新しいツールの紹介が減少した理由
最近、このポッドキャストで、あまり話題になっていない、まだ人に知られてないような新しいツールを紹介する機会が昔に比べて減っていると思います。
今回は、その理由について考えてみたいと思います。
新しいツールを探すには、海外のサイトなんですが、プロダクトハントというサイトが定番なんですが、
そういうところで探しても、最近はAI関係のツールばかりになっていて、面白くなくなってきている印象があります。
AI関係のツールが多くて、キラリと光る良いツールが埋もれてしまって、見つけにくくなっているというのもあるでしょうね。
AI関係のツールは、紹介するのが難しかったり、日本語には対応してなかったりするものも多い印象です。
あと、AI関係のツールはコストがかかるからか、最初から有料版が必須なものが多いんですね。
無料はあくまでもお試しで、ちゃんと使うには有料版が必要ですよと。
私が紹介するツールとしては、無料でもある程度は使えますよというものにしたいんですね。
その辺のところから試しに使ってみる前に、試してみる候補から外れる場合も多いです。
メジャーなAIのツールはよく紹介しているので、さらにマイナーなものも紹介し始めたら、AIの話題ばかりになってしまうというのを避けたいということもあるかもしれません。
あと、ツールの世界の動きとして、マルチプロダクト化の動きというのと、フリーミアムモデルじゃなくなっているツールが増えてきているということがあると感じています。
マルチプロダクト化というのは、例えば、Zoomにビデオ会議だけじゃなくて、ホワイトボード機能がついたり、ドキュメント作成機能がつくなど、一つの企業、ブランドが複数のツール機能を展開するようになってきているという動きです。
Figmaも、Figmaだけじゃなくて、FigJamというオンラインホワイトボード的なツールも出していますし、Figma Slidesというスライド作成、プレゼンテーションのスライドを作るツールもベータ版でリリースしています。
キャンバーも次々と機能を追加していって、キャンバーという一個のツールですが、その中でかなりいろんな領域のことができるようになっています。
例えば、オンラインホワイトボード的なこともキャンバーでできるようになっていますね。
あと、フリーミアムモデルの話ですが、NotionやFigmaはチームで使わない、コラボレーション機能を使わないんだったら、ある程度のところは無料版でも使い続けることができる。
もうちょっと上の機能を使いたい場合には課金すればいいというフリーミアムなモデルを採用しているツールだと思うんですが、
以前そういう感じだったEvernoteは無料版でできることをぐっと制限して、その分有料版の人に向けてしっかり機能を提供していくという方向性に変えているんですね。
で、私が使っていた短縮URLのビットリーも無料でできることの制限があるときすごい多くなったり、フリーミアムじゃない無料でもずっとある程度使い続けられますよという感じじゃない方向に舵を切っているツールも増えている印象です。
紹介方法の見直し
で、そういったマルチプロダクトかフリーミアムだったのがそうじゃなくなったり、たまに逆のパターンもあったり、その辺の動きの方がネタとして面白いのかなと。
全く新しいツールの話よりも興味を持って聞いてもらえるのかなと思っているという面もあります。
そして実はこれが大きいんですが、技術評論者の技表JPで連載していた週刊ウェブテク通信がサイトのリニューアルを機に終わってしまったんですね。
今は不定期で原稿を書かせてもらっているんですが、週刊連載が終わったので毎週一つ何かツールを紹介する必要がなくなりました。
なので何か新しいツールがないかなと無理に探す追いかける必要がなくなったんですね。
実はこれが最近新しいツールをあまり紹介しない理由としては大きいです。
これに関してはやっぱりちょっとは新しい、他の人がまだ紹介していないような掘り出し物のキラリと光るツールを追いかけることはちょっとはやった方がいいかなと思っています。
そしてこれも実は大きいと思うんですが、そもそも新しいツールをこうやって声だけで、しゃべりだけで紹介するのには無理がありますよね。
動画で画面を見せながら紹介するとか、記事にしてスクリーンショットと共に紹介した方が絶対わかりやすいですよね。
それでも無理にポッドキャストで紹介するということを以前はやっていました。
ただ最近ノートにこのポッドキャストの文字起こし記事をアップし始めたこともあり、じゃあ新しいツールを紹介するときもノートで記事にした方がいいんじゃないかなとも考え始めているところです。
例えば新しいツールについてではないんですが、最近AIは野球を知らない。かっこ生成AIによるストックフォト汚染という記事をノートに書きました。
野球のボールの写真なんですが縫い目が余計についている変なボールの写真をアドビストックというストックフォトサービスで見つけたことをきっかけにまとめた記事なんですけども、
これすごく伝えたいと思ったことだったので、昔だったらポッドキャストでまず喋っていたと思います。縫い目が余計についていたりおかしかったりするボールとかバットの持ち方が変なバッティングとか、
とにかく野球のワンシーンとしてはおかしな生成AIで作られた画像、写真やイラストっぽい画像が大量にアドビストックの中にあって、生成AIによるストックフォトの汚染だよなと感じた話なんですが、
今喋っていて意外と声だけでも伝わるかなとは思ったんですが、じゃあその写真見せろよっていう話ですよね。どこかにアップしておいてこのポッドキャストを聞きながらそれを見てくださいと言ってもあったりするかもしれないですが、
ポッドキャストだけでは完結しないですよね。で、ツール紹介だとまさにそれでYouTubeにアップしているこのポッドキャストの音声だけの動画にはたまにコメントが入っているかと思ったら動画で紹介してほしいと、画面を見せろよといったコメントが多くてごもっともだなと思っています。
あとかなり昔はこのアシカガキャストは5分間でやっていたんですが、今は10分なのでこんなツールを見つけましたと言って簡単に紹介するだけだと時間が余っちゃうんですよね。
それもあってあんまり掘り下げられないツールの場合は時間的に取り上げないということもあります。
今回は以上です。アシカガコウジがお届けしました。