00:05
スピーカー 2
アイテム番号 SCP-1762 オブジェクトクラス 政府が修正されニュートラライズド
スピーカー 1
特別収容プロトコル SCP-1762-1は、サイトにある標準収容設備に収容します。
SCP-1762-1が、SCP-1762-2を解放する期間中、将来の研究のために映像記録を取ります。
SCP-1762-2は無害と推測されますが、収容設備から出ることは許されません。
説明 SCP-1762-1は、簡素な32cm×20cm×26cmの大きさの段ボール箱です。
箱の中と外はスプレーで銀色に塗られ、容器の蓋には黒のマーカーを使った手書きで、
ドラゴンはここにいる、の文字が書かれています。
SCP-1762-1の蓋を開けても、解放期間中でなければ中身は空です。
SCP-1762は稀に開き、SCP-1762-2の解放を開始します。
この間、箱はすぐ消える大量の黒い煙を短期間放出します。
スピーカー 2
煙が晴れた後、平均12秒でSCP-1762-2が出てきます。
スピーカー 1
SCP-1762-2は、SCP-1762-1から出てくる存在に適用される総称です。
SCP-1762-2の全実体は、洋の東西関わらず様々な種類のドラゴンをかたどり、折り紙の模型に類似した形状をしています。
スピーカー 2
SCP-1762-2の分析で、これらは和紙でできていることが明らかになりました。
SCP-1762-1から出ると、SCP-1762-2の実体は多数の集団と共に飛行し、近くにいる人間や実体同士で戯れるように接触します。
スピーカー 1
SCP-1762-2の体長は9から30cmで変化します。
一旦、SCP-1762-1から出ると、全実体は継続した飛行が可能になり、速度は15km毎時まで記録されました。
SCP-1762-2の数は、SCP-1762-1の解放ごとに変化し、その数は50から400体長に渡ります。
SCP-1762-1の外で約2から3時間過ごした後、SCP-1762-2の全実体は、SCP-1762-1の中に飛行して戻ります。
03:05
スピーカー 2
この時、SCP-1762-1は再び煙を放出し、SCP-1762-2は、SCP-1762-1の蓋を通り過ぎると消え去ります。
スピーカー 1
SCP-1762-1は、一旦全てのSCP-1762-2が戻ると蓋を閉じます。特定の解放日はありません。
一旦、SCP-1762-2の全実体が戻ると、時折、SCP-1762-1の蓋の上に様々な材料で記された、または掘られたメッセージが表示されます。
スピーカー 2
メッセージの送信や、SCP-1762-2と一緒に記録装置を入れる試みは否定的な結果に終わります。
スピーカー 1
これら文書と適切な出現日は、編集・記録されています。
不録1、2000年、月、日。
SCP-1762-1は、11ヶ月と28日続く一連の事象を発生させました。
これら事象とこのシナリオにつながる先の事案は、現在、JavaWalk事象として分類されています。
スピーカー 2
不録2、JavaWalk事象の文書。
スピーカー 1
文書1762-1、取得日時、2004年。
スピーカー 2
これはサイトに収容している間に最初に記録された、SCP-1762-1実体の解放です。
スピーカー 1
君たちは僕たちを見つけてくれたね。ありがとう。
最後に出会ってから、とても長い時間が経ってしまったね。友よ。
かの平穏は維持されたよ。
君たちが最後に秩序をもたらして以来、ジャイアントとベヒモスは彼らの約束を守り、問題を起こしていない。
君たちとの交流がなくなって寂しかった。君たちの家族は元気かい?
まだ君たちの部屋を動かす方法は覚えているかな?
スピーカー 2
君たちの訪問はいつでも歓迎するよ。
文書1762-4、取得日時、2004年。
スピーカー 1
君たちの変化した世界は奇妙だね。僕たちが今現れているこの場所はさらに奇妙だ。
幻想では僕たちはもっと大きいのに。それとも君たちが大きくなったのかな?
幻想ではまだ同じだったのだけど、君たちが慣れてくれるよう僕たちのところに訪問してほしいな。
相変わらず僕たちの部屋は大きいけれど、君たちのは縮んでいる?わからないな。
部屋は僕たちの同意で維持していると思っていたのだけれどな。心情を復活してほしい。
文書1762-6、取得日時、2005年。
この事象の間、SCP-1762-2の実態はたった12体のみの出現でした。
06:06
スピーカー 2
この実態は飛行せず、SCP-1762-1から出ている間はゆっくりと足で歩いていました。
スピーカー 1
友よ、数が少ないことを許しておくれ。僕たちはかなりの時間を幻想の中で残らなければならないのだ。
他の者たちは気が立っている。平穏を保てるよう努力はしている。
だけどどうか、僕たちみなの幸福のためにすぐに部屋を直してくれ。
君たちが努力していることはわかっている。君たちの家族は僕たちみなの中でも一番幻想的だね。
文書1762-14、取得日時、2000年。
10体のSCP-1762-2の実態とともに黄色い潰された工作用紙が3個、SCP-1762-1から放出されました。
スピーカー 2
これらは5秒間激しく震えるのが確認されましたが、その後、さらなる動きはありませんでした。
スピーカー 1
これらはSCP-1762-2に拾われ、SCP-1762-1に戻りました。
ジャイアントは愚かだ。まだ君たちの部屋が彼らを受け入れる準備ができていないというのに。
スピーカー 2
申し訳ない、友よ。まだ君たちに会えることを望んでいるが、僕たちの幸福の時間は短くなっている。
スピーカー 1
文書1762-15、取得日時、2000年。
5体のSCP-1762-2の実態が文書を持って現れました。
スピーカー 2
彼らはそれを床に置くとすぐにSCP-1762-1に戻りました。
緊張が高まっている。幻想は暗くなっている。
僕たちサーペントとハイブリッドは彼らにやめるよう激しく抵抗しているが、ジャイアントとエルフは襲撃と入り口の作成を望んでいる。
スピーカー 1
彼らは君たちの家族が愚かで無知になってしまったというのだ。
僕たちは嘘だということを信じているよ。
スピーカー 2
君たちが忘却したことを知ってしまったら、僕たちみんなは大いに悲しんでしまう。
文書1762-16、取得日時、2000年。
スピーカー 1
1体のSCP-1762-2の実態がSCP-1762-1から現れました。
その翼は裂け、明らかに潰れていました。
1分後、床に倒れると再び動くことはありませんでした。
その死亡の際、SCP-1762-2の体は素早く広がり、白字の紙に書かれたメッセージを明らかにしました。
スピーカー 2
戦争だ。さよなら、友よ。
スピーカー 1
2時間後、SCP-1762-1は開放し、高さ2メートル、厚さ1700度に達する炎を放出しました。
09:09
スピーカー 1
遠く唸るような音がSCP-1762-1内部から聞こえました。
20時、大量の裂かれた紙の紙片と紙の段ボールがSCP-1762-1から放出されました。
また、複数の損傷したSCP-1762-2も放出され、検査で死亡者と推定されました。
SCP-1762-1はその後の6週間、3発的に開閉を繰り返しました。
この期間中、放出される炎と大量の紙は着実に減少していきました。
スピーカー 2
筋肉と組織に類似した物体がSCP-1762-1から連続的に放出され、その頻度は増加しました。
スピーカー 1
SCP-1762-1は次の7ヶ月まで閉じた状態を維持しました。
スピーカー 2
文書1762-17取得日時、2000年。
スピーカー 1
この文書はSCP-1762-1の内部で発見されました。
スピーカー 2
それは用筆に書かれており、文字はぼやけているか血に染まっていました。
スピーカー 1
まだ外にいるのかな、友よ。君たちがいなくて本当に寂しいよ。
幻想はもはや安全ではなくなってしまった。
僕たちの安息地、君たちの美しい創造物、それはなくなってしまったのだ。
ジャイアントは死んだ。ケンタウロスは死んだ。鳥は逃げ出した。
僕たちは君たちの部屋を埋めようと思う。僕たちには君たちが傷つくようなことはできない。
これは僕たちからの別れだ。いつか君たちの家族が別の部屋を建てられるように。
スピーカー 2
この願いに意味はないかもしれない。だけど僕たちはこの思いを大事にしたい。
スピーカー 1
1時間後、SCP-17621は15分間振動し、煙を放出し、その後、たわんで崩れ始めました。
箱の数箇所は焼け焦げ、裂け始め、小さな焼け跡の穴ができました。
箱の蓋に書かれたドラゴンはここにいるの文字は焼き払われました。
スピーカー 2
文書176218 取得日時 2000 年
スピーカー 1
この文書はSCP-17621から取得できた最後のメッセージです。
これはパピルス氏の巻物にインクで書かれており、大きな木と滝に満ちた山々の景色も描かれていました。
背景には1枚の翼があるドラゴンを見ることができます。
12:02
スピーカー 1
それは飛び去っているように見えます。
スピーカー 2
メッセージは右下の隅に黒のインクで書かれています。
主人は言っておりました。あなたたちと再び会えることはないだろうと。
私たちは悲しんでいます。他の者たちもそうでしょう。
スピーカー 1
かつて私たちはお互いに夢と目標で頭が満たされていました。
もはやそれらを共有できないのはとても悲しいことです。
主人は言いました。私たちは行かなければならないと。
スピーカー 2
主人は言いました。私たちが新たな幻想を作るのだと。
スピーカー 1
主人は言いました。あなたたちがその一部になることはできないと。
私たちは悲しんでいます。私たちはあなたたちを愛しています。
スピーカー 2
あなたたちを忘却しません。
恐れています。あなたたちは私たちを忘却してしまうのでしょうか。
スピーカー 1
文書176218を回収した際、塩水がSCP-17621から漏れ始め、容器を覆っていた焼け跡は消え始めました。
3分後、SCP-17621は元の状態に戻りました。
ドラゴンはここにいるの文字はドラゴンはここにいたという文字に入れ替わっていました。
スピーカー 2
ジャバウォック事象はこの現象で終結します。
スピーカー 1
不録3。ジャバウォック事象以来、SCP-17621はさらなる異常特性を示さず無力化が宣言されました。
SCP-17621と死亡した3体のSCP-17622の実態は現在、研究員の事務所に記念として置かれています。
不期4。2015年12月31日更新。
無力化から約8年後、SCP-17621が床に落下、23時に自発的に開放し、紫色の煙を排出し始めたことが竹中研究員により報告されました。
また、この際、SCP-17621は1回の血症、後にアメジストであることが確認されました。
と、川で想定された本を放出しました。
スピーカー 2
この本の内容は、SCP-17622の世界にかつて生息していた様々な生物種の詳細情報のようです。
スピーカー 1
ただし、著者の記述から、これらの生物は全て絶滅したとみられています。
現在、この本は1762BOL1に指定されています。
また、アメジストの血症には以下の文が刻印されていました。
15:01
スピーカー 2
最後に、もう一度だけ。
スピーカー 1
落下後、SCP-17621は全ての活動を停止するまでの40分間に渡り、煙の排出を継続しました。
竹中研究員がSCP-17621を拾い上げようと接触すると、SCP-17621は崩壊を開始しました。
現在、崩壊後のSCP-17621は、竹中研究員のオフィスに設置された収容カプセル内に保存されています。
人口、容器、文字入り、文書、爬虫類、知性、空性からの住むで空性かな?
自立、自我のタグがついています。
スピーカー 2
箱、段ボールの中にいるドラゴン含むいろいろな生き物たち、折り紙の模型が出てくる。
スピーカー 1
箱の中にドラゴンたちがいた。
スピーカー 2
ジャバウォック辞書…ジャバウォック辞書…ジャバウォックってアリスに無かったっけ?
映画のアリスのなんかドラゴン、ジャバウォックかジャバウォッキーかなんかそっち系じゃなかったっけ?
スピーカー 1
化け物。ドラゴンじゃないか?なんか獣みたいな。
クマみたいなやつ。それ系かなと思ったけど、違うジャバウォックっぽいですね。
ジャバウォックって名前自体は結構有名なはずなんですが。
スピーカー 2
ジャバ…ウ…ウ…ウォ…ウォック。なんだろう、なんかの神話なのかな?
ジャバウォック。
あ、やっぱりそうだ。ルイス・キャロルによるイギリスの自動小説、鏡の国のアリスにある架空の生物ですよね。ジャバウォック。
ってことはやっぱりアリスモチーフなんだな。たぶん。
スピーカー 1
鏡の国のアリスの方はちょっと勉強不足なんですよね。不思議の国のアリス、ディズニーの方の。
あれはまぁまぁ履修済みなんですが、鏡の国の方は知らないなぁ。箱の中と外はスプレーで銀色に塗られている。
ドラゴン。それこそ実写映画の方にドラゴンいたなぁ、そういえば。
18:02
スピーカー 2
あれ鏡の国ベースなのかな?もしかして。
白の女王とかもいましたもんね。
あ、懐かしいな。
あれが、ドラゴンが出てくる。
スピーカー 1
戯れるだけなんですよね。だから別に敵はない。こっちに敵はない。
友よって言ってるから。君たちが最後に秩序をもたらして以来、君たちの交流がなくなって寂しかった。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
映画ベースで話すとなると、というか映画ベースでしか知らないからそうなるんですが。
映画の方で、なんだっけな、ドラゴン倒して独裁政治、赤の女王の独裁政治を終わらせて平和平和をハッピーやったみたいな終わり方をしたような気がするので。
スピーカー 2
そういう系の世界に昔あった人間がこの世界に迷い込んで、彼らのいる世界にね、SCPオブジェクト内の世界に入って平定をもたらした。
スピーカー 1
またお互いどっちかがピンチになったら助けに行くよみたいな、映画のラストであるあるのなんか千切りか何かを交わしたりとか、これからも友達だぜみたいなこと言って、数千年が経った。
スピーカー 2
今やドラゴンなどはファンタジーの世界観、忘却されたみたいなことかな。幻想の中で残らねばならない。
ジャイアントは愚かだ。君たちの部屋が彼らを受け入れる準備ができていない。
君たちの部屋。部屋がリアルに部屋なのか、世界みたいな意味なのか。
我々人間の倫理観とか、子供は想像力豊かだよねみたいな意味で、大人になった脳のリソース、現実しか見ないみたいな、夢を見ないようになってしまったっていう意味の部屋が狭くなったとかなのか。
いろいろちょっと深読みしちゃうな。面白いなこのオブジェクト。
スピーカー 1
最後の紫色の鏡とアメジストも何かありそうですね。
鏡の国のアリスベースであればですが、他の神話も関係しているかもしれませんが、ちょっとどっかで読みたいな鏡の国のアリスというオブジェクトでした。
21:03
スピーカー 1
もう見当違いのことを言っていたら申し訳ありませんが、私はそういうふうに感じましたので。
ではまた次回お疲れ様です。