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2024-09-14 05:15

#27 英国大邸宅の秘密:ベルで呼ばれる使用人たち

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この番組は、イギリスの歴史ドラマの世界が大好きな私が、その魅力を語る番組です。おすすめのドラマや映画の紹介や見た感想、ロケ地や時代のことなど、話しています。

 

 

今日は、イギリスのお屋敷ドラマによく登場する、使用人を呼びつけるベルについて・・・

 

使用人たちが食事をしたりする部屋の中や外の壁に、鈴がずらっと並んでいるの見たことありませんか?


「朝起きたから着替えの準備にしにきて」

「お茶を持ってきて」

用事がある時に部屋から紐を引っ張ると、その部屋の名前が書いてるベルがなり、それを見て担当する使用人が現場に駆け付ける・・・

 

そんなシステムになってるものです。

 

 

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こんにちは、英国ドラマタイムへようこそ。この番組は、イギリスの歴史ドラマの世界が大好きな私がその魅力を語る番組です。
おすすめのドラマや映画の紹介、似た感想、ロケ地や時代のことなどを話しています。
今日は、イギリスのお屋敷ドラマによく登場する、使用人を呼びつけるベルについてです。
使用人たちが食事をしたりする部屋の中とか外の壁に鈴がずらっと並んでいるのを見たことありませんか。
朝起きたから着替えの準備をしに行ってとか、お茶を持ってきてとか、用事があるときに部屋から紐を引っ張ると、その部屋の名前が書いているベルが鳴り、それを見て担当する使用人が現場に駆けつける、そんなシステムになっているものです。
先月、私はあるオンラインサロン主催者の方から依頼を受けて、カントリーハウスについてトークしたんですね。
ここで最後の感想とか質問などを語っていただいているときに、一人の方が、なぜか私は使用人の立場になって見てしまって、大変だなと思っちゃったって言ってくれたんです。
その原因が、壁に取り付けてあるたくさんの鈴の映像が残像になって頭に残ってしまったようなんですね。
私もあれを初めて見たときはちょっとギョッとしました。あれはベルボードとか呼ばれているようです。
金属の鈴は大きなボードに固定されていて、その鈴がどこの部屋につながっているのか、部屋の名前もちゃんと書いてあります。
鳴り止んだ後でも揺れ続けるので、どこで呼び出されたのかすぐに確認できなくても、ゆっくり確認することができるようになっています。
鈴自体もいろいろなサイズがあって、音でどの部屋なのかわかるようにもなっていたようです。
鳴る回数でどこの部屋なのか区別してあるお屋敷もありました。
とっても賢い仕組みですよね。
管の中に通っているワイヤーで、それぞれの部屋と鈴がつながっているんです。
音の鳴る方は本当に味気ない作りなのに、呼び出し側の方は部屋の中にあって邪魔にならないように、
刺繍された布などの端にリングやタッセルがついている紐状になっていたり、ブロンジやトーピー、カットガラスなどのハンドルになったものもあったようです。
寝室ではベッドの両側に紐が垂れていて、浮き上がらずに召し使いを呼び出すこともできたようです。
もうちょっと呆れちゃうほどですよね。
この仕組みができたのは18世紀のことです。
それまではどうだったのかというと、部屋の外で待機させられて、ハンドベルで呼び出されたり、
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もっと前は大広間で主人も主要人も同じ空間で生活していたので、すぐ呼び出すことができたのです。
エリザベス一世の時代のドラマなどを見ると、常にメイドや自分の右腕のような人がそばに立っていたりするので、呼ぶまでもなくあれこれやってくれている。
便利だけど、そこには全くプライバシーがないですよね。
時代が移って、プライバシーや快適さを求めて部屋をたくさん作って、建物が巨大で複雑な配置になってきたので、ベルボードみたいに進化していったんですね。
その後、電気や電話が導入されていき、さらに主要人とのやりとりが効率化されていきます。
いや、こんな鈴で呼び出されるなんて考えただけでも嫌ですね。
しかもしばらく鳴り続けるので、聞こえませんでしたとか、気がつきませんでしたということにならないようになっているそうです。
19世紀にドイツからイギリスのペンリン城を訪れた人物がこんな言葉を残しています。
それは一列に並んでおり、どの部屋の鈴が鳴ったか即座にわかるように数字がつけてある。
それぞれの鈴に振り子のようなものがついていて、音が止んだ後ものんびりしたものにも義務を忘れさせないと10分間は振動している。
10分間です。
当時ドイツにいなかったこの仕組みにすごく感心していたようです。
今日はイギリスのお屋敷ドラマでよく登場するベルボードについてでした。
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そして感想などお便りもお待ちしています。
次回は、時代で選ぶ映画とドラマ、18世紀ジョージアン時代です。
華やかな社交界や貴族社会の複雑な人間関係などの作品をご紹介します。
お楽しみに。
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