00:01
できないと言い切るのは難しいという話です。
私の場合は、こうやって、ポッドキャストだったり、 クラブハウスだったりで、テクニカルな話をすることが多いんですが、
特にテクニカルな話において、何々はできませんと断言してしまうと、嘘になってしまうケースが多いなと思うんですね。
例えば、先日クラブハウスで、クラブハウスは録音ができないから、複数人でのポッドキャストの収録には使えないよねという話をしました。
そこで、できないと言ったのは、クラブハウス自体に録音機能がないこと。
iPhoneの画面収録を使ったとしても、相手の声は録音されても、こちらの音は録音できないはずだというところからですね。
でもこれ、やろうと思えば、いくらでも方法はありますよね。
一番簡単そうなのは、ボイスレコーダーなどで録音することですよね。
iPhoneにはイヤホンなどを繋がずに、iPhoneのスピーカーから音を出して、それをボイスレコーダーであったり、iPadだったり、クラブハウスに使っているiPhoneとは別のiPhoneだったりで録音すればいいだけですよね。
自分の声の大きさと、iPhoneから鳴っている相手の声の大きさを揃えるのがちょっと難しいかなとは思いますが、録音できないことはないですよね。
あるいは、PodTrack P4というデバイスを使えば録音できるはずです。
PodTrack P4は以前、旅するPodTrack P4という企画で、電気屋ウォーカーのコーヒーさんから借りたことがあって、アシカガキャストでもPodTrack P4について話をしたこともあります。
iPhoneとPodTrack P4をオーディオのケーブルでつないで、PodTrack P4につないだマイクで自分は話をすれば、クラブハウスで喋っているときのこちらの声も相手の声もPodTrack P4で録音することができます。
PodTrack P4につないだマイクで必ず喋らないといけないんですが、いいマイクを使ってクラブハウスに参加できるので、いい音で喋ることができそうですよね。
03:08
ちなみに私はこのPodcastの収録などに、ShureのMotive MV5というUSBのマイクを使ってるんですが、これをiPhoneにつないでクラブハウスで喋るということはできませんでした。
マイクを使っていい音でクラブハウスで喋りたいということであれば、PodTrack P4だと2万円台とちょっとお高いので、iK Multimediaという会社が出しているiRig Pre2というのが良さそうです。
6800円くらいでiPhoneとはオーディオケーブルでつないでXLR端子のコンデンサーマイクやダイナミックマイクをつなげられるようになっています。
話がどんどんそれましたが、クラブハウスで自分と相手が喋っている音を同時に録音する方法はないことはないということですね。
そして私がクラブハウス上で、クラブハウスでは録音できないからという話をしたと言いましたが、喋りながら本当はできるんだけどなということが頭をよぎり、やろうと思えばできるんですけどねみたいな一言を加えてしまっていたと思います。
話をわかりやすくする上では、そこでは一旦言い切っておいたほうが良かったとは思うんですね。そういう何々はできませんと言った後で、いやでもやろうと思ったらやる方法はあるんですけどみたいなことをついつい言ってしまいがちなんですね私は。
なおまた話ちょっとそれますが、クラブハウスの規約上を録音するのはダメだと思っている人もいると思いますが、話している人同士が同意の上であれば問題はありません。
またクラブハウス内で話されている内容は文外不出というか、外で書いたり話したりしたらダメとか、メモをするのもダメみたいに言われているんですが、それはちょっと大げさに伝わっているだけだと思います。
クラブハウスの規約とガイドラインを一通り全部読んだんですが、ここはオフレコですよと言ったことを外に出したらダメですよ的なニュアンスで書かれていたと記憶しています。
06:18
喋ってる人がここで話しているノウハウは外でどんどん出してもらっていいですよとか言ってるケースも多いので、そういうのはどんどんSNSとかで書いて大丈夫だと思います。
で、そもそも何々はできませんと証明するのは難しいですよね。
例えばウェブ制作であれば、こういうことがやりたいと言われたことに対して、一つでも方法が見つかればできますと言えるんですが、できませんとはなかなか即答できないですね。
いろいろ調べたりやってみたりして、いろいろ調べたんですが私の力ではできませんでしたという感じになってしまいますよね。
これは〇〇はいない、存在しないというのを証明するのが難しいというのと似ていると思います。
例えば白いカラスはいないを証明するのは難しいですよね。
1話でも白いカラスがいれば、白いカラスはいますと証明できるんですが、いないを証明するにはすべてのカラスを調べなきゃいけないということで、現実的には無理ということになりますね。
なのでクイズ番組でこういうのがいるかいないかみたいな問題だと、ほぼ必ずいるの方が正解なんですよね。
実はいるんですと言って写真とかを見せればみんな納得するし、おおという内容になりますが、いないが正解だと面白くもなんともないですし、見てる人ももやっとするだけですよね。
このいるということを証明するのは難しいというのを悪魔の証明というらしいですね。
なおさっき白いカラスという例を出したんですが、白いカラスのパラドクスの話、ヘンペルのカラスというのがあるんですが、これが何々はいないを証明するのが難しい話かと私は思っていたんですが、また別な話でした。
これはすべてのカラスが黒いのであれば、黒くないものはカラスではないことが成立するので、世の中のすべての黒くないものを調べた中にカラスが含まれなければ、カラスを一匹も調べることなくカラスは黒いが証明できると。
09:26
ということになると、カラス以外でも存在しないものに対しても存在していると証明できることになるので、これは機能法の欠陥だよねという話らしいです。
気になった人はヘンペルのカラスで検索してみてください。
機能法はベーコンが考えた機能法ですね。哲学者のフランシス・ベーコンですね。
ということで、できませんと断言するのは難しいという話だけで10分話せるかなと思ったんですが、結構話せましたね。
今回は以上です。