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こんにちは、英国ドラマタイムへようこそ。この番組は、イギリスの歴史ドラマの世界が大好きな私がその魅力を語る番組です。
おすすめのドラマや映画の紹介、似た感想、ロケ地や時代のことなどを話しています。
こちらの番組では、イギリスのお屋敷画舞台として登場するドラマや映画を中心に紹介しています。
でも、お屋敷ドラマと一言に言っても、描かれる時代によってその物語は全く異なります。
歴史的な事件や放出の秘められた内情、社会問題、さらにはその時代を生きた人々の暮らしに至るまで、
様々で時代が変わると、ドラマのテーマも、色彩も変わって、見ている私たちは全く別の世界へと誘い込んでくれるんですよね。
これまでは一つ一つの作品を取り上げていたんですが、これからはちょっと数回に分けて、時代で分類してご紹介したいと思っています。
どの時代に焦点を当てるかで、ドラマの世界がどれほど違って見えるのか、
そんな楽しみ方で見る作品を選ぶのもいいですよ。
それでは、イギリスの歴史のページを一緒にめくってみましょう。
今日は、16世紀のチューダー帳と呼ばれる時代のものを5つ紹介します。
ヘンリー8世や彼の娘のエリザベス1世が登場するドラマや映画に取り上げられることが多い時代ですね。
ものすごく簡単に言ってしまうと、ローマ教皇と絶縁してイギリス国教会の設立、女王と繁栄の道へという時代です。
まず1つ目のドラマは、BBC制作の全6話の物語、タイトルはウルフホールです。
ヘンリー8世の側近だったトマス・クロムウェルが主人公なんですが、
このドラマの元になっているのが、イギリスの作家ヒラリー・マンテルが描いた2つの小説、
ウルフホールと罪人を召し出せです。
陰謀とか裏切りとかが渦巻いている中で、国王の側近へと乗し上がっていくクロムウェルを俳優のマーク・ライランスが演じています。
野心や忍耐や忠誠心なんかが表情でじわじわと伝わってきて、彼の渋い声と合わさってすごく素敵でした。
この原作の小説は日本語にも訳されているので、読んでみたいなと思って手に取ったところまではよかったんですけど、
それぞれがものすごいボリュームがある本なので、くじけてしまってまだ読んでいないんですね。
このドラマ続編が間もなく配信されるようなんですが、続編の元となっているのがマンテルの3部作の最後の1冊、鏡と光です。
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このドラマではクロムウェルの壮絶な人生の結末がついに明らかになるようで、とても楽しみです。
次は映画ブーリン家の姉妹です。
ヘンリー8世の結婚とおよつり問題をもとに、アンブーリンと彼女の妹が辿った悲劇を描いた物語です。
こちらにも原作小説があって、メアリーの視点による物語になっているんだそうです。
アンブーリンはとても有名な女性なんですけど、彼女に姉妹がいたというのは、私はこの映画を見て初めて知りました。
映画では妹となっているんですけど、姉だったという説もあるそうです。
ヘンリー8世は王妃キャサリンとの間によつりを思われずに焦りを感じていたところ、そこに取り入ろうとしたのがブーリン家で、長女のアンを王の愛人に仕立てようと計画します。
でもヘンリーは結婚したばかりの事情のメアリーに最初目を向けていくんですね。
そういうところから宮廷の中で姉妹の人生が狂っていきます。
その後ヘンリーはアンに目を向け、彼女との結婚へと進んでいきます。
そのためには王妃を追い出さないといけなくて、その結果カトリック教会との決別となってしまいます。
このことがそれ以降の国内や他国との構想のもとにもなっていくものすごい転換期なんですよね。
姉妹を演じているのはナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソン。
野心的で冷静なアンと純粋で優雅なメアリーという対象的な姉妹でした。
この二人のお父さんを演じているのがちょっと情けないお父さんだったんですけど、
先ほどご紹介したウルフホールでクロムウェルを演じていたマーク・ライランスでした。
その他にもベネディクト・カンバーバッチやエリーレット・メインも目立たない役で登場しているのも注目です。
ヘンリー8世とアンブーリンの間に生まれたのがエリザベス1世です。
彼女を描いた映画はたくさんありますが、今日ご紹介するのはエリザベスとその映画エリザベス・ゴールデンエイジです。
ケイト・ブランシェットが演じる若きエリザベス1世が苦難の日々を乗り越えて、バージン・クイーンとして国に身を捧げる女王になっていく姿を追っています。
父のせいで巻き起こる宗教大逆や陰謀、スペインのフェリペ2世の無敵艦隊との戦い、そして世界の海を支配する国になっていく。
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ロバート・タドリーとの恋愛関係や、冒険家ウォルター・ローリーとの複雑な関係、悩みの種だったスコットランド女王メアリー・スチュワートの対応。
この2つの映画を見ると、英国の歴史がすごくよくわかるようになっています。
壮大な歴史の物語なんですが、その核心にあるのが、女王としての使命感と一人の女性としての孤独と葛藤です。
そこがすごい伝わってきて引き込まれていきました。
そんなスコットランド女王・メアリーとの関係に焦点を当てた映画もあります。
2人の女王、メアリーとエリザベスです。
マーゴット・ロビーが演じるエリザベス1世とシアー・シャローナンが演じるメアリー。
こちらにも原作本があるようですね。
スコットランド女王・メアリーは、16歳でフランス王妃となって、その後未亡人となって18歳でスコットランドに戻ってきて再び女王になります。
でもこの時もスコットランドはイングランド女王・エリザベス1世の強い影響下にあって、メアリーは大い継承金を主張してエリザベスの権力を脅かしていきます。
この2人はとても対照的ですね。
自分よりも若く美しく結婚して出産するメアリーに、エリザベスが嫉妬して苦しむような感情を表すシーンもありました。
映画を見ると、エリザベス1世がなぜ彼女の処分に悩み続けてきたのかがよくわかります。
スコットランドとの複雑な関係や、メアリーを15年間を幽閉して、結局最後処刑してしまうという辛い選択になってしまったことなどです。
今日は、16世紀イギリスのチューダー調のドラマと映画5本をご紹介しました。
ブーリン家の姉妹、エリザベス、エリザベスゴールデンエイジ、二人の女王、メアリーとエリザベスでした。
ここからは少し雑談をします。
このポッドキャストは7月6日にスタートして、約2ヶ月ほど経ちました。
一人喋りができるのかなって心配でもあったんですけど、今回は23回目の放送です。
続けることができて、自分でもびっくりです。
少しずつですが、少しは進歩しているようで、1回目の放送を聞いた妹が声が怯えている人みたいだって笑って感想を伝えてくれたんですけど、
本当に今聞いても弱々しい感じですごい恥ずかしいですね。
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聞いてくださっている方も少しずつ増えてきていますし、フォローしてくださっている方もいます。
それがすごく励みになっていてとても嬉しいです。どうもありがとうございます。
番組を始めたのは、イギリスの文化、歴史、芸術などが詰まっているドラマや映画についてお勧めをご紹介したり、
そこをきっかけにして、親父のことや美術についても語りたいとスタートしたんです。
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