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2022-11-28 11:42

EvernoteとNotionはそもそも用途が違うけど(第602回)

Evernoteの乗り換え先として名前が上がることが多いNotionですが、そもそも用途やコンセプトが違うよという解説をしました。といいつつも、情報を溜め込む場所の発展形として乗り換えも考えられるのかもといった話もしています。

=== 目次 ===
EvernoteとNotionは用途が違う
クラウドサービスかオンラインツールか
個人向けかチーム向けか
情報の整理の仕方の違い
情報を溜め込む場所の発展形
乗り換える場合のヒント
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アシカルゲスト!
エヴァーノートがイタリアのIT企業に買収されました
Bending Spoonsという会社で
動画や画像の編集ツールを提供しているところということです
知らないところだなと思っていたんですが
Leminiというアプリを開発しているところでした
Leminiは画像を高画質化するツールなんですが
結構有名なツールだと思います
私もインストールしていました
このBending Spoons社は
自社の独自技術をエヴァーノートに適用することで
有用性を高めリーチを強化すると言っているそうで
エヴァーノート自体はツールとして
今後も残り続けるということだと思います
とはいえやはり買収とかの話が出てくると
このツール大丈夫かなと
別のツールへの乗り換えを考えるきっかけにはなりますよね
エヴァーノートからの乗り換え先といえば
今勢いのあるNotionの名前が上がると思います
と言いつつエヴァーノートとNotionは
メモアプリ、ノートアプリと言ってしまえば
同じカテゴリーのツールですが
やっぱり色々とコンセプト的なところから違っているので
どう違うのかというのをせっかくなので
この機会にまとめてみました
まずクラウドサービスかオンラインツールかという違いです
エヴァーノートは基本的にはデスクトップアプリなんですね
パソコン上にインストールして使うアプリケーションです
データの保存先もそのデバイスのストレージなんですね
ただエヴァーノートがそのデータ当時画期的だったのが
クラウドを使って同期できるということです
何と同期するかというと
複数のパソコンで同期するということです
今エヴァーノートのそもそものコンセプトということで
データ当時の話をしています
なのでスマホと同期とかそういう時代ではまだなくて
インターネットを経由して複数のパソコンで同じメモが見られる
同期されるということがすごいこと、便利なことだったんですね
家のパソコンと職場のパソコン、デスクトップパソコンとノートパソコン
それらで自動的に勝手に放っておいてもデータが同期されるということで
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当時ドロップボックスとともに
これからの時代はクラウドサービスだと盛り上がっていました
一方でNotionはウェブブラウザで使うツールで
データは全てクラウド上に保存されています
これはネット環境が整って
ウェブ周りの技術も進歩したことによって可能になったことですね
スマートフォンではブラウザだけで処理するには限界があるので
専用のアプリで対応していますが
常にデータはクラウド上にあるというのは同じですね
Evernoteももちろん後にスマホ用のアプリが出ています
パソコン版はすべてのデータを同期して
それぞれのデバイスのストレージに溜め込んでいるんですが
スマホのアプリ版はすべてを同期はしなくて
クラウド上にあるデータを必要な度に
ダウンロードしているような仕組みになっています
さらにEvernoteもNotionと同じように
ウェブブラウザ上ですべての機能を使えるようになっています
多分近年ウェブ版に力を入れていると思うんですが
最初の頃は不具合も多くて
ウェブ版にはあまりいい印象を持ってない人も多いんじゃないかと思います
次に個人向けかチーム向けかも違っています
Evernoteはもともと一人で使うツールで
Notionはチームで使うことを前提としているツールだと思います
もちろん今はEvernoteにもチームプランというのがありますし
Notionは個人で使っても十分便利なんですけども
そもそもの設計思想として
Evernoteは個人向け、Notionはチーム向けになっているはずです
Evernoteは脳の拡張、脳みその脳ですね
外部の脳というコンセプトです
一方NotionはNotion自体がワークスペースという言い方をしています
チームが仕事をするためのオンライン上のポータル的な場所ですね
なのでグループウェアと競合するものといった方がわかりやすいと思います
チャットとかフロー情報はSlackを使って
ストック情報、溜めていく情報にはNotionを使うと
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SlackとNotionでグループウェア的な使い方をしているところが多いようです
社内のナレッジベースを作るツールということで
Wikiを置き換えるツールという考え方もできると思います
Wikiはみんな知ってるWikipediaのベースにもなっているツールです
Wikipediaみたいに情報を溜め込んでおく
社内のナレッジベース、社内マニュアル的なものを構築するとか
そういうのに使われているツールですね
次にEvernoteとNotionでの情報の整理の仕方についてです
Evernoteでは作っていたノートを
StackとNotebookというもので回送構造にすることができます
まあフォルダー分けみたいなものですね
あとそれぞれのノートにタグというものをつけることができます
ハッシュタグみたいなもので
一つのノートに複数のタグをつけることができるので
フォルダー分けとはまた違った形で分類できて
後から同じタグを組むノートだけを絞り込んだりできるんですね
Notionにはタグ付けのような機能はなくて
作っていくページに親子関係を持たせることができます
回送構造ですね
あとNotionの大きな特徴なんですが
データベースとして情報を扱うこともできるようになっています
データベースの中にページを作ることもできて
先ほど話していたEvernoteのタグ付けと同じようなことはデータベースでできますし
カテゴリーごとに並べ替えるとか
作った日付で並べ替えるとか
データベースの作り込み次第でいくらでも複雑なことができます
ただ複雑なことをやろうとすると
データベースの作り込みが必要になってくるので
ちょっと難しい面もありますよね
使いこなすためのハードルがちょっと高いですよね
なのでNotionはノーコードツールというとらえ方もできると思います
それなりには大変だけど
エンジニアとかではなくても
ノーコードで業務内容に合わせた社内ポータルが作れたり
タスク管理の仕組みが作れたりと
ノーコードツールでもあるんですね
ここまで話してきたように
そもそもEvernoteとNotionは
用途とかコンセプトが違ったツールだと思っているんですが
それでも情報を溜め込んでいく場所の発展形として
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Evernote的な発想からNotionにチェンジするということは
考えてもいいのかなと思っています
そのきっかけはNotionのユーザー事例の動画に
ケンスーさんが出演していて
それを見たことです
ケンスーさんはネット界の有名人で
クリエイター向けのサービスを作っている
ARUという会社の社長です
ケンスーさんは情報をただストックしていくだけの
文書管理ツールだと時間が経つと文書が多くなるので
使いにくくなりますよねと
雑多な文章をいっぱい溜め込んでおいて
検索して探し出すという発想もあるけど
みんなそんなに検索って使いこなせないよねと
いうことを言っています
そしてNotionの場合は
その先がデータベースになっているので破綻しないと
情報をストックしていきたいんじゃなくて
社内のアセットとなるデータベースを作っていると
いうつもりでNotionを使っていると言っていたんですね
これは会社でチームで使うという話でしたが
雑多に溜め込んで検索では解決できないというのは
個人の情報整理でも同じだと思うので
Notionにデータベース的に溜めていくという考え方に
チェンジしていくのもありなのかなと感じました
最後にEvernoteからNotionに乗り換えようかなと思っている人への
ヒントですが
NotionにはEvernoteからデータをインポートする機能があります
私は使ったことはありません
Webページをクリップしてページの内容を自動で保存する
Chromeの拡張機能があります
Evernoteと同じようにWebクリップしていくことができると思います
画像やPDFの中の文字を検索する機能はNotionにはないはずです
これはEvernoteの方が優れている点ですね
今回は以上です
11:42

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