ポッドキャストの広告活用を促すためのポイント
音声広告実験隊、今回もロボットスタートの中の人1名と外の人1名でお送りします。
よろしくお願いします。
前回は、ポッドキャストの広告主さんについて整理しましたけれども、いかがでしたか?
そうですね。改めて、トヨタさんをはじめとする海外でポッドキャスト広告を活用している企業さんに、日本も出向いただける状況というのを早く作りたいなと思いましたね。
それを実現するためのポイントって何ですかね?
これね、いくつかあると考えているんですけど、まずはね、アドネットワークのボリュームをもう少し増やす必要があるというふうに考えています。
なるほど。アドネットワークのボリュームですか?
はい。ポッドキャストって世界共通がゆえにね、その価値自体をね、理解してもらいやすいと考えているんですけど、一方でね、世界共通がゆえに、やっぱりね、海外と同じレベルの基準というのはね、求められるんじゃないかなって思ってるんですよね。
なるほど。海外で経験していると、これぐらいボリュームあるだろうっていうのが基準になるんで、同じぐらいのボリュームが求められるって感じですね。
はい、そうですね。で、これね、半年前ぐらいの話になるんですけど、Amazonとかね、Googleさんの広告戦略を担う某代理店さんにお会いした際にも、全部のうちの債庫を押さえても、預かっている予算をはけないんだけどみたいな。
元気のいいお話ですね。
そうですね。やっぱりもう少し力を蓄える必要があるんだなって思いましたね。
でも半年前ってことは、今はもう少し進んでいる感じですか?
そうですね。でもまだ予算を全部はけないかもしれないね。
まだグローバル規模ではないと。
そうですね。
でもこれ、見方変えると、将来の市場が見えているとも捉えられるかと思うので、良い面でもありますよね。
そうですね。で、最近、改めて社内とか業界のことを整理したんですけど、今後やるべきことって実はかなりシンプルだなって思ってます。
これね、海外とかですと、結構Podcastに関わる金融業界の動きとかも盛んなってますけども、やっぱりより多くの方を巻き込む上でも、シンプルに整理していくっていうのは結構重要なポイントになりそうですよね。
そうですね。
ポッドキャスト業界における金融業界の動き
金融って言うと、以前、世界3大投資家のジョージ・ソロスさんがPodcast業界に積極投資を行っているって話を取り上げましたけど、1年でもM&Aの動きっていうのはかなり加速した印象なんですよね。
あれ、Mr.Beastさんが所属する事務所がPodcast製作会社を買収してたってお話あったかと思いますけど、それだけではない感じですか?
例えばですけど、Podcastを製作会社だけにフォーカスしても、例えばイギリスのEvergreen Podcastさんが家族向けとか、宗教系の番組を制作するコンバージーポッドキャストネットワークを買収したりとか。
これは確かに日本放送さんと提携された。
そうです。
あと日本企業で言うと、ソニーミュージックさんがネオンハムメディアっていうのを買収したり。
ソニーミュージックさんも動かれてるんですか?
はい。あとですね、世界的なPodcast領域を専門とする投資会社のPodXっていうのがあるんですけど、そこが最近、プラットフォームメディアっていうところの株式の過半数を取得されたっていうふうにされてるんですけど。
すごいいろんなところにPodcastを出資してる会社の中でも、過去最大規模の投資になったっていうふうにPodXさんが発表してましたね。
これAIとかだけじゃなくて、Podcast領域に専門特化した投資会社とかが出てきてるってことですね。
そうなんですよ。ちなみに今挙げたのは、ここ1、2ヶ月の出来事の話ですね。
そんなにお盛んなことになってるんですね。
そうなんですよ。最近勢が激しくなってるのは間違いないかなって思いますね。
ちなみに今のって買収の話だと思います。
そうですね。
ここまで積極的に動いてるってことは、ベンチャー投資とかもかなり積極化してる感じですか?
鋭いですね。まさにそうで。ベンチャー投資に注目すると、今後業界に必要であるであろう領域っていうのが見えてくるんで、
リスナーが聞く情報としてはこっちのほうが面白いかもしれないですね。
確かにそうですね。ちなみに例えばどんな会社があるんでしょうか?
例えば先日ですと、Podcast監視サービスのPodScanとか少し話題になったかなと思いますね。
これ監視っていうのは?Podcastは何を監視するんでしょうか?
これがエピソードの監視ですね。
仕組みとしては、数百万のPodcastエピソードのトランスクリプトとメタデータっていうのをリアルタイムに取得していって、
利用者が設定したキーワードがそのエピソードの中に含まれていた場合に、
リアルタイムに発見して、メールでアラートしてくれるってイメージですね。
これは聞き逃しをなくしたりとか、番組の出会いを増やすことにつながりそうですよね。
そういう意味でPodcastを何かの知識を集める手段として活用されている方にとっては、かなり有益な機能になりそうですよね。
そうですね。リスナーもそうなんですけど、自分たちの企業名とか商品名とかサービス名とかを登録して、
ポジティブな投稿とかネガティブな投稿とか、そういった分析が場合によってはね、
あとはオーストリード航空の出航先の発掘とか、いろんなことに使えるので、企業に受けているような気がしますね。
そうですよね。テキストメディアとかもそういう分析、当たり前になってますもんね。
それがPodcastでもできるっていうことですね。
確かにこれ特定のPodcast番組で、商品をたまたま取り上げていた場合に、
その企業からスポンサーのオファーとか来たら、ストーリー的にも含めて面白そうですよね。
本当そうですよね。だからこの番組でもね、積極的にトヨタ、トヨタって言っておかないとダメかなと思ってるわけですよ。
AI技術の活用とポッドキャスト業界の展望
確かにそこが何、でもあれですよ、まだこれ、まだ日本ではこの監視サービスは?
用してないですね、残念ですね。
早く早くいただきたい。
そうですよね。
そうしたらもう企業名だけを。
弁護するね。
弁護するね。
それはダメです。リスナーさんにとって価値なくなるので。
そうですね。
あれ一番やっちゃいけないやつですね。
まあでもね、とにかく使い方によってはね、ポッドキャストの業界発展にもつながる機能になるかなって思うので、
個人的にはやっぱり注目するサービスかなって思ってます。
なんなら各配信プラットフォーマーがね、上から備えてもいい機能な気もしますけれども。
本当ですよね。
ちなみに他の調達事例とかあったりしますか?
そうですね。例えば金額的なインパクトで言うとね、インドのオーディオプラットフォームのポケットFMさんが1億300万ドルの処理活動っていうのをされてましたね。
1億ドルというより150億くらいですかね。
うん。
インドってのは意外ですね。
いやいやいや、インドってね、すでにポッドキャストのリスナー数だと世界第3位の市場ですよ。
いつの間に、でもそっか。人口規模から考えるとおかしくない話ですね。
そうなんですよ。ちなみにアンパックリサーチっていうところが調査した結果によると、インドって世界3位といえども、実はまだポッドキャストに関心を持っているのはたったの12%で、82%はポッドキャストの存在すら認識してないっていうレベルなんですよ。
12%でこの結果ですか。
はい。
それ聞くと伸びしろしか感じないので。
すでに投資対象として注目されるのは当たり前っちゃ当たり前ですよね。
あと、領域全体として資金が集まってるっていうのは、やっぱりAI音声合成をはじめとする、AIを活用したポッドキャスト作成領域かなと。
これは例えばどんな企業がありますか。
これは当然世界的な動きなので、各国で資金調達する企業っていうのは出てるんですけど、
今年に入ってからだけでも、例えばイレブンラボっていうところが約110億円の資金調達を行ったり、
あとポッドキャッスルさんは20億円。
あと直近だとワンダークラフトさんも調達しました。
結構動きがある感じですね。
はい、そうですね。
番組の制作の効率化っていうのはもちろんなんですけど、
広告はクリエイティブ制作であったり、あとインタラクティブなホストリードフォーク等への活用可能性まで考えると、
やっぱりこのポッドキャッスル業界にとってはすごい重要な技術になるなと考えてますね。
これもある意味技術開発ステージもある程度終えられて、各社に実際に使われているようなステージですか。
例えばイレブンラボの技術っていうのは、フォーチュン500企業の41%。
おお、そうなんですか。
実はAIによる音声の生成っていう面だけではなくて、
音声合成により生成されたコンテンツを見抜く技術というのも提供されてるんですよね。
ある意味、これ作る側の責任でもありますもんね。
例えばイメージンの声を使ったディープフェイクとか、日本的に言うとオレオレ詐欺みたいなものに使われる可能性もありますもんね。
この点は業界が健全に発展していくためには重要なポイントになると考えてるんですけど、
現状ですと、世界初のAI音声検証メカニズムを実装するって形で注目されてるのかなと思います。
ここまでやってるっていうのも含めて、信頼にもつながってるんでしょうね。
さらに技術のポイントですとか、あと日本の状況についても掘り下げていきたいところですけど、
ちょっとこのままいくと長尺になってしまうかと思いますので、こっちについて改めましょうか。
いや、私まだまだいけるんですけどね。
いやいや、ほら、10分超えたら疲れが見えてくるって、あのリスナーさんから。
それこそ、我々がAIだったらそんなこともないんだけどね。
確かにありましたね。分かりました。
じゃあ、それでは今後に向けてみっちり準備はしておきますね。
はい、それでは本日もお聞きいただきありがとうございました。
ありがとうございました。
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それではまた。