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2023-07-31 12:08

NO宣伝や事前情報なしはネット時代ならではの戦略(第675回)

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映画「君たちはどう生きるか」のNO宣伝、TBSドラマ「VIVANT」の事前情報なしは、ネットで短期間で爆発的にクチコミが広がることを見込んでのものだろうといった考察です。昔のエイベックスのICONIQ、GIRL NEXT DOORの売り出しがネット時代にマッチしなかった話もしました。

=== 目次 ===
NO宣伝や事前情報なし戦略とネット
ビッグネームだからこそできる戦略
ゴリ押しとネットの相性は悪い
2009年あたりのエイベックスのPR戦略の失敗
作られたシンデレラストーリーはいらない
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サマリー

宮崎駿監督のスタジオジブリの映画「君たちはどう生きるか」とTBSのドラマビバンは、ネット時代ならではの戦略で話題になっています。NO宣伝戦略や事前情報なし戦略は、ネットの力で爆発的に口コミが広がることを見越しての戦略であり、ネット戦略が進んでいることを感じます。

宮崎駿監督のスタジオジブリの映画、君たちはどう生きるかとTBSのドラマビバンの戦略
宮崎駿監督のスタジオジブリの映画、君たちはどう生きるかが全く宣伝をしないという戦略で逆に話題になりました。
また、TBSのドラマビバンはストーリーや登場人物の設定などを事前に情報を一切出さずに宣伝をするというちょっと変わった宣伝戦略をしていました。
そういったNO宣伝戦略や事前情報なし戦略がこの2つに関してはすごく成功していたように感じます。
このネット時代にあえて情報を少なくするといったある意味逆張りな戦略にも見えますが、その後時が来ればネットの力で短期間で爆発的に口コミが広がるということを見越しての戦略だと思うんですね。
なのでやっぱりこれもネット時代ならではの戦略なんだろうなと思いました。ある意味仕掛ける側がネットの使い方に長けてきている。コントロールできないと思っていたSNS上の人たちをうまいことコントロールできていると。
企業側、仕掛ける側のネット戦略が進んでそういう時代に突入しているのかなとも感じました。ワンピースの映画ではネタバレ解禁日というのが設定されていました。それ以降になったらSNS上である程度ネタバレするような感想を書いてもいいとかそういうことなんでしょうね。
でそういうのをみんな守ってるんですね。これはダメだという時にネタバレ発言をしたら話題になるかもしれないけど同時に叩かれるかもしれないリスクもあると。SNS上が相互監視社会みたいになってる部分でのネタバレのルールを守るということもあるでしょうしネタバレするのは野暮だと。
同じ作品のファンの人がみんなが楽しめるようにまだネタバレしないですよという共犯意識みたいなものも大きいんだと思います。スラムダンクの映画も事前に情報なしという戦略だったみたいなんですが、ワンピースとかスラムダンクとか宮崎駿作品とか多くのファンがついている
ビッグネームな作品だからこそできる戦略だとも言えますよね。TBSドラマの美番も半澤直樹シリーズを手がけた人の原作演出で主役級の豪華な俳優がたくさん出演すると。
坂井正人、安倍博史、二階堂文、松坂通り役所工事が同じドラマに出るという豪華な感じ、そういうのがあったからこそどんなドラマでどういうストーリーでどういう登場人物かを明かさない戦略ができたんですよね。
なので、ノー宣伝、事前情報なし、ネタバレを制限するみたいな戦略は普通の人、普通の企業にはネット戦略、SNS戦略としては向かない方法だと思います。
ネット時代ならではのあえて情報を減らす、情報解禁日まで情報を出さないみたいなうまくいった戦略の話でしたが、逆にうまくいかなかった過去の話をしたいと思います。
ネットとゴリ押しの相性は悪いという話です。企業がお金をかけて代々的に宣伝をして売り出したものが一般の人たちに刺さらなくなってしまったと。
潮目が変わったなぁと感じたのが、ABEXのゴリ押しが失敗したといった様子をネットを見ながら目の当たりにしたことです。
特に2009年の年末にABEXがアイコニックという女性アーティストを売り出したんですが、これが見事に失敗したことがすごく私の中では印象に残っています。
ABEXがすごく力を入れて代々的にデビューしたんですが、まず最初にティザー広告的なものを出して、どういうすごい人がデビューするんだろうと期待を煽っておいて、
女性なのに頭が坊主頭という見た目のインパクトもありましたし、エグザイルのアツシとのコラボで資生堂のマキアージュのテレビCMソングを歌うと、
保全立てができた話題性のある売り出し方だったんですね。でもABEXの思惑通りにはいかなくて、この人がアイコニックですと発表された途端にネットではネガティブな声がいっぱい出て、炎上と言ってもいいような状態になっていました。
ネット戦略の進展
アイコニックは日本でも活動していた韓国のアイドルグループSUGAのメンバーの歩みだったんですね。私はSUGAが結構好きで応援していました。
特に風と花束という曲は名曲なんで、皆さんにも聞いていただきたいんですが、音楽サブスクには入ってませんでした。なのでアイコニックになる前から歩みのことは知っていたんですね。
で、SUGAが解散した後、韓国でソロシンガー、タレントとして活躍していて、キューティーハニーを韓国語でカバーした歩みの曲が、ここの部分の歌詞が日本語でこういう風に聞こえると。
ソラミミソング的な扱いでネットで話題になったこともありました。そういったいろんな経歴をなかったことにした上でのデビューということだったので、経歴差症的なところが突っ込まれたというところが一つあります。
そして感情的な面で叩かれた理由として、歩みは在日韓国人なんですけど、韓国で活動している時の反日発言というのがピックアップされて、そこで叩かれてたというところも大きかったです。
これに関しては私は詳しいことは知らないんですが、バラエティ番組でノリで言ったとかそんなところじゃないのかなとは思っています。韓国の芸能界で活動している以上、空気を読んでそういう反日的なことを言わされることもしょうがなかったんじゃないかなと私は考えています。
歩みは鳥取県出身の在日韓国人で、中学生の時に韓国旅行に行っている時にスカウトされて、アイドルグループSUGARのメンバーとして韓国でデビューしたそうです。
片言の韓国語が可愛いということで人気になった面もあるようですが、やっぱり在日韓国人ということで韓国でも批判されたりとか心ない言葉を言われたりしたことも少なくないはずだと思います。
韓国では日本人、日本では韓国人と扱われて常に居心地の悪さを感じてたんじゃないかなと思います。
ともかく当時私が感じたのは、そうやって大企業に押されてお金をかけて売り出されるという人に対する嫉妬、妬み、やっかみがベースになって叩かれるんだろうなということでした。
ネットではやっぱり大企業とか大きな存在がお金の力で何とかしようということへの反発が大きいですよね。ネットでは弱い立場の人たちを敵に回しちゃいけないということが言えるんじゃないかなと思います。
エイベックスではアイコニックの1年前くらい2008年にエイベックス20周年記念の一環でもあると思うんですが、ガールネクストドアというユニットを大々的に売り出して、これもネットではご利用しが強すぎるとかなり批判されたことがありました。
ちなみにガールネクストドアのボーカルの知沙は後に水泳の北島浩介と結婚しています。ちなみにですがあゆみと同じくアイドルグループシュガーのメンバーのスジンは後にペヨンジュンと結婚しています。ヨン様と結婚したんですね。
ガールネクストドアはエイベックスのご利用しもあってデビューしてすぐNHK紅白歌合戦にも出演するんですが、実際のところファンという人たちはそれほどいなかったんじゃないかと思います。
ただやっぱり叩かれた理由というのは嫉妬、妬みやっかみがベースだったんじゃないかと思います。そうやってエイベックスが大々的にプロモーションして売り出すという戦略を立て続けに失敗したところを見て、作られたシンデレラストーリーはもういらないんだなと。
昭和の時代では当たり前に受け入れられていてありがたられていた作られたシンデレラストーリーというのはもうネット時代には受けないんだなということを強く感じました。
当心台の自分として受け入れてもらうというのが今のネット時代には一番いい戦略なんじゃないかと思います。SNSで個人が行うセルフブランディングというのもいらないんじゃないかと私は思っています。
どうしてもなりたい自分というのを自分のセルフブランディングにしてしまいがちなんですが、そこが間違いなんですよね。その辺の話はまた機会があったらするかもしれません。今回は以上です。
足利浩二がお届けしました。
12:08

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