【テーマ】
リーダーは部下に対してどのように働きかけると良いのだろうか
【内容】
・グループダイナミクスのおさらい。
・ミシガン研究:高業績のチームと低業績のチームを比較し、各リーダーの行動や、部下が感じていることを調べた。
<高業績チームのリーダー>
従業員中心の監督行動。全般的な指示をする(大体いつ頃までにこんなことを~)。
部下と一緒に仕事をしない(監督のプロ)。
部下の失敗を学習の機会として扱う。
→部下は、このようなリーダーから発破をかけられても不当には感じにくい。
<低業績チームのリーダー>
職務中心の監督行動。タスクはタスクだから頑張って、というタイプ。詳細な指示を伴う。
部下と一緒に仕事をする(監視、任せていない)。
部下の失敗は批判し、処罰を加える。
→部下は、このようなリーダーから発破をかけられると不当に感じる。
・・・権限移譲する(任せる)リーダーシップが重要!
・リーダーが部下を促すときの3つの原則。リカート(R.Likert)の研究。
①支持的な関係(チームのために頑張る)。
②集団の意思決定に参加させる(当事者として決めた感)。
③高い目標(頑張らないと絶対無理な目標だと、自己実現欲求を満たそうと努力する)。
3つの原則が満たされている程度によって「システム1~4」でレベル分け。
→システム4のチームを目指すとよい。
1.トップダウン。部下を信頼していないので強制的にやらせる。
2.恩着せがましい。部下に任せるものの、信頼はしていない。
3.部下を相当程度信頼していて、ある程度任せている状態。
4.部下を全面的に信頼。一人一人が自律的に判断して働く状態。
・オハイオ研究:タスク志向と人間関係志向の、両方が高い状態を担保することが重要。
※関連 #18 リーダーシップのスタイル
・シェアード・リーダーシップ(Shared Leadership)
→共有型。それぞれが何かのリーダーである状態を作る。
【出演】
佐藤大輔(北海学園大学 経営学部・教授)
いまがわ・くにえだ(佐藤ゼミOB)
★皆さんからのおたよりもお待ちしています!
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【使える経営学シリーズ】
“ビジネスを知的に”をコンセプトに、ゼミ形式で学問的な経営学の知識をわかりやすく紹介。
日々の仕事や生活に役立てられるよう、日常とのつながりを大切に進行していきます。
リスナーさんご自身を取り巻く環境や出来事と関連付けて、「使う」ことをイメージしながら聴いていただけると嬉しいです。