですけど、一番ね、上級生になった時には生徒会長も務めていたということで、何もかもうまくいきすぎてる。
私の出る幕ないじゃんって言うほど悩みのない小学校生活を送られてたんですね。これね、イギリスのそのバックグラウンドもお話しするんですけども、中学校と小学校っていうのは公立であっても親が学校を選ぶことができるんですって。そうなるとね、学力ランキングが上位の学校に殺到するんですよ。
ですよね。日本だったらどうしても学校、校区っていうのは分かれてますから、公立だったら住んでいる場所に左右されるじゃないですか。それどこ行ってもいいってなったらランキング上位のところを目指すじゃない。ただそこで人数が多いと学校の校門から自宅までの距離の近い順で受け入れるっていうことがあるらしいんですね。
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それでここのみかこさんたちお住まいの地域っていうのはその公立の小学校近かったっていうのもあって、ほぼ100%ね、カトリックのそのまま中学校へ進学すると、多分ねそうなるんじゃないかなって思われてたみたいなんですよ。このランキング1位の小学校からそのまま中学校の方もカトリック系入るんじゃないかなと思ってたみたいなんですが、ここからねいろいろありましてですよ。
底辺中学校っていうところに入ると、この言い方はみかこさんご本人が言われてるんですけど、ホワイトトラッシュと呼ばれる白いクズって言われようする、これね差別用語なんですけども、白人の労働者階級の子たちがたくさん通う中学校、ここにね結果入学することになるんです。
なぜかね、その招待状が届くんですって、小学校の高学年になった時にね、中学校から届くんですよ。それで見学に行った時に、興味あるからね、一回行ってみようかってお母さん、みかこさんと一緒に息子さんに行かれたんですけど、早速このセックスピストルズのポスターが廊下にバーンってあるような中学校。
そこででもね、挨拶に来た40代男性校長、お話がまた完結やし、笑いもうまいこと取っていくしね、上手なんですって。それでその先生が紹介した、我が校の誇る音楽部の演奏です。どうぞ。出てきた学校のね、生徒たち、ギター、ベース、キーボード、ドラム、これ基本として、ブラストかパーカッション、ウクレレ、ピアニカ、ウッドフェス、いろんなもの。
そしてボーカルも男女混成で3人、なんじゃこの人数っていう人数で歌うんですけど、なんかもうね、バラバラなんです。だけどそこにね、一丸チームワーク生まれてるんですよ。なんでなのかなって思う。そうか、これわかったんですって。全員がエンジョイしてる。パワフルな楽しいうねりが発生してるんだっていうことがわかって、みかこさんはグッと心掴まれたみたいなんですよね。
それが良かったねっていう話から、多分ね、そういう同じ感受性を持ちだったんでしょう。息子さんも気になったんでしょうね。この学校に行きたいってなったんですって。そこからね、お父さんの反対とかもあったんですけども、結局その学校、底辺中学校に通うことになるんですよ。その中でのエピソードね、いろいろ書かれてるんですけどね。とある日に学校から帰ってきたこの息子さん。
学校の先生に罰つけられちゃったって夕食の時に話したらしいんですよ。どんな問題だったのかっていうと、ブルーっていう単語、これどんな感情を意味するのかっていうときに、僕は怒りって書いちゃった。えー、あんたそんなことも知らなかったの?みたいなずっとそう思ってたんだ。
ブルーっていうのは悲しみとか気持ちが塞ぎ込んでるっていうことなんだよってね、みかこさんが教えてあげたんです。先生にもそう言われたよってね、言ってたんですが、その次の日ですね、ふと息子の部屋のテーブルを見るとノートが置かれていて、開かれたままになっていて、その端っこに弱々しい文字でこう書いてあったんです。
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僕はイエローでホワイトでちょっとブルー。この言葉を見たときに、みかこさんの胸の奥で何かがコトリと音を立てて倒れたような気がした。そんなね、表現されてるんですよ、情緒的。
だってお母さんは黄色人種なんですよ。そしてお父さんは白人なんですよ。だから僕はイエローでホワイト。そして昨日教わったことですね、ちょっとブルー。えー、学校で何かあったのかな?嫌なことがあったんだろうか。でもそれを聞きたいけど聞くに聞けないっていうこの親心もわかりますよね。そんなこともありましたと。
そしてね、いろんなエピソードある中で一つだけ紹介させていただきたいのがありますね。この息子さんのお友達にティム君っていうね、あのお友達いるんですけど、この子はね4人兄弟の3男なんですよ。そしてお母さんはシングルマザーレイとある高層団地に住まれてるんですけど、そこはね定職特者の方が多いような団地なんですよ。
それでティムと仲良くいつも喋ってるんですよ。息子さんがね。僕のすぐ上のお兄ちゃんはこの間学職で万引きをしたんだよね。それで一番上のお兄ちゃんはドラッグのやりすぎで死にかけたんだよ。ははは。こんなこと言ってたんだよって息子さんがみかこさん、お母さんに話した。なんてヘビーな友達持ってんだって。それでも笑い飛ばすお母さんもきもったま座ってますけども。
そしてですよ。とある日にティムのお兄ちゃん、すぐ上のお兄ちゃんですね。また万引きをしてしまったそうなんですよね。それを近くにいた同級生が最初は注意したんです。そんなことやっちゃダメだよって言ってたんですけど、それがどんどんどんどんエスカレートしていったと。お前は貧乏人だろ。あの団地に住んでる奴は全員クズなんだって。どんどんエスカレートしていって。そして暴力も出るようになっていじめだと。
この息子さんも止めに入ろうとしたんだけど万引きしたあいつが悪いんだろうって。正義の暴走ってやつですね。こういうことがあったんだよって言うのも全部お母さんにこんなことがあったんだよ。どういう声をかけたらよかったのかなって。難しいですよね。そうなんですよ。そういうことがあって。
この後にこの底辺中学校でクリスマスパーティー、音楽部のコンサートがあったんですよね。そこでいろんな学校の生徒たち、お父さんお母さんも見に来るところで出てきた男の子、上級生がいるんですよ。その高層団地に住んでいるラッパーのジェイソンっていう子が一人で楽器も持たずに出てきたんです。そこで一人でラップを披露したんですね。
父ちゃんは団地の前で倒れてる。母ちゃんはデースいてガーッと奏ってる。姉ちゃんはインスタにアクセスもできずに暴れてるし、ばあちゃんは流しに刺し葉を落として棒立ちだ。ひどい歌詞だなと。周りに来た人も何あの子っていう目で見てるんですけどオーディエンスはイエーイって在学生たちは湧いてるんですよ。
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でどんどんどんどんこういうリリックを重ねていくんですけど最後の締めね。来年はきっと違う。姉ちゃん、母ちゃん、父ちゃん、ばあちゃん、俺も友達もすべての友よ。来年は違う。別の年になる。万国の万匹たちよ、団結せよ。万国の万匹たちよ、団結せよ。
こういう歌を歌ってたんですって。これで終わった時にものすごい拍手が湧き起こったそうなんですね。これに対してこんな歌って思う人もいるんですけどこの美加子さん曰くすごく記憶に残ってるのは高等の端に立っていたこの校長先生。
底辺中学校の校長副校長そして生徒指導の担当の先生どんな先生もみんなスタンディングオベーションでうちの生徒やるでしょという誇らしげな顔で大きな拍手をしていた。いろんな問題はあるんだけど私はその様子を見た時にこの底辺中学校に元底辺中学校っていうね言葉をつけましたっていうことであるんですよね。
この息子さんもねこれ見た時にこの学校で発表した人たちの生徒たちのCDが発売されていた。それで気になったんでしょうね。僕ももっと上級生になったらあのCDのレコーディングに参加できるかなって聞いてきたからきっとできるよって美加子さんは答えたらしいんです。
そしてその買ったCDの鳥を飾ったのはこのラッパーのジェイソンの曲だった。
こんな生きなエピソードもいろいろ書かれているんですね。本当にこの多様性というものいろんな差別とか人種階級そして性的指向の違いの人たちが一緒になったこの社会でこの学校という社会においてどんなことを感じ学び取って成長していくのかの子どもそしてこの親、美加子さんご自身の成長の過程というのがいろんなドラマチックに描かれているんです。
本当に読み物としても非常に考えさせられるし面白い一冊でございます。自信を持ってお勧めできるこの僕はイエローでホワイトでちょっとブルー。最後はこの息子さん何色になっていくんでしょうねということでちょっと気にさせて締めさせていただきます。
というわけで明日もワクワクと楽しく元気にいきましょう。それではまた明日。