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2024-04-08 11:40

CanvaのAffinity買収について(第742回)

CanvaによるAffinity買収について、個人的な考察はそんなにないんですが、Affinityの開発&買い切りライセンスは続けるという誓約などについて話しました。

=== 目次 ===
Canvaが買収したAffinityとは
オンライン/デスクトップとサブスク/買い切り
AffinityとCanvaの4つの誓約が発表
海外では心配・批判が多いみたい
連携するメリットはあるのか
Linearityもサブスク化していた
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00:01
CanvaがAffinityを買収した話について触れておきたいと思います。
一般の人にはあまりニュース的な価値のある話じゃないと思うんですが、デザイン界隈としては結構大きなニュースだと思います。
私もこのニュースを見て思わず大きな声を上げました。
それで家族から何事だと聞かれて簡単に説明したんですが、当然家族は全く興味がないようでした。
Canvaはオンラインで使えるノンデザイナー向けの、デザイナーじゃない人向けのデザインツールです。
企業がSNSに投稿したりするような画像を内製化できるツールと言えると思います。
今回のこの買収でCanvaが出していたメッセージを見ると、2013年にスタートして今では1億7500万人以上の人が使っているらしいです。
オーストラリアの会社です。
そして買収したアフィニティというのは会社の名前ではなくて、ブランド名、ツールの名前です。
開発しているのはセリフという会社で、イギリスの会社みたいですね。
Canvaもアフィニティもどちらもアメリカじゃないというところが面白いですね。
アフィニティはプロ向けのデザインツールとして、アフィニティデザイナー、アフィニティフォト、アフィニティパブリッシャーという3つのツールを提供しています。
この3つのツールがアドビで言うところのイラストレーター、フォトショップ、インデザインに相当するような競合するツールとなっています。
ベクターデザインのツールと画像加工、ビットマップの画像処理のツールとそれらをレイアウトするレイアウトデザインのツール、それらが揃っているんですね。
この3つの開け方というのがもしかするとちょっと古いのかもしれないんですが、
もともとアドビが印刷物を作りますと、印刷物をデザインしますと言う時に必要なツールとして、この3種類のツールを組み合わせて使うということが提唱されたというか、必要なツールとされてきたんですね。
なのでウェブデザインとかアニメーションとか今の時代に即したデザインツールと考えるとちょっと違うのかもしれないんですが、昔ながらのアドビの3つのツールに完全にそれぞれ対抗するツールを用意してるんですね。
03:16
アフィニティのツールはパソコンにインストールして使うデスクトップアプリケーションです。Mac版、Windows版がありますし、iPad版もあります。
iPad版も機能的にかなり充実していて、iPadでベクター編集をするんだったらアフィニティデザイナーがいいよという入り口で私はアフィニティのことを知りました。
サブスクリプションではなく買い切りで3つのアプリケーションそれぞれ14,000円と非常にお安いです。
そして3つ全部使えるユニバーサルライセンスというのが24,400円なのでこれを購入している人が多いと思います。
ユニバーサルライセンスを購入するとiPad版も使えるようですね。
なのでCanvaはオンラインのツールで無料でも使えますがサブスクリプション型でプロプランは月々いくらとか払っていくスタイル。
一方アフィニティの方は買い切りで1回お金を払うだけで使い続けられてパソコンにインストールして使うツールと全く性格が別なものになっています。
オンラインツールかデスクトップツールかの違いは別としてCanvaに買収されたことによってアフィニティがサブスクリプションになるんじゃないかと。
買い切りじゃなくて月額いくらという形になってしまうんじゃないかという心配の声がこの買収の発表で多かったようです。
それに関してはすぐにアフィニティとCanvaから4つの制約というのが発表されたんですね。
でその中の一つに永久ライセンスを提供し続けると。この永久ライセンスというのが買い切り1回買ったらずっと使い続けられるということですね。
なので買い切り1回買うだけという形式はなくならないので安心してくださいねと宣言したわけなんですが
サブスクを導入する場合も永久ライセンスと並ぶオプション扱いにしますと言っているんですね。
わざわざそう言ってるということはサブスクも導入するのかなと。Canvaとセットでお安くなるとかそういうことなんですかね。
06:08
あとそもそものアフィニティ製品は継続して開発を続けていきますよと。
アフィニティスイートに対する投資を強化し新機能の開発を加速させるということも宣言していました。
買収されてエンジニアが全員Canvaの開発に移るよとかではなくちゃんとアフィニティ製品は今後も継続して開発していくと宣言したわけで
これも安心材料ですね。他にも学校と非営利団体にアフィニティを無償で提供するデザインコミュニティからのフィードバックを尊重して製品開発に反映させていくということを宣言していました。
もともとこの買収に関しては日本ではアドビがフィグマを買収した時のような反発の声とか心配する声はあまりなくて好意的に受け入れられているように感じていました。
でも海外での反応はそうでもないようで批判的な声を結構目にしました。
やっぱりアフィニティに独立した組織としてアフィニティ製品を提供し続けてほしかったということなんでしょうね。
およそ18ヶ月くらい前にアフィニティの公式のツイッターのアカウントでアフィニティは買収されないよう的なことを投稿してたんですね。
そう言ってたのに裏切られたみたいな感情もあるみたいですね。心配している、批判している人には。
個人的にはこの買収の話を聞いて全く思いも寄らなかった。驚いたんですが、なかなか面白いなと。
アドビに対抗する連合軍みたいになっていいんじゃないかなと感じました。
別にアドビが嫌いとかアドビを倒してほしいとかいうわけでは全然ないんですが、そういう対抗するところがあった方が面白いですし、
キャンバーアフィニティ連合がもっと力をつけていたらアドビがフィグマを買収する話もなくならずに承認されてたのかもしれないなぁとか思ったりもします。
ただ資金面とか以外でキャンバーとアフィニティのツールとが連携していく相乗効果とかユーザーへのメリットというのが今のところあまりイメージできないなぁとも感じています。
アドビのイラストレーターとかフォトショップなどのデスクトップのツールとオンラインのアドビエクスプレスが連携するのはアドビのツールを使っているデザイナーがたくさんいるのでメリットをすごく感じるんですが、
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アフィニティはやっぱり使っているデザイナーの数が少ないので定番のツールというわけではないので連携してもあまりメリットが感じられないなということですね。
あとこういう話が出てくると類似する別なツールに注目が集まるということもありますよね。
アドビがフィグマを買収すると発表した時にはフィグマの代わりになるようなフィグマと似たツールが注目されました。
で同じようにアフィニティじゃないツールとしてリニアリティシリーズというんですかね。リニアリティカーブとリニアリティムーヴという2つのツールを提供しているリニアリティに注目してみるのもどうかなと考えてみたんですね。
リニアリティムーヴは以前アシカガキャストで紹介したアニメーション制作のツールでリニアリティカーブはアフィニティデザイナーと競合するようなアドビイラストレーターと競合するようなベクターデザインのツールです。
以前はベクターネーターという名前だったのでその名前で知ってる人も多いと思います。
ただこのリニアリティなんですが完全無料で提供していてどうやって儲けるのというようなツールだったんですが最近ついにサブスク化していました。
月額12.99ドルです。しかも無料版の制限が結構きつくて無料版だと3つまでしかファイルを作れませんと。あと商用利用できるのもプロ版以上ですということで無料ではちょっと使いにくくなっちゃったなと。
このサブスクリプションの金額でリニアリティムーブとリニアリティカーブの両方使えます。ただ有料化して今後ますます期待できるんじゃないかなとも思っています。今回は以上です。アシカガコウジがお届けしました。
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