00:04
スピーカー 1
アイテム番号 SCP-1040-JP オブジェクトクラス セーフ 特別収容プロトコル
すべてのSCP-1040-JPは、サイト8-1の提供移動物品保管コンテナに収容されます。
回収された物品は、コンテナに併設された保管ロッカーに収容します。
誤認を防ぐために、コンテナ周辺の半径1km以内にはいかなる大きさであっても、発泡スチロール製の箱を持ち込むことは禁止されます。
スピーカー 2
SCP-1040-JPの内部に物を投入することは許可されません。 政策上、関係者にはクラスB記憶処理が施され、随時適切なカバーストーリーが適用されます。
スピーカー 1
説明 SCP-1040-JPは様々な大きさの発泡スチロール製の箱です。
スピーカー 2
SCP-1040-JPの内部は完全に空であるように見えますが、不可視の物体、以下、SCP-1040-JP-1と表記が存在しています。
スピーカー 1
箱を構成している物質は一般的に流通しているビーズ砲発泡スチロール EPS梱包剤と完全に一致しています。
スピーカー 2
SCP-1040-JPは現在157個が存在しています。
SCP-1040-JP-1は冷たく、弱い弾性を示す固形の物質であることが確認されています。
SCP-1040-JP-1の温度はおおむね21.0 ±0.7℃の範囲で推移しています。
この温度は周囲の環境によってほとんど変化しません。
SCP-1040-JP-1は未知の手段によって内部に隙間なく固定されており、取り出そうとする試み及びサンプルの採取を含む部分的なテキストの試みはいずれも失敗しています。
SCP-1040-JPが発見されたのは、県市にある政策所です。
2000年、城中警備員である市による通報があり、その内容に不審な点がいくつもあることから財団の注意を引き、調査・改修に至りました。
スピーカー 1
政策所は通報直前まで通常通りの創業を行っていたことが、市へのインタビューにより判明しています。
政策所内部に人影はなく、本来使用されているであろう機械類の一切が存在しませんでした。
代わりに、SCP-1040-JPを含むこの発泡スチロール製の箱が高く積み上げられていました。
03:06
スピーカー 2
以下のリストは調査時に発見された物品の一部です。
スピーカー 1
物品、コーヒー2杯、特筆事項、従業員の休憩室で発見、湯気が立っていた。
食事4人分、銅錠、手をつけた痕跡がある、作業物15足、政策所で使用されているもの。
煙草2箱、喫煙所から発見、灰皿には火のついた煙草が置いてあった。
作業報告書2枚、事務室のデスクから発見、記入していた途中だったと見られる。
編集済み、社製のスマートフォン1台、ゲームアプリケーションが起動されたままだった。
スピーカー 2
上着67着、ロッカールームで発見、従業員が着用してきたものと思われる。
スピーカー 1
着用してきたものと思われるか、来る。
古びたハサミ136、手、蝶、政策所全域で発見、未知の指紋が付着。
未知の言語で構成された書類12枚、工場聴出のデスクから発見、解読には成功していない。
スピーカー 2
未知の言語が印刷された紙片1枚、銅錠、サイズは91×55mmで蒸気のハサミが突き立てられていた。
工場上、死の遺体、保位を参照。
スピーカー 1
保位、工場聴出にて発見された遺体は、死であると特定されました。
遺体は死後硬直した状態で見つかっています。
目立った外傷は見受けられませんでしたが、右手には発見されたものと同様のハサミを握りしめていて、若干の出血がありました。
スピーカー 2
検死の結果、直接の死因は従業員、名分の社員証を飲み込んだことによる窒息死であることが分かりました。
スピーカー 1
工場聴出内には来客用テーブルに温かいコーヒー2杯が残されており、
スピーカー 2
死が直前まで何者かと面会していた可能性を示唆しています。
インタビュー記録1040A
対象、警備員、死。
スピーカー 1
インタビュアー、研究員補佐。
不期、第一発見者である警備員へのインタビュー。
スピーカー 2
対象は著しい混乱と同様の兆しを見せている。
スピーカー 1
録音開始。
研究員補佐。
スピーカー 2
あなたが知っていることを詳しく話していただけますか?
死。
え、えーと、その、箱、箱が。
スピーカー 1
落ち着いてください。
スピーカー 2
す、すみません。
対象は3度深呼吸を行う。
06:01
スピーカー 1
その、通報する前はいつも通りだったんです。
スピーカー 2
皆さんが出勤してきて、朝礼をして。
その際は、おかしなことはありませんでしたか?
考え込む。
スピーカー 1
ありませんでした。
スピーカー 2
創業が始まって、私は詰所に戻ったんです。
スピーカー 1
その間はどうしましたか?
次の見回りまでは時間がありましたから、
えっと、その間は休憩時間のようなものなので、
スピーカー 2
詰所でテレビを見るなどをしていました。
異変に気づいたのは、いつですか?
スピーカー 1
だいたい、お昼頃だったと思います。
その、突然静かになったんです。
詰所にいても、機械の音や皆さんの話し声とか、
普段は聞こえるんです。
スピーカー 2
それが、それが急にピタリと途切れて。
スピーカー 1
急に、ですか?
動揺が見受けられる。
はい、それもピタッと。
スピーカー 2
それで、変だと思って見に行ったんです。
スピーカー 1
対象は激しい動揺の兆候を見せる。
スピーカー 2
インタビューは一時中断し、27分後に再開。
スピーカー 1
落ち着かれましたか?
はい、はい、すいません。
それで、見に行ったら、工場の中の何もかもがなくなっていて、
スピーカー 2
箱がたくさん。
スピーカー 1
はい、我々も確認しています。
スピーカー 2
そういえば、声が。
声、ですか?
スピーカー 1
静かになる前だったと思います。
工場上の声がしたんです。
スピーカー 2
確か、考え込む。
確か、もう少し待ってくれ、とかなんとか。
スピーカー 1
うん、どなたか来客の予定などはありましたか?
なかったはずです。
その、少なくとも私は聞いていません。
スピーカー 2
それで、静かになって、
スピーカー 1
確認に行かれたと。
はい、箱を調べたんです、私。
だって、おかしいじゃないですか。
あんなに発泡スチロールが大量に積まれてるんですよ。
ええ、誰しも不審に思うでしょう。
スピーカー 2
調べて何か発見しましたか?
スピーカー 1
空の箱ばかりだと思ったのですが、いくつかはすごく重かった。
持ち上げるのが大変なくらいで。
はい、我々も確認しています。
スピーカー 1
きっと何か入っているんだと思って開けたんです。
そしたらやっぱり空で。
スピーカー 2
でも、対象は言葉に詰まる。
スピーカー 1
でも?
スピーカー 2
でも、でも、ああ。
スピーカー 1
この時点で対象は過呼吸発作を起こし、
インタビューは再び中断。
スピーカー 2
2時間後に病室にて再開された。
09:02
スピーカー 1
落ち着いて、教えてください。
スピーカー 2
あなたは箱を開けたのですね?
スピーカー 1
はい、開けました。
思わず手を入れたんです。
スピーカー 2
そしたらその、触れたんです。
対象は32秒沈黙。
スピーカー 1
大丈夫、落ち着いて話してください。
スピーカー 2
あなたは何に触れたのですか?
あれは、あれは、柔らかくて、あれはまるで。
対象は78秒沈黙。
3
スピーカー 1
あの感触は一度触ったら忘れません。
あの感触は、あんなものを触ったのは、
スピーカー 2
祖母の葬式以来です。
スピーカー 1
録音終了。
追記。
スピーカー 2
調査の結果、全従業員157名の行方がわかっていません。
スピーカー 1
多面体容器のタグが付いています。
スピーカー 2
注釈が3つ。
スピーカー 1
多分発泡スチロールのサイズについてですね。
小さいものは30×30×30cm。
大きいものは40×40×75cmです。
2つ目、SCP-1040、JPではない箱に異常性は見受けられませんでした。
3つ目、最後の全従業員157名について。
スピーカー 2
工場庁を除いた人数。
スピーカー 1
様々な大きさの発泡スチロール製の箱。
完全に空であるように見えますが、不可視の物体が存在しています。
スピーカー 2
157個が存在しています。
全従業員の数と一致していますね。
スピーカー 1
中にあるものは冷たく、弱い弾性を示す。
弾性とはですね、弾丸の弾に性能のせい。
ちょっと弾くってことですね。
弱い弾性を示す固形の物質であるほどが確認されています。
スピーカー 2
21℃、プラマイ0.7℃。
コーヒー、食事、作業グッズ、タバコ、作業報告書、スマートフォン、上着、古びたハサミ。
スピーカー 1
136、未知の言語で構成された書類。
スピーカー 2
未知の言語が印刷された紙片。
ハサミが一つ突き立てられている。
スピーカー 1
工場長は死後硬直した状態で見つかっている。
目立った外傷は見受けられませんでしたが、
右手には発見されたものと同様のハサミを握りしめていて、若干の出血がありました。
スピーカー 2
検死の結果、直接の死因は社員証を飲み込んだことによる窒息し、
12:04
スピーカー 1
来客用テーブルに温かいコーヒーが残されており、
スピーカー 2
直前まで何者かと面会していた可能性がある。
要注意団体が書かれていないので、
なんだ?
スピーカー 1
137人が行方不明で、137個の発泡スチロールがあって、
その中にそれぞれ詰めたい。
おそらくその遺体なんでしょうね。
スピーカー 2
祖母の葬式以来ですと言っていたので。
スピーカー 1
見えないだけで遺体がそこに梱包されている。
発泡スチロール型の棺に納管されているようなものなんでしょう。
なのに、137名の従業員、社長を除いた、工場長を除いた行方不明者は137人、
スピーカー 2
発泡スチロールも137個。
ハサミは136個、製作所で発見されて、
あ、これか。未知の言語が印刷された紙片1枚。
スピーカー 1
あ、違うわ。これはたぶん136個のうちの1つだな。
スピーカー 2
工場長は普通にいて、工場長がハサミを握りしめている。
これで137個。
スピーカー 1
1人、いないな。
スピーカー 2
検視の結果、直接のシーンは従業員運営分の社員証を飲み込んだ。
来客用テーブルに温かいコーヒー2杯。
来客用テーブル。
従業員の1人がこの惨事を引き起こしたのであれば、
スピーカー 1
行方不明は137人だけど、1人分ハサミがないっていうのは納得いくんですが、
従業員と話すに際して来客用テーブルでコーヒー飲むか?社長。
スピーカー 2
工場長。
スピーカー 1
来客用テーブルと会議用テーブルみたいなのが1つのところで、
もしかしたら退職のお願いがあるんですけどみたいな大事なお話があるんですけどってなったら、
そこしか通すところがないってなると、
いやでもコーヒー飲むか?
スピーカー 2
従業員と社長でコーヒー飲むか?
スピーカー 1
仲が良かったとかならまだあれだけど。
ちょっとその線は薄そうな気もするんですが。
15:02
スピーカー 1
そしたらハサミが1個。
工場長が持ってるハサミを入れて137になる。
スピーカー 2
1人分ハサミが足りない理由がわからない。
未知の言語。
書類と紙片。
スピーカー 1
うーん、ちょっとわからないだらけですね。
スピーカー 2
ハサミが何か。
例えば神話とか昔話系のアレであるのかもしれませんが、
私はちょっと思いつかないですね。
スピーカー 1
工事作業、工事作業というか工場の作業の音が聞こえていたのがぶつりと止まった。
スピーカー 2
止まる前にもう少し待ってくれとかなんとか。
来客の予定はなかった。
もう少し待ってくれ。
もう少し待ってくれ。
工場長が工場長になる前に何らかの契約をしていた。
で契約の履行期間っていうのがある。
何かの返済期間が近づいてきた。
スピーカー 1
その代償は誰かの命とかそういうなんか超常現象的な
スピーカー 2
悪魔と契約したみたいな話で
スピーカー 1
もう十分工場長を楽しんだだろうみたいな。
いやもうちょっと待ってくれよ。
スピーカー 2
もうちょっとで仕事がもっとうまくいくんだみたいな話をして5年経った結果
スピーカー 1
いやダメだよって
従業員の中の一人になりすましていた悪魔的な奴が取り立てた。
スピーカー 2
さすがに拘束しすぎかな。こっちで独自。
スピーカー 1
でも残ったヒントこれぐらいですもんね。
スピーカー 2
もう少し待ってくれ。
静かになる前。
スピーカー 1
いやなんかそっち系な気がしてきたなやっぱ。
未知の言語で構成された書類と紙片がその契約書か何か
スピーカー 2
契約書とか工場長が工場長になるに至った呪文じゃないけど
成功の秘訣みたいな。
それ持っとけよみたいなんで渡されたやつとかそっち系な気がしますが
18:06
スピーカー 2
工場の制作上のあれに関しては特に書いてないですね。
世界トップクラスのシェアを誇っているとか独自の開発をとか
スピーカー 1
この工場長一代で成し遂げたとかは書いてないんで
スピーカー 2
その辺はこっちで保管するしかないんですが
辻褄を立てるというか納得させるのであればそういう考え方が一つできますねって感じですかね。
ではまた次回お疲れ様です。