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2023-06-26 11:46

EP05. ここ1ヶ月の音声広告の動きを10分で伝えられるか挑戦してみた【2023年6月】

「音声広告実験隊」は、音声広告に関わる様々な実験・検証を行い、音声広告の現在・未来について考えていく番組になります。聞き流しているだけでデジタル音声広告の現状や活用可能性をなんとなく把握できる、そんな番組を目指しています。毎週月曜更新。
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【参考記事・リンク】
Audiostart News / 日経クロストレンドの「トレンドマップ 2023上半期」で「音声SNS」「VUI」が注目キーワードに
https://audiostart.info/2023/05/30/nikkeibp-trend/

Audiostart News / メディア環境研究所が「ポッドキャストユーザー調査2023」実施〜Z世代の33%が利用、強いエンゲージメント力が明らかに
https://audiostart.info/2023/06/12/hakuhodody2023/

Audiostart News / Edison Researchによる「2023年米国ポッドキャスト市場」の調査結果は?
https://audiostart.info/2023/05/16/podcast-report2023/

Audiostart News / 「ポッドキャスト国内利⽤実態調査2022」が発表!
https://audiostart.info/2023/02/28/podcastreport/

Audiostart News / ポッドキャストの最新レポート「Podcast Download – Spring 2023 Report」を発表、YouTubeでポッドキャストを聴く人が増加
https://audiostart.info/2023/06/08/podcast-download-spring-2023/

Audiostart News / ポッドキャスト配信プラットフォーム「RSS.com」が音声を動画に変換するツール「PodViz」を発表!
https://audiostart.info/2023/06/14/rsscom-podviz/

Audiostart News / YouTubeがポッドキャスト番組のRSS取り込みシステムをテスト中
https://audiostart.info/2023/05/26/yourube-rss/

サマリー

10分で最近の音声広告の動向について説明している。

日本の音声広告の現状
音声広告実験隊、今回もロボットスタートの中の人2名と、外の人1名でお送りします。
早速ですが、今回のテーマについて教えてください。
今回は6月最終週ということで、ここ1ヶ月の音声広告に関わる動きを10分で伝えられるかに挑戦してみたいと思います。
ほうほうほう、本当に10分でキャッチアップできたらお得な感じがしますけど、大見え切って大丈夫ですか?
弊社では、オーディオスタートニュースというメディアを通じて、1日2本から4本、月間で約40本から80本、音声領域に関わる記事を作成していますので、基盤はあります。
その中から特に注目すべき記事をピックアップしてお届けするわけですが、全ては編集長である中橋次第ですね。
期待にお応えできるように頑張りたいと思います。
音声広告への思いがあふれすぎて、話が長くなりすぎない点もポイントになりそうですね。
日頃の反省も含めて頑張りたいと思います。
さて、日本のニュースと海外のニュースに分けてお届けできればと思いますが、まずは日本からいきましょうか。
それでは早速ですが、まずは日経トレンドさんのトレンドマップ2023上半期の発表にて、将来性のあるマーケティング手法として、
1位になんと音声SNS、将来性のあるテクノロジーの1位にも音声ユーザーインターフェースと、いずれも音声に関わるキーワードがランクインしました。
これ、いずれも音声領域からということですけど、正直なところ、私の周りではそこまで流れが来ているようには感じません。
この違和感は何でしょうか。
ポッドキャストの利用が将来性のある若者、若年層という世代で広がっているという点が、今回のレポートで言う将来性のあるマーケティング手法として選ばれた理由だというふうに捉えています。
ポッドキャストは利用者数が1680万人に達したとされ、特に若年層を中心に広がりを見せているということが背景にあるようです。
これはつまり、私が将来性のある若年層でない点が、違和感の原因ということですか。
いや、そうかもしれませんね。
近い時期に、八高堂グループのメディア環境研究所が、ポッドキャストユーザー調査2023を実施しました。
全年齢の聴取率は19.5%に対して、10代から20代の聴取率33%と、3人に1人が利用しているという発表がされましたので、この流れは確かかなと思います。
また、聴取後のアクションについて、ハッシュタグ番組名でつぶやく、番組のグッズを買う、有料サロンに加入するなど、いずれの指標を見ても、ラジオや無料動画の視聴者層を大きく上回っている点も注目される背景にあるかと思います。
ポッドキャストの将来性と聴取率
将来性のある世代に加えて、聴取後のアクションも良いと。ちなみにこれは海外でも同じような傾向ですか?
アメリカに関しては同様の傾向にありましたが、最近では少しずつ変わり始めています。
2023年3月に発表されたリトンリサーチのレポートによると、12代から34歳が週間で40%聴取しているに対して、35歳から54歳も39%と同率になりました。
両年齢とも2021年に比べて増加したのですが、35歳から54歳の増加が大きくて、追いついた形になります。
ちなみに55歳以上は14%のまま横ばいでした。
ここ数年で12歳から54歳までの聴取率が近づいていると。この原因ですとか、背景についてわかることがあれば教えていただいてもいいですか?
はい。ポッドキャストを聴取するプラットフォームの割合が変化している点が大きいと考えています。
例えば、朝日新聞などのポッドキャスト調査における日本のデータを見ると、2022年は41.8%がSpotify経由で聴取されているというデータがあります。
Spotifyの日本進出は2016年ということもあり、35歳未満のユーザーが50%を超えておりますので、当然に若年層の聴取比率は高くなります。
これがアメリカでは状況が異なるということですか?
はい。ポッドキャストの配信プラットフォームについて、Apple、Amazon、Google、Spotify等のガリバー企業がしのぎを削っているのはご存知ですよね。
はい。ぼんやりですけど、理解してるつもりです。
ここ数年で35歳から54歳の世代も使い慣れているYouTubeがシェアを大きく伸ばしており、この点が影響を与えていると考えています。
ヒムラスメディアが発表した最新のポッドキャストレポートによれば、
2023年4月にはYouTubeを通じたポッドキャストの再生は29%となり、
Spotifyの17%やAppleポッドキャストの16%を大きく上回ったとあるんですね。
もし他の統計とは異なる結果でもあるんですが、大枠としてYouTubeが配信プラットフォームとして成長しているのは間違いないところなのかなというふうに思います。
ほうほうほう。少しイメージができてきました。
さらに何のデバイスを通じて使われているのかというのもポイントになるかと思います。
アミノさんが日常的に使うデバイスは何ですか?
ふーん。触れている時間が長いのはパソコンですね。
そう。ここにも世代格差というものが存在しています。
具体的にはSpotifyやAppleはスマートフォンを通じた長所が80%を超えているんですね。
一方YouTubeはスマートフォン経由の長所が58%とかなり低く、周りにパソコン経由が21%、テレビ経由が13%と高くなっているんですね。
ほうほう。確かに年齢層とプラットフォームの相性はありそうですね。
私もパソコン経由でポッドキャストを聞くことが多いので、悔しいけどなんとなくわかります。
この程度踏まえると日本の今後を予測するにあたって、YouTubeが日本に向けたポッドキャスト展開にどの程度力を入れてくるかも重要なポイントになると考えています。
アメリカではこの流れを加速する動きとして、ポッドキャストをYouTubeに上げやすくするように、ポッドキャストのエピソードを簡易的にビデオ変換できるという機能も出始めているようです。
YouTube自身もポッドキャスト番組のRSS取り込みシステムをテスト中という報道もありましたが、他社が先駆けてこのような機能を出すことによって、
アメリカらしい動きですね。
音声広告のコンテクチャルターゲティング
ちょっと待ってくださいね。日本の話を取り上げるはずが、いつの間にかアメリカ中心の話になってますので、一旦戻しましょうか。
そういえば、ハテナの創業者の近藤さんが、ポッドキャストの音声をテキスト化するサービスを開始されましたよね。
これが何を意味するのか、ぼんやりは分かるんですけれども、クロート目線で教えてもらってもいいですか?
狙いはいくつかあるかと思いますが、ポッドキャストにおけるコンテクチャルターゲティングを見据えての動きじゃないかなというふうに思ってます。
聞き性の絡みで耳にした記憶がありますが、何でしたっけ?
詳細まで説明するとかなり時間がかかってしまうので、本当に簡単にお伝えすると、
聞き性というのが個人情報保護の観点から禁止される流れにあります。
これまでインターネット広告の世界は、クッキーを通じて取得した個人の特性や行動履歴を基に、個人を狙い打ったターゲティングを可能としていたわけですよね。
ここに規制がかかるということは、個人を狙い打ったターゲティングはやりにくくなるわけですね?
ここで注目されているのが、メディアのテーマやコンテンツの中身をベースに行うコンテクチャルターゲティングという考え方になります。
わかりやすく言うと、例えば旅行をテーマとしたポッドキャスト番組を聞くリスナーさんは、旅行に興味を持っている可能性が高いと推測できます。
イメージできます。
さらに番組内で喋っているキーワードとして、例えば京都や綺麗な海、マチピチュウといったキーワードが含まれていることがわかれば、より確かな推測に基づくターゲティングが可能となりますよね。
なるほど。一度テキストに直したほうが、コンテクチュアルターゲティングの精度を上げやすいと。
はい。もちろんリスナーさんが興味のある番組を検索しやすくなるとか、他にも狙いがあるとは思いますが、音声広告という観点から見ると、この点に注目せざるを得ないというふうに思います。
ということで、我々も運営するいくつかの音声コンテンツを登録させてもらって、経路や状況を常にウォッチをさせていただいております。
これ、日本でもいろんな動きが始まっているんですね。
はい。アメリカではさらにいろいろな動きがありますので、この点について改めて取り上げたいと思います。
あ、もう10分経ちましたね。ということで、終了です。
え、もう経っちゃいましたか。もっと喋りたいことがあったのに。
番組外ならいくらでもお付き合いするので、我慢してください。
ということで、今日はこの辺りにしましょうか。本日もお聞きいただきありがとうございました。
ありがとうございました。
音声広告に興味のある方、音声広告についてもっと知りたい方、こんな検証をお願いしたいという方がいれば、概要欄にあるリンクよりお気軽にご連絡ください。
それではまた。
11:46

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