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2023-10-30 14:16

EP.22 音声広告の1ヶ月の動きを10分でまとめてみた後編【ポッドキャストの収益性と米国の動きについて】

「音声広告実験隊」は、音声広告に関わる様々な実験・検証を行い、音声広告の現在・未来について考えていく番組になります。聞き流しているだけでデジタル音声広告の現状や活用可能性をなんとなく把握できる、そんな番組を目指しています。毎週月曜更新。
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【参考記事・リンク】
Audiostart News / ポッドキャスト番組を売買するプラットフォーム「Podcast Broker」とは?
https://audiostart.info/2023/10/02/podcast-broker/

Audiostart News / YouTube Musicのポッドキャストサポートが日本でも開始!
https://audiostart.info/2023/10/18/youtube-podcast-japan/

Audiostart News / Westwood One「AM/FMラジオ広告はポッドキャストの宣伝に効果的」
https://audiostart.info/2023/10/20/westwood-one-report/

Audiostart News / Evergreen Podcastsとニッポン放送がポッドキャスト領域で提携
https://audiostart.info/2023/10/21/evergreen-podcasts-lf/

Summary

アメリカのポッドキャスト業界では、番組の売買が増えています。ポッドキャストの売買プラットフォーム「The Podcast Broker」の設立や売買の実績もあります。また、ポッドキャスト番組のプロモーションでは、リスナーの獲得やコストの割り当てが重要だとされており、より実践的な実験が求められています。アメリカでは、ポッドキャストの宣伝にラジオ広告が活用されており、ポッドキャスト番組の広告市場が広がっています。また、米国のポッドキャストスタジオと日本の放送局が提携し、日本のポッドキャスト番組を通じて米国ブランドの航空機械が作られる取り組みが始まっています。

ポッドキャスト業界の売買
音声広告実験隊、今回もロボットスタートの中の人1名と外の人1名でお送りします。
本日は第9週の月曜日ですよね。毎週なんとなくテーマ決まってるかと思うんですけど、5週目はイレギュラーということで、今日はどうしましょうか。
そうですね、先週話しきれない部分もあったので、引き続きここ1ヶ月のニュースをまとめていくっていうのはいかがでしょうか。
そういえば番組の最後に気になるお話されてましたよね。
はい、ポッドキャストの売買プラットフォームの話ですかね。
そうですそうです。この番組でもよくポッドキャスト業界のM&Aの話は出てきたかと思いますけれども、番組単位の売買ニーズも高まってるっていうことですか?
はい、ポッドキャスト業界の市場規模も大きくなってますからね。例えば、ウェブサイトって売買の対象になったりしてますよね。そこから考えると、当然番組の売買というのも資源の流れかなというふうに捉えています。
この番組もかなりコアなファン層を抱えているので、そう思ってもらえますかね。
残念ながら基準っていうのを満たしてないですね。
ダメですか。ちなみにどんな基準があるんですか。
少なくとも毎月2000ダウンロード以上、もしくは1000人以上のリスナーが必要ということですね。
1000人以上のリスナーというのはなかなかのハードルですね。1年くらいかかりそうでしょうか。
この番組実験とはともかくとして、日本の感覚だとハードル高いなって感じはするかもしれないんですけど、ただアメリカだと10倍近いリスナーがいるので少しは捉え方が変わるかなと。
確かにそうですね。なんか努力すれば届きそうな気もしてきました。
時間はかかるかもしれませんけど、行うべきことをちゃんと行えばたどり着ける水準じゃないかなっていうふうに考えてますね。
なんとなく見えてきましたよ。
先日取り上げたYouTube Musicも宿益化の基準となるチャンネル登録者数ですとか、総再生時間があったかと思いますけども、マネタイズ可能な基準をクリアしてるっていうことに一つ価値があるわけですね。
そうですね。まさにそうですね。リスナーにかかわる最低限のデータがないと広告主さんだったり広告代理店さんも動きにくいでしょうから、ここまでは達してほしいっていうラインはあるかなと思いますね。
買い手にとってはそこに達するまでに必要な時間が短縮できると。
もちろん他の業界のFMデータとか事前現行のように既に出ている収益を価値として売買されるケースっていうのが中心になるかと思いますが、一つの視点としてマネタイズの基準を満たしているっていうステータスも価値になるかなというふうに思います。
なるほど。少し戦略的なものも感じますが、ちなみにこのプラットフォームを運営してるのはどのような会社さんなんでしょうか。
The Podcast Brokerの設立
この会社はアメリカで2022年8月に設立されたThe Podcast Brokerという名前をあげたんですけど、そういった会社で、ポッドキャスト広告の代理店の創設者であったり、業界に関わるニュースを発信してきた方、もしくはポッドキャスト上に詳しい弁護士等が参画されてるっていう会社ですね。
てっきり金融出身者が作った会社と思い込んでましたね。これ業界の方を中心にスタートされてるんですね。
はい。これ多分、個人でポッドキャスト番組を運営されてる方っていうのが多いかと思うんですけど、そういった観点だと、ポッドキャスト業界に思いのある方であったり、その業界で有名であるっていった方のほうが適してるのかなというふうに思いますね。
確かにほとんどの方にとって初めての経験になるかと思うんで、そういったのはこの人に任せておけば安心できると思える背景は重要になりそうですよね。
はい。その他にも価格交渉であったり、権利関係の調整とか、選集権の譲渡プロセスとか複雑な部分が結構あるんでしょうから、業界の支出を持った第三者が中立の立場で関与するっていう価値は高いかなというふうに考えていますね。
むしろ第三者の関与がないと、なかなか売買するきっかけも生まれないかもしれないですね。
はい。そのきっかけを作る部分もかなりこの会社は意識されていて、その会社のサイトに行くと無料で番組の評価査定をするサービスもされてますね。
これ売り手の間口を広げているということは、もしかしたら買い手側はある程度目処が立っていて、その上での取り組みかもしれないって想像しますけども、これ実際に売買実績は生まれてるんですか?
これね、現時点ですでに12件の実績がありまして、2022年8月からなのでまあまあのペースという感じがしますね。
1件ぐらいですよね。これ多いと見るか少ないと見るかちょっと人に寄りそうな気もしますけど、少なくとも売買ニーズは存在していると言えそうですね。
アメリカにおいてもそのポッドキャット市場ってのはもう成長過程ですし、あと先日もお話ししたYouTubeミュージックのような明確な収益基準を持つプラットフォームも出てきたことを考慮すると、これから本格化していくものというふうに考えています。
しかし売買対象になると考えると、リスナー数ですとかダウンロード数、あと収益化の基準を満たしているということが一つの資産という見方も出てきますよね。
ポッドキャスト番組のプロモーション
そうなってくると、例えばウェブサイトでいうSEO対策ですとか、アプリ業界で見るブーストのような、より多くの方に番組を知ってもらったりですとか、アクセスを集めるための取り組みというのは重要になるかと思いますけれども、この辺りの取り組みってどんな感じなんでしょうか。
これは日本における各プラットフォームのランキング変動というのを私たち日々チェックしてますけど、その範囲での話になってしまいますが、まず日本で展開する海外系のポッドキャスト番組の一部というのは、何らかしらの取り組みをしているというふうに見受けられますね。
自国展開の際に当然行っているので、日本展開の際にも何かしらの動きがあるの。
少しユニークなのは、共闘のより激しい米国基準でそういった何らかの動きという取り組みを行うと、日本では効果が出過ぎてしまうのか、すごい激しい動きをするものも見かけることがありますね。
なんとなく想像がつきますけど、触れないほうがいい気がします。
これはあえて触れない。
個別の話は置いといて。
ちなみに日本の番組では、こういう取り組みってあまり行われていない感じですか?
ケースとして露骨なものはないと思うんですけど、企業さんが運営する一部の番組では、そういった取り組みをやっているようなものも見受けられるかなという印象ですね。
企業さんですと、1エピソードの制作にそれなりのコストをかけているケースもあるでしょうから、リスナーの獲得への意識であったり、コストを割くというのは当然といえば当然な展開の気もしますよね。
番組の目的にもよると思うんですけど、例えばスマホアプリとかゲームだと、制作費に対して何%はプロモーション費用にするみたいな、明確に進めるっていうことも多いと思うんで、そういった観点から見ると、
コッドキャスト番組のプロモーションコストいくらまでとかって、あんまり明確に言える状態ではないかもしれないんですよね、まだね。
とりあえずまず始めてみようっていう実験段階の企業さんが多いイメージでしょうか。
そうですね。とはいえ、番組を作ることとか配信するプロセス自体はかなり簡単な時代になってますので、今後リスナーとの動線作りまで含めた、より実践的な実験のステップアップというのも必要になるかと思いますね。
そういえば御社でもリスナーですとか番組認知拡大の支援ってされてましたよね。
はい。すごい成功法の手段だと思うんですが、コッドキャスト広告を活用して、他のコッドキャスト番組を聞かれているリスナーの方に番組の案内をするというのをやってますね。
リスナーや配信数の増加はもちろんですが、そのことがランキングの増強通知などにつながっていきますので、まだ知らない方に新しい番組を知ってもらうという点ではすごい有効な手段じゃないかなというふうに考えています。
ちなみにこの取り組みというのは御社独自の発想なんですか?
テレビシーンにはよく他の番組用の宣伝というパターンでやられてますし、あとは私の記憶が正しければですが、YouTubeの初期の広告というのも、他のYouTube番組の宣伝が結構多かったのかなと思っているんですね。
その発想をこのコッドキャスト業界に用いて独自の発想で始めたつもりだったんですけど、
残念ながら海外では当然のように行われていました。
普通にあったと。
よく考えると、ホッドキャスト広告の効果を最も発揮しやすい活用方法でしょうから、当然かもしれないですね。
しかしですね、最近この件に関わる気になる記事を見つけたんですよ。
どう言いますと?
アメリカのポッドキャスト宣伝の流れとラジオ広告の効果
Westwood1というラジオネットワークを運営している企業のブログがあるんですけど、その中でAMFMラジオがポッドキャストの宣伝に最適な理由という記事があったんですね。
どうやらアメリカではラジオ広告を活用したポッドキャスト番組の宣伝が始まっているという感じなんですよね。
その効果もすごく高いと言われてるんですね。
ラジオ広告を活用したポッドキャスト番組の宣伝。
もう少し詳しく教えていただいてもいいですか?
記事の中では、先ほども言いましたけど、ポッドキャスト自体を宣伝するのに一番最適な方法はポッドキャスト広告というようになっています。
この内容から、アメリカではポッドキャストを宣伝するにポッドキャストが当然のように使われてるってことになるんですよね。
その上でAMFMラジオというのは強力な第二の方法と言われていて、
ポッドキャストリスナーもラジオリスナーも、そもそもオーディオが好きで、もっと音声コンテンツやオーディオの効くものを求めていると。
だからラジオはますますポッドキャストにとっても非常に強力なマーケティングプラットフォームになると言われてるんですね。
言われてみれば確かにそうかもしれませんよね。
確かに渡辺直美さんが、国外広告をプロモーションとかも行ったかと思うんで、他の手段も当然検討に入ってきますよね。
そういう意味では、ポッドキャストの番組自体の広告価値が収益性が固まるのに合わせて、
ポッドキャスト番組をそもそも盛り上げるための広告市場が当然大きくなってるって言えますね。
それがあらゆる媒体を通じて行われてるようですけど、その中でも屋外広告もいいけど、一番ベータなのはラジオ広告だよね。
そこが注目されるっていうのは当然の流れですよね。
なるほど。ポッドキャスト番組自体の広告市場が広がってる中で、じゃあ第二の手段はラジオですよねってこの流れですね。
そうですね。日本の感覚で言うとまだちょっとイメージしにくい部分もあるかと思うんですけど、
日本と米国のポッドキャスト業界の提携と航空機械作りの取り組み
そうも言ってられないようなニュースも発見しましたよ。
エヴァグリンポッドキャストという米国のポッドキャストスタジオと日本を代表する日本放送が、
ポッドキャスト領域で提携したっていう発表がされたんですよ。
さすがにやっぱり驚かれましたか。
これは国をまたいで双方のコンテンツをお互い活用していきましょうっていう、それだけではなくて、
さらに米国ブランドの航空機械を日本のポッドキャスト番組を通じて作っていこうという取り組みになってるってことで、
これはポッドキャスト業界の人間としては大興奮なわけですよ。
そうですね。機器の内容に驚いたっていうよりは、もう一話、行こうとされてることに驚きまして。
大興奮中に恐縮ですけど、そろそろお時間。
もう10分経ちました?まだ2つのニュースしか話してないんですよね。
先週と同じのやつで、タイムマネジメントの話で10分経ってますね。
時計がないからわかんないんですよね。
でも日本の話、最近取り上げてない気もするので、どこかでまとめたいですよね。
溜まりすぎてるので、日本の話、ネタを一気にまとめて話す機会をいただければなと思います。
ちょっとこの辺りは今後改めてということで、今日はこの辺りにしましょうか。
本日もお聞きいただきありがとうございました。
ありがとうございました。
音声広告に興味のある方、音声広告についてもっと知りたい方、こんな検証をお願いしたいという方がいれば、
概要欄にあるリンクよりお気軽にご連絡ください。
それではまた。
14:16

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