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第311回 アシカガキャスト
例えば、アプリの使い方を人に説明するときに、そのアプリの画面をスクリーンショットにとって、
特定のメニューの部分を四角く囲んで、このメニューを選びますと文字を入れるとか、
そういう画像の上に書き込んでいく、注釈をつけるという作業が必要なケースがあると思います。
そういう場合に、アップル製品にはマークアップという機能があって、
スクリーンショットをとってすぐ注釈を入れたり、保存してある画像に注釈を入れることができます。
ただ、このマークアップなんですが、iPadでApple Pencilで手書きで作業をするときには非常に快適で使いやすいんですが、
図形を入れる、テキストを入れるという作業においては、ちょっと今一つです。
特にMacのマークアップは、Appleが作っている割にはあまり洗練されてないですね。
Appleが本気で作っているという感じがあまりしないツールですね。
Evernoteが作ったスキッチという画像に注釈を入れるツールがあって、なかなかの優れもので結構使っている人多いと思うんですが、
開発自体がストップしているはずなので、ずいぶん前からアップデートされてないですし、もう終わったツールという印象が強いです。
そして本題なのですが、クリーンショットXというMac用のアプリが、現時点では画像に注釈を入れるツールとしては一番素晴らしい、おすすめできるアプリだと思っています。
スクリーンショットを撮るためのアプリで、ウィンドウをスクロールしてキャプチャする機能とか、動画撮影もできるなど、スクリーンショットを撮るという面でもとても高機能です。
そして撮ったスクリーンショットに注釈を入れるための機能がついているんですね。
操作感がとてもしっくりきて、使っていて気持ちのいいツールです。図形を描く、選択して移動させる、リサイズする、そういう作業が非常にしっくりくる操作感でできます。
描いた図形などを削除するとジワッと消えるところも気持ちがいいですね。
気が利いてるな、わかってるなと思ったポイントとしては、描いた線や図形にうっすらと影が自動でついています。本当にわかるかわからないくらいのうっすらした影なんですね。
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あと文字に白縁が入れられます。スクリーンショット撮った上に文字載せると結構読みにくいケースも多いので白縁入るのはすごくいいですね。
白縁入れつつうっすら影が入ってるんですが、文字の影は結構わかりやすい影です。この辺もちゃんと考えて調整されてるんですね。
あとカラーパレットから選べる10色の色があるんですが、ちゃんとプロが使いそうな色が用意されています。
デザインの知識がない人だと赤だったら赤、青だったら青、RGB値でいうとR100とかB100とかの色を選んでしまいがちなんですが、
そういうはっきりしすぎた色を使うと安っぽい感じになってしまうのでデザイナーはそういう色はあまり使わずにちょっと他の色も含まれているような
いい意味でくすんだ色を使うことが多いです。スクリーンショットXのカラーパレットはちゃんとそういう色が用意されているということです。
もちろんカラーパレット以外の色を自由に選ぶこともできます。マークアップにはない機能として0102という数字を連番で入れていく機能、
モザイクをかける機能があります。連番で数字を入れる機能はスキッチにもあったんですけど、これあると便利ですよね。
マークアップにはあるけれどスクリーンショットXにない機能は部分拡大の機能くらいかなと思います。丸く囲んだ部分を部分的に拡大して表示する機能ですね。
これもなかなか便利な機能ですが、これはスクリーンショットXにはない機能です。
なおスクリーンショットXはスクリーンショットを撮って注釈を書き込む使い方がメインだとは思うんですが、あらかじめ保存してある画像を開いて注釈を書き込むこともできます。
今回は以上です。